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1140枚目「ゼンディカーの夜明けのレア、神話レアを雑語りき」

待ち受ける冒険

待ち受ける冒険 (1)(緑)
ソーサリー
あなたのライブラリーの一番上からカードを5枚見る。あなたは「その中からクリーチャー・カードを1枚公開し、あなたの手札に加える。」を選んでもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。これによりカードを手札に加えなかったなら、カードを1枚引く。

全員揃ったな。出発だ!





 

前置き

カードの強弱。それはカードを手にデッキを組んだ後に知ること。
込められたフレイバーを味わうのは、封を解くその時に。

だが、パック開封の発売前にあれこれ語るのもMTGを楽しむ醍醐味。すべてのカードについて書ききるのはあまりにも無茶、ガイドブックを書くレベルの作業になってしまうので、レア神話レアについて絞ることとする。

注意点

・ソースが明確なカードが公開され、気がついたら更新。速報性はない。
基本的にカード単体で見る個別評価。後から公開されたカードとの関連に気がついたらいくらでも書き直す。
・公式サイトの「Card Image Gallery」にカード画像が掲載されたのに気がついたら日本語画像に差し替える。
・モードを持つ両面カードは、それが許可されているならどちらかを選んでプレイできる。
・画像はタップで拡大可能。
・世界観に関する記述は公式記事「ゼンディカー:変化した物事」による部分が大きく、あわせて読むと良い。

初稿:2020年9月8日
公開日:2020年9月12日 全カードリスト公開済み
最終更新:2020年9月14日 一部修正(ザレスの誤訳など)

神話レア

《運命の天使》

タフネス偏重の二段攻撃で戦闘にはまあまあ強め。
自軍クリーチャー全体がプレイヤーへの戦闘ダメージ分のライフを得るようになるのだが、相手も回復するという非常に厄介な代物。これにより「自分ターン終了時」に「自分が初期ライフより15以上多ければ」「運命の天使が攻撃したプレイヤーが敗北」というこれまた非常に特殊な敗北条件を満たすのに特化。

とにもかくにも癖が強すぎる。15以上というのは絆魂などを駆使したライフ回復特化のデッキでも達成は難しく、誘発もターン終了時なので隙が生じる。

ゼンディカーの天使たちその最大の特徴は、目を覆う光輪である。
かつて天使たちはエルドラージと戦闘に敗北、その枷として生じた物のようだが、いまいちわかりにくい点が多い。
詳細は設定資料集「The Art of Magic: the Gathering Zendikar」(リンク先はアマゾン)を読めってことなのだろうが、そこそこ値が張り、英語の書籍でハードルが高く挫折した。詳しい人に任せたい。
《団結の標、タズリ》

拡張アート版

ギデオンが去った後に司令官となった《タズリ将軍》。ダスリでもダズリでもない。
団結の象徴らしく、パーティーメンバーが集うごとに軽くなり、自身も召集をかけることができる。『ゼンディカー』での冒険者にして『エルドラージ覚醒』によりエルドラージへと立ち向かった人々であるゼンディカーの「同盟者」を含んでいるのは芸術点が高い。

タズリは過去に傷ついた天使に介錯を頼まれ、その亡骸から光輪を手にする。(首にはめている。)
その後、ゼンディカー最大の都市「海門」の民兵・ヴォリクに素質を見出され、後に総司令官となる彼に副官として長く仕える。
『戦乱のゼンディカー』にて、エルドラージとの戦争によりヴォリクが死去。その後継としてギデオンが選ばれると、意見が対立しつつも良き助言者として彼を支えた。

それから時を経た『夜明けのゼンディカー』では、彼女自身の実力により総司令官へと就き、天使リンヴァーラの助力も受け「海門」を再建した。

《エメリアの呼び声》 《砕け散ったスカイクレイブ、エメリア》

両面神話サイクルの白。表面7マナは重いが、4/4飛行2体。さらには、天使以外を破壊不能付与のゲームエンド手段。
裏面はそこに至るまでの土地を担う。アンタップインの条件となる3点はショックランドよりも痛いが、非常に噛み合った組み合わせで、コントロールデッキならばそのまま土地を置き換えて採用する価値がある。
空の遺跡、エメリア》の正体。かつてゼンディカーを統べたコーの帝国が築いた7つの都市「スカイクレイブ」の一つだった。(《エメリア》の「平地7つ」という条件に絡んでいるのだろうか。)
コーの支配に抗う争いにて大天使イオナが破壊。空の女神エムへの信仰と結びつき、《エメリアの盾》と称されるが、ストーリーには登場せず、彼女の動向は不明にもほどがある。




レア

《エメリアのアルコン》

3マナ2/3飛行という上々な基本性能。呪文の使用制限《法の定め》そのものと、白でたまに登場するタップイン強制による行動阻害を基本でない土地に絞った能力。これらすべてを無駄なく併せ持つ、効率の良いクリーチャー。相手に出されたらとても嫌な顔になる。
「アルコン」の翻訳問題は現在でも継続中なようで、『エルドレイン王権』では「アルコン」、『テーロス環魂記』では「執政官」、そしてまた「アルコン」へと戻ってきた。
クリーチャー・タイプとしては「執政官」で一貫している。
《イオナの大司祭》

パーティーメンバーの分だけパワーが上がるクリーチャー。自身がクレリックなので最低でも1/2と良好。さらには、フルメンバーなら+1/+1飛行のバフをかける、後方でも前線でも強いという実質勇者。パーティーデッキを組むなら真っ先に候補に挙がるであろう1枚。

スタンダード外の人間デッキにも活躍を見出せそうだが、兵士や騎士などパーティーを組めない優秀なクリーチャーが主力なことが災いし、難しい立場かもしれない。

《軍団の天使》

まさかのサイドボードから後続を呼んでくる天使。連続して4/3飛行を用意できるのは便利。その特性上、1:3か2:2、枚数を分けて4枚採用することになるだろう。

『灯争大戦』の《カーン》《ビビアン》、『エルドレインの王権』の《願いのフェイ》、『イコリア:巨獣の棲処』の「相棒」と、デザイナー間でサイドボード活用が流行しているのかもしれない。

《光輝王の野心家》

2マナ1/1と貧弱なようで、全く無条件で+1/+1カウンターを乗せ続けるさり気なくとんでもない人。+1/+1カウンターを用いる能力のみに限らず、膠着状態に強く有効活用できる。
《スカイクレイブの大鎚》

