Nexus of Fate / 運命のきずな (5)(青)(青)
インスタント
このターンに続いて追加の1ターンを行う。
運命のきずながいずれかの領域から墓地に置かれるなら、代わりに運命のきずなを公開し、オーナーのライブラリーに加えて切り直す。サルカンは墓へと迷い込み、時をさかのぼった。
運命のきずなとはターンを運んでくる。
基本セット2019のボックス特典。
以前よりボックス特典カードは存在したがドミナリア以降、特典専用の新規カードとなった。ブースターからは出ないし、FOILしか存在しない。
それはもう、とても嫌な予感がしたもので、これはソシャゲー慣れしてる日本人特有の嗅覚だろう。
フレイバー的にはプレインズウォーカー、サルカン・ヴォルがタルキール覇王譚にて「精霊龍の墓」の「ウギンのきずな」という空間へとたどり着き、遠い過去へ飛ばされる場面を描いたカードである。
時折登場する中でもライブラリーに戻る性質はフィフスドーンの「明日の標」に似ている。
Beacon of Tomorrows / 明日の標 (6)(青)(青) | |
ソーサリー | |
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、このターンに続いて追加の1ターンを行う。明日の標をオーナーのライブラリーに加えて切り直す。 |
似ているだけで「運命のきずな」はインスタントであるというのが最大の特徴だろう。
追加ターン呪文は再利用をしつつロックや遅延を駆使するエターナルブルー系統のデッキの構築が模索され、「運命のきずな」も当初はそのような使用法がされていた。
だが、ラヴニカの献身に「荒野の再生」が登場したことでインスタントという利点が最大限発揮され、ターボネクサスは完成することとなる。
Wilderness Reclamation / 荒野の再生 (3)(緑) | |
エンチャント | |
あなたの終了ステップの開始時に、あなたがコントロールしている土地をすべてアンタップする。 |
ストロングホールド収録「覚醒」の変型版。複数張れば枚数分誘発する。
「覚醒」はカード名そのままのデッキ:アウェイクニングを成立。
アンタップ水増しによる膨大なマナを追加コストを支払うことで呪文を手札に戻せる能力『バイバック』へ充てる緑青のロックデッキである。
ターボネクサスでは遅延しつつ「荒野の再生」によるマナ水増しで「運命のきずな」を狙う構造こそ似ているが、「荒野の再生」誘発タイミングが自分のターン終了時になっている点で一線を超えており、インスタントならば相手にターンを渡さずそのまま使えてしまうわけである。
勝ち筋としては青緑のいいとこ全部混ぜて割らなかったシミック最高傑作「ハイドロイド混成体」。ラヴニカの代名詞ショックランドの存在からインスタントX火力「発展/発破」も採用できる。
これらはまだ良い方で、「ドミナリアの英雄、テフェリー」のー8からのライブラリーアウト狙い路線も。最強の時間魔導士による時間破壊である。
灯争大戦では緑マナをさらに増やし土地のクリーチャー化まで行う「世界を揺るがす者、ニッサ」はまだしも、色も能力合致した「伝承の収集家、タミヨウ」が登場。
タミヨウによる墓地を肥やすサーチが「運命のきずな」のライブラリーに戻る能力と噛み合い過ぎており、最終的にライブラリーが「運命のきずな」のみとなる。
時空の概念が大きく揺らいだことでインスタントに依存し過ぎているターボネクサスは環境を支配するほどの影響力を見せることはなく、そのままスタンダードを全うした。
告知日:2019年12月16日
パイオニア
《王冠泥棒、オーコ》禁止
《運命のきずな》禁止
ネクサスというデッキそのものが去ることとなった。
「時を超えた探索」はかなり危うい立場だがとりあえず延命した。
モダンでは制定当初、「過去エクステンデットを支配したデッキ」や「簡単に流用できるレガシーデッキ」を基準に禁止カードが制定され、実際にドレッジや超起源、マリットレイジにアーティファクト土地が潰されていた。
パイオニアでは逆にフェッチランド以外禁止はなく、後から潰していく方針となっている。それ故に有料デバッグと揶揄されてしまっているが。
どちらがいいかは考え物である。
フレイバーテキスト
モダンもプロツアーでデバッグやったんだよなあ。。。
3マナのハゲよりマシ…ではないか
あちらもハゲしいな