長老ガーガロス/Elder Gargaroth(3)(緑)(緑)クリーチャー — ビースト(Beast)
警戒、到達、トランプル
長老ガーガロスが攻撃するかブロックするたび、以下から1つを選ぶ。
・緑の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
・あなたは3点のライフを得る。
・カードを1枚引く。6/6
長老ガーガロスとは、若い頃は全部選べたに違いない。
『基本セット2021』神話レア。
公開直後からSNS上で強いだの弱いだのやっぱ強いだのいや弱いだの言われたカード。
当ブログの雑に語る回では・・・
《長老ガーガロス》 | |
通常版 |
ショーケース版 |
あまりにも怪物。 5マナで除去耐性なしならこれほど盛れるという実例だろう。 |
これ以上語りようがない。
本日、MTGアリーナに『基本セット2021』が実装された。
様々な楽しみ方があるが、特に初日はドラフト、シールドで資産を稼ぐのが主流なようだ。
しかし私は、毎度貯めたコイン全額をパックに突っ込み、気になったカードでデッキを組んでフリー戦に突っ込む遊び方をしている。
効率悪いので良い子はマネしないように。賢い人は賢くリミテッドで稼ぎましょう。
今回は23パックほど入手。
初神話がーーー
《長老ガーガロス》だった。
ワイルドカードで2枚増量し、計3枚。
では、始めよう。
第1幕 カウンターガーガロス
《長老ガーガロス》をまじまじと眺めていたところあることに気付いた。
5マナ6/6。単体で勝ちきれる、盛りに盛った能力・・・。過去にいるじゃないか。
《魂売り》 |
20年ほど早く生まれたのではないかとしか思えない、『インベイジョン』ブロック第3セット『アポカリプス』の怪物。
《長老ガーガロス》と見比べてみよう。
・トランプル持ちで突破力がある。 |
・回避能力なし。だが、そのうちでかい攻撃が通る。 ・再生でクリーチャー戦に強く、殴るたびに大きくなる。 ・色替え能力はおまけのようで、プロテクション突破、色対策呪文回避などピンポイントでの対策を許さない。 |
つまり、再生と引き換えに突破力、展開力を獲得した形となる。
《魂売り》がちまちまと1点ずつ大きくなるのに対し、いきなり3/3ずつ増えていくわけで、こう考えたらだいぶとんでもないクリーチャーに見える。
《魂売り》は緑を含むデッキがわざわざ黒を足してまで採用など、さまざまなデッキで活躍したが、今回注目するのはフィニッシャーとして《魂売り》を据え、後はカウンターなどでコントロールして押し通す、青緑黒「カウンターモンガー」というデッキである。
参考:
当時の再生は、《神の怒り》がスタンダード現役、環境を代表をする除去が《終止》といった有様で、機能しないことが多かったことを考えたら、無いようなもの。
これらを打ち消していたならば、除去耐性がない《長老ガーガロス》でも似たような運用が可能なはずである。
・デッキカラーは青緑は確定。全体除去はシンプルに《空の粉砕》。
・《長老ガーガロス》を回収できる《時の一掃》は噛み合っている。
・青白なら《時を解すもの、テフェリー》はいれない理由がない。
・《成長のらせん》《自然の怒りのタイタン、ウーロ》の土地加速で《長老ガーガロス》+2マナカウンターを構える用意。
・これだけマナが伸びるなら《サメ台風》《ハイドロイド混成体》が強い。
いつからでしょうか。
こんなに窮屈なゲームになったのは。
実戦
「バントランプ」の劣化版としか言いようがない。100人中100人が思いついた《精霊龍、ウギン》を搭載した最新型がその辺でいくらでも拝むことができる。
そのような対バントランプは劣悪を極め、同じように土地並べをした後、明らかに向こうのが強いカードを叩きつけてくる有様。
前評判通り、《長老ガーガロス》はろくに動くことができない。
辛うじて、「赤単アグロ」に対してはライフ6点まで削られても《長老ガーガロス》が着地した瞬間無双状態。
それと「赤青セカンドロー」「赤青スペル(《スプライトドラゴン》)」に対しては異常な強さを発揮することは確認できた。
第2幕 ゴルガリガーガロス
青緑のミッドレンジとなる以上、らせんウーロは避けられそうにない。青を捨てる必要がある。
幸いなことに、緑と《真面目な身代わり》だけで土地は充分伸びる。《耕作》ありがとう。
もう1色はどうするか。先のデッキで得られた知見は、やはり《長老ガーガロス》は動きにくい。
結局、動けないのか。
この環境では動きようがないのか。
・・・いや、違う。
動かすんだよ!!!!!!
