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1096枚目「相棒たちへの鎮魂歌~後編~」

死せる願い

Death Wish / 死せる願い (1)(黒)(黒)
ソーサリー
あなたは、ゲームの外部にあるあなたがオーナーであるカード1枚を選び、そのカードをあなたの手札に加えてもよい。あなたはあなたのライフの端数を切り上げた半分を失う。死せる願いを追放する。


彼は権力を願ったが、それを濫用するための長寿を願い損ねた。

死せる願いには特に触れることはない。





前回からのつづきである。

2020年6月1日禁止制限改訂

2020年6月1日禁止制限改訂。
スタンダード及びヒストリックにおいて《創案の火》、《裏切りの工作員》の禁止が告知、そしてーーー

相棒はこのように変更されることとなった。

各ゲーム中に1度だけ、あなたはソーサリーを唱えられるとき(あなたのメイン・フェイズの間でスタックが空であるとき) に{3}を支払うことでサイドボードからあなたの相棒をあなたの手札に加えることができる。これは特別な処理であり、起動型能力ではない。
上記告知記事より引用
 
3マナソーサリーでサイドボードから手札に加える能力。「特別な処理」はあまりに特別すぎてルールに詳しい人々の解釈に委ねたい。
基本的にとんでもなく使いにくくなったのは間違いないのだが、この影響度は各相棒によって異なり、これを踏まえた上で相棒たちを振り返りたい。
 




《巨智、ケルーガ》

発売前雑感と実態

3以上の相棒。
複数枚引くのも苦労する、大喰らいのカバと恐竜を併せ持った存在。

飛んでいる紫のカバ《Phelddagrif》は伝説なのだがフェルダグリフなので初の伝説のカバとなった。

だいぶ厳しいのでは?と考えていた。
しかし、実際に使用するまで極力ネガティブな言及はしたくないので性能そのものにはほとんど触れていない。
《創案の火》デッキ、いわゆる、「ファイアーズ」に相棒条件が容易に満たせるだけでなく、5マナかつドローで抜群に相性が良く、「ケルーガファイアーズ」が成された。見る目の無さを痛感する。

お気持ち

大したカバ野郎だ。
3マナソーサリー能力でも《創案の火》さえあれば辛うじて生きられたかもしれないが、禁止により相棒を失った。私たちと同じ気持ちでいるに違いない。

3マナ以上のパーマネント、特にプレインズウォーカーを多用するデッキなら辛うじて居場所があるかもしれないが、《ハイドロイド混成体》や《サメ台風》のような手札供給だけじゃない大型が普通にいる時代なことからやはり厳しいのだろう。




《夢の巣のルールス》

発売前雑感と実態

2マナ以下の相棒。パーマネントだけでいい。
自分のターンに1つとは言え、デメリットなしで2マナ以下のパーマネント再使用が可能とかなり凶悪な性能を持っており、特にスタンダードよりも広いカードプールでの活躍が期待される。


子猫も拾ってきたんだろうか。

あまりに凶悪すぎて全環境に姿を見せた。

レガシー禁止、そして、制限カードが意味をなさないことからヴィンテージでも禁止となる。

お気持ち

相棒としては大きく弱体化したが、『エルドレインの王権』に登場した騎士デッキ、『テーロス環魂記』で大きく強化されたオーラ主体のデッキなど、パーマネント再利用が噛み合うデッキにはメイン投入しても何ら問題のない性能である。
まだまだ夢は見れそうだ。

レガシー、ヴィンテージでの禁止解除はされるんだろうか。




《呪文追い、ルーツリー》

発売前雑感と実態

いわゆるハイランダーの相棒。
ルール上、ハイランダー構築となる統率者においてカード公開から即禁止発表という伝説を造り上げた。


能力は戦場に出たときに呪文コピー。
唱えていなければいけないことと、自分のインスタント、ソーサリーでなければならない点には注意。
以前掲載したデッキで試しては見るが使いにくそうだ。

