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100日EDH

1229枚目「ラクドスの印章」

ラクドスの印鑑

Rakdos Signet / ラクドスの印鑑 (2)
アーティファクト
(1),(T):(黒)(赤)を加える。


ラクドスの印鑑は骨から作られ血で煮られ、さらに殺しの武器として用いられるまでは完成したとみなされない。

ラクドスの印章は「明らかに弱い」でした。





『ディセンション』初出のコモン。ギルドのシンボルを象ったマナフィルターでありながら、無色1マナを有色2マナへの変換なのでマナ加速としても機能する優秀なアーティファクト。

2色の組み合わせ10組の各ギルドに存在し、《ラクドスの印鑑》は赤黒のギルド「ラクドス教団」に対応する。

 

「ラクドス教団」の名の通り、このギルドは「ラクドス」を信奉する者たちである。

「楽しませろ。」

創始者にして現役のデーモンラクドス。構成員による血沸き肉躍る饗宴の数々はすべて彼への捧げものである。おおよそ危険人物の集まりでしかなく都市社会に全く馴染まないようで、より過激なパフォーマンスを追求すべく開発された器具は鉄鋼技術に繋がり、披露される数々の演目は大衆の娯楽として機能している側面がある。

しかし肝心の《ラクドスの印鑑》は死と血潮を振りまく黒赤の方向性に合致せず、全くと言っていいほど実績はない。マナ出すよりも、血を出した方が手っ取り早い。

これだけで話が終わってしまうので、「ラクドスの昔話」をしようと思う。『ディセンション』発売当初。当時通っていたカードショップにて仲間内でプレイしていたドローカルな印象論。メタゲームを度外視した牧歌的マジックな話になるのを前置きとしたい。

アゾリウス予見

私個人としては『ラヴニカ:ギルドの都』『ギルドパクト』で力を出しすぎた関係で『ディセンション』3ギルド、特にシミックとアゾリウスに関しては対戦相手としての思い出とデッキ変貌の経過観察となる。

まずラクドスが持つ能力「暴勇」。

暴勇 ― あなたの手札にカードが無いかぎり、~

手札0枚。いわゆるハンドレス。カードを扱うゲームであるカードゲームにおいて、その存在を真っ向から否定するこの試みは文字通りの暴勇と表現するほかない。

特にMTGでは、1ターンに1枚ずつしかプレイできない土地と、相手ターンに対処札として用意しておくインスタントというカードタイプ自体の特性。さらにインスタントの存在を匂わせるブラフといった意味合いで合えて手札を残しておくのが基本戦略。とにもかくにも手札0枚状態は厳しいゲーム性である

例外として、それ以上のメリットをもたらした《悪魔火》。後にコンボ用途で強さが知れ渡った《冥府の教示者》を除いて、攻撃力が上がる程度のクリーチャー群などはおおよそ使いにくさの方が勝り、日の目を見ていない。
(《ラクドスの地獄ドラゴン》がかつてレガシーで使用されたのを覚えている人はどれほどいるのだろうか。)

ラクドスは暴勇だけでなく、暴勇を満たすサポートになるカードも登場している。注目を浴びたのはインビテーショナルカード《ラクドスの穴開け魔道士》だった。

インビテーショナルとは完全招待制の大会。参加者が各々カードデザインを提出し、優勝者の案を基に実際にカード化される一大イベント。デザインのモデルにもなった。
《ラクドスの穴開け魔道士》はTerry Soh氏原案の手札破壊効果が合致していることからラクドス所属となった。

3マナ3/2にして先制攻撃という優秀過ぎる戦闘能力を有するアグロ性能の高さを誇る。問題は、殴ったら手札破壊ができないジレンマだった

もちろん、できたら強すぎる。ソーサリータイミングなのもしょうがない。それでも、周りのクリーチャーのために暴勇を満たしたいのに、穴開けれない。
それと《ショック》すら耐えれないタフネス2は如何ともしがたく、それこそラクドスのために再録された置きショック《炎の印章》の的である。当初ラクドスを掴み取り《ラクドスの穴開け魔道士》を主軸とした【ラクドスアグロ】を構築していた友人は、早々に供物としてささげられていった。

私は、その遺志を継ぎ「暴勇」に挑んだ。というよりも、魅入られたといったほうが正しい。

『ディセンション』のプレリリースにプロモカードとしてばら撒かれ、異常に安かった《不和の化身》である。

どこか歪で艶やかな表現を得意とするイラストレーター・rk post氏渾身の1枚。なにより、英語名《Avatar of Discord》の「discard」とかかったセンスフルなネーミング。

美しい。

暴勇サポート側の手札2枚を捨て去る能力に、3マナにしてパワー5飛行。続けざまに出せば《戦慄の金屑》だって機能する、まさに美と圧倒的暴力の共演。

これがラクドスの力だ。

タフネス3に設定した奴は誰だ!!!!!!!!!

 

100日後に完成する統率者 28日目

1172枚目「100日後に完成する統率者」

印鑑サイクルは優秀なマナファクトととして統率者戦において広く採用されるカード群のようだ。多色統率者ならば色の合う印鑑をとりあえず採用しておいて何一つ不便はない。

《ラクドスの印鑑》は『統率者2016』にて新規イラストが登場。それ以降の再録を重ねている。

例によって採用するのは『ディセンション』版となる採用する発想が一度もなかったカード。統率者って奥が深い

 

まさか、《シミックの印鑑》《アゾリウスの印鑑》共に5枚程度あるのに《ラクドスの印鑑》だけ英語1枚しかないとは思わなかった。
たしかに、『ディセンション』はあまり購入していないが流石に印鑑はあるだろうと考えていたら、10枚の印鑑の中で唯一1枚しか所持していないカードなのが発覚。
それこそ統率者需要で100円程度、なによりわざわざ買うのが許せないので全部英語版を採用することとする。





 

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フレイバーテキスト

  1. 《闇の腹心》で《打撃/爆走》や《大いなるガルガドン》がめくれる。これが本当のラクドスじゃ。

    それはそれとして、《不和の化身》は暴勇サポートなのに暴勇達成してると場に出た瞬間に退場させられるのほんと悲しい。

    • 《打撃》まじに強かったすね…
      《闇の腹心》は対戦相手が使うと強いカード筆頭でした

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