戦場に出たとき即装備できる、オーラのような装備品シリーズ。+2/+2に飛行と先制攻撃はフィニッシャーになりかねない修整。
最初は強いが、装備コストが重め。強化オーラとして割り切るか、《古代を継ぐ者、ナヒリ》のように装備品を活用するカードがなければ厳しいかもしれない。
《スカイクレイブの亡霊》

 

白が得意とするパーマネント一時追放・・・のようで、返すのはクリーチャー・トークン。流石白である。4以下の土地、トークンでないパーマネントと対象は広い。
《フェリダーの撤退》
通常版 ショーケース版

『戦乱のゼンディカー』に登場した、2つのモードを持つ上陸エンチャントサイクル「撤退」の最新版。《エメリアへの撤退》のリメイクともいうべきカード。
猫とビーストは『イコリア』や『基本セット2021』で取り上げられた部族で、部族シナジーを活用できる。変容するのもいいだろう。だが、それ以前に土地を出すだけで2/2が量産できるのは強力。
クリーチャー強化のモードも+1/+1カウンターになった上に、ターン終了時までの警戒付与で攻撃へと転じやすくなっている。
一応、《エメリアへの撤退》のトークンは部族シナジーのある同盟者ではあるが、ほぼ上位互換といって差し支えない強化が施されている。
《兵団の統率者》

部下と共にパーティーへ参加する戦士。最低でも1体は出るので実質4マナ4/4と良好。
フルメンバーが揃っていれば+1/+0修正に破壊不能と一気に駆け抜けられる。
パーティーデッキを組むならば一考の余地がある。トークンが戦士なのでパーティー内の職業こそ増えないが、戦士枠を維持しやすくはある。
身内を引き連れてコミュニティに参加すると派閥闘争になりがちだが、彼女の率いる兵団は協調性が高いようだ。
《オンドゥの転置》 《オンドゥの空遺跡》

両面レアサイクルの白。代名詞ともいうべき全体除去と土地の組み合わせ。やはりともいうべきか、8マナと非常に重い《次元の浄化》。
アグロへの対処は別の呪文に任せて、追加の枠に入れるには便利すぎるカード。
それでも1枚で盤面を元に戻す圧倒的な制圧力で、ゲーム中1度プレイできれば充分。だが、それだけに土地としてプレイするかの判断は余計に難しいかもしれない。




神話レア

《鏡映魔道士、ジェイス》
通常版 ボーダーレス版

コストを増やすと増えるジェイス。過去記事参照。
コピートークンが用意されてるのでぜひ使いたい。

 

《海門の嵐呼び》

2マナ以下のインスタント、ソーサリーをコピーするウィザード。この系統の能力には珍しい瞬速ではなく、次に唱えるのをコピーする方式。これにより、一時的な追放などによる能力の使い回しがしやすくなっている。
おまけにキッカーを支払えば2回コピー。いくら何でも追加5マナは重すぎるが、これは無視してもいい部類ではないだろうか。
《海門修復》 《再誕の海門》

両面神話サイクルの青。手札を一気に2倍+1に増やし、手札上限を無くす豪快なドロー呪文と、土地の組み合わせ。
やはりドローと土地という組み合わせからか、際立って強力とは言い難い。だが、従来のデッキから土地を差し替えるだけの価値はありそうだ。
「海門」はゼンディカー最大の都市で、エルドラージに占拠され、『戦乱のゼンディカー』では決戦の舞台となり崩壊した。《海門の残骸
『ゼンディカーの夜明け』では、司令官となったタズリの主導とリンヴァーラの助力により修復された姿が描かれている。




レア

《当惑させる難題》

対戦相手が出した土地が最初に出したものでなければ手札におかえりいただく地上げ屋(物理)。
緑が得意とする直接戦場に出す土地サーチに土地追加プレイ、《ウーロ》などの土地出し、土地を探し出す土地フェッチランドまでもがこの影響を受け、それでいて戦場に出たときに1ドローするので無駄になりにくい。スタンダード外でも採用される可能性はありそうだ。
《珊瑚兜の年代記編者》

キッカーするたびに1枚引いて、1枚捨てるルーティング能力。さらには、戦場に出たときキッカーを持つカードのサーチ能力を持ち、キッカーを主体としたデッキを意識している。
歴代キッカーの大部分は追加のマナコストを要求するもので、序盤でも終盤でも機能する様に役立つカード群。キッカーを前提とすると重くなりすぎ、ルーティング能力は使いにくさが目立つ。クリーチャーとしては最低限で、目当てとするならサーチ能力だろうか。
「珊瑚兜」はエルドラージに都市を破壊されたマーフォークたちが築いた隠れ家。そのまま住み着いているのかはわからないが、歴史を語り継ぐ者がいるようだ。
《泥棒スカイダイバー》

空を泳ぐならず者。2マナ2/1飛行。さらにはキッカーX(0は不可)でX以下のアーティファクトを奪い、装備ならそのままつけてしまうとんでもない盗人。
純粋にアーティファクト対策として非常に強力だが、やはり主戦場はスタンダード外だろう。歴代のマーフォークは、8ロードや《銀エラの達人》、《マーフォークのペテン師》など主力が2マナに集中し過ぎており、《霊気の薬瓶》と相性が良いところにさらに選択肢として加わることとなる。
《怒り狂う島嶼、キャリクス》
通常版 別イラスト

 

伝説のリバイアサンにして、カニタフネス17という史上最大の圧倒的な甲殻を誇る。単純なぶつかり合いで砕くことは叶わない。
その圧倒的なタフネスから、タフネスを参照するカードとのコンボが模索されるが、3マナで島の分パワー/タフネスを増減させ攻撃にも転じる。
島17枚で起動すると即死する。こんなことは極めてまれだが、この起動型能力に回数制限はないので使い過ぎには注意しよう。
コスト2増加の除去除去耐性は若干心もとないが、ないよりは遥かにマシである。
別イラスト版は現在(9月11日)日本語画像が明かされていないが、バンドル収録のプロモだろうか。→カード下部におもっくそBundleって書かれるやんけ。
《洞察の碑文》

3つのモードを持ち、通常ではどれか1つ、キッカーにより望む数を選ぶことができる呪文。
謎めいた命令》を思い浮かべるが、今回はインスタントでなくソーサリー
・クリーチャー2体バウンス ・占術2、2ドロー ・手札枚数X/Xのトークン
一連の効果は噛み合っていてキッカーを目論みたい。しかし、8マナソーサリーと化し、使い勝手の悪い部分が目立つ。素直に3マナ2枚バウンスの防御手段を取れるドロー呪文と見るか。→4マナじゃねえか
『基本セット2021』の《崇高な天啓》が青ができること全部持っていた勢いなので、そちらに持っていかれてしまったのだろうか。

