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無色

931枚目「灯火三十六景 ウギン」

人知を超えるもの、ウギン
Ugin, the Ineffable / 人知を超えるもの、ウギン (6)
伝説のプレインズウォーカー — ウギン(Ugin)
あなたが無色の呪文を唱えるためのコストは(2)少なくなる。
[+1]:あなたのライブラリーの一番上のカードを裏向きに追放し、それを見る。無色の2/2のスピリット(Spirit)・クリーチャー・トークンを1体生成する。そのトークンが戦場を離れたとき、その追放したカードをあなたの手札に加える。
[-3]:1色以上の色を持つパーマネント1つを対象とし、それを破壊する。
4

人知を超えるもの、ウギンはやっぱりエルドラージに優しい。





世界に降った最後の龍は、双子だった。同じ生まれの自身の片割れに名前を語り、互いの絆を確かめた。
程なく先立って生まれた姉の死を見た。人間に戦いを挑み、逆に狩られたのだった。
その光景は恐怖であり、怒りでもあった。
自分たちは幼く弱い。多くを学ぶために兄姉を探す旅に出る。

最初に出会った兄は観察していた。しかしまだ知識を深める最中のようで、狩りを知りたがる双子を邪険に扱った。
次に出会った姉は狩りこそ既に熟達していた。しかし自らを満足させる獲物を狩ること以外興味はなかった。

双子は自分たちだけで狩る術を磨き、歳月が過ぎた。
別の兄が人を導き国を治めていた。人間に興味を示し支配下に置いて眺めていたのだ。
双子は客人として滞在を許された。
メレヴィア・サールクロミウム・ルエルパラディア=モルス、そしてこの国を治めるアルカデス・サボス
龍は二つの名を持つが、双子であるが故にニコルウギンは名を1つしか持たなかった。
この時ニコルは自らをニコル・ボーラスと名乗り、ウギンは片割れの気まぐれとしてこれを流した。

人々に助言を与えるアルカデスと共にいることを好んだニコルに対し、ウギンはテ・ジュー・キなる老賢者の元で学ぶことを好んだ。
いくつかの魔法と生命の始まりと終わり、そして、外の世界。即ち多元宇宙のことを。

月日は経ちある日、殺人事件が起きた。
それ近くで眺めていたニコルを不審に思いウギンは何かしたのかと尋ねる。
ニコルは言う「姉の復讐にいい方法を見つけた。」
悩んだ末、ニコルと共に姉が殺された地へと赴いた。

そこには人間が国を築いていた。
姉を殺した者が王となり、その骨を掲げ龍殺しを誇示していたのだ。
しかしかつて戦士だった王は既に老い、傲慢な暗愚へと落ちぶれていた。
ニコルはあえて人民の元へと姿を現し、言葉巧みに王への不満を掻き立て簒奪者へと仕立て上げた。
そうして、王を仕留めさせると簒奪者たちも殺し合わせ、自らが国を乗っ取ったのだった。

ウギンはニコルの所業を批難した。それに対しニコルはウギンの思考を捻じ曲げるため魔法をかけようとする。
この時、ウギンは知るのだった。ニコルは自らの力と知恵を高めるために全てを利用する。
双子の絆を信じ共に過ごしてきた自分も、その内に過ぎなかったのだと。
深い絶望に苛まれたとき、ウギンは世界から切り離され、気が付いたら海上を飛んでいた。
その光景からすぐに理解した。かつてテ・ジュー・キから学んだ多元宇宙の教えは真実だったのだと。
そして最初に辿り着いたこの次元、タルキールに深い安らぎを覚え、自らの魂の故郷とした。

まだ生まれかけの世界タルキールに生命を創造し、自らの術授けると共にここに至るまでの旅路を語った。
そうして歳月が過ぎていく中、ウギンはニコルのことを想い、ドミナリアへと帰還した。
そこにはかつて龍殺しの王が統べた国と同じ殺伐とした有様となった龍王ニコルの国があった。
その時は再度ドミナリアを去り、タルキール以外のより多くの次元を巡り見識を深めた。

その後、ニコルと再会する。アルカデスの国との戦争中であった。
両者の間に割って入ったウギンにニコルは自らの国を誇示する。世界を征する間近だと。
しかしもはや多元宇宙の広さを知ったウギンにとって、ドミナリアという一つの世界に固執し同胞の龍との争いに耽るニコルはかつて龍殺しの王と同じにしか見えず嘲笑してしまう。
そして次元を渡れぬニコルにとってウギンの話は偽りにしか思えなかった。
もはや決定的となった価値観の違いから双子は決裂。ウギンは次元を渡る。

