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1261枚目「3人もいらなかった」

厚かましい借り手

Brazen Borrower / 厚かましい借り手 (1)(青)(青)
クリーチャー — フェアリー(Faerie) ならず者(Rogue)
瞬速
飛行
厚かましい借り手は、飛行を持つクリーチャーのみをブロックできる。

3/1

Petty Theft / 些細な盗み (1)(青)
インスタント — 出来事(Adventure)
対戦相手がコントロールしていて土地でないパーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。

厚かましい借り手は厚かまし過ぎて全く些細ではなかった。





『エルドレインの王権』神話レア。「出来事」を経験する当事者クリーチャーの1つ。クリーチャーとしてそのまま唱えるか、出来事呪文をプレイして追放した後、クリーチャーとして唱えることができるようになる。

要は1枚のカードで2枚分として機能する効率の良いメカニズムとなる。便利すぎるために呪文としてもクリーチャーとしても同コスト帯より若干劣る・・・なんてことは全くない。
むしろ過去のカードと見比べても同一どころか使い勝手が増していたりするものが多く、『エルドレインの王権』のカードパワーの高さを象徴する能力となっている。

《厚かましい借り手》はダブルシンボルながら3マナ3/1で飛行・瞬速。飛行持ちしかブロックできないデメリットを有するが、基本性能が高すぎて些細なものである。出来事を無視して瞬速からそのまま殴り勝ってしまう光景が稀に見られた。

《些細な盗み》は2マナのバウンス呪文。対戦相手の、土地でないパーマネントと制限が課されているが、厄介なパーマネントを対処した後に打ち消す厚かましい所業は問題なく行える。

青様はやはりお強くあられた。神話レアに相応しい採用実績を誇り、青いデッキならとりあえず入れといて困らないんじゃないかというほどの性能だが、特に『ラヴニカのギルド』期は青緑【シミックフラッシュ】と、『エルドレイン』期は青赤【イゼットテンポ】にて活躍する。

シミック・フラッシュ(スタンダード)|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト
イゼット・テンポ(スタンダード)|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

昨年のチャレンジャーデッキ「刹那の蛮行」はこの【シミックフラッシュ】で、《厚かましい借り手》が1枚収録された。

1075枚目「挑戦者たちへ:刹那の蛮行」

当時《厚かましい借り手》は3000円台後半に至る高騰を見せていた中で、希望小売価格3500円。値段の大半をこれ1枚で満たすという蛮行から、店頭からはすぐに消失。在庫は残る3種のみという光景は珍しくなかっただろう。


このカードの存在から、大型クリーチャーは常にテンポ阻害の脅威に晒され、バウンスという特性から破壊不能は機能せず、トークンは消滅していった。唯一土地には通用しない欠点から、クリーチャー化する土地「通称:ミシュラランド」が《不詳の安息地》のみならず『フォーゴトンレルム』でさらに増加すると、若干陰りを見せる。

部族面でも恵まれ、スタンダードを代表したデッキの1つならず者デッキ【ディミーアローグ】にも採用された。だが、《夢の巣のルールス》を採用する型では相棒条件に引っかかりどちらを取るかの選択肢ではある。

モダン以下では『ローウィン』で最強格に位置したフェアリー、特に《ヴェンディリオン三人衆》に匹敵するパワーカードであり、あちらと異なり伝説でない利点が機能し率先して採用。

そもそも当事者カードの中でも屈指の使いやすさを誇り、部族関係なく青いデッキならばモダンに限らずレガシーでも採用される。

スタンダード落ちしても値段そこまで変わらないんではなかろうか。通常版にショーケース版にSecretLair版。好きな絵柄を抱えておいて損はないだろう。





 

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