碑文は青、緑、黒にのみ存在する。白、赤にないのがとても伏線めいているが、見落としだったりしたら申し訳ない。
《荒れ狂う騒音》

ライブラリー破壊呪文。通常では2マナ8枚、キッカーでは6マナで半分。
2マナ10枚の《不可視の一瞥》と5マナ半分の《心の傷跡》を合わせ持たせて調節した呪文。
ならず者たちが切削により対戦相手の墓地枚数を参照する能力を持つので、それらを活用するには役立つだろうが、《ウーロ》の存在がどうしても無視できない。
《ウーロ》はスタンダード外でも大活躍中のクリーチャーで、ライブラリーアウトを狙うデッキ全般に言えることではある。
ジェイスは強力な精神感応者であるが故に、精神攻撃への影響を受けやすい側面もある。
とても邪悪な笑顔を浮かべていたが、まさかこの影響があるのだろうか。
《風の達人》

美人なスフィンクス。2枚引くのに対して、捨てるのは1枚。
4マナ1/4飛行でインスタント、ソーサリーでサイズを1/4か4/1に変更可能。
今の基準なら素で4/4でもいいんじゃないかと思ってしまう
《敏捷な罠探し》

パーティーメンバーがやってくると姿を消す幻のメンバー。フルメンバーが揃うと報酬増加スキルが発動し、全員がその恩恵を受ける。
活躍させるまでの道のりは険しいが、1人いると助かる貴重なサポート職。
《玻璃池のミミック》 《玻璃池の岸》

両面レアサイクルの青。コピーと土地の組み合わせ。
初代《クローン》から4マナが多いクローン系統の中で、コピー対象を自分のクリーチャーのみに絞り3マナと軽め。歴代コピーから汎用性は劣るが、使いどころでない時は土地にできるので、使い勝手は良いかもしれない。
ただ、軽くなったせいでコピーと駆使してループコンボを狙う《ジャイルーダ》の相棒条件から外れたのは残念。




神話レア

《力線の暴君》

くそつよ神話ドラゴン最新種。赤マナの消失を無くし、死亡時に一気に吐き出す。
4/4飛行で主戦力となりつつ、長く居座れば居座るほど赤マナをため込め、致死量に至る。赤単でこそ真価を発揮しそうなようで、多色デッキでも採用できそう。
単体性能は申し分ない。環境に居場所は見つかるだろうか。
ヴァラクートの暴君》が《稲妻》だったのに対して、《力線の暴君》は《猛火》になったともいえる。
《アクームの怒り、モラウグ》
通常版 ショーケース版

これまでゼンディカーを通してミノタウロス・カードは4枚。そんな中突如として現れた伝説のミノタウロス。攻撃クリーチャーを強化する好戦的な性格。
メインフェイズに土地を出したら追加の戦闘フェイズを獲得、それもクリーチャーをアンタップするので問題なく連続戦闘が可能。
注意点としては、「戦闘前メインフェイズ」に土地を出して誘発させると、そのまま「追加の戦闘フェイズ」に入るので、そこで攻撃すると、その後にタップ状態のまま通常の戦闘フェイズが始まってしまう。なので、通常通り戦闘を行った後に「戦闘後メインフェイズ」に誘発させるのが理想的となる。
さらに、追加するのは戦闘フェイズのみなので、「戦闘後メインフェイズ」に誘発させると「追加の戦闘フェイズ」後に「終了フェイズ」へと移行する。これはメインフェイズも追加してしまうことで終わりなき戦闘フェイズと化すを防ぐためだろう。
伝説のクリーチャーを掘り下げる物語も連載されるので、そちらで詳細は明らかとなるだろう
「モラウグ」なる意味深な名前に関しては、彼は「Moraug」奴は「Ulamog」なので関係性はなさそうだが。
《髑髏砕きの一撃》 《髑髏砕きの山道》

両面神話サイクルの赤。X火力と土地の組み合わせ。2体に割り振るX火力で、Xが6以上ならXの2倍ダメージとなる。しかし、プレイヤーに通らない
火種となる赤マナも2つ必要で、おおよそ使い勝手の悪さが目立ってしまう。




レア

《カルガの威嚇者》

1マナで3つの能力を1度ずつ使えるめっちゃ煽りが上手いタイプ。
特に、クリーチャーを臆病にすることで実質ブロック不可のアタッカーとして機能させることができる。
臆病者は『未来予知』で初登場、『モダンホライゾン』でも2枚登場した、能力により参照するサブタイプである。
《マグマの媒介者》

2マナ1/3だが、墓地にインスタント、ソーサリーが4枚以上なら4/4になる。
それまでは、起動型能力の手札コストで墓地を肥やせる設計。その起動型能力は、手札1枚をライブラリーの上2枚へと変換する衝動的ドロー。もちろん、めくれ次第では裏目こそあるが、土地を呼び込んでデッキの安定性に貢献できるのは周知のとおり。
特性上、インスタント、ソーサリー重視のデッキとなるが、スタンダード外でも通用するであろう嫌らしいにもほどがあるクリーチャーである。
《秘宝荒らし》

ダメージを与えるとそのプレイヤーに「ブロック参戦不可」と「アップキープに1点ダメージ」の邪魔すぎるトークンを与える。速攻なのでいくらか狙いやすい。
環境次第だが、アーティファクト、ゴブリン共に参照するカードがあるので、それらがメタゲーム上位にあれば利敵行為となるのには注意が必要。
爆片破》や《ゴブリンの手投げ弾》で返ってきたら笑って散ろう。
《ナヒリの石成術》

土地を手札へと変換しつつ、土地の追加プレイを行う。とてもダメージを飛ばしそうなイラストだが、全く飛ばない。
上陸を軸に据えるデッキに特化したような呪文で、ゲームエンド手段となるだろう。
手札を経由する《風景の変容》として、《溶鉄の連峰、ヴァラクート》や《死者の原野》が許される環境でも使い道となるかもしれない。
《乱動する渦》

各プレイヤーに1点でじわじわ削る上に、マナコストの踏み倒しが行われたら5点も飛ばす。
1マナでライフ回復阻害を行い、逃げる術も許さない。
創案の火》を咎めに来たようだが、すでにスタンダード禁止
長い視野で戦う赤系コントロールデッキがあるならば、採用されるかもしれない。
《髑髏砕きの突撃者》

3マナ、パワー4、速攻で・・・。
手札に帰る・・・。
ヴィーアシーノの砂漠の狩人》・・・!

