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1252枚目「【ヒストリックブロール】死の頂点、ネスロイ」

死の頂点、ネスロイ

Nethroi, Apex of Death / 死の頂点、ネスロイ (2)(白)(黒)(緑)
伝説のクリーチャー — 猫(Cat) ナイトメア(Nightmare) ビースト(Beast)
変容(4)(緑/白)(黒)(黒)(あなたがこの呪文をこれの変容コストで唱えるなら、あなたがオーナーであり人間(Human)でないクリーチャー1体を対象とし、これをそれの上か下に置く。これらは、一番上のクリーチャーにその下にある能力すべてを加えたものに変容する。)
接死、絆魂
このクリーチャーが変容するたび、あなたの墓地から望む数のクリーチャー・カードを、パワーの合計が10以下になるように対象とし、それらを戦場に戻す。

5/5

死の頂点、ネスロイにもマタタビは通用するのだろうか。





『イコリア:巨獣の棲処』神話レア。3種の地形から相成るイコリア特有の環境「トライオーム」の1つ、平地・沼・森の三相環境「インダサ」の頂点に君臨する怪物である。

5マナ5/5に「生」と「死」の両面から生命を統べる絆魂・接死を持つ頂点に相応しい戦闘力。さらに、変容によりパワー10以下になる様に好きなだけクリーチャーを呼び起こす。1枚で群れ成すハーレムの頂点である。

しかし、変容コスト7マナは結構な重さでマナ加速は必須と言っていい。さらに、戦場に戻すクリーチャーを貯め込むべく墓地肥やしを行う事前準備に、変容先となる人間でないクリーチャーの用意。これら3種複合なトライ使いにくさでーーー

ヒストリックブロールの話をしていきます。

前置き:ヒストリックブロール

従来はスタンダードの範疇で行われる統率者戦ブロールヒストリック版。MTGアリーナに実装されているすべてのカードとカードプールが広がると共に、100枚での構築となる

8月を通してまず「ヒストリックブロール祭り」というイベントとして開催され、その後大好評につき正式に実装。「プレイ」モードに納まっている。

常設は果たされた。それでも、一人でもヒストリックブローラーを増やし、フォーマット発展を最大の目的として現在愛用しているデッキを順に記事化していこう週刊である

なお、8月26日実装された「ジャンプスタート:ヒストリックホライゾン」のカードは一切組み込んでおらず、実装前の記録及び新カードを試す導線として役立ててもらえば幸い。

これが俺の夏休みの宿題だ!!!!!!!!!