《蘇生の絆》 『灯争大戦』 |
《再来》 『イコリア:巨獣の棲処』 |
最強の矛「速攻蘇生」
不朽の盾「インスタント蘇生格闘」
なんだよ・・・。
ちゃんとあんじゃねえか・・・!
《疾病の神殿》と《草生した墓》は素直に手持ちの分全部突っ込みましょう。
・範囲除去の軸に《絶滅の契機》を据える。《長老ガーガロス》は5マナ=奇数。ビーストトークンは0マナ。(0は偶数である。)いいね。
・マナ加速からの《戦争の犠牲》はとんでもねえ強さだが、《採取//最終》の《採取》が《長老ガーガロス》を拾える面で機能する。どちらに頼るか非常に悩ましい。
・プレインズウォーカーはぶっ刺してもぶっ刺しても出てくるので《残忍な騎士》は外せない。
・《無情な行動》は2マナ除去としてもちろん優秀なのだが、おまけにカウンターが乗っかるやつを撃ち漏らすのが致命的にもほどがあり、頼りにならない場面は少なくない。
そこで、枚数を削り最新の除去《取り除き》を試した。3マナまでのプレインズウォーカーを難なく落とせる。強いですね。そもそもそんな即除去らなきゃいけない強力なプレインズウォーカーを出すな。
・《悪夢の職工》はおおよそ避雷針となる。むしろ、除去が飛んでこなかったら《長老ガーガロス》の息子が《長老ガーガロス》になる。
実戦
計算外だったのは、サクリファイス系デッキに対して強いことだった。
主に赤黒やジャンドの「サクリファイス」はシナジー重視デッキで、枠を関連カードに多く締められる関係から除去が薄い。
元より《絶滅の契機》奇数が致命的ではあったが、《悲哀の徘徊者》のブロック占術や猫かまどコンボで生き延びる延命策は、ブロックしてもトランプルで6点突破。
頑張って1点ずつドレインしてくるが、戦闘のたびに3点回復。(どうせさらわれるのでトークンはあんまり選ばない。)
《想起の拠点》を使う黒白型に対しても似たようなものだった。
肝心のバントランプに対してだが・・・。
やはり《ガーガロス、死に打ち勝つ》のは厳しく、《長老ガーガロス》に対して自分で《無情の行動》を撃った。これ以上は涙なしには語れそうにない。
脱出してきた《ウーロ》、《ハイドロイド混成体》2体、《テフェリー》2人、《ニッサ》を屠って負けた。もうどうしようもねえな。
感想
やはり除去を赤に任せたデッキ全般に対してとんでもなく強い。
デッキの感触としては明らかに緑黒の方がよく、伸ばすならこちらの方がいい。
本当は、赤緑でも試したかったのだが、《ラーダ》が1枚も引けなかったので保留とした。
もちろん、もっと違う方向性もあるだろう。
思いついたら全部試す、それこそが本当のマジックじゃ。
フレイバーテキスト
お疲れ様です
ローテーション後が楽しみで……
死には勝てそうにないですね
楽しそう…
大体思った通りの強さだね
赤には強いがハゲに戻され打ち勝てない