Kolaghan’s Command / コラガンの命令 (1)(黒)(赤)
インスタント
以下から2つを選ぶ。
・あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。
・プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚捨てる。
・アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。
・クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。コラガンの命令はそれに2点のダメージを与える。
・あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。
《死者再生》。墓地状況にこそよるが、クリーチャーの使い回しは中盤~終盤にかけて有効となる場面は珍しくない。これ単体を目当てにするには厳しいが、おまけにしては便利なモード。
「決して仲間を捨て置いたりはしない。」とタルキールを駆ける嵐の女王は語る。
・プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚捨てる。
《苦痛+受難》の《苦痛》。このようにただ1枚捨てさせるだけのカードは存在せず、何らかのおまけがつくのが基本で、単体では効果が薄い。手札を使い切った後の引き勝負となって初めて輝く。自分を対象に特定のカードを墓地に送り込む手段にもなるが、より適したカードがあるのが世の常。
「最後までこそこそ隠れて残ったやつ。それこそが本命。」と、数多の戦場を超えた女王は眼光鋭く説く。
・アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。
《粉砕》、現在では《溶解》。モードの1つであることからメインデッキから採用できるアーティファクト対策として有用で、アドバンテージを取りやすい。
「器物損壊は力を誇示するのに手早い手段だった。」と、若き日を思い起こし恥ずかしそうに振り返る。この反省から、彼女が制圧した地域には《石碑》が残されるようになった。
・クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。コラガンの命令はそれに2点のダメージを与える。
《ショック》。「とりあえず顔面ぶっこんどけば間違いない。」とのこと。
総じて局所的な1マナ相当の効果だが、組み合わせで持っていることで汎用性を確保している珍しい例。
基本的には2点モードを選ぶだろう。クリーチャーかプレインズウォーカーに2点+アーティファクト破壊でボードアドバンテージを取るのが最も理想で、クリーチャー回収も充分戦略に取り込める。
スタンダードよりも強力なアーティファクトが出てくるモダンやレガシーで重宝されるカードで、現在でもそれなりの値段を維持している。
黒と赤は破壊。いつも同じ方向を目指し、それ以外をないがしろにしてきた色だった。そんな中で、小さな積み重ねを組み合わせた《コラガンの命令》は画期的で、遠回りだった。
黒赤はいつも最短の近道を殴り抜こうと試みたが、一番の近道は遠回りだった。
遠回りこそが一番の近道だった。
100日後に完成する統率者 12日目
戦略性の高いアーティファクト破壊として採用に値する。2点火力がどれほど役立つのかは未知数。クリーチャーを含むコンボを搭載するので《死者再生》モードが保険として機能。
いずれも2色の龍王の命令だが、《アタルカの命令》は速攻向けでデッキにそぐわない、《オジュタイの命令》《シルムガルの命令》は構えるには重く、これらより軽量の打ち消し呪文を採用したい。当時のスタンダードを圧巻した《ドロモカの命令》はエンチャント生贄こそ魅力だが、+1/+1カウンターと格闘が他人数戦では機能しにくいように感じ、とても悩ましいが不採用。
《アタルカの命令》 | 《オジュタイの命令》 | 《シルムガルの命令》 | 《ドロモカの命令》 |
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そもそも龍王へ忖度する必要は一切ないので、命令はこの《コラガンの命令》1枚のみの採用となる。
いや、やっぱドロコマつよくね・・・?
フレイバーテキスト
インスタントハンデスは犯罪
手札0で逆転の一手となるクリーチャーとかソーサリーとかをドローした相手にメイン前にハンデスするの楽しすぎて口から雷出る