Devour Flesh / 肉貪り (1)(黒)インスタントプレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャー1体を生け贄に捧げ、その後、そのクリーチャーのタフネスに等しい点数のライフを得る。彼のねじくれた精神はこう結論づけた。自分の体を作るのは食べた物である。自分は人間であり続けたい。ならば……
肉貪りとは美味礼賛。
前菜として運ばれてきたサラダ、スープ、パンを早々に処理し、主役の到着に備える。
空腹感を満たすには遠く及ばず、ただ手持ち無沙汰にならぬよう配慮された品々にすぎない。
故に特に感想なく灼熱の舞台に鎮座する300gの肉塊に話は移る。
不思議なものだ。自らを構成する物と同様の肉であるのに一切のグロテスクはない。
この塊に刺激される嗅覚により最高のごちそうだと理解できる。
しかしまず目についたのは・・・ナスだ。
前述の通り、野菜を食してなお、野菜を鉄板に添える。
体にいいじゃない?健康のために?健康志向の現代社会特有の愚行だ。
客はここに何しに来たと思っている。何を求めてここを選んだと考えた。
好き嫌いの話ではない。『ママ!これ避けて!』と叫ぶ少年時代はとうの昔。
肉体とは血。血を運ぶのは肉だ。
その他一切は余分な要素でしか無い。
ただし、たまねぎとじゃがいもは例外である。
前菜同様早々に処理し、シンデレラを向かい入れる。
さすが専門店。鋸刃ステーキナイフの切れ味をもってすれば肉厚など紙切れに等しい。
美味い。他になんと言い表そうか。
滴る肉汁は自慢のソースの用途を奪う。
人類には香辛料を巡り闘争した歴史が存在する。
舌を通して訴えかけるその動機には充分な説得力がある。
ただ、これだけでいい。
そうだ、これだけでいいんだ。
彼のねじくれた精神はこう結論づけた。
食べログ、評価2.5。
フレイバーテキスト
センスフル
素敵な記事
ナスおいしいよ
評価ひっく…www
タイトルだけ見て厚切り肉さんことギデオンかと思った
状況によっては機械生物を喰うことになる
オチに笑った
ニッサさんの草トークンうめー!
執筆 オーメンダール
今年も沢山笑わせて頂きました。
来年もどうぞ宜しくお願いします。
肉…肉…肉占い…?