トランプル・・・。
キッカーなら・・・。
居残る・・・。
スキジック》・・・!

そんな、昔を思い起こさせる巨人。実際のところ、キッカーでなく+1/+1カウンターの有無が戻る条件なので、使い勝手は向上。攻撃性能は高く、赤単なら3マナ4点ぶっ放しておしまいでもいい場面がある。

《ヴァラクートの探検》
通常版 ショーケース版

『ゼンディカー』の上陸により効果を発揮する「探検」に《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》を合わせたようなエンチャント。いうほど合わさってなかった。それにしても、デートで火山探検。身も心も熱くなりそうだ。
3マナで衝動的ドロー。上陸なので初動から土地のプレイ権を消費してしまうのが厄介だが、ターン終了時に使わなかった分が墓地へと流されダメージを飛ばすので無駄にはならない。複数の誘発を狙わずとも便利なことには間違いない。
公式サイトに誤訳のお知らせ及び訂正あり。(リンク
《むら気な猛導獣》

『ゼンディカー』に登場した1マナ2/2速攻《ゴブリンの先達》を意識したクリーチャー。
トランプルが加わり、土地を与えるのではなく、土地を戻さなければいけなくなった。
《ゴブリンの先達》と異なり、先に倒してしまえばいいとはいかなくなったが、上陸を狙えるデッキならばメリットにもなり得る。そもそも、プレイヤーへの戦闘ダメージ限定なのでクリーチャー戦には無関係。
決して無視できるデメリットでなく、ここぞという時に足を引っ張ってしまうが、攻撃性能が高いことは間違いない。
《ヴァラクートの覚醒》 《ヴァラクートの石鍛冶場》

両面レアサイクルの赤。手札入れ替えと土地の組み合わせ。
手札全部でなく、望む枚数。さらには1加えた数なので損失なく純粋な手札交換を実現。ただし、捨てずにライブラリーの一番下なので墓地活用デッキでは厳しい。特定のカードを引き込みたいコンボデッキなら使いやすい。
ファンデッキではあるが、《異形化》によるトークンを大型クリーチャーへと変換するデッキでは、この一番下送りがむしろ助かる。




神話レア

《野生の魂、アシャヤ》

『戦乱のゼンディカー』にてニッサと繋がり顕現したエレメンタル。『マジックオリジン』の《精霊信者の賢人、ニッサ》が生成するトークン、『戦乱のゼンディカー』の《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》には彼女を乗せた姿で映っていたが、クリーチャーとして単体で登場した。
土地の分のパワー/タフネスは心許ないようで、なんと自軍のクリーチャーをすべて土地にしてしまう。(トークンは影響が及ばないことには注意)
なお、ルール上「森」というタイプ自体が「T:緑マナを加える」能力を持つので、クリーチャー全員がマナクリと化す能力でもある。
戦闘に関する能力が一切ないことから、この特異な能力を使った単体よりも他のカードとの兼ね合いが重要視されるだろう。
《古の緑守り》

世界のるつぼ》と同様の墓地からの土地プレイ。これにより、モードを持つ両面カードを墓地から土地として拾い上げることができる。《寓話の小道》使い回しでも充分強力。
さらには、土地が出たことによる誘発を追加。パーマネント全域に及び、上陸を持つパーマネントに、戦場に出たときに誘発する能力を持つ土地共に追加される割ととんでもない能力。
6マナのクリーチャーを出してさらに動かなければならないが、強烈な能力を合わせ持っている。
本体は5/7到達と対飛行能力が高めなのは忘れてはならない。
《変わり樹の共生》 《うねる森、変わり樹》

両面神話レアサイクルの緑。クリーチャー素出しと土地の組み合わせ。ハイドラと共生しているようだ。
7マナは重いが、そのおかげで7枚の中から無条件でクリーチャー1枚を出し、それがマナコスト3以下なら+1/+1カウンターを3個載せる。重いクリーチャーを狙ってもいいし、3マナ以下で強力なクリーチャーに目星をつけてもいい。
土地の方は《変わり樹の木立ち》は+1/+1修正をくれたのに、3点持ってかれる。




レア

《岩山鎧のベイロス》

打ち消されず呪禁持つのコントロール殺しの系譜。7マナは重いが、6/6速攻で戦闘力は高い。
さらに長期戦にもなろうものならキッカーで+1/+1カウンター4個。
役割を果たすにも、いくらなんでも重すぎるか。笑顔は好き。
《豊穣の碑文》

3つのモードを持ち、通常ではどれか1つ、キッカーにより望む数を選ぶことができる呪文。
・+1/+1カウンター2個 ・最大パワー分回復 ・格闘
2マナインスタントなのでキッカーが無くとも小回りが利く。序盤~中盤は通常でモード選択、フィニッシャーが相まみえた終盤にキッカーでサイズを上回りつつ格闘で圧し通る動きは強力。
碑文は青、緑、黒にのみ存在する。白、赤にないのがとても伏線めいているが、見落としだったりしたら申し訳ない。
《水蓮のコブラ》
通常版 ショーケース版

初出『ゼンディカー』では神話レア。その後『アイコニックマスターズ』でのレア再録を経て、今回もレア。
上陸により好きなマナを生み出す特殊なマナクリで、緑が得意とする土地を増やす呪文や能力によりマナ加速としても機能する。土地がなければ意味がなく、どちらかといえば安定したマナ供給よりも一時的なマナ加速目当てに採用することになる。
水蓮模様になれてめっちゃ嬉しそう。
《オラン=リーフの軟泥》

巨森、オラン=リーフ》に住むウーズ。廃墟と化したが、ウーズなら関係がない。
やはり+1/+1カウンターをばら撒いてくれる能力で、戦場に出たときに1個、攻撃すると攻撃クリーチャー全員にくれる。まとわりつくのだろうか。

生体性軟泥》率いるウーズ界は最強の《漁る軟泥》が再録により活気づいたが、《オラン=リーフの軟泥》と入れ違いになってしまいウーズデッキの存在意義がなくなる。

《硬鎧の大群》
通常版 ショーケース版

『ゼンディカー』にいた《硬鎧の群れ》が一気に押し寄せてきた。群れが大きくなるのではなく、群れ自体が増えていく。
流石に土地6以上でないと心許ないので、トークンで守りを固めつつ、達成を目指したい。
《群れのシャンブラー》

