Lim-Dul’s Vault / リム=ドゥールの櫃 (青)(黒)
インスタント
あなたのライブラリーの一番上から5枚のカードを見る。あなたが選んだ回数だけ、あなたは1点のライフを支払い、それらのカードをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置き、その後あなたのライブラリーの一番上から5枚のカードを見てもよい。その後、あなたのライブラリーを切り直し、これによりあなたが見た最後のカードをその一番上に望む順番で置く。
リム=ドゥールの櫃には自由に書き込める。
『アライアンス』アンコモン。日本語版が登場する前のカードで、長きにわたり日本語名が存在しなかったが、『統率者2013』にて日本語名と共にリム=ドゥール本人の新規イラストで再録された。
大屍術師リム=ドゥールとは『アイスエイジ』の敵役。次元:ドミナリア・テリシア大陸を支配すべくキイェルドーとバルデュヴィアの対立を招くが失敗し、両国の同盟(アライアンス)と対決することとなる。その後、後ろ盾であるプレインズウォーカー・レシュラックに連れられ次元:シャンダラーへと攻め込んだ。
『時のらせん』では、主人であるレシュラックを差し置いてカード化されたことで有名。重くて使いにくいなといった思い出しかないが、風格は確かに大屍術師。ドラルヌ卿、ネビニラル、トーモッドと伝説な屍術師が渋滞起こしてるから統率者戦で決着つけてほしい。なお《屍術師リム=ドゥール》の固有色は黒のみなので櫃は持ち込み不可。
そんなリム=ドゥールが有するこの櫃は、彼が所有する貴重な書物を集めた書庫である。ライブラリーから5枚、必要な知識を導き出すまで読み直すことができる。再読には支払いが発生するが、ライフたったの1点と異常なまでに安い。流石に特定のカード1枚を探し当てるには10点ほど持って行きかねず痛すぎるが、複数枚積んだコンボパーツを探り当てるのには強力。インスタントなこともあって使い勝手はサーチカード群「教示者」に近い。
《吸血の教示者》 |
「教示者」の元祖としては《悪魔の教示者》だが、『ビジョンズ』にて赤以外の4色にカラーパイに則したカードを探し、一番上に置くインスタント4枚が登場。『基本セット第6版』に再録された。 |
5枚の組み合わせ次第では複数枚分の教示者として機能する。それどころか、デッキを切り直すタイミングが最後の5枚を選定した後、その間は一番下に望む順番で置くという特性を利用することで、デッキの残枚数が5の倍数でなければめくっていくうちに組み合わせが変わり、5枚すべてを望むカードに。・・・そう、エクゾディアパーツをすべて仕込むことができる。しかし、十分なライフを用意したとしてもデッキ内全てを確認する時間が途方もなく必要で、アリーナに実装されようものなら確実に砂時計を使い切るし、封印されしエクゾディアが居ない。
現在使用可能なエターナル環境では、サーチカード最強格である《吸血の教示者》《悪魔の教示者》が共にレガシー禁止、ヴィンテージ制限なことから、コンボデッキでキーカードを引き込むべく《リム=ドゥールの櫃》が採用されることがある。例えば《最後の審判》を探し1発で望む5枚を用意、《タッサの信託者》で特殊勝利をかましている。エクゾディアあった。
自慢の蔵書を好き勝手いじくられた挙句、《最後の審判》を書かれてほとんど追放されることになる。少しは怒っていい。
100日後に完成する統率者 15日目
1172枚目「100日後に完成する統率者」
15日目と言いつつ1か月ほど時が飛んでいる気がするが、ライフすり減らしつつ賽の河原で札積み込むのに疲れることだってある。
本家「教示者」にこそ劣るが、元よりハイランダー構築では有用なカードで、《ニヴ=ミゼット再誕》のサーチ対応したサーチカードという立場。初期ライフ40なので気兼ねなく読み進めることができる。散々サーチカード扱いしてきたが、「見て、置いている」だけで「探している」わけではないので《敵対工作員》などのサーチ妨害に引っかからないのも利点である。
問題は、再録が『統率者2013』の一度のみで地味に値が張ることである。サイフ1点じゃ済まない。
フレイバーテキスト
自由だー!!
リム=ドゥールの櫃 トリム平均:834円(2020/12/20時点)
大体の財布一点より安いのでは?
カードショップのレジ前でバリバリやってたら私だと思ってください