【死の頂点、ネスロイ】withカヒーラ

デッキリスト

統率者
1 死の頂点、ネスロイ (IKO) 197

相棒
1 孤児護り、カヒーラ (IKO) 224

デッキ
1 アーデンベイル城 (ELD) 238
1 興隆する荒野 (JMP) 35
3 冠雪の平地 (KHM) 277
1 パラディン・クラス (AFR) 29
1 フロスト・ドラゴンの洞窟 (AFR) 253
1 レオニンの先兵 (M19) 22
1 剣を鍬に (STA) 10
1 アジャニの群れ仲間 (WAR) 4
1 メレティス誕生 (THB) 5
1 フェリダーの撤退 (ZNR) 16
1 神の怒り (AKR) 46
1 議事会の裁き (GRN) 6
1 幼獣守り (IKO) 7
1 ハイドラの巣 (AFR) 259
1 ヘリオッドの介入 (THB) 19
1 原初の夜明け、ゼタルパ (RIX) 30
1 ファイレクシアの塔 (JMP) 493
1 エメリアの呼び声 (ZNR) 12
1 ロークスワイン城 (ELD) 241
1 興隆する湿地帯 (JMP) 37
1 血の長の渇き (ZNR) 94
6 冠雪の森 (KHM) 284
1 ラゾテプの肉裂き (WAR) 96
1 パワー・ワード・キル (AFR) 114
1 検体探し (STX) 73
1 破滅の刃 (STA) 28
1 ファイレクシアの闘技場 (8ED) 152
1 死住まいの呼び声 (IKO) 78
1 貪欲なチュパカブラ (RIX) 82
1 最古再誕 (DAR) 90
1 雪上の血痕 (KHM) 79
1 興隆する木立 (JMP) 34
2 冠雪の沼 (KHM) 281
1 タイタンたちの軛 (THB) 166
1 レンジャー・クラス (AFR) 202
1 仮面の蛮人 (KHM) 184
1 英雄的介入 (M21) 188
1 絡みつく花面晶体 (ZNR) 211
1 耕作 (STA) 51
1 狩猟の神のお告げ (THB) 192
1 打ち壊すブロントドン (M21) 209
1 移動経路 (IKO) 164
1 水晶壊し (IKO) 155
1 渡る大角 (IKO) 165
1 スラーグ牙 (JMP) 436
1 世界を揺るがす者、ニッサ (WAR) 169
1 長老ガーガロス (M21) 179
1 クローサの大牙獣 (ONS) 272
1 変わり樹の共生 (ZNR) 215
1 孔蹄のビヒモス (JMP) 385
1 グレートヘンジ (ELD) 161
1 孤立した礼拝堂 (DAR) 241
1 雪原の陥没孔 (KHM) 269
1 神無き祭殿 (RNA) 248
1 静寂の神殿 (M21) 255
1 陽光昇りの小道 (ZNR) 259
1 消失の詩句 (STX) 244
1 灯の燼滅 (WAR) 190
1 屈辱 (RNA) 192
1 闇孔の小道 (KHM) 254
1 疾病の神殿 (M21) 253
1 森林の地割れ (KHM) 274
1 草むした墓 (GRN) 253
1 森林の墓地 (DAR) 248
1 悪魔の職工 (IKO) 220
1 大急ぎの再誕 (STX) 228
1 化膿 (STA) 63
1 採取 // 最終 (GRN) 225
1 大渦の脈動 (ARB) 92
1 力線をうろつくもの (WAR) 202
1 古き神々への拘束 (KHM) 206
1 戦争の犠牲 (WAR) 187
1 群がる骸骨 (AFR) 232
1 定命の槍 (STX) 207
1 豊潤の神殿 (THB) 248
1 寺院の庭 (GRN) 258
1 極北の並木 (KHM) 249
1 陽花弁の木立ち (XLN) 257
1 鎮まらぬ大地、ヤシャーン (ZNR) 240
1 葉状地のフェリダー (IKO) 186
1 インダサのトライオーム (IKO) 248
1 死のオアシス (IKO) 182
1 奇妙な根本原理 (IKO) 184
1 寓話の小道 (ELD) 244
1 審判の日 (STA) 2
1 統率の塔 (ELD) 333
1 精神迷わせの秘本 (M21) 232
1 秘儀の印鑑 (ELD) 331
1 冷鉄の心臓 (CSP) 136
1 彩色の灯籠 (GRN) 233
1 枝葉族のドルイド (M20) 178

サイドボード
1 孤児護り、カヒーラ (IKO) 224

機能別カード解説

統率者

《死の頂点、ネスロイ》

ここに3匹のネスロイがおるじゃろ?他の頂点の怪物共々、アメコミ風とゴジラコラボ《植獣形態、ビオランテ》として別イラストが存在する。一番好きなネスロイを統率しよう!

通常5マナプレイから《ネスロイ》に他のクリーチャーを変容しても能力は誘発するが、その間除去の的として晒すにはリスクが大きすぎること。逆に《ネスロイ》を変容するときに除去されても5/5絆魂・接死の充分な戦闘要員が保証されている観点から、マナ土地加速から7マナ変容の方に利があると考えている。

統率者として据える以上、より多くのクリーチャー、特に能力が盛られてる分パワーが低めのクリーチャーは好相性。パワー0なら儲けもので、それが人間でなければなおの事採用したいわけだがーーー

今回は相棒にママ…《孤児護り、カヒーラ》を採用する。

相棒

《孤児護り、カヒーラ》

相棒はルール変更により実物のカードに印刷されているものとは異なる挙動となっている。ヒストリック(ブロール)はMTGアリーナのみのフォーマットであるが一応触れておく。

相棒条件により猫、エレメンタル、ナイトメア、恐竜、ビーストでなければデッキ投入が不可能となる。常に全てのクリーチャータイプを有する「多相」持ちも採用できるが、主にマナ能力を持つエルフを入れられない点が大きく足を引っ張っている構築制限となる。

能力は相棒条件と同じ部族への+1/+1修正と警戒付与。単純に全体強化として優秀である。何より最大の恩恵は3マナで手札に調達できる変容先だということ。さらに後述する起動型能力持ち、特に《葉状地のフェリダー》ともコンボを形成する。