戦場に出るときに+1/+1カウンターを置くので実質1/1。
さらには+1/+1カウンターが置かれているクリーチャーが対戦相手の呪文の対象となるごとに1/1の昆虫を湧き出させる、とても面倒くさい状態にする。
かと言って放っておくと、1マナタップでどんどん膨れ上がっていく面倒くささを重ね合わせたやつ。
めんどくさがって掃除をサボるときのこが生えて、害虫の温床にもなる。やけに教訓めいたクリーチャーである。
《タジュールの模範》

パーティーを構成する職業をすべて兼ね備えるクリーチャー。
パーティーの構成はそれぞれ最大1体ずつ担うので、いくら万能職だろうが1体は1体である。
キッカーではパーティーメンバーを探し求める。だが冷静になって見ると2マナ3/2のメリット能力持ちで余計なこと考えずとも強い。
初心者訓練所の教官として出会い、各職業の特性を教えてくれるチュートリアルキャラ。
《カザンドゥのマンモス》 《カザンドゥの谷》

両面レアサイクルの緑。超強い《訓練されたアーモドン》と土地の組み合わせ。
3マナ3/3にして上陸で+2/+2修正とサイズに関しては雑に強い。というか、土地で出す場面がおおよそ見当がつかない
よほど土地が止まったでもない限りマンモスでいくだろう。土地事故の予防策になりつつ、良質なクリーチャーでもあるというのはやはりマンモスが成す妙技。




神話レア

《最後の血の長、ドラーナ》

『エルドラージの覚醒』では《カラストリアの血の長、ドラーナ》、『戦乱のゼンディカー』にて《マラキールの解放者、ドラーナ》に続き『ゼンディカー夜明け』で登場するドラーナ。
5マナ4/4飛行の標準的な戦闘力に、攻撃するたび眷族を増やす吸血鬼。伝説には通用しないようだ。
ゼンディカーの吸血鬼はゼンディカー全域で生活するが、故郷であるグール=ドラズ大陸では繁栄を謳歌している。大都市・マラキールは5人の血の長によって治められ、ドラーナもその一人だった。
吸血鬼たちは大昔、エルドラージの血族に隷属していた。エルドラージの封印が破られ復活すると、《ゲトの血の長、カリタス》はエルドラージへと下り、マラキールの全吸血鬼をも配下にしようとした。
ドラーナはそれに応じず、《ゲトの裏切り者、カリタス》を追放。吸血鬼たちを開放し従えてゼンディカー側に着き、同盟者としてエルドラージとの戦争に加わった。
《スカイクレイブの災い魔》

『ワールドウェイク』にいた《死の影》を彷彿とさせる、ライフにより変動するクリーチャー。
プレイヤー間で最も多いライフを参照し、そこから20引いた数となる。その関係上、お互いにライフをすり減らす熾烈な争いでなければならない。とは言っても、元が2マナなので最多17=3/3ならば実用範囲。
キッカー込みの計7マナでは各プレイヤーのライフを半分にした上で登場し、パワー/タフネスがたやすく10を超えるだろう。
やはり問題は膨れ上がったサイズを活かすもう一手が必要となること。
《アガディームの覚醒》 《地下遺跡、アガディーム》

両面神話レアサイクルの黒。リアニメイトと土地の組み合わせ。
リアニメイトは少々特殊で、「マナコストX以下」かつ「異なるコストの組み合わせ」を戦場に戻す。
まあ、《夢の巣ルールス》を使うデッキで《ルールス》とか《魔王の器》とか釣り上げればいいと思う。全体的に軽量となるデッキだが、長期戦にもつれ込んでこその能力で、土地としても問題なく使用できることから相性は非常に良い。




レア

《切望の報奨》

パーティーメンバー数により軽くなり、フルメンバーなら手札から4マナ以下の呪文を唱える呪文。
サーチとノーコストプレイは独立しており、探し出してそのまま唱えるわけではない。
カードタイプを問わず手札に加えるサーチは《魔性の教示者》の4マナが適正で、現行のスタンダードでは3マナにライフ2点を要求する《不気味な教示者》が存在。
これらを考慮すると、2体でパーティーを構築できるデッキならば採用に値する。もちろん、メンバーが全員揃うならなおの事。
《遺跡の碑文》

3つのモードを持ち、通常ではどれか1つ、キッカーにより望む数を選ぶことができる呪文。
・2枚ハンデス ・2マナ以下蘇生 ・3マナ以下クリーチャー破壊
いずれも効果的な場面が異なり、選べることで利便性がある。むしろ、それぞれを同時に機能させる場面が難しく、キッカーでの用途が薄い気がする。
碑文は青、緑、黒にのみ存在する。白、赤にないのがとても伏線めいているが、見落としだったりしたら申し訳ない。
《夜鷲のあさり屋》

パワーが変動する《吸血鬼の夜鷲》。やたらと再録される良質な吸血鬼として著名だが、思えば、初出は『ゼンディカー』である。
どこかの怪物》と似て対戦相手の墓地にあるカードタイプを参照し、スタンダードでは「クリーチャー」「インスタント」「ソーサリー」「エンチャント」「アーティファクト」「土地」「プレインズウォーカー」の計7種で最大値は8。(モダン以下では「部族」が加わる。)

パワー1の最低保証が嬉しく、1枚でも満たせば《吸血鬼の夜鷲》となる。飛行、接死、絆魂の併せ技は大変嫌らしく、対アグロ性能は非常に高い。
ならず者たちがライブラリー削り(切削)を駆使する方向性になっていることから、パワーが高まりフィニッシャーにもなりかねない。
ウーロ》が憎くてしょうがないのはわかるが、《ウーロ》のために墓地を肥やそうとすると、《夜鷲のあさり屋》が強くなる絶妙な関係性となる。

なんにせよ『基本セット2021』の《盗賊ギルドの処罰者》にとっては最高の存在なのは間違いない。

《忘却の虚僧》

2マナ2/1威迫、絆魂。さらには、キッカーするとクリーチャー1体を蘇生。ゾンビ化》そのものがついた良質な軽量クリーチャー。アグロに無駄なくリアニメイトを突っ込めるわけで、便利にもほどがある。
攻撃を通しやすいライフ回復として、そちらのシナジーを期待してもいいだろう。
《影の評決》

