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土地

982枚目「連峰」

溶鉄の尖峰、ヴァラクート

Valakut, the Molten Pinnacle / 溶鉄の尖峰、ヴァラクート
土地
溶鉄の尖峰、ヴァラクートはタップ状態で戦場に出る。
山(Mountain)が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたが他に少なくとも5つの山をコントロールしている場合、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。あなたは「溶鉄の尖峰、ヴァラクートはそれに3点のダメージを与える」ことを選んでもよい。
(T):(赤)を加える。

溶鉄の尖峰、ヴァラクートは山ではない。





ゼンディカーのレア。
どう見ても伝説の土地だが、当時のデザインチームは伝説の土地は作らないという方針だったため伝説ではない。次元:地球の富士山は伝説の山だが、富士を名乗る山はいくらでもあるのでヴァラクートもセーフである。暴君も複数いる。
マローは以前からデメリットでしか働かない『伝説』について問題視していることを連載記事などで言及しており、これもその一環だろう。ちなみにムルタニモリモは伝説のマローであり、神河に5人いた初めての麻呂も伝説である。

それとどう見ても《山》だし実際尖峰だし基本土地タイプを持つ特殊地形が複数登場した時期だったのだが、ヴァラクートは山タイプは持たない。赤マナ出しますアピールが過剰で枠が赤く間違いそうになる。
これはヴァラクートが持つ噴火型能力に絡むため注意が必要である。
あなたのコントロール下で山が出るたび』『あなたが他に少なくとも5つの山をコントロールしている場合』。
一部長い文章のカードによくある『あなたのコントロール下でこれか山が出るたび』ではなく山が出たときだけである。誤爆に気をつけよう。

この能力によるダメージ源としての役割が非常に大きくタップインはそこまで気にならない。
伝説でないためヴァラクート連峰が連鎖噴火、対戦相手を焼き尽くし不屈の自然を教えてくれる。
土地加速が『キーカードであるヴァラクートをサーチする手段』であり、『ヴァラクートを誘発させる手段』でもあり、『コンボのためのマナ加速』でもあるという一貫性が強みで、『ヴァラクート』の名に冠するコンボデッキが生まれた。土地がテーマであるゼンディカーらしいデッキである。尖峰は戦法でもあった。

最初の活躍は今は亡きエクステンデッド。今もあるスケープシフト《風景の変容》とのコンボである。
初出のモーニングタイドでは使い道が乏しかったが、ヴァラクート登頂で評価は一変。
シャドウムーアの《虹色の前兆》を貼ることで自分の土地にすべての基本土地タイプを持たせ、ヴァラクートは山にもなってしまうオーメンヴァラクートである。

発生源は土地であるヴァラクートなので無色。プロテクション(赤)で防げず、土地からのダメージ軽減は非常に限られる。
それに対し「象牙の仮面」や「神聖な力線」のようなプレイヤーに『呪禁』を持たせるものや「血染めの月」など特殊地形対策が致命的で、これ一辺倒では簡単に対処されてしまう。

そしたら基本セット2011。土地サーチにしてフィニッシャーという《原始のタイタン》がやってきた。

6マナ6/6トランプルという素でも結構強い緑のタイタン。
それでいて出たときに土地2個殴ったら土地2個タップイン、しかも特殊地形もOKという土地に強い弁護士もびっくりなデベロッパー業界最大手である。
彼の土地転がしによるヴァラクート噴火でも《原始のタイタン》でも殴り勝てるという体制が確立しデッキを進化させ、スタンダード(アラーラ+ゼンディカー期、ゼンディカー+ミラ傷期共に)においてもヴァラクートデッキが姿を見せた。

これらの活躍、特に《風景の変容》との相性が考慮され、ヴァラクートはモダン制定時から禁止カードに指定されたが、2012年9月20日の改訂にて解除
《風景の変容》も《虹色の前兆》もあるのでオーメンヴァラクートはエクステンデッドの残滓と化しているし、《原始のタイタン》のビジネスパートナーとして共にデッキを組まれたりしていてヴァラクートは落ち着かない。(オチつかないとかかっている。)(一同噴火)

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フレイバーテキスト

  1. 風景の変容「この中で6番目以降に出た山はいるか?」
    山1~7「「「「「「「  はい!!! 」」」」」」」
    風景の変容「よし通れ!」

  2. どうかオチついてほしい

  3. 山がキーカードなのに血染めの月で死ぬデッキじゃないか!

  4. マローはレジェンドが失敗とはいうけど、他所のTCGで固有名持ちカードがなんの制限も無しだと違和感覚えるんだよな…。
    他にも近いシステムが採用されてるゲームも結構あるし。

  5. 『やり直し』初めて読んだけど、素敵な話だね

今日の手札

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