よって、「なんであのクリーチャー入ってないの?」と思ったらワイルドカード不足、見落としてるに加えてカヒーラに引っかかっていると考えてもらいたい。

マナ関連

《枝葉族のドルイド》《絡みつく花面晶体》《力線をうろつくもの》

マナ能力を有するクリーチャーはおおよそエルフなのでとにかく選択肢は少ない。

《メレティス誕生》《タイタンたちの軛》

平地サーチの《メレティス誕生》。場持ちの良い壁トークンは変容先としても機能する。防衛により攻撃ができないが、5/5接死・絆魂の壁《ネスロイ》は相当な硬さで地上は盤石。

《タイタンたちの軛》は墓地肥やししつつ、土地かクリーチャー回収でデッキに噛み合った動きをしつつ、墓地対策も行える。

《耕作》《狩猟の神のお告げ》《渡る大角》《移動経路》

スタンダードでお馴染み土地加速の定番呪文《耕作》、インスタントタイミングで土地1枚増やせる《狩猟の神のお告げ》に4マナ土地加速として《移動経路》も採用。他にも選択肢があるが、サイクリングで腐りにくいのが強み。

変容により土地加速する《渡り大角》。人外しかいないので対象に困るわけもない。

《鎮まらぬ大地、ヤシャーン》

基本平地と森の供給を行う4マナ4/4。生贄封じがメタになるが、同時に自らのコンボも縛る点には気をつけねばならない。《悪魔の職工》との相性は最悪

《世界を揺るがす者、ニッサ》《クローサの大牙獣》《グレートヘンジ》

『灯争大戦』時に悪名を轟かせたプレインズウォーカー。森から生み出されるマナが増え、[+1]で土地がアンタップ。単体でもとんでもないマナ増産。なにより、[+1]能力で土地がエレメンタルとなり、《ネスロイ》の変容先、《カヒーラ》の部族強化を受けることができる

《クローサの大牙獣》はサイクリングにより1ドローと基本土地サーチで手札供給を行いつつ、《ネスロイ》で釣れる大型クリーチャーにもなる。

緑のカードパワーをすべて詰め込んだ《グレートヘンジ》。マナもライフもドローも+1/+1カウンターも何から何まで強いが、これがある状態でネスロうと蘇生した分誘発してすさまじいことになる。返事は大きい方が良い。

《秘儀の印鑑》《冷鉄の心臓》《彩色の灯篭》

定番のマナアーティファクト。3色デッキかつ《ネスロイ》変容コストのトリプルシンボルなど《彩色の灯篭》の恩恵は大きい。

ドローなど

《検体探し》《精神迷わせの秘本》《ファイレクシアの闘技場》

定番の《精神迷わせの秘本》に、《検体探し》。履修によりサイドボードから講義を用意するのが従来の使い方だが、ブロールにサイドボードはない。手札1枚交換のみとして機能するが、クリーチャーは後にネスロうクリーチャーを捨ててデッキを掘り進めつつ、変容先となる邪魔者を生成できる。

あと勝手にドローしてくれる《ファイレクシアの闘技場》。『インベイジョン』ブロックの快楽に飲まれ手札欲しかったら入れとけ感がある。

除去

《剣を鍬に》《血の長の渇き》《パワー・ワード・キル》《破滅の刃》

単体除去枠。やはり白、《剣を鍬に》が使えるのは大きい。

《化膿》《大渦の脈動》《定命の槍》《古き神々の拘束》

黒緑という組み合わせの強さを象徴する汎用性の高い除去呪文。見た目通りの利便性の高さで腐るまず場面はない。

《消失の詩句》《灯の殲滅》《屈辱》

白黒も負けてはいない。特に追放2種は《トスキ》のような破壊不能持ちに勝る。

《戦争の犠牲》《採取》//《最終》

黒緑でこれほど気持ちいい呪文はない《戦争の犠牲》。1:3、1:4交換を目指せ。

クリーチャーサイズ次第では《最終》でも一方的な戦場を造り出せる。《採取》で除去の的になりがちなカヒーラ回収もいい。

《貪欲なチュパカブラ》

戦場へ出た時にクリーチャー破壊が誘発。UMAはビーストのようだ

《議事会の裁き》《最古再誕》

汎用性が高く、トークンらを利用できる追放エンチャント《議事会の裁き》。《最古再誕》は除去としても蘇生としても機能する。

《神の怒り》《審判の日》《雪上の血痕》

全体除去枠。白き権力。クリーチャーを並べるデッキではあるが、ネスロイ変容により復帰力は高く、死亡時や継続的にトークン供給を行える状況が整っていれば劣勢を切り返せる。