 3マナ以下をクリーチャーのみならずプレインズウォーカー。さらには戦場のみならず墓地からも追放する全体除去呪文。ウーロ》に対して絶対に逃がさない評決を下す

なお、3マナ以下のプレインズウォーカーは『灯争大戦』はスタンダード落ち、『エルドレインの王権』の《王冠泥棒、オーコ》は禁止なので、王家の跡継ぎ》のみである。

かと言って増えられても困る。

↑《鏡映魔道士、ジェイス》3マナじゃねえか。

《スカイクレイブの影》
通常版 ショーケース版

ブロック参戦不可。上陸による蘇生。あの《恐血鬼》に似たシェイドがやってきた。
シングルシンボルとなりパワーが1増加。それ以上にかなりの調整が施されており、上陸による蘇生から速攻はなくなり、ノーコストではなく唱える必要がある。
キッカーを併せ持ち、追加3マナで+1/+1カウンターを2個獲得し、5マナ5/3。もちろん、上陸により唱えるときにキッカーを支払ってもいい。序盤から攻め立て、終盤にキッカーで拾い上げる運用となるだろう。
黒マナを注ぎ込んだ分だけ強くなるシェイドの特徴を無くしたのは残念。
《魂の粉砕》

対戦相手に最も大きいクリーチャー、プレインズウォーカーを捧げさせる。インスタント
狙った対象を除去するわけではないが、基本的には最も強く、厄介な存在を葬り去るので有用。
『タルキール覇王譚』にあった最大パワーを捧げさせる《はじける破滅》は大活躍。使い勝手は近いものがあると思うがはたして。
《希望の死、タボラックス》

伝説のデーモンにして、クレリック。名前になじみはない。もし登場していたらすまん。
3マナ2/2飛行という伝説らしからぬリミテ体型。だが、トークンでないクリーチャー死亡時に+1/+1カウンターを獲得、死亡したのがクレリックなら1枚ドローとライフ1点の損失で、デーモン分の仕事をする。
パーティー内でクレリックは自分だけでいい」という自己主張を感じる割に、+1/+1カウンターが5個以上でやっとクレリック分の仕事をしてくれる。
《ハグラの噛み殺し》 《ハグラの群れ穴》

両面レアサイクルの黒。黒らしく除去と土地の組み合わせ。バクラではない。
クリーチャーがいなければ機能しない除去と、とりあえず出せるときに出して困らない土地は相性が良い。そのためか、除去としては非常にシンプルな単体除去。おまけとして、対戦相手が基本土地をコントロールしていなければ1マナ軽くなり、基本除去《殺害》と同一のものとなる。
性能よりも除去を握っておくか、なるべく早く処理したいタップイン土地として出すか使いどころが非常に悩ましく、プレイスキルが問われるだろう。




多色

神話レア

《古代を継ぐ者、ナヒリ》
通常版 ボーダーレス版

『ゼンディカーの夜明け』の主人公にして黒幕感も漂わせるナヒリ。過去記事参照。

 

《影指す太枝、ニッサ》
通常版 ボーダーレス版

ニッサはプレインズウォーカー覚醒当初の旅路の中で次元:ローウィンで地位の高いエルフたちと交流を結び、黒マナを扱うようになったと設定が当初よりあった。それがついにカード化。
上陸により忠誠度が溜まりやすい分能力は控え目といったところで、代名詞となる土地のクリーチャー化はターン終了時まで。攻撃性能は申し分ないが自身を守ることができない。
その上、初期値4に対して[-5]ですぐには使いにくい。それでも土地の総数以下のマナコストのクリーチャーを手札か墓地、どちらからでも+1/+1カウンターを2個載せた上で出すことができ、決して弱いとは言い切れない。

 




レア

《恐れなき探査者、アキリ》

3マナ3/3で装備品を駆使する器用な戦士。装備品を持つクリーチャーが攻撃時にドローを行える。赤白の苦手とするドローを、同じく赤白の特徴である戦闘時に実現した。
そして、1マナで装備品を外し、破壊不能を付与できる。タップもするので癖が強いが、装備品さえあれば誰でも破壊不能という破格の耐性がつけれると考えれば悪くはない。
『統率者2016』に登場し、『ゼンディカーの夜明け』のPVではナヒリと共に探索に赴き突き落とされたコー。ザレス=サンとは旧知の仲であるようだ。
《スカイクレイブの荒廃者、グラークマウ》

 

また接死がねえ。と、言いたいところではあるが、3マナ3/3。他のクリーチャーが死亡時に大きくなり、死亡したら同じサイズのトークンが出てくるという、雑に強いハイドラ。
なにより、能力を忠実に表現した専用トークンの出来栄えが良く、全てを許した
グラークマウに接死があれば私が思い描くハイドラに一番近かったかもしれない。
《乱動追い、カーザ》

2マナ1/2飛行、速攻。しかし戦闘力よりも能力を重要視すべきだろう。
タップにより、インスタントかソーサリーのコストをウィザード分の減らす、実質的にマナクリの役目を果たす。だが、青赤が得意とする呪文主体のデッキは、軽量化こそが肝であり、不特定マナだけ減らしてもあまり効果がない。
それとは別系統に相性の良い何か豪快な呪文を見出せればといったところ。
《海門の擁護者、リンヴァーラ》

『エルドラージの覚醒』で《静寂の守り手、リンヴァーラ》として初登場、『ゲートウォッチの誓い』にて《保護者、リンヴァーラ》となり、そのまま人々を守り続けることを選んだ尊い天使。
3マナ3/3飛行。パーティーが全員揃っていれば、戦闘開始時に土地でないパーマネント1つの戦闘と起動型能力を封じる。
そもそもパーティーに関係なく、その身を捧げることで呪禁か破壊不能を自軍全員に付与という圧倒的な守護能力を持ち、青白飛行デッキにそのまま搭載して全く支障がない。

ゼンディカーの他の天使とは異なり、光輪がなく己の目で見据えた天使。エルドラージとの戦争でも人類の保護者として戦い抜いた。その後は、タズリに助力し、ゼンディカー最大の都市「海門」の再建を果たす。

つまり、光輪を持つ人間タズリと、光輪がない天使リンヴァーラという構図なのである。

《スカイクレイブの秘儀司祭、オラー》
通常版 ボックス購入特典

4マナ3/3絆魂。少し心許ないが、オラー自身かクレリックが死亡すると、墓地からより小さいクレリックを戦場に戻す。死は労働をやめる理由にならないが、弱さはやめる理由になるようだ。
クレリックに特化する理由を見出せるかがカギとーーーところで、《魔王の器》はクレリックです。なるほどね。
《世界を掘る者、ファイラス》
通常版 ショーケース版