この時、ウギンへの怒りからニコルも同じく覚醒する。
ニコルはウギンを追い立ていくつもの次元を巡る闘争の末、彼を仕留める。
しかし、ウギンはニコルから逃げきることはできないと悟り、予め自らの死を偽装する算段を立てていたのだった。
それがサルカンなのかは不明ではあるが、彼によって死を免れている。

この物語はサルカンの歴史介入により改められたタルキールの後日談であり、かつてタルキールの氏族、ティムールを率いていた『龍爪のヤソヴァ』とその孫である双子の姉妹『ベイシャとネイヴァ』、そして秘密裏にタルキールの歴史を語り継ぐジェスカイの末裔『テイ・ジン』。
彼らがベイシャがウギンの幻視を見たことを発端にその足跡を辿る構成である。
そして終盤、ウギンの死を確かめに来ていたボーラスからも彼の視点でウギンが語られている。
その特性上、両者の言い分に食い違いが見られ、ウギンの死についても運命再編とは合わない。
あとネイヴァとテイ・ジンがリア充爆発する。

少なくとも、ボーラスにとってウギンは情をかける特別な存在ではあるようだ。
話の整合性を見るにまずはウギンが灯り、憤ったニコルが灯ったのも正しいようにも思える。
・・・灯争の始まりは遠い昔。双子の兄弟喧嘩だったのかもしれない。

やっぱマジックといえば兄弟戦争だよね!
灯争大戦、本日発売。

おまけ:独断と偏見によるプレインズウォーカーの強さランク。
ソシャゲーのwikiでよくある、キャラの強さランク。
これを私個人が独断と偏見で勝手に決める。リセマラの参考にしてくれ。
前提として、明確に最強であるラヴニカ襲来時のニコル・ボーラスを10/10、まだ若く発展途上故に際立った強さを描かれていないナーセットを5/5、俺たちゴリラを1/1。これらを基準として設ける。
ウギン
・ボーラスと双子の兄弟。
・不可視の炎を筆頭に独自の魔法を用いる他、知性に対して謙虚でナヒリからも石術を学んでいる。
・戦闘描写はほとんどなし。ボーラスからは逃走オンリー。
・タルキールなら全ての龍を味方につけれる。
・未だ正確にはわかっていないが、サルカンによって死を運命再編=ボーラスを出し抜いている。
・他にもエルドラージを封じ込める策を練り実行できており総じて計画性がある。
・ジェイスの精神干渉無効。ボーラスのも効いてない。
・でも何考えてるかよくわからん。物事を大局的に見てて人間には理解できん。というか考えることに心血注いでる感がある。
・あいかわらず無職に優しい。
7/9 EX
おまけ2

ウギン初登場時と同様に両者を比べてみる。

今回はイラストこそ同じポーズではあるが、角度が異なり対になっていない。
日本語限定版の方は対になっているように見えなくもないが、ボーラスの能力が多いことで枠が長い。
忠誠度+1、-3の数値は同じだがボーラスには-8がある。
ボーラスの+1に対しウギンの+1はトークンで回避どころか手札が増える。予示よりつよい。
また以前と異なり、ウギンは-3でボーラスを簡単に破壊できるようになった。
しかし同じくボーラスも-3で破壊可能である。
ちなみに、ボーラスは常在型能力によりウギンの能力を持つが、ウギンの-3はウギンに効かない。
が、対象が広がるので有益である。
ウギンの常在型能力の方はというと、さりげに後続のウギンが軽くなったりする。

結局-3を先に打った方が勝ちであり、対等な存在になれたようだ。


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フレイバーテキスト

  1. で、結局ウギンは何点なんだ?

  2. で、結局ウギンは何点なんだ?

  3. ウギンさん俺にも優しくして……

  4. ウギンさん俺にも優しくして……

  5. ※1
    白地に白のテキストで書いてあるみたいだけど選択したら見えるよ
    7/9 EX

  6. ※1
    白地に白のテキストで書いてあるみたいだけど選択したら見えるよ
    7/9 EX

  7. アスマディには二つ目の名前はないの?

  8. アスマディには二つ目の名前はないの?

  9. アリーナで使ってます
    常在能力無視しても荒野の再生と神聖な訪問貼って+1するだけで笑えるほど制圧してくれて助かる
    どっちが悪役か分からぬほどの制圧ぶりだ

  10. アリーナで使ってます
    常在能力無視しても荒野の再生と神聖な訪問貼って+1するだけで笑えるほど制圧してくれて助かる
    どっちが悪役か分からぬほどの制圧ぶりだ

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