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1121枚目「ダブルマスターズのフルアートをただ眺めたい。そして語りたい。」

倍増の季節

Doubling Season / 倍増の季節 (4)(緑)
エンチャント
いずれかの効果があなたのコントロール下で1個以上のトークンを生成する場合、代わりにそれはその2倍の数を生成する。
いずれかの効果があなたがコントロールするパーマネントの上に1個以上のカウンターを置く場合、代わりにそれはその2倍の数をそのパーマネントの上に置く。

何もかもがダブル。





再録セットであるマスターズ。何かと豪華な再録が話題となるシリーズだが、今回の目玉何と言ってもボックストッパー。40種のフルアートが登場し、デッキを2倍彩ってくれるカードたちである。通常版1ボックスに2枚、VIP版にはFOILが2枚収録と、入手難度も2倍。いや、2倍どころじゃないかもしれない。

とにかく、それらをただ、眺めながら語りたい。あえて原典とは並べず、ただフルアートを眺める。そして、ページを分ける。そういう回があったっていい。
なんせ、「ダブル」だからな。




《大天使アヴァシン》
『アヴァシンの帰還』神話レア。ソリン・マルコフが創造した、人類の守護者。
かつて次元:イニストラードでは、人類の脅威である怪物が隆盛し、自由気ままに血を嗜む吸血鬼たちの死活問題となりかねなかった。そこで、ある種生態系の調停者として創り出され、その活躍から信仰を集めた。だが、ナヒリによるエムラクール召喚の影響で精神が汚染されてしまう。守るべき人々すらも焼き払う暴走状態となったことでソリンに《苦渋の破棄》された。これを踏まえた上で鑑賞したい。
《議会の採決》
『コンスピラシー』レア。多人数戦をテーマの1つとした特殊セットらしく「議決」という投票により効果を決定する能力が特徴的である。また、同セットの新規カードはエターナル環境で使用可能。つまりは、通常の1対1ではお互いに最も邪魔な土地でないパーマネントを対象を取らずに追放する呪文として機能する。特にプロテクション(選ばれたプレイヤー)という絶対的な能力を有する《真の名の宿敵》対策として脚光を浴びた。
《石鍛冶の神秘家》
『ワールドウェイク』レア。装備品サーチと直接出す能力を併せ持つ、装備品に特化することで実現した白らしからぬクリーチャー。強力な装備品が環境にどれほど存在するかで性能が大きく変わり、登場初期こそそれほど注目されなかった。しかし、直後の『ミラディンの傷跡』で生体武器と二色剣が登場することでそれらを使い分ける汎用性と、クリーチャー獲得手段を実現。最終的にスタンダード禁止に至るほどの活躍を残す。モダン以下、共存する環境で併用され続けている。イラストでは同じく再録される二色剣を鍛造しているようで、繋がりを感じさせる。





 

《精神を刻む者、ジェイス》
『ワールドウェイク』神話レア。永らく最強のプレインズウォーカーとして定義された「神」。シャッフル手段と併用するドロー能力、最低限の自衛手段による汎用性の高さ。そして、単体で勝利できる奥義。極めて高いカードパワーを発揮し、環境を支配的なものとしたことで《石鍛冶の神秘家》と共にスタンダード禁止。モダンでも禁止されていたが、後に解禁。時代を経たことでちょうどいいバランスとなったと定着している。レガシー、ヴィンテージにおいても強力なカードの1枚として存在感を示している。
《渦巻く知識》

『アイスエイジ』初出のコモン。『基本セット第5版』や『メルカディアンマスクス』で再録されている。1マナ3枚ドローはかのパワー9《Ancestral Recall》と同じ性能だが、2枚を戻してしまうので実際は手札が増えない。だがシャッフル手段との併用による実質的な手札交換、手札破壊に合わせることでの回避、一番上に積み込むことでコンボ利用など決してデメリットと言い切れない側面を持ち、そもそもデッキを見れる枚数の多さから歴代最強格のドロー呪文の1種として評価されている。