戦場に出たとき基本土地分草生えるwwwwww
植物は0/1だが、上陸するだけで+1/+1カウンター4個積載。どんどん戦闘へと送り出していく。
スタンダードよりも統率者にしたら面白いタイプだろう。
《分かれたし水流、ヴェラソール》

タニーワ》だけだったところに出てきた《ヨーリオン》と次いで3枚目となる伝説の海蛇
(X)(緑)(青)はかの《ハイドロイド混成体》と同じ。その後釜になりそうで全くそんなことはなく、飛行もトランプルもドローもライフ回復もない、キッカーに特化した能力。また、+1/+1カウンタ―の乗る数が少々特殊で、Xではなく緑青の分も含むので2マナ2/2としても出せる。
とにもかくにも強力なキッカーを見出せるかが全てである。コピー自体は使い勝手は良い。カードリストとにらめっこしよう。
公式サイトに誤訳のお詫びと訂正あり(リンク
《鎮まらぬ大地、ヤシャーン》

4マナ4/4で基本森と平地を持ってきてくれるありがてえ猪。世が世なら豊穣の神と奉られていたに違いない。
ライフと土地以外の生贄によるコストを封じるかなり特殊な制限能力を持ち、《魔女のかまど》登場以降のサクリファイス系デッキ全般への対策となる。《大釜の使い魔》こそ禁止になり弱体化しているが、そもそも素の性能が高いことから「対策カード」というよりも「意外なカードをひっかける良クリーチャー」として見たほうがいいかもしれない。
《鼓動盗み、ザグラス》

6マナ4/4に飛行、接死、速攻と攻撃的な能力を持ち、さらにパーティーメンバー分軽量化する。仲間の下に早く駆け付けたい良い人に違いない。
3種のキーワード能力を考慮したら6マナでも適正にすら思うが、2名で4マナともなれば異常ともいうべきコストになる。この特性から、アグロでもパーティーが集う構成なら採用を検討できる。
おまけにしては雑過ぎる自軍接死付与に、プレインズウォーカー即死。登場したもう彼がリーダーである。
《トリックスター、ザレス・サン》

ネオカミガワニンジャアトモスフィアを携えトリックスター、ザレス=サンがエントリーした。
実際攻撃クリーチャーがザレス=サンと化すのはカミガワのヘンゲ・ジツに他ならない。
ザレス=サンのチョップ!それは墓地へと至る。流石死者はそのカラテの高まりに応じず入られない!これは・・・《インク・アイ=サン》!?ナンデ!?!!!ザレス=サンはパーマネント!
よもやカミガワ。ゼンディカーにて見えるとは予測すら不可能だった。
公式サイトに誤訳のお詫びと訂正あり(リンク




無色・アーティファクト

神話レア

《見捨てられた碑》

エルドラージの巨人の一柱・ウラモグ。『戦乱のゼンディカー』ブロックにて倒された後、そのままのようだ。ただでさえ未知な部分が多くて巨大な物体。確かに対処のしようがない。

それでも力は残っているのか、無色のクリーチャーに+2/+2もの修正を与え、無色マナの生成には追加の無色マナ。無色の呪文を唱えれば2点回復と恩恵は多岐にわたる。

『灯争大戦』の《ウギン》とは相変わらず無色が象徴となるエルドラージ関連らしく相性が良いが、スタンダードでは入れ替わりとなるのが残念だ。
『エルドレインの王権』以降、アーティファクト・クリーチャー主体のデッキを組める程度にパーツが揃っているので構築してみるのもいいだろう。

《石成エンジン》

「せきせい」よりも「いしなり」で変換してしまうエンジン。
『ゲートウォッチの誓い』の《鏡の池》のようにコピー能力を複数持つ。あまりにも多岐にわたり、容易に無限コンボを生み出すのは間違いない。考える時間がいくらあっても足りない。

カード名、神話である伝説のアーティファクト、注目のストーリー。そして、鏡のようにうっすらと映るナヒリ。重要な役割を持つのは間違いないだろう。




レア

《無限の構築物》

4マナ4/4の良質なアーティファクト・クリーチャー。キッカーでさらに対戦相手の基本でない土地の分だけ強くなる。単純にサイズは申し分ない。
それ以上に重要なのは、トークン生成。「生贄に捧げてもよい。そうしたなら~」ではなく、「生贄に捧げ」のみなのが重要で、こいつは、対象を取られるとその分だけ誘発し、解決ごとにトークンを出すのである。(生贄後に参照するのは戦場での最後のパワーである。)
リリースノートでも記載があるのでよく読むように。
《スカイクレイブの秘宝》

3マナの破壊不能マナファクト。《ダークスティールの鋳塊》にキッカーをつけたもの。
追加で3マナ支払うとなんと《スカイクレイブの秘宝》のコピーが2個も出てくる。さすがにコピーはタップインだが、6マナで好きな色3マナ。5マナで3マナ出せた《金粉の水蓮》を考えたら、3マナ《ダークスティールの鋳塊》として使える分、ちょうどいいバランスとなっている。




土地

両面土地「小道サイクル」

表裏で出せる色の異なる単色土地サイクル。『ゼンディカーの夜明け』には6枚登場し、続く『カルドハイム』に残りの4枚が登場する。マナを出す時に色を選べる2色土地の面々とは大きく使い勝手は異なるが、それでもアンタップインなのは大きな強みである。
今回:黒、黒、
次回:黒、
ボーダーレス版
《這い回るやせ地》

土地がテーマである歴代のゼンディカーでは、クリーチャー化する土地、通称:ミシュランが2色の各組合せに存在していたが、今回はこの《這い回るやせ地》1枚。ゼンディカーは眠らない。
初回では4マナ起動の2/2で微妙だが、2回目以降はコストパフォーマンスが良くなっていくのでそこまで弱くはない。
《マキンティの玉座》

キッカーに向けて蓄積できる土地。使い道が限定されすぎているためか、蓄積分は2マナになるのはさり気にとんでもない。スタンダード外のもっと広い視野で見る必要があるかもしれない。




※エクスペディション※

・歴代の土地カードから30種を新イラスト、特殊枠で再録
・それぞれの適切なフォーマットで使用可能(スタンダード解禁ではない
・ボックス購入特典としてドラフトブースター(従来の物)、セットブースター(新製品)のボックスに1枚コレクターブースターのボックスには2枚通常版がつく
・FOIL版はコレクターブースターから一定確率