ハイランダー構築による不安定さ、パワーカードを4枚ぶち込めないデッキそのものの弱さから、アリーナのフリー対戦ですら相まみえるのは極めて稀であった。

お気持ち

楽しかったよ。ありがとう。

3マナで3マナ瞬速クリーチャーを手札に入れる実に不可思議な行動に対しては、今のところ明確な強みは見いだせない。
メイン投入し単純に3マナ3/2瞬速として見るとまだ強そうなのだが、現環境にはそれこそ主軸にしてデッキを組むのに支障がないほどに瞬速を持つクリーチャーに満ち溢れており、同コストで言えば《海駈けの蛸》素出しの方がまだ利点がある。
呪文コピー能力を目当てにするには手札に呪文とルーツリーを揃えなければ機能しないことと、元々追加3マナは決して安くはなかったことから使いにくさだけが残ってしまった。ルーツリーの枠を呪文に費やしたほうが強い。

瞬速デッキに2枚ほどお守り感覚で入れるだけになりそうだ。




《集めるもの、ウモーリ》

発売前雑感と実態

カードタイプの相棒。
縛りが凄まじい分、能力も選んだタイプの呪文が1マナ軽くなるというもの。
不特定マナだけなのでクリーチャーでは思ったほどの効果は得られないことが多い。
インスタント、ソーサリーは勝ち筋が思いつくなら強力だろう。
テーロス環魂記に合わせてエンチャントも悪くなさそうだ。
アーティファクトは最も恩恵を受けられるがカードプール次第。成立したら環境が終わるのはミラディンで証明されている。


でも灯争大戦でプレインズウォーカー36+1枚出したのってそういうことですよね。

クリーチャー単の黒単信心ウモーリ、機械仕掛けのウモーリ、インスタントを駆使するウモーリ、《下僕の復活》《キオーラ、海神を打ち倒す》で盗みに来るエンチャントウモーリ。

お気持ち

僕はーーー

覚醒ウモーリ!

カードタイプの数だけデッキを生み出した偉大なる軟体。
1マナ軽減能力なのに3マナ支払わなければいけなくなる不条理ににより、相棒としての立場は大きく失墜してしまった。
4マナ4/5で体格にこそ問題がないのが救いではある。




《黎明起こし、ザーダ》

発売前雑感と実態

起動型能力の相棒。
起動型能力のコストを2マナも軽くするが、1点未満にならない。
プレインズウォーカーの相棒でもあるが、コスト軽減の恩恵はない。
自身が持つ起動型能力があまりにも控え目。


青銅血のパーフォロス》ファミリーである。

レガシーを無限コンボで荒らしまくり禁止となる。

お気持ち

起動型能力を持つカードの知識が試され、それは今後も変わらない。
確かに3マナで手札入りというワンクッションこそ挟むことにはなったが、天才が何らかの作用に気付き、無限コンボを搭載するデッキを生み出すだけのポテンシャルは保持しており、我こそはと思う方は挑む価値があるだろう。
メインデッキに投入し従来のコンボパーツとして扱うことになるだろうか。

青銅血のパーフォロス》デッキに相棒《獲物貫き、オボシュ》で・・・?




最後のお気持ち

少なくとも大会トップ8全部相棒ということはなくなるだろう。(全部ヨーリオンってことは流石にないはずだ。)
結局どこが悪かったのかは前編の読み飛ばしていい部分で触れたので読み飛ばすように。

構築条件は「カードを選びデッキを組む」という面白さへの誘導としては充分に機能した。
自分の考えたデッキでそれとなく楽しむことを重視する私には、これ以上ないメカニズムだった。


また面白いカードたちと出会えることを願いに込めて。

ありがとう。相棒たち。





 

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  1. オレな…覚悟して読みにきたんだよ
    けど、なんかこうして管理人の顔みたらさ
    わりぃ…やっぱ、つれぇわ…

    • ちゃんと言えたじゃねえか

  2. ルーツリーくんは瞬速なんだからインスタントタイミングで3マナ払わせろってすごく思うけどまだいける
    3マナ払ってハンドに入れるルーツリーがデッキ構築に釣り合うならメインに1枚入れても強いんじゃねという発想をくれただけ良かったまである

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