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1259枚目「日没を遅らせる者、テフェリー」【ブロール】

日没を遅らせる者、テフェリー
Teferi, Who Slows the Sunset / 日没を遅らせる者、テフェリー (2)(白)(青)
伝説のプレインズウォーカー — テフェリー(Teferi)
[+1]:アーティファクト最大1つとクリーチャー最大1体と土地最大1つを対象とする。あなたがコントロールしていて対象にしたパーマネントをアンタップする。あなたがコントロールしておらず対象にしたパーマネントをタップする。あなたは2点のライフを得る。
[-2]:あなたのライブラリーの一番上にあるカード3枚を見る。そのうち1枚をあなたの手札に加え、残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。
[-7]:あなたは「各対戦相手のアンタップ・ステップに、あなたがコントロールしているすべてのパーマネントをアンタップする。」と「各対戦相手のドロー・ステップに、あなたはカード1枚を引く。」を持つ紋章を得る。
4

夜を吐き出す。





『イニストラード:真夜中の狩り』神話レア。話してるうち日没してしまうほどに長い歴史を持つプレインズウォーカー、テフェリーの最新版となる。

ーーーところで、ミッドウィーク・マジックをご存知だろうか。

プレイしてると日が暮れて夜明けまで気付かないことに定評のある大人気eスポーツ「MTGアリーナ」。毎週火曜日~木曜日に開催されるイベント、それがミッドウィーク・マジックである。

毎週異なるルールで開催され、2勝するまで1勝ごとにレア以上のカードを1枚。さらに、提携しているカードショップに参加証明となるスクリーンショットを送ると、後日カードスタイルやスリーブ、アバターにペットなどがもらえるプロモーションコードが配布される。

とりあえず参加するに越したことはない。そんな、ミッドウィーク・マジック。今週の演目はーーー。

そういうわけでブロールの話をしていきます。

ブロールとは

ブロール
世界中で2千万人を超えるプレイヤーとファンを持つ世界最高の戦略トレーディングカードゲーム、マジック:ザ・ギャザリングの日本公式ウェブサイト。

要約
・スタンダード
・デッキ枚数は統率者1枚+固有色に則した59枚の計60枚
・基本土地以外1枚制限
・3人以上では初期ライフ30点、2人対戦では25
・1度のみ枚数の減らないフリーマリガン可
独自の禁止カードリスト

スタンダードローテーション後初の開催。『イニストラード:真夜中の狩り』の影響力はまだ把握しきれていないが、《静寂の呪い》が畜生過ぎるカードなことと、《真髄の針》が禁止なことは覚えておきたい。

また、統率者必須カードの《秘儀の印鑑》《統率の塔》は『エルドレインの王権』への収録で本来はスタンダード落ちとなるが、特例で使用可能なままとなっている。

【日没を遅らせる者、テフェリー】

デッキリスト

統率者
1 日没を遅らせる者、テフェリー (MID) 245

デッキ
1 フロスト・ドラゴンの洞窟 (AFR) 253
1 不思議な秘本 (MID) 63
8 冠雪の平地 (KHM) 276
1 氷縛りの柱 (KHM) 62
1 秘儀の印鑑 (ELD) 331
1 スカイクレイブの秘宝 (ZNR) 252
1 セレスタス (MID) 252
1 複製する指輪 (KHM) 244
1 合格通知 (STX) 256
1 ストリクスヘイヴンの競技場 (STX) 259
9 冠雪の島 (KHM) 279
1 運命的不在 (MID) 18
1 光輝王の野心家 (ZNR) 24
1 巧妙な鍛冶 (AFR) 21
1 剛胆な敵対者 (MID) 25
1 聖戦士の奇襲兵 (MID) 10
1 野心的な農場労働者 (MID) 2
1 スカイクレイブの亡霊 (ZNR) 39
1 ガーディアン・オヴ・フェイス (AFR) 18
1 仮初めの時間 (MID) 6
1 精鋭呪文縛り (STX) 17
1 氷砕きのクラーケン (KHM) 63
1 ドゥームスカール (KHM) 9
1 エメリアの呼び声 (ZNR) 12
1 隆盛するスピリット (KHM) 43
1 軽蔑的な一撃 (KHM) 54
1 却下 (STX) 50
1 蝋燭罠 (MID) 9
1 多元宇宙の警告 (KHM) 46
1 砂漠滅ぼし、イムリス (AFR) 62
1 彫像の伝承 (KHM) 61
1 マインド・フレイヤー (AFR) 63
1 記憶の氾濫 (MID) 62
1 アールンドの天啓 (KHM) 41
1 襲来の予測 (KHM) 76
1 氷河の氾濫原 (KHM) 257
1 さびれた浜 (MID) 260
1 連門の小道 (KHM) 260
1 信仰の繕い (MID) 221
1 統率の塔 (ELD) 333
1 廃墟の地 (THB) 242
1 這い回るやせ地 (ZNR) 262
1 大群退治 (MID) 41
1 静寂の呪い (MID) 15