《サイクロンの裂け目》
『ラヴニカへの回帰』レア。青赤ギルト「イゼット団」の能力「超過」を持つバウンス呪文。通常は基本的な単体バウンス呪文だが、7マナで唱えると全体化するゲームエンド級の呪文となる。スタンダードでは《ニクスの祭殿、ニクソス》により膨大なマナを生み出せる「信心」と相性が良く、青単信心に採用されていた。その後は「超過」が対戦相手全員に効果が及ぶことから多人数戦となる統率者での需要が発生している。
《意志の力》
『アライアンス』アンコモン。最強の打ち消し呪文として名高い《Force of Will》。『エターナルマスターズ』での再録まで日本語版が存在しなかったことから英語名の方が有名だろう。代替コストによりマナコストが不要となる「ピッチスペル」の代表格。土地の状況を考慮する必要なく、あらゆる状況であらゆる呪文を打ち消すことが可能で存在自体が牽制となる。逆に強力すぎるデッキを止める手段となる「安全弁」としての役割になっていることからか、制限にも禁止にもかかっていない。長い歴史を見て青が最強の理由の1つは間違いなくこのカードにあるだろう。
《ファイレクシアの変形者》
『新たなるファイレクシア』レア。色マナの代わりに2点を支払えてしまう史上最悪のメカニズム、「ファイレクシアマナ」有するコピー能力。これにより青を含まないデッキでも採用可能。さらには、クリーチャーのみならず、アーティファクトをもコピーでき、汎用性が際立って高い。スタンダード当時は全体的にカードパワーが高く、《ワームとぐろエンジン》など対戦相手の強すぎるフィニッシャーをコピーすることで膠着状態に持ち込めた。強力なアーティファクトひしめくレガシー、ヴィンテージでも実質3マナなことから採用が検討される。イラストでは《荒廃鋼の巨像》をコピー、感染拡大を図っているようだ。





 

《闇の腹心》
『ラヴニカ:ギルドの都』レア。優秀な成績を修めたプレイヤーを招待し、大会優勝者のデザイン案をカード化した「インビテーショナル・カード」の1枚。デザイナーの名前から通称「ボブ」と呼ばれる。最低限の戦闘能力と、マナコスト分のライフを引き換えにカードを1枚加えるドロー能力により幅広く採用される優秀なクリーチャー。マナコストが低い強力なカードが飛び交うモダン以下、すべての環境で機能する。権力者らしきご老人に囁くまさに「闇の腹心」としか言いようのない秀逸なイラストである。
《致命的な一押し》
『霊気紛争』アンコモン。《流刑の道》登場以降、クリーチャー除去最強色から陥落してしまっていたことから登場した、黒の1マナクリーチャー破壊。基準が基準なだけに使い勝手は見事なもので、軽さを強みとして採用するクリーチャー全般をたった1マナで処理できる。当時のスタンダードで基本除去として定着したのみならず、あらゆる環境で採用され、見事に除去第1色の座を取り戻す役目を果たしたと言っていいだろう。
《思考囲い》
『ローウィン』初出のレア、『テーロス』に再録。従来1マナの手札破壊呪文は、初動へ大きく介入、ほんの小さな一片を取り去るだけでゲームプランを断ち切ってしまう観点から捨てるカードタイプの制限を強めに課して造られていた。だが、それを2点のライフを失うことで大きく緩和。これにより、史上最強の手札破壊呪文の誕生となった。使ってみると意外に2点が重いことに気付けるが、この地位が揺らぐことは早々ないだろう。
《毒の濁流》
『統率者2013』収録。ライフを支払うことで性能を調整できる全体マイナス修正。自分が一番大きいクリーチャーをコントロールしているなら一方的な盤面にすることができる非常に優秀な呪文である。歴代の黒い全体除去呪文と比べても遜色ないどころか最上位に位置し、レガシー、ヴィンテージでも採用される。





 

