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1098枚目「マンガラの蜃気楼と幻視」

Mangara,the Diplomat

《Mangara,the Diplomat》(外交官、マンガラ) (3)(白)
伝説のクリーチャー — 人間・クレリック
絆魂
対戦相手のクリーチャーが攻撃するたび、それらのクリーチャーが2体以上であなたかあなたがコントロールするプレインズウォーカーを攻撃している場合、カードを1枚引く。
対戦相手が各ターン2つ目の呪文を唱えた場合、カードを1枚引く。
2/4
※私訳

マンガラ(Mangara)とはアナグラム(anagram)のアナグラムである。





ついに始まった『基本セット2021』のプレビュー。
公開されたのはーーー
 

あのマンガラである。

どのマンガラ?

まずカードとして著名なマンガラは『時のらせん』収録の《コロンドールのマンガラ》である。
懐古セット『時のらせん』の特徴の一つ、過去のセットで語られた物語、その主要人物のカード化として登場。
『レジェンド』収録のタップで伝説のクリーチャーを手札に戻す能力を持つ土地《カラカス》により、一方的にパーマネント1個を妨害しにくい起動型能力で追放する強力なコンボを形成し、レガシーにて「デス&タックス」という白単デッキを成立させる。

《コロンドールのマンガラ》
『時のらせん』
《カラカス》
『レジェンド』




ふーん。で、誰なの?

次元:ドミナリア。南部に大きく存在するジャムーラ大陸、その北に位置する大陸コロンドール出身。

同地のエルフたちと交流し、その自立を助けたことから大きな信頼を獲得している。

1996-97年発売の『ミラージュ』ブロックはこのジャムーラ大陸北西部の三大国家「軍事国家ザルファー」「商業国家スークアタ」「宗教国家フェメレフ」が舞台となる。
マンガラはその『ミラージュ』『ビジョンズ』の物語で中心人物なのである。




 

ミラージュ・・・?ビジョンズ・・・?

ザルファーの魔導士、テフェリー

きっかけはあの男。時を解す大魔導士にしてプレインズウォーカー、テフェリーである。

《時間の大魔道士、テフェリー》
『統率者』


《トレイリアのアカデミー》在学時代、かねてより時間魔法に興味を示していたが、ウルザが行った時間遡行実験の失敗に生じた時間災害により、「時間の流れが異なる泡」に捕らわれ、その経験からさらに加速。
母国ザルファーの宮廷魔術師として内紛を鎮め、後にフェメレフとなる魔術師ギルドなど5つのギルドを設立し調和をもたらす偉業の後、自身の島にて時間魔法の研究を続けていた。
そして、特定の物体を時空から切り離し、元にも戻せる「フェイジング現象」に成功する。
しかしとても不安定な現象だったことで、乱れた時空を魔力により対処しようとするが、島ごとドミナリアを離れてしまう。

余談となるが、後にファイレクシア侵攻から守るべくザルファーをフェイジングにより隔離する場面が描かれた。その様子はまさに蜃気楼=ミラージュである。

《テフェリーの島》
『ミラージュ』
《テフェリーの防御》
『ドミナリア』

なお、この「フェイジング現象」はキーワード能力として登場している。

フェイジング(これはあなたの各アンタップ・ステップの間であなたがアンタップする前にフェイズ・インまたはフェイズ・アウトする。それがフェイズ・アウトしている間、それはそれが存在しないかのように扱う。)

3人の大魔導士

この大規模な魔力を感じ取り、強力な3人の魔導士がジャムーラへとやってくる。

《コロンドールのマンガラ》
『時のらせん』
《無慈悲なる者ケアヴェク》
『時のらせん』
《獣たちの女帝ジョルレイル》
『プロフェシー』

『時のらせん』にてマンガラとケアヴェクのカード化と同時に、ジョルレイルも再録(タイムシフト)しており、3人が同じセットに揃うことになった。テフェリーもいる。
しかし、特に何も語られていない模様。

《テフェリーの島》フレイバーテキスト

不毛の岩地が、マンガラとケアヴェクとジョルレイルを迎えた。三人のウィザードたちにわかるのは、この島が大いなる謎を秘めていること ――― そして、根気以外にその謎を解く鍵がないということだけだった。