※クリップボードにコピーすればMTGアリーナにインポート可能。

 

役割別カードリスト

統率者

《日没を遅らせる者、テフェリー》

やはり[+1]に着目した特化構築となる。マナアーティファクトを土地と共にアンタップさせてマナ加速。ドロー能力を使用後の隙消し。さらに、タップ能力を使いまわし徹底して守勢に回る。

その後にしかるべきフィニッシャーを叩きつける純然たるコントロールデッキである。

アーティファクト

テフェリー着地前の下準備にどれか1個は欲しいので多めに採用となる。アーティファクトクリーチャーは相性の良いものが見いだせず不採用。

《秘儀の印鑑》《スカイクレイブの秘宝》《合格通知》《複製する指輪》

汎用性の高いカード群。氷雪シナジーを採用しているので《複製する指輪》を採用。

3マナばかりではあるが元より動き出しが遅いデッキなのでそこまで気になりはしない。

《ストリクスヘイヴンの競技場》

無色マナしか出ないが《テフェリー》により得点が加速。10点獲得によるフィニッシャーにもなる。未だ成功したことはない

《セレスタス》

好きな色マナが出せる新カード。さらに、3マナタップ起動で昼夜逆転を起こしつつ1点回復と1枚のルーティングを行う。

長期戦を視野に入れたデッキなのでどんどんデッキを掘り進めることができるが、手札枚数は全く増えないのには注意がいる。

《氷縛りの柱》

氷に干渉するタップアーティファクト。クリーチャーを縛る防御の要となる。《テフェリー》[+1]により攻撃を通しつつ、守りを固めることもできる。

《不思議な秘本》/《凍える伝記》

特殊な変身カード。《不思議な秘本》は2マナタップで起動し1ドローと変身。《凍える伝記》となると1マナタップのタッパーと変身で《不思議な秘本》に戻る。

おそらく今回の《テフェリー》のために造られたカード。自分ターンにドロー起動しつつ、[+1]で土地と共に《凍える伝記》を構えられるようになる。「土地でない」表記によりクリーチャー化する土地、通称:ミシュランにたいして無力なのだけが欠点。

便利クリーチャー

《聖戦士の奇襲兵》《スカイクレイヴの亡霊》

パーマネント除去持ち。

厄介なアーティファクト・エンチャント対策となる《聖戦士の奇襲兵》の奇襲性は本当にすさまじく、瞬速ブロッカーとしても合格点。

《スカイグレイブの亡霊》と共に《粗暴な聖戦士》を採用したかったが、固有色に阻まれて断念。

《巧妙な鍛冶》《野心的な農場労働者》

手札+1クリーチャー。《巧妙な鍛冶》は範囲少なめなアーティファクトサーチ。

《野心的な労働者》は平地1枚サーチ。集会を満たすようなデッキではないが、《光輝王の野心家》でパワー調整が行えるのでできないことはない。

《光輝王の野心家》《精鋭呪文縛り》

雑に強い枠。《光輝王の野心家》の厄介さはスタンダード比ではない。

逆に《精鋭呪文縛り》はそれほど機能しない。優秀な軽量飛行クリーチャーを欲したがための採用となり、他に差し替えていいかもしれない。

《豪胆な敵対者》も同様に優秀な軽量クリーチャーとしての採用。伸びたマナの注ぎ込み先として全体強化よりも強力な単体としての役割になる。

《ガーディアン・オヴ・フェイス》

クリーチャーを守る絶対的な守護者。クリーチャーを多く並び立てるデッキではないが、数少ないフィニッシャーを守る目的での採用となる。

また、《ドゥームスカール》にスタックを積んで使用することでフィニッシャーのみを残して更地にする白の暴力を担える。予顕すれば3マナ+3マナの現実味があるコンボなので覚えておくように。