《血染めの月》
『ザ・ダーク』初出、『基本セット第8版』などに再録されたレア。土地破壊を特徴の1つとして持つ赤の変わった形での土地介入。基本でない土地を山とする。主な役割は複数の色マナを生み出せる特殊地形への制限で、これらが山となるので赤マナしか出なくなる。デッキの色が多ければ多いほどその影響は甚大で、特殊地形対策の筆頭格となっている。それでいて《血染めの月》を使う以上、自分は赤なので影響を受けにくいのも強さの一つ。
《ゴブリンの先達》
『ゼンディカー』レア。2/2、さらには速攻という異常なまでに強力な1マナクリーチャー。デメリットとして相手に手札を与えてしまうが、土地限定。しかも、公開なので手札1枚が把握できることになる。基本的に土地は1枚しか出せないこと、1度土地以外が公開されたらそれ以降は意味がなくなることから《ゴブリンの先達》が何体いても大きな影響がなく、総じてデメリットが薄い。もちろん、土地の供給により対戦相手は安定して動けてしまうが、動く前に倒しきれば良く、攻撃クリーチャーとして最良に近い性能からアグロデッキに広く採用された。ゴブリンであることも追い風で、部族デッキに採用されることがあるが、全体速攻付与など強力な同胞が多く、強みを活かしきることは少ない。
《騙し討ち》
『ウルザズ・サーガ』レア。たった1マナであらゆるクリーチャーを出せるエンチャント。基本的には1度しか攻撃できないが、1度で壊滅的な状況を造り上げることができる「でかくて怖い」クリーチャーと抜群に相性が良く、その筆頭である《引き裂かれし永劫、エムラクール》登場後に主軸となるデッキを形成した。そうでなくとも、強力な能力を持つクリーチャー全般と相性が良く、汎用性の高さから組み合わせの列挙に暇がないほど。





 

《輪作》
『ウルザズ・レガシー』コモン。カード名の通り、土地を別の土地に変更する輪作を行う。サーチ先に何も制限がないことからデッキの主戦略となる強力な土地をサーチする手段として有用で、《トレイリアのアカデミー》や《暗黒の深部》を耕す手段として使用されている。元はコモンで安価なカードだがイラストとフレイバーテキストの合わせ技が秀逸な1枚。
《倍増の季節》
『ラヴニカ:ギルドの都』レア。自分だけトークンとカウンター全てを2倍にする。ダブルマスターとは《倍増の季節》に他ならない。これらを用いるカード全般と相性が良いが、-1/-1カウンターを筆頭にデメリットとしてのカウンターもあることは忘れてはならない。とにかく豪快なカードで人気が高いのだが、忠誠度カウンターを用いるプレインズウォーカー・カードとの相性が強烈にもほどがあり、《倍増の季節》の調整版ともいうべき亜種の収録や、特殊セットへの再録に留められている。
《踏査》
『ウルザズ・サーガ』レア。制限が緩すぎた《Fastbond》の調整版となるカード。文字通り一歩先を踏み出せる土地追加プレイで、同系統の呪文や土地を手札から出す呪文こそ他にもあるのだが、エンチャントなのが大きな強みである。やはり真価を発揮するのは土地で殴り、土地で守り、土地で勝利を目指す土地単のようなデッキ。必須級である。
《貴族の教主》
『コンフラックス』レア。次元:アラーラの断片の一つ、バントの3色に対応した1マナのマナ・クリーチャー。それに加えて、バントに割り振られた「賛美」を持つことで中盤役目を終える従来のマナクリとは異なり、打点強化に貢献できることが最大の特徴で、「最強のマナクリ」と称されることもある。





 

