湿った墓
Watery Grave / 湿った墓
土地 — 島(Island) 沼(Swamp)
((T):(青)か(黒)を加える。)
湿った墓が戦場に出るに際し、あなたは2点のライフを支払ってもよい。そうしなかったなら、湿った墓はタップ状態で戦場に出る。
湿った墓が湿ったら結構きつい。
『ラヴニカ:ギルドの都』から登場した土地タイプを2種類持ち、タップインか、2点を支払いアンタップインを選択することができる強力な特殊地形。この「ライフ2点」という要素から、2点火力の代名詞《ショック》にちなみ「ショックランド」と称されるようになった。
また、次元:ラヴニカは、2色の組み合わせ10通りを司る10のギルドで都市を構成し、ショックランドも『ラヴニカ』ブロック3セットを通して10種類登場、それぞれギルドシンボルの透かしが描かれている。このことから「ギルドランド」と称することもあるが、同ブロックには各ギルドの本拠地となる特殊地形がアンコモンに収録されており、混同を避ける意味でショックランドの方が優勢だったように思う。
ショックランドはいずれも固有名詞を含まないことで再録しやすく設計されているが、再録されているのはラヴニカが舞台となるセットである。
通常は。『Zendikar Expeditions』として『戦乱のゼンディカー』、Magic Onlineには新規かつフルアート版のカードが登場した。
Magic Online限定プロモが紙で登場する日はいつになるだろうか。
青黒はコントロールカラーの代名詞。速攻戦略を取らないこと、ロングゲームを見据えて2点すら惜しむことからタップインする機会は特に多い。それでいながら、必要ならアンタップインで序盤から除去、打ち消し呪文を構えやすくなることから際立って利便性が高い。
ーーーといった、普通に青黒の説明になってしまうので《湿った墓》の臭いについて語ろうと思う。
平然と水死体が浮いている、文字通り水中の墓場。そこは肉が削げ落ち骨と化す過程で生じる独特な腐臭、鼻孔を突くような刺激臭に満ちている。当然、本拠地《影の家、ダスクマントル》にも臭いが届き、ディミーアのギルド魔導士は本業である諜報活動をするにあたり、「姿隠し」と同時に「臭い消し」にも習熟しなければならない。
中でも秘密の王とまで称されるほどに体臭に気を配っていたのが創設者であるザデック。敵対者と言えども触れるのを嫌い、その結果、記憶を直接切り削る術を身に着けた伝説を持つ。
ザデック亡き後、彼の魂と交信できると自称し実権を握ったラザーヴだが、彼が変装する際に最も気を付けるのも湿った墓の臭い。完璧主義者である彼はただ臭いを消すだけでなく、変装する者の臭いの再現まで行う。このことから妄言を吹聴し君臨したのではなく、きちんと実力が伴っているのが窺える。
時には任務遂行の支障が生じ、最大の秘密である本拠地の所在まで露呈されかねない湿った墓だが、ギルド魔導士たちは任務を終えて拠点へと戻る際に感じる臭いに対しどこか哀愁を覚え、創設以来一度も大規模な清掃活動や引っ越しの要望が行われていない。
ディミーアはそんな、妙に「人間臭い」一面を持つとされる。
100日後に完成する統率者 6日目
当然採用される。エターナル環境である統率者戦では基となったデュアルランドが使用可能で《湿った墓》は2枚目の《Underground Sea》といった位置づけとなる。だが、5色デッキでは1枚で事足りることから《湿った墓》はおおよそ劣化版《Underground Sea》となってしまう。
よって、採用理由は「ラヴニカだから」としか言いようがない。まさに、フレイバー重視である。ごめん嘘高いお金ない。
フレイバーテキスト
最後の一文、わかりみしかない。
近頃のデュアランの高騰は異常だと思ってる。
統率者のライフ2点は割と安いし無いなら無いでショックランドで十分
もちろんあるなら使うけど