ガフ提督の「偽になる」今日の１枚

ふぉっふぉっふぉ、久しぶりじゃな！今日はエイプリルフール。
わしはいいジョークは好きじゃ。じゃがな、新型コロナの影響で様々な社会不安が叫ばれる中。
悪いジョークで身を滅ぼさぬよう、考え抜いて腕前を競うんじゃぞ。

さて、わしは何をするかのう。ふぉっふぉっふぉ、困ったぞい！何も考えつかん！
ふぉっふぉっふぁ！ふぁっふぁっふぁ！ファファファ…!
うむ？この笑い方はエクス・・・
はっ！

今日、紹介するのは《エンバレスの宝剣》じゃ。

昨今のスタンダードはメタが巡り巡って大変じゃが、それでも強力デッキの一つと言っていい「赤単アグロ」の代名詞じゃ。
二段攻撃とトランプルの併せ技による決定力に、瞬速装備の奇襲性を両立させたまさに必殺技カードじゃな。
チャレンジャーデッキ2020：行軍の猛攻にも1枚収録されとるのう。うむ、買い足すだけで完成じゃ！
じゃが、担い手である勇者《鍛冶で鍛えられしアナックス》は収録されておらん。ふぉっふぉっふぉ、テーロス環魂記ブースターパックが必要じゃな。商売上手だぞい。

物語上の《エンバレスの宝剣》はエルドレイン五つの宮廷の一つ、エンバレスの象徴じゃな。じゃが、正確に言うと違うぞい。
「勇気」を美徳とするエンバレスの騎士を目指す者は、エンバレスの本拠地「燃焦苑」のそばにある火山の熱で輝く巨大岩「アイレンクラッグ」へと剣を突き立てその勇気を試されるんじゃ。
真の勇気を持つならば剣を引き抜くことができ、恐怖に打ち勝てぬ者には決して剣を抜くことは決して叶わぬという寸法じゃ。
そして「アイレンクラッグ」は時に優れた素質を見つけるとその者の剣に伝説的な名を授け力を吹き込むのじゃ。
その内の一振りがこの《エンバレスの宝剣》というわけじゃな。
《永遠の大釜》や《グレートヘンジ》といった他の宮廷のような遺物としては「アイレンクラッグ」がそれにあたり、伝説のアーティファクトとする案があったんじゃが、デザインチームは剣の必要性を主張。
そこで『剣に名を授ける』という行いそのものを伝説として位置づけて成立させたわけじゃ。
エルドレインの王権の主題となる「剣と魔法のファンタジー」で伝説の剣は必要不可欠なのをよく理解しとったようじゃな。
固有名であることを強調している英語名《Embercleave》を考えると、直訳するほうがより伝説の剣らしさが増すんじゃが、日本語翻訳担当者はより分かりやすさを重視し、《エンバレスの宝剣》と訳すことを選んだようじゃ。
ふぉっふぉっふぉ、その者にエンバレスの試練は達成できんじゃろうな。これはある種のブラックジョークだぞい。

モチーフとなったのは伝説の剣の代名詞《約束された勝利のーーー

モチーフとなったのは伝説の剣の代名詞《エクスカリバー》じゃな。（二段攻撃じゃ。）
諸説ある逸品なのじゃが『王を選定する剣として岩に刺さっている』『湖の妖精から授かる魔法の剣』といったイメージは《エンバレスの宝剣》にもよく反映されて・・・うん？誰じゃこんな時間に・・・。
アーサー王じゃと？はて？一体何を言って・・・！
・・・や、やめるんじゃ！承諾を得るにも連絡手段がないんじゃ！ゆ、許し