多色

《法務官の声、アトラクサ》
『統率者2016』収録。次元:ミラディンが新ファイレクシアの侵食に際し、ミラディンの人々を撤退させるべく立ち向かった天使。白の法務官、エリシュ・ノーンはその不屈の精神が「完成」に役立つと興味を示し、青のジン=ギタクシアス、黒のシェオルドレッド、緑のヴォリンクレックスが賛同。この4色を以て各色を象徴する能力に、新ファイレクシアの増殖を持つ「完成」した天使となった。
《巨大なるカーリア》
『統率者』収録。5つの断片が《衝合》により1つの次元となったアラーラに住むクレリック。バントだった地域の村で、ナヤのレオニンに遭遇し、共に《グリクシスの首領、ネファロックス》召喚の儀式を阻止しようとするが巻き込まれるという、衝合により人生が大きく変わってしまったであろう人物。巨大な力を蓄え、復讐と報復に衝き動かされている。清純なる天使に、復讐の相手であるデーモン、力の象徴であるドラゴンいずれかを解き放つ能力で人気な統率者である。
《翻弄する魔道士》
『プレーンシフト』初出のレア。『アラーラ再誕』に再録。優秀な成績を修めたプレイヤーを招待し、大会優勝者のデザイン案をカード化した「インビテーショナル・カード」の1枚。指定したカード名を唱えさせないという尋常ではない妨害能力を持ち、攻守ともに役立つ。単純に一番厄介な呪文を指定してもいいし、他の呪文や能力で公開されたカードを指定すればより翻弄することができる。統率者戦に至っては開始時に既に統率者が見えている。それでいて最低限の戦闘能力を持つ良質なクリーチャー。





 