友好色フェッチランド5種

1点支払って生贄に捧げ、それぞれ2種の対応した土地タイプを持つ土地をライブラリーから直接戦場に出せる土地。基本土地ではなく、土地タイプなのが非常に重要で、デュアルランドを筆頭に、土地タイプを持つ特殊土地をも持ってくることができる。

友好色の5枚は『オンスロート』初出、『タルキール覇王譚』に再録されているが、全種パイオニア禁止
モダン以下で使用可。全ての環境で需要がある。

対抗色フェッチランド5種

対抗色フェッチランドの5枚は『ゼンディカー』初出。限定商品『SecretLair』に新規イラストで登場したが、需要が供給に全く追いついていない。

モダン以下で使用可。全ての環境で需要がある。特に青赤《沸騰する小湖》、青緑《霧深い雨林》は最強クラスの組み合わせで需要が高い。

友好色ファストランド5種

『ミラディンの傷跡』に登場した、他に3つ以上の土地があるならタップイン。即ち、2つ以下ならアンタップインとなる、早めに出せば得をする2色土地。「ファストランド」という俗称もここからきている。収録セットから「ミラ傷ランド」とも呼ばれることがある。

モダン以下で使用可。その特性上、軽量主体のアグロデッキではデメリットの薄い2色土地として特に需要がある。

余談となるが、対抗色版は『カラデシュ』で登場したことでパイオニア使用可。パイオニアでは対抗色デッキの方が組みやすい理由の1つとなっている。
友好色はいずれも次元:ミラディンの地名を含んでおり、他の次元が舞台となるセットでは再録がしにくいのでしょうがないと思われていたが、がっつりゼンディカーでそんなことはなかった。

友好色バトルボンド5種

多人数向け特殊セット『バトルボンド』に登場した、「対戦相手が1人以下なら」タップインとなる2色土地。その特性から、通常4人対戦となる統率者戦ではデメリットなしの2色土地として需要がある。

エターナル環境使用可(レガシー、ヴィンテージ、統率者など)

《古の墳墓》

『テンペスト』初出、『アルティメットマスターズ』に再録。
タップで無色とはいえ2マナ生み出すとんでもない土地。2点の代償が安く感じたら少し大人だ。
エルドラージなど、無色のクリーチャーで圧殺するデッキで特に需要があるが、2マナ生み出せる土地自体がそもそも貴重である。

エターナル環境使用可(レガシー、ヴィンテージ、統率者など)

《魂の洞窟》

『アヴァシンの帰還』にレアで初出。『モダンマスターズ2017』『アルティメットマスターズ』には神話レアへと格上げ。
選んだクリーチャータイプを唱えるのに好きな色マナが出せるどころか、打ち消されなくしてしまう強力な土地。部族デッキはもちろん、数少ないフィニッシャーを安全に戦場へ出すだけでも有用で、それ以外では無色マナを問題なく出せる。

モダン以下で使用可。特にが強くなっていく下の環境ほど需要が高まる。

《天界の列柱》 《忍び寄るタール坑》

『ワールドウェイク』に登場したクリーチャー化する土地、ミシュランから2枚。サイクル5枚中、上から2枚選んできたと考えて特に問題はない。
青白《天界の列柱》、青黒《忍び寄るタール坑》共にコントロールカラーで回避能力を持つクリーチャーとなることから、コントロールデッキに広く愛用された。土地がそのままフィニッシャーとなるのである。

モダン以下で使用可。同色のコントロールデッキを組むなら採用に値する。

《燃え柳の木立ち》 《地平線の梢》

『未来予知』に登場した、5枚それぞれ異なる能力の2色土地サイクルから2枚。

《燃え柳の木立ち》は1点回復させつつ色マナを出すが、それ以上に削る速度が速かったり、《罰する火》のように相性の良いカードがあればデメリットは気にならなくなる。なお、このコンボが強烈すぎて《罰する火》はモダン禁止である。

《地平線の梢》はマナを出すのにライフ1点支払わなければならないが、土地が潤沢となった中盤以降に1ドローへと変換できるのが大きな強み。後に対抗色版5枚が登場したが、友好色はこれのみ。

共にモダン以下で使用可

《虹色の眺望》

『モダンホライゾン』で登場した、基本土地限定のフェッチランド。2色土地は一切持ってこれないが、基本土地さえ用意しておけばどの色でも用意できるので相互互換に当たる。

モダン以下で使用可。

《露天鉱床》

『アンティキティー』初出、『基本セット第4版』に再録された史上最強の土地破壊
妨害のしにくい土地の起動型能力、それもタップのみで好きな土地を無条件に破壊可能。それでいて普通に無色マナが出る。

レガシー禁止、ヴィンテージ制限カード(1枚のみ使用可能)

《不毛の大地》

『テンペスト』初出(アンコモン)、『エターナルマスターズ』にレアで再録。《露天鉱床》を調整した、事実上最強の土地破壊
基本でない土地に対象が絞られたが、それでも多色デッキのマナ基盤を破壊するには充分すぎる性能で需要は高い。

エターナル環境使用可(レガシー、ヴィンテージ、統率者など)

《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》

『ゼンディカー』のレア土地サイクルの1枚。山が5つ以上あれば3点飛ばす。名前で勘違いされがちだが、伝説ではない。よって、複数のヴァラクートがあればその分噴火。
《風景の変容》や《原始のタイタン》といった強力な土地サーチと合わせて「ヴァラクート」の名を冠するデッキを成立させた。その活躍から、モダン制定当初は禁止となっていたが、現在では解禁済み。

モダン以下で使用可




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なんかやたらと時間がかかってその間に全部公開してた。
読者諸君も思うところがあったら好き勝手書くといいだろう!





 

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フレイバーテキスト

  1. あ〜…1時間も読める超大作ありがとう…

  2. ザレス=サンで今日一笑った
    これ作ったの絶対忍者だろ

  3. ザレス=サンを使ったならず者デッキを作りたくなりました!ありがとうございました!

  4. パーティーアグロは流行ると予想

  5. ザレス=サンの能力も翻訳修正きてますね

  6. とりあえず冒険の戦利品を積んだ青白コン組もうとしたら目が滑って荒くれたちの笑い声積んだパーティデッキが出来た、なぜだ。

今日の手札

ポータル

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