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100日EDH

1218枚目「シミックの印章」

シミックの印鑑

Simic Signet / シミックの印鑑 (2)
アーティファクト
(1),(T):(緑)(青)を加える。


シミック連合にとって、紋章は名誉を示すものではなく商標である。この見慣れたシンボルはあらゆる生物学的な消耗品につけられていて、卓絶した技術と独創的な革新と高額な値段を意味している。

シミックの印章は《アサルトゼッペリド》。





『ディセンション』初出のコモン。ギルドのシンボルを象ったマナフィルターでありながら、無色1マナを有色2マナへの変換なのでマナ加速としても機能する優秀なアーティファクト。

2色の組み合わせ10組の各ギルドに存在し、《シミックの印鑑》はのギルド「シミック連合」に対応する。

「シミック連合」は自然や生物の保護、”再生”を目的とした集団である。知的好奇心に振り切った研究者たちが主に粘体をぶちまける生物改造に明け暮れ、成果物をリーズナブルな価格で提供。その研究過程で蓄積した医療技術を提供する側面もある。
(最終的に本拠地崩壊、指導者死亡によるギルド消滅の危機を迎えるが、地底海に潜んでいたマーフォークが突如現れ実権を掌握したが今回は割愛。なおマーフォーク主体となってもやってることは大して変わらない。)

カードとしても実用性の高いクリーチャーが目立ち、青緑らしく良質なクリーチャーとカウンター呪文による【クロックパーミッション】の方向性。それと同時に絶対的なフィニッシャーとして《シミックの空呑み》を有し、【青緑コントロール】も示している。
これらデッキについては次の項目に移植し、《シミックの印鑑》について述べることとする。

『ディセンション』に続く『時のらせん』以降、同セットの《ヴェズーヴァの多相の戦士》+《塩水の精霊》によるロックデッキ【ピクルス】がスタンダード環境に姿を見せた。

《塩水の精霊》の変異誘発によるアンタップ制限を、《ヴェズーヴァの多相の戦士》による特殊なコピー能力により毎ターン使用するマナロックコンボである。塩水で漬け込むことから「ピクルス」。

同デッキはコンボパーツが青単色なのでそのまま青単コントロールに搭載されたり、色を足されたり様々なバリエーションを披露していた。《シミックの印鑑》はその中の青緑型【セル】で採用される。

変異に必要な膨大なマナを「ウルザトロン」で賄うと同時に、《召喚の調べ》によるコンボパーツのサーチ。《召喚の調べ》の召集コストにもフィニッシャーとして追加のコンボパーツにもなる《セロン教の隠遁者》の採用という非常に噛み合ったデッキを実現していた。

これだけで話が終わってしまうので、「シミックの昔話」をしようと思う。『ディセンション』発売当初。当時通っていたカードショップにて仲間内でプレイしていたドローカルな印象論。メタゲームを度外視した牧歌的マジックな話になるのを前置きとしたい。

シミック移植

私個人としては『ラヴニカ:ギルドの都』『ギルドパクト』で力を出しすぎた関係で『ディセンション』3ギルド、特にシミックとアゾリウスに関しては対戦相手としての思い出とデッキ変貌の経過観察となる。

シミックが持つ能力は「移植」。

移植n(このパーマネントは、その上に+1/+1カウンターがn個置かれた状態で戦場に出る。他のクリーチャーが1体戦場に出るたび、あなたはこの土地の上に置かれている+1/+1カウンターを1個、その上に移動してもよい。)

2021年現在でも青緑が持つことの多い+1/+1カウンターシナジーを生物の”進化”という表現で扱う能力。

中でも実質4マナ4/4にして+1/+1カウンターをばら撒く《細胞質の根の血族》はシミックデッキを構築する上で中心的存在になると目されていた。

発売当初こそ移植を重視したビートダウン寄りの構成だったが、実戦を経ると以下の軽量クリーチャーがやけに強いことに気付き、生物を絞った【クロックパーミッション】型に移行していった。

何かと「呪文や能力の対象にならない」現在で言う「被覆」を粘つかせ、単体除去に対して極めて高い耐性を誇る。全体除去は打ち消しましょう。

特に《三角エイの捕食者》が当時としては凄まじい性能で、スタンダードでこそ「印鑑」破壊魔だが、Moxを破壊できる点からウィンテージでも採用されたほど。FOILがカードショップのショーケースに鎮座していたのを覚えている。

打ち消し呪文は当時の基本が《マナ漏出》、『ラヴニカ』を代表する《差し戻し》に加えて、『ディセンション』からは《呪文嵌め》とシミックの最臭兵器《虚空粘》と充分すぎるほど。

これに加えて、ゲームが長引いたときのフィニッシャーとして《シミックの空呑み》を出された覚えがあるが、今見ると結構無茶してるように思える。

突破力と除去耐性。重さに見合った性能なのだが『時のらせん』で現役復帰を表明した往年のフィニッシャー《怒りの天使、アクローマ》に打ち取られ姿を消すこととなる。

手札供給は神河ニンジャである。ローテーションを迎え『神河』ブロックが退場すると、『コールドスナップ』から事前評価と値段が高かった《オーランのバイパー》が後任を担う。

『時のらせん』、特に再録(タイムシフト)からは効率の良すぎるトークン生成《獣群の呼び声》、クロックパーミッションそのものの《神秘の蛇》、まさかの火力《心霊破》​という大きすぎる収穫。

当時こそ「なんかパッとしないな」と感じていたが、こうして振り返ってみると順当に強化を重ねたまさにシミックらしい進化して言ったデッキ。マーフォークに占拠されカニエルフクラゲハイドラビーストと化した新生シミックに負けてないなと思った。

100日後に完成する統率者 25日目

1172枚目「100日後に完成する統率者」

印鑑サイクルは優秀なマナファクトととして統率者戦において広く採用されるカード群のようだ。多色統率者ならば色の合う印鑑をとりあえず採用しておいて何一つ不便はない。

《シミックの印鑑》は『統率者2013』にて新規イラストが登場。それ以降の再録を重ねている。

例によって採用するのは『ディセンション』版となる今更だけど英語版フレイバーテキスト長すぎワロタ。

 

For the Simic Combine, its sigil serves not as an emblem of honor but as a trademark. Its familiar image on any biological commodity attests to superb craftsmanship, ingenious innovation, and higher cost.





 

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