無色

《アカデミーの廃墟》
『時のらせん』レア。かつてウルザがファイレクシアのドミナリア侵攻に備え研究施設と人材育成を目的に設立した《トレイリアのアカデミー》の廃墟である。全盛期とは違い膨大な青マナを生み出すのではなく、墓地からのアーティファクト回収となった。スタンダード当時は《アカデミーの廃墟》と縁のある「ウルザトロン」が基本セットに再録されデッキが構築、7マナのアーティファクト・クリーチャー《トリスケラバス》を採用しており、《トリスケラバイト》トークンの量産体制を実現した。
ウルザトロン
《ウルザの鉱山》 《ウルザの魔力炉》 《ウルザの塔》 《解放された者、カーン》
『アンティキティー』初出の「ウルザの土地」。単体では無色1マナだが、3種揃えると設備が稼働し、計7マナも生み出す。そして、ウルザが製作、彼の灯を引き継ぐことでプレインズウォーカーとなった《銀のゴーレム、カーン》。彼は新ファイレクシアに囚われていたところをヴェンセールの犠牲により解放され、打倒新ファイレクシアのために次元:ドミナリアへと帰還する。その場面をイメージして描かれた1枚絵である。
《殴打頭蓋》
『新ファイレクシア』神話レア。細菌感染により『完成』する新ファイレクシアの象徴ともいうべき能力「生体武器」を持つ装備品。これにより、実質5マナ4/4警戒、絆魂を持つ強力なクリーチャーとして扱える。トークン自体はなので対処が容易なのだが、3マナ支払えば手札に戻るので装備品として扱うことはほとんどないだろう。スタンダード当時から《石鍛冶の神秘家》のサーチ先筆頭格で、現在でも共存する環境ではセットで採用される。
《荒廃鋼の巨像》
『ミラディン包囲戦』神話レア。「完成」した《ダークスティールの巨像》である。元々圧倒的な戦闘力だったところに感染を持つことで、毒カウンター10個による即死まで狙えるようになった。12マナという膨大なマナが必要となるが、おおよそ支払われることはなく、何らかの踏み倒し手段と併用される。
《金属モックス》
『ミラディン』レア。時代を経て登場した0マナのマナ・アーティファクト「モックス」の一角。同ブロックの刻印により手札1枚を追放し、そのカードの色マナを生み出せる。《モックス・ダイアモンド》の調整版といった立ち位置となる。デッキの多色化に役立ったあちらとは異なり、出せる色の関係で単色デッキでこそ輝く性能となった。それ以外は全く差異はなく、モックスらしい強力なマナ加速として重宝される。クリーチャーのような見た目だが、ただのアーティファクトである。
《探検の地図》
『ゼンディカー』コモン。同系統の土地サーチアーティファクトは他にも存在するが、土地テーマのゼンディカーブロックらしく特殊地形にも対応しているのが大きな特徴となる。特に「ウルザトロン」を探し出せる無色の土地サーチとして採用されることが多い。様々な怪物が記された地図だが、この地には海に住むハイドラがいるようだ。クラーケンの見間違いかもしれない。
《稲妻のすね当て》
『ミラディン』アンコモン。速攻と被覆を0マナで持たせることで重めのクリーチャー全般の欠点を補う良質な装備品。装備品初登場のセットで使い回しが効くというオーラとの違いを示した1品だろう。統率者を攻守ともにサポートできる点で採用されることが多く、構築済みへの再録回数も多い。
《魔力の墓所》
元は黎明期の小説「Final Sacrifice」のプロモ。0マナにして無色2マナ生成。これに比べてデメリットは微々たるもので、ヴィンテージで1枚のみ使用が許されている。統率者戦で使用可能なことから需要が高く、それでいて入手難度が全く釣り合っていなかったカード。人気の高まりから『エターナルマスターズ』での初再録を皮切りに、再録できそうな機会があれば再録されるようになってきている。
《オパールのモックス》
『ミラディンの傷跡』レア。再び次元:ミラディンが舞台となったことで登場した0マナのマナ・アーティファクト「モックス」の一角。単体では何も起きないが、金属術を達成することで好きなマナを出せるようになる。この能力の関係からか、モックス唯一の伝説のアーティファクトである。アーティファクト主体のデッキでのマナ加速、多色化に貢献。モダンにおいて《最高工匠郷、ウルザ》登場以降、デッキが支配的となったことで禁止指定され、アーティファクトを主力とするデッキ全般に大打撃を与えた。イラスト、フレイバーテキスト共に『ミラディンの傷跡』版を意識した内容になっており、ミラディンの太陽ただ1度の完璧と、新たなるファイレクシアへの「完成」がかかった秀逸な1枚に仕上がっている。
《饗宴と飢餓の剣》
『ミラディン包囲戦』神話レア。かつて『ダークスティール』に登場した二振りの剣と合わせて対抗色5組のプロテクションと、それぞれに対応した能力を持つ剣。プロテクション(黒)は除去耐性として機能し、プロテクション(緑)はクリーチャーが強力な色なことから組み合わせとしては最強格。黒成分の手札破壊、緑成分の土地アンタップ共に非常に優秀。持ちにくそうだ。
《火と氷の剣》
『ダークスティール』レア。《光と影の剣》と対を成し、後の『ミラディンの傷跡』ブロックで登場する3振りの剣と合わせて対抗色5組のプロテクションと、それぞれに対応した能力を持つ剣。プロテクション(赤)は火力呪文全般が効かなくなる。対してプロテクション(青)はあまり効果を発揮することはない。だが、赤の2点火力と青の1枚ドローを有し、確実にカードアドバンテージを取れることから誘発型能力は二色剣中最強。おそらく、これが強すぎたせいで後続の二色剣は性能が抑えられている。《梅澤の十手》《殴打頭蓋》など最強格の装備品と並び、現在でも《石鍛冶の神秘家》のサーチ先として採用される。ボーレタリアのどこかに刺さってそう。
《戦争と平和の剣》
『ミラディン包囲戦』神話レア。かつて『ダークスティール』に登場した二振りの剣と合わせて対抗色5組のプロテクションと、それぞれに対応した能力を持つ剣。プロテクション(赤)は火力呪文全般が効かなくなり、プロテクション(白)は得意とするトークンを無視し、追放エンチャントなどの単体除去を回避する。総じて除去耐性は高い方だろう。誘発する能力は共に手札枚数に依存し、ダメージ先のプレイヤーへ手札枚数分のダメージ、自分は自分の手札枚数分回復。殺傷能力こそ高いが、戦場へ全く介入せずアドバンテージを得られないことから二色剣の中では評価が芳しくない。プロテクション(赤)がないと引き抜けなそうだ。
《ワームとぐろエンジン》
『ミラディンの傷跡』神話レア。無色のアーティファクト・クリーチャーでありながら凶悪極まりない性能を有し、多くのクリーチャーを過去の物とした殺戮兵器。パワー6絆魂とプロテクションが困難な接死。アーティファクト・クリーチャー両方の除去呪文が刺さる欠点も3/3接死と3/3絆魂への分離により合計値が全く変わらない有様。無色マナを多く出せるデッキ、特に「ウルザトロン」で採用されるが、中途半端な有色クリーチャーより《ワームとぐろエンジン》の方が強いという事があったりする。
《肉体と精神の剣》
『ミラディンの傷跡』神話レア。かつて『ダークスティール』に登場した二振りの剣と合わせて対抗色5組のプロテクションと、それぞれに対応した能力を持つ剣。プロテクション(緑)はクリーチャー色であることから攻撃を通しやすいが、プロテクション(青)があまり機能することはなく、共に除去耐性としてあまり機能しない。緑成分の2/2狼トークンで打点向上を図るが、青成分は10枚の切削といささか噛み合っておらず、総じて二色剣の中では下位に位置している。それでも二色剣自体がとんでもない性能の装備品なのは確かだろう。フォースのライトサイド御用達。
《光と影の剣》
『ダークスティール』レア。《光と影の剣》と対を成し、後の『ミラディンの傷跡』ブロックで登場する3振りの剣と合わせて対抗色5組のプロテクションと、それぞれに対応した能力を持つ剣。プロテクション(黒)は除去呪文への耐性、プロテクション(白)は得意とするトークンを無視し、追放エンチャントなどの単体除去を回避と、組み合わせとしては非常に強力。そのためか、誘発型能力が控え目で黒成分は墓地からのクリーチャー・カード1枚回収、白成分はライフ3点回復。同期の《火と氷の剣》と比べるとプロテクション目当てに使い分けられることこそあったが、大きな差がついている。北のレガリア感が増した。