《雪上の血痕》に至っては1枚で全体除去と大型クリーチャーの復帰。このために氷雪土地を採用する。

また、《英雄的介入》による破壊不能とのコンボは覚えておきたい。自分の呪文にスタックすべくフルコントロールモードで操作すること。

《仮面の番人》《打ち壊すブロントドン》《水晶壊し》

エンチャント・アーティファクト対策。ネスロイ変容、カヒーラ対応で他のデッキより旨味がある。

《ヘリオッドの介入》

大規模エンチャント・アーティファクト破壊。対《オズワルド》に6個破壊叩き込んで気持ちよくなったことがある。

マナが伸びるデッキなのでライフ10点以上回復の保険でもある。

その他:クリーチャー

《レオニンの先兵》《アジャニの群れ仲間》《幼獣守り》

白い猫ちゃんズ。増やそうと思えばまだ増やせるので猫派の方はぜひ。

《悪魔の職工》《ラゾテプの肉裂き》《葉状地のフェリダー》

シナジー組。《悪魔の職工》によりトークンらを臨機応変に変換。

《ラゾテプの肉裂き》は1枚で2体分になる。本体もトークンも変容先にできる。

《葉状地のフェリダー》は《カヒーラ》により全員警戒持ちにすれば全員タッパーと化すフィニッシュ手段の1つ。

ここで豆知識。MTGアリーナ、《悪魔の職工》が夢魔になっててフィルター無視される

《スラーグ牙》《長老ガーガロス》《孔蹄のビヒモス》《原初の夜明け、ゼタルパ》

パワーイズパワー枠。《スラーグ牙》《長老ガーガロス》はトークン目当て。特に《スラーグ牙》は戦場に離れたときに生成するため《ネスロイ》を変容し《スラーグ牙》を蘇生する永久機関を成す。

《孔蹄のビヒモス》《原初の夜明け、ゼタルパ》はフィニッシャー。ネスロイからビヒモスで全員殴りかかってもいいし、二段攻撃を有するが故にパワー4と抑えられたゼタルパで空を統べてもいい。

その他:便利枠

《大急ぎの再誕》《死住まいの呼び声》《死のオアシス》

戦線維持用。1体でもクリーチャーが残っていればネスロイ変容からひっくり返す可能性がある。《死のオアシス》は特に癖が凄い。

《レンジャー・クラス》《フェリダーの撤退》《群がる骸骨》

トークン部門。《レンジャー・クラス》レベル2による強化、レベル3でのデッキトッププレイ可による事実上手札水増しの利便性はスタンダードで証明済み。

《フェリダーの撤退》《群がる骸骨》はトークン生成力が高く、1体でも残っていれば変容でデッキが機能するネスロイにとってはありがたい存在。

《英雄的介入》

除去耐性が皆無な統率者たちを守る最高防御。戦闘面で計算を狂わせたり、除去呪文をスカしたり、自分で戦隊除去を放って重ねることで一方的に殺戮したり。

ブロールで緑なら雑に入れといて困らない枠なのでデッキに余裕があるなら入れておくといい。

《奇妙な根本原理》

インダサが有する究極呪文。ネスロイならとりあえず入れるでしょ。

「名前が異なる」という縛りは1枚制限ハイランダ―構築なので全くもって無意味。世界を戻せ。死を超えろ。




勝ち方

豊富な除去で粘り強く戦いマナを伸ばす。変容1回で勝ち切るのは厳しいが、絆魂のおかげで生命力はかなり高い。トークン生成で幾度もネスロイ変容の機を伺う。

1.《カヒーラ》+《葉状地のフェリダー》全員タッパー。攻撃宣言後にタップでブロッカー排除、打点が足りなければ相手ターンに全員タップで完封。

2.《孔蹄ビヒモス》叩きつける。




最後に

お察しの通り、墓地への依存度が高く墓地全追放されようものならおおよそ詰み。《ネスロイ》を純粋な戦闘要員として殴り勝つしかなくなる。重い変容マナ、変容先の用意など準備期間が長く、正直あまり強くはない。

そもそもクリーチャー枚数が少ない気もするので、気に入った猫ちゃんがいれば引き取ってもいいだろう。

さあ、死を乗り越えろ!

100万回生きた頂にて待つ!




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