フィニッシャー

《隆盛するスピリット》《這い回るやせ地》

マナを注げば注ぐ分だけ強くなっていく組。

《不詳の安息地》よりも《這い回るやせ地》の方がサイズが大きくなるのでこちらを優先しているが、併用しても問題はないかもしれない。

《砂漠滅ぼし、イムリス》

《テフェリー》と最も相性の良いクリーチャー。攻撃後に[+1]で護法を維持することで隙を消せる。

《マインド・フレイヤー》

相手の一番強いクリーチャーを奪え。そいつがフィニッシャーだ。統率者を奪えるので不快度指数がとんでもなく高い。

《氷砕きのクラーケン》

せっかく氷雪なので。だいたい5~6マナでプレイ可能となる8/8。単純にサイズが大きくこれを上回るのは難しい。

余談となるが同じく青の大型枠《竜巻の召喚士》は、全体バウンスこそ魅力的だったのだが、アーティファクトを展開する関係で自分側の影響が無視できず不採用となった。

《エメリアの呼び声》《アールンドの天啓》

4/4天使2体を出撃させる裏面土地《エメリアの呼び声》。破壊不能を持たせるので全体破壊をそのままぶっ放してもいい。

《アールンドの天啓》というかなんかもう追加ターンはゲームエンドでしょ

ドロー

《不思議な秘本》《セレスタス》もここに加わる。

《信仰の繕い》《多元宇宙の警告》《記憶の氾濫》《彫像の伝承》

シンプルにインスタントドロー。《記憶の氾濫》の使いやすさは前評判通り。

除去

《凍える伝記》《氷縛りの柱》のタップ能力も疑似除去としてカウントできる。

《静寂の呪い》《蝋燭罠》

疑似除去2種。集会を容易に満たせるデッキではないが、《光輝王の野心家》の能力でパワー調整が行えることは覚えておくように。

《静寂の呪い》をここに置くのに違和感を覚えるかもしれない。だが、考えてみてほしい。指定するカード名は当然、対戦相手の統率者。2マナ増加は統率者税1回に等しく、要は1回除去していることと同じ状況である。むしろ、戦場に出た時の能力の誘発すらさせていない分より凶悪かもしれない。
4マナ以上の統率者ならゲーム中1度出せればいい方、《ティアマト》のような重量級ともなればゲームプランから除外せねばならないほどの重さとなる。

さて、今後禁止となるかこのまま白の特権として定着するか。動向を見守っていきたい。

《運命的不在》《仮初めの時間》

汎用性の高い除去2種。《仮初めの時間》は日暮/夜明に関係してそうで全くそんなことはない《払拭の光》と同一効果である。

《ドゥームスカール》《大群退治》

全体除去2種。正直足りない。2枚しかないことを憂うべきか、最低限あったと喜ぶべきか。

《エメリアの呼び声》の破壊不能、《ガーディアン・オヴ・フェイス》のフェイズアウトと併用すれば、自分のフィニッシャーだけ残して相手クリーチャーを全滅できる。全体除去2種ともコストを軽くできる効果を有しているため、現実味があるコンボなので覚えておくように。

オンドゥの転置》は《テフェリー》とアーティファクトもろとも消し飛ばして余計不利になるのでやめておいた。

打ち消し

《却下》《軽蔑的な一撃》《襲来の予測》

お馴染みのカウンター群。対アグロを考慮して《却下》を採用している。《本質の散乱》スタン落ちを許すな

他にも《雲散霧消》など実用に耐えうる打ち消しは存在するので増やしてもいいだろう。

勝ち方

中盤の動きを《テフェリー》[+1]に委ねただけでシンプルなコントロールである。沸き立つこの感情は白と青だ。

序盤はマナを伸ばしつつ相手のデッキ傾向の把握に努め、除去やカウンターの使い道を定める。《ドゥームスカール》《大群退治》のどちらかが引けることをとにかく祈り続ける。

どれでもいいのでアーティファクトが設置出来たら《テフェリー》をプレイ、[+1]起動で返しのターン即死しない盤面を創る。さらに《不思議な秘本》や《セレスタス》を回していき手札を揃え、フィニッシャーを叩きつける。

フィニッシャーは攻撃しても[+1]でアンタップして盾に。《ドゥームスカール》《大群退治》《ガーディアン・オヴ・フェイス》が残っていればそのまま戦場を流してしまっていい。

最後に

今回のミッドウィーク用に仕立てたデッキのために伸び代は充分に存在する。例えば、アーティファクト土地《宝物庫》や、《石製エンジン》を用いた無限コンボの採用はしていない。

《テフェリー》の能力に特化した、ちゃんと勝てるデッキにはなったので、これを土台に新たな時代の夜明けを迎えてほしい。





 

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