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【MTGアリーナ】「2020プレイヤーズツアー・オンライン」日本人選手二人優勝!【e-Sports】

2020年6月13~14日と19~21日に開催された「2020プレイヤーズツアー・オンライン」。
日本人選手は計4大会中、優勝2人、準優勝1人、TOP8進出2人という大活躍となった。

プレイヤーズツアーとは

事実上の公式プロであるマジックプロリーグ所属選手を筆頭に、世界各地で行われた大会の成績優秀者などを招待して行われる大会。
”世界中から強い人を集めて本当に強い人を決める大会”という認識で問題ない。
本来はテーブルトップ、紙のカードを用いて行う現実世界での大会なのだが、世界規模のコロナ禍を鑑み開催が中止となった。
そこで、代替としてだけでなく、新たな試みとしてPC版である「MTGアリーナ」を用いたオンラインでの開催となったのが今大会。
時差を考慮した4つの日程で4大会が行われ、参加選手はいずれか一つを選択し参加することができる。
どれを選べば楽できるかなどということはなく、先述した通り強豪選手しか出場できない大会なので、どの大会でも強い人としか当たらない事には変わりなく、生活リズムに合わせて参加するプレイヤーが大半である。

直近2年以内に発売されたカードを用いる、スタンダード構築戦で行われる。
名前の通り、MTGの基準として設けられているルールで、競技人口は最も多い。
3本中2本先取。メインデッキ60枚に加え、15枚のサイドボードでデッキを構築。
各ゲームの間にサイドボードとのカード交換が行える。

最強の「ティムール再生」

「ティムール再生」とは、の組み合わせを指す俗称「ティムール」に、キーカードとなる《荒野の再生》を合わせたデッキ名である。
現在のスタンダード環境は最強デッキ「ティムール再生」と「ティムール再生に勝ちうるデッキ」に二分されている。
《荒野の再生》によりターン終了時にカードの使用コストを生み出す土地をすべて再使用可能の状態にすることで、対戦相手のターンでも全力で行動を取れる態勢にする防御力と、コストをつぎ込めばつぎ込んだ分だけ威力を増す、要求コストに(X)を含むカードによる必殺級の攻撃力を併せ持つデッキである。

《荒野の再生》 《発展//発破》 《サメ台風》
キーカードにしてデッキ名になっているカード。
複数設置すれば設置した回数分土地を使用できる。
1枚に2枚分のカードが描かれた「分割カード」。
どちらか片方として使用できる。
コストを支払い捨てることでカード1枚を引く「サイクリング」目的のみで使用される。

※タップで拡大できます。

どんなにカードを使用しても対戦相手のターンでも全力で動けるようにするという《荒野の再生》の強みを消し去る《時を解す者、テフェリー》が大の苦手であるが、最新セット『イコリア:巨獣の棲処』で登場した《サメ台風》がカードの使用ではなく、サイクリング能力によりクリーチャーを生み出すこと、かつ、そのサイズは(X)により定まることで完全に合致したカードだった。
これにより《テフェリー》を克服し、向かうところ敵なしのデッキとなっていた。


優勝した両選手も「ティムール再生」を選択。
大会全体の結果を見ても、既存のデッキでティムール再生に勝ち切れるデッキは存在しなかったことになってしまった。
ここで勘違いしてほしくないのは、「ティムール再生」は確かに最強デッキと言っていいほどの強さとなっているのだが、
それ故に参加選手たちは全員このデッキを研究し尽くしており、手の内はほぼ明らかになっていることである。
必殺技は大技であるが故に、対処されたら持ち直しは困難となる。
勝ち筋を通すために妨害となる打ち消し呪文対策と、それを踏まえた上での打ち消し呪文の切りどころ。それらを匂わせるブラフ、さらには追加の勝ち筋の選択といった、強豪のさらに上を行くべくプロ選手の技術での会話が行われるのである。
“最強の一手”と”万全な防御”が共存する「ティムール再生」同士の対戦では、特にこれが顕著となる。

 

↑「プレイヤーズツアー・オンライン2」最終ゲームを決定づけた場面。
村栄選手はあえてマナを残すことで打ち消し呪文の存在を匂わせる。
これによりドゥブラ選手を躊躇させ、威力を抑える安全策を取らせることに成功した。公式配信から引用。(リンク

↑「プレイヤーズツアー・オンライン4」最終ゲーム。
浅原選手は同系対決を強く意識した結果、青白相手に赤緑への対策カード《霊気の疾風》が2枚も手札に死蔵される裏目を引く。
2本目は膨大な妨害カードを誇るデッキに対し、緻密な動きで万全の対応し勝利。
3本目は相手が土地を引けずに動きが縛られているところを《夜群れの伏兵》で猛攻を仕掛け、優勝を決める。公式配信から引用(リンク

優勝した日本人プレイヤー紹介

 

「プレイヤーズツアー・オンライン2」優勝者
村栄 龍司選手

大手ショップ「BIGMAGIC」所属スタッフ兼プロプレイヤー。
輝かしい大会実績のみならず、配信や記事執筆で顔を見せる機会は多い。
かつては「関西のバーン使い」として著名で、ニコニコ動画にその雄姿が残っている。
↓過去のインタビュー記事。

「プレイヤーズツアー・オンライン4」優勝者
浅原 晃選手

競技歴20年を超える古豪。デッキビルダーとして国内のみならず世界的にも有名で、多くの逸話を持つプレイヤー。
その実績から公式の大会配信で解説を勤めたり、公式サイトに怪文書を寄稿したりする。
近年では2019年の間連載した『ガフ提督の「ためになる」今日の一枚』の執筆が代表的。

大会後にミラー配信に登場した本人曰く、「今が全盛期かもしれん」とのこと。

 

情報の読み合いに基づく戦略と、ここぞという場面で推し通る度胸。
カードゲームの醍醐味はデジタルでも変わることはない。
優勝おめでとうございます!





 

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  1. 何⁈浅原氏…⁈麻雀じゃなくて⁈

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