《テフェリーの島》跡を調査するが、謎を解明できず、様子を見るためジャムーラに滞在する3人。
どれほど永く留まるかわからないが、争いごとを望まないマンガラは、緊張状態にあった三国に接触し外交手腕を発揮。瞬く間に三国家間に和平を結ばせるに成功、人望を集め、強固な政治基盤を築く。(外交官という肩書きはここからきているのだろう。)
だが、黒赤らしく新天地ジャムーラの支配を目論んでいたケアヴェクは、先んじて三国間に地位を築いたマンガラへ嫉妬。
平和を呼びかけるマンガラの白さを理解できず、彼を排除すべく一計を案じる。
ジャングルで野心を持たぬ動物たちと暮らしていたため世俗に疎いジョルレイルを唆して味方につけ、マンガラと対峙。《琥珀の牢》へと封じ込めるのに成功する。

集いし英雄。そして、決着。

マンガラが不在となったことでケアヴェクは本格的に戦争を仕掛ける。
ジョルレイルはケアヴェクへ疑念を抱きマンガラを救出しようとするも、強固な魔法陣に拒まれ失敗。テフェリーがドミナリアに帰還すると、それを察知し彼へと相談する。
テフェリーは、プレインズウォーカーの強大な力で介入することを良しとはしなかった。(当時のプレインズウォーカーは文字通り世界を造り、世界を滅ぼせた。)
だが、遠からず戦争のきっかけを担ったことへの責任から、各地の指導者に幻視を送り、マンガラ救出の助力となった。(幻視=ビジョンズ

導かれし者たちはケアヴェクの軍勢に対峙、マンガラ救出作戦を実行する。

ザルファーの英雄
《ラシーダ・スケイルベイン》

ザルファーの将軍
《シダー・ジャバーリ》
フェメレフの予言者
聖なる報復者アズマイラ

ジャムーラ随一の語り部
《伝承の紡ぎ手ハキーム》
龍殺しの女性。 シダーとは将軍のことである。 報復・・・? どんなお話も壮大な叙事詩へと仕立てる人気者とのこと。俺は彼になりたい。

最終的にアズマイラが犠牲となり、マンガラ復活。
ケアヴェクへ奇襲を仕掛け、逆に《琥珀の牢》へとぶち込むのに成功する。
こうして、ジャムーラの脅威は去ったがーーー。 
ジャムーラ大陸の戦乱は『プロフェシー』へとつづく。

《琥珀の牢》
始まりと終わりであるアーティファクト。今なら間違いなく伝説のアーティファクトとなるだろう。
ケアヴェクはまだ封じられてるのだろうか。上手く使えば戦闘に用いることができそうだ。ポケットウィザーズ マンガラ/ケアヴェク。





 

ちょっとわかったよ、ありがとう。

大まかな流れとしては間違ってないはずだ。致命的な誤りがあればコメントで訂正をお願いしたい。

マンガラは中心人物なことから自身の名を冠するカードや、フレイバーテキストでの言及がありその人柄を窺い知ることができる。興味のある人は調べてみるといいだろう。
本当はこの記事に記そうと思ったが、セット2つ分の物語詰め込んだらスペースが無くなった。

例えば、”数百年の昔、マンガラは相手の心を操るのではなく、自立を助けることによって、クウィリーオン・エルフたちの信頼を得た。”と記されたカードが《精神支配》だったりなかなか面白いものがある。

『基本セット2021』では看板役となるテフェリーの過去を語る上での登場となったのだろうか。ウィザードでなくクレリックになり、変更するならアドバイザーがふさわしい気がするがマイナー過ぎてこうなったのだろうか。
他の人物も新たなカードとして登場するかもしれない。




すごくわかる参考文献

MTGWiki マンガラ及び関連人物の項目。

スーパー大ざっぱストーリーガイド ジオシティーズ閉鎖につきウェブアーカイブ。

公式サイト 背景世界のアイコニック 第1回:ザルファーの魔道士、テフェリー

mtg-story ドミナリアの地理方面。


 

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  1. 助かる

  2. ドロー・ドロー・ドロー!
    白として恥ずかしくないのか!

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