Once Upon a Time / むかしむかし (1)(緑)インスタントこの呪文があなたがこのゲームで唱えた最初の呪文であるなら、あなたはこれを、これのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。あなたのライブラリーの一番上からカードを5枚見る。あなたはその中からクリーチャーか土地であるカード1枚を公開してあなたの手札に加えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
むかしむかしあるところに。そこにはいないはずのワニが居ました。
ワニには悩みがありました。口の中が痛いのです。
何かを食べようと噛みつけば激痛が走り、いつしか空腹を感じなくなってしまうほどに。
原因はわかりません。自分で自分の口の中は見れませんから。
なにより鳥も魚も同じワニすらも。ワニの口の中を見ようとする者なんているわけがありません。
それで、ワニは旅に出ました。知らない場所の知らない誰かならきっと助けてくれるに違いない。
そんな淡い期待を込めて。
何かを食べようと噛みつけば激痛が走り、いつしか空腹を感じなくなってしまうほどに。
原因はわかりません。自分で自分の口の中は見れませんから。
なにより鳥も魚も同じワニすらも。ワニの口の中を見ようとする者なんているわけがありません。
それで、ワニは旅に出ました。知らない場所の知らない誰かならきっと助けてくれるに違いない。
そんな淡い期待を込めて。
知らない場所には来れましたが、もうこれっぽっちも動く元気は残っていません。
森の川辺でじっとしていると「まあ驚いた!」と声をかけられました。
虫のような羽で飛び回る紛れもなく知らない誰か。
妖精というらしいそれに、ワニは挨拶をしました。
「ワニ。なんでも食べれそうな大きなお口なのに、とってもやせっぽっちなのね。」
それは違う、とワニは言いました。本当はもっともっと大きいけれど、自分は病気になってしまったのだと。
「あっ!それはきっと『虫歯』ね!」
医者という病気を治す人間の本に書かれていた『虫歯』に似ていると妖精は言う。
その妖精は好奇心が強く、いろんな本を破っては知識を盗み出していたのでした。
森の川辺でじっとしていると「まあ驚いた!」と声をかけられました。
虫のような羽で飛び回る紛れもなく知らない誰か。
妖精というらしいそれに、ワニは挨拶をしました。
「ワニ。なんでも食べれそうな大きなお口なのに、とってもやせっぽっちなのね。」
それは違う、とワニは言いました。本当はもっともっと大きいけれど、自分は病気になってしまったのだと。
「あっ!それはきっと『虫歯』ね!」
医者という病気を治す人間の本に書かれていた『虫歯』に似ていると妖精は言う。
その妖精は好奇心が強く、いろんな本を破っては知識を盗み出していたのでした。
口の中を見せて、と妖精は言う。その悪い歯を抜けばいいので探してくれるらしい。
「これじゃない、これじゃない、これでもない、これじゃない、これでもない」
初めて見る大きな口の中を唄いながら妖精は飛び回りました。
「これじゃない、これじゃない、これでもない、これじゃない、これでもない・・・あっ!」
ワニは口を閉じてしまいました。妖精がワニの歯に触ってしまったのです。
どうしていいかわからず、ワニは泣きました。
こんなにも自分に優しくしてくれたのに、食べてしまった・・・。
コンコンッ!と口の中を叩かれワニは口を開けました。
「まあ驚いた!いきなり口を閉じてしまうんだもの!」
よかった、食べてなかった!
歯を触られるとどうしても口を閉じてしまうことを教え謝ると、妖精は細く尖った棒を見せてくれました。
「でも見つけたわ!これが刺さっていたの!」
確かに、痛みはもうしない。なるほど骨が刺さっていたのか。
果たして、いつぞやのネズミの物か、それともゾンビか。
ああ、それにしても。
ワニは得意げに骨を振り回す妖精を見つめて考えました。
フレイバーテキスト
お前かw
「優しい妖精さん、もう一度口の中を見てはくれないか?」
創作のセンスが爆発してて好き
こういう雰囲気ある文章書けるの本当に羨ましい
そこへ別のワニがやってきてどちらも食べてしまった
この童話の教訓は?
1:「動く前に相手をよく見るべきだ」
2:「お人好しは骨までしゃぶれ」
3:「弱肉強食、もちろんこの後こいつも食われるんだゾ☆」
4:「オチがひどいので腹から妖精を助けて代わりに岩を詰める展開を追記する」
5:「ブラックユーモア系の笑い話だと思ってた」