魅力的な執政官
Blazing Archon / 魅力的な執政官 (6)(白)(白)(白)クリーチャー — 執政官(Archon)飛行クリーチャーはあなたを攻撃できない。
戦いの喧騒の中に、私は黄金の鬣の上に輝く太陽と、鎧に映る栄光が見えました。私は思わず剣を落とし、戦争の愚かしさに泣き崩れたのです。――― グルールの脱走者、ドレイヴィン5/6
魅力的な執政官とは魅力的である。
『ラヴニカ:ギルドの都』レア。9マナで5/6と少し物足りなさはあるが、あらゆるクリーチャーがあなたへ攻撃不可とする制限する常在型能力を持つ。
それも《亡霊の牢獄》どころか、あの伝説の《Moat》をも上回る魅力的ぶり。
《亡霊の牢獄》 | 《Moat》 |
『神河物語』 | 『レジェンド』 |
攻撃制限を課すパーマネントは多いが、条件もデメリットもなく、コスト支払いによる回避手段もないのは魅力的。
除去されないかぎりクリーチャーにより負けることはない。だが、やはり9マナというのは尋常じゃなく重く、主に墓地から釣り上げられるリアニメイト要員である。これほどの防御性能を持ちながら5/6飛行のマハモティボディで、フィニッシャーとして充分な性能なのも魅力的である。リアニメイトをテーマにした構築済みデッキ『Premium Deck Series: Graveborn』にも黒単でありながら収録されている。
クリーチャータイプは執政官のみ。職業のみの存在で、人間でなければ猫でもない。そもそも、なんで飛べるのかもわからないが、魅力的である。
「Archon」は「執政官」という職業の意味であってはいるのだが、
「アルコーン」とはもともとギリシア語で「執政官」を意味し、その名の通り、古代アテネの政治に携わる官職のことを指す。和訳でも、それを踏まえて「執政官」と訳されている。転じて、グノーシス主義では「偽神」すなわち全知全能でない神、低位の神を意味する。そこから派生し、創作ファンタジーの世界でも、神に準ずる強大な存在などを指す言葉として使われる。例えばダンジョンズ&ドラゴンズに登場する天使的存在も「Archon」と呼ばれている。マジックのArchonもその流れを汲んだ超現実的で神秘的な種族である。
とMTGwikiに書いてあった。
《魅力的なアルコン》の魅力的なイラストではわからないが、他のアルコンは皆「翼の生えた生き物に騎乗した人」として描かれているので飛行を持っている。
この初の執政官《魅力的な執政官》から始まり少しずつ増えていき、特にギリシャ神話モチーフで世界観がマッチしている『テーロス』ブロックにおいて、魅力的に4体も増加。アルコンは10枚となった。中でも魅力的な《灰燼の乗り手》は特に有名だろう。
唯一、『基本セット2011』にて登場した魅力的な《復讐に燃えたアルコン》はアルコンと訳されたが、その後に登場する面々は執政官へ戻り、そのまま執政官と訳され続けている。
《灰燼の乗り手》 | 《復讐に燃えたアルコン》 |
『テーロス』 | 『基本セット2011』 |
魅力的な クリーチャー・タイプは一貫して「執政官」。次に登場した時はどうなっているのだろうか。ある日突然「アルコン」になっていても僕は許せそうである。
2020年9月16日 追記:
その後、『エルドレインの王権』にアルコンが2枚、『テーロス環魂記』に執政官が2枚追加された。
《調和のアルコン》 | 《太陽の恵みの執政官》 |
『エルドレインの王権』 | 『テーロス環魂記』 |
最新セットとなる『ゼンディカーの夜明け』ではアルコンである。
《エメリアのアルコン》 |
『ゼンディカーの夜明け』 |
さらに、ダンジョンズ&ドラゴンズとのコラボセットが発表され、そこへアルコンが登場する可能性は高いとみている。
さあ彼らの明日はどっちだ。
フレイバーテキスト
相手に戦争の愚かしさを示して改心させつつ、自分は攻撃を止めない魅力的っぷり
ウホッいいアルコン
あまりに訳語が納得いかなかったので調べてみたら、
ほかに”Blazing”を「燃え立つ」と訳しているカードは一つもなく、
しかもさすがMTGwiki、見てみたらその奇妙さについてもちゃんと解説してあった。
なるほど、燃え立つだと「白じゃなくて赤っぽい」というのは分かるのだが、
このままだと真面目なソリンさんの同じ轍を踏む人が、
たぶんチャンドラあたり、出てきてしまうのではなかろうか?
>>3
チャンドラちゃんは魅力的なおにゃのこだから問題はない、いいね?
そろそろ白ノルマ終了
そろそろ光り目のネフィリム
>>4
アッハイ。
火炎使いのブレイズということで、
なんか層にも届いてごあんしんです。
アルコンなのか執政官なのか、定まらない方向性の現状について、ウェザーライト号の艦長にお話を伺ってみましょう