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1067枚目「死の国ダッシュ」

死の国からの脱出

Underworld Breach / 死の国からの脱出 (1)(赤)
エンチャント
あなたの墓地にあり土地でない各カードはそれぞれ脱出を持つ。脱出コストは、そのカードのマナ・コストに「あなたの墓地から他のカード3枚を追放する。」を追加したものに等しい。(あなたはあなたの墓地から、カードをそれの脱出コストで唱えてもよい。)
終了ステップの開始時に、死の国からの脱出を生け贄に捧げる。

死の国からの脱出とは《死の国からの救出》と名前が似すぎていることで有名である。





テーロス環魂記のレア
墓地にある土地でないカードに3枚追放による「脱出」を持たせるエンチャント。
死の国の番犬には頭が三つあるからか、脱出するにはカードを1枚ずつ咥えさせる必要があるようだ。

あらゆる墓地のカードを再利用した凶悪呪文《ヨーグモスの遺志》調整版のようでそんなことはなく、脱出により唱えたカードを追放する必要がない。単一のカードを何度も唱え続けることが可能で別物となっている。
また、ターン終了時に生贄に捧げなければならないことから実質的にソーサリーなようで、何らかの手段で破壊されるとその時点で止まってしまう。
逆に言えばそれくらいしか隙が無く、動き出した瞬間ループコンボが始まりそのまま決着がついてしまう。
そのために墓地活用デッキでありながら墓地を消費するという矛盾を解消する専用デッキの構築が必要なのだが、あからさまに危険な臭いがしていた。




パイオニア

以前から存在した《睡蓮の原野》コンボ(ロータスコンボ)デッキをロータスブリーチへと進化させる。
元々は速やかに出した《睡蓮の原野》を《演劇の舞台》でコピー、《見えさる糸》でダブルトゥイドルすることで膨大なマナを生み出し、好き勝手するデッキである。
これに加えて《秘本掃き》により自分のライブラリーを掘り進め《死の国からの脱出》に必要な通貨を賄いつつマナ増産、《願いのフェイ》の出来事《成就》で足りないパーツを用意。
最終的に《神秘を操る者、ジェイス》または《タッサの神託者》により特殊勝利するループコンボを組み込めるようになった。

モダン

《研磨基地》により0マナアーティファクトを唱え続け自分のライブラリーを空にし、最終的に《タッサの信託者》で特殊勝利するデッキが存在する。
『アーティファクトを使うループコンボ』という性質上、《最高工匠卿、ウルザ》が軸となっており、ウルザデッキの一種と言っていいかもしれない。

コンボパーツの多さからか、使用率は低い。
参考:

レガシー

従来よりそのターン呪文を唱えた回数分コピーする能力、ストームを駆使するデッキが存在する環境である。
《死の国からの脱出》による脱出はきちんと呪文として唱えることからとんでもないことになった。特に元より勝ち筋であった《思考停止》で思考停止できる。
《思考停止》を自分に向け脱出通貨を、《ライオンの瞳のダイヤモンド》が3マナを何度も賄え、これら全部が呪文として唱えているのでおもむろに《思考停止》の対象を対戦相手へと変えることで一瞬でデッキが消し飛びライブラリーアウトとなる。





 
パイオニア、レガシーでは何らかの制限が入るのではと危険視される中、禁止制限告知を迎える。
レガシー
・《死の国からの脱出》禁止
 
赤でしかもエンチャントの禁止というのは相当珍しく、ざっと見た所他にはモダンの《欠片の双子》のみである。

最後に。かつて改訂記事に用いられた一文を引用したい。

 今期の不健全なモダンのメタゲームを脱して、我々は現在のモダンのメタゲームが自己修正不能な場所に片足を踏み入れている状態から抜け出したいと思います。去年1年間、墓地を基盤とした戦略はモダンのメタゲームの大きな部分を占めていて、デッキ構築の多様性を抑圧していました。これは《外科的摘出》、《虚空の力線》、《安らかなる眠り》といった墓地対策カードの強引なメインデッキ投入となって跳ね返ってきました。我々はゲームプレイを少し、墓地から手札と戦場に戻そうと考えています。

おいこの時の脱出宣言はもう忘れてしまっ・・・あっ、モダンだけの話だったかー。


 

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