最後に

美術館などにある絵画の下に貼ってある解説みたいなアレを目指して書いた。そう捉えてもらえれば幸いだが、思った以上に熱がこもり長くなり過ぎたし、2ページ目があることに気付かれない気がしてきた。





 

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フレイバーテキスト

  1. 今の最強PWはレガシーで神ジェイスを弾き飛ばして採用されているあんちきしょうですかね・・・

    • 奴の活躍で3/3が鹿に定義されて困ってます

  2. 石家事の神秘家の見た目パワー3はありそう
    でもやっぱり一番は へ た く そ ですかね……

    • おじょうさん、おじょうずなんだよなあ

  3. オパモのFTが意味深というか不穏というか
    なにか動きがある前振りなのか・・・というか新Φまわりからの収録多いような・・・?

    • ミラ傷ブロックの純粋なカードパワーが成したことか、それとも・・・
      そろそろだとは思うんですよね

  4. 議会の採決はあなた(呪文のコントローラ)がコントロールしておらず土地でないパーマネントなので・・・
    1対1ではだいたい「そのネメシスに1票ね」「アッハイ私もこれに投票します」みたいなことに

    • 本当ですね民主主義はなかった

  5. マナクリプトエタマス版持ってるんですが、最近ほぼ使わないし売らなきゃと思いだしました
    これで明日も食いつなげます ありがとうございました

    • 統率者推しが続くなら再録回数もっと増えそうなんですよね
      でも、組みたくなる統率者が増えることも意味しますし、マナクリプト持っておけばよかったとなるかもしれません
      ここはひとつ、コイントスでどうでしょう

  6. 北のレガリアが自身と対をなしています。これもダブルマスターズ故か・・・

    • 一見ただのコピペミスですが、ひょっとしたらダブルマスターズの光と影、その表現として文章化された概念なのかもしれないのでやはりダブルマスターズ故の事象となります

今日の手札

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