Ancestral Blade / 祖先の刃 (1)(白)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
祖先の刃が戦場に出たとき、白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンを1体生成し、その後祖先の刃をそれにつける。
装備しているクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
装備(1)((1):あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とし、これをそれにつける。装備はソーサリーとしてのみ行う。)
祖先の刃とは《先祖の刃》ではない。
『基本セット2020』アンコモン。各色にサイクルで登場した有色アーティファクト。その内、緑赤白に存在した戦場に出たときにトークンを生成し、そのトークンにつけることができる装備品である。
『ミラディン包囲戦』から登場した、「生体武器」に非常によく似た能力である。中でも、《祖先の刃》の場合は《皮剥ぎの鞘》が近い。
生体武器は機械へと感染するファイレクシアを表現した能力で、0/0の細菌であることに意味があるため、そのまま登場させるわけにはいかないだろう。
実質的に2マナ2/2の最低限の戦闘力に、死亡後も残る装備品の利点を持つこの龍殺しの祖先は、パワーのみならずタフネスも上がる加護もある。装備コストがたったの1マナで取り回しの良い良質な剣。後続を強化できる軽量クリーチャーとして、白単ウィニーで役目を果たせそうだが、クリーチャーとしても装備品としてもかなり控え目だったためか、あまり採用されることはなかった。
背景を見るに、かつて龍殺しを果たした祖先の兵士が込められた剣のようだ。だが、明らかに5/5はあるドラゴンを倒しているが、パワー2で倒せるドラゴンは仔竜程度となる。
本当にドラゴンを倒せたのだろうか。ひょっとしたら全盛期は4/4はある屈強な兵士だったのかもしれないが、得てして伝承は盛られるもの。本来はドラゴンではなく、熊を倒した兵士なのではないか。ただ仮に、熊を剣で倒したとしても、それはそれで充分すごいことなのでスタンダード落ち後も問題なく語り継いでいってほしい。
龍殺しの戦士たちの本場、次元:タルキールに眠るであろう《真・祖先の刃》に期待する。
フレイバーテキスト
そして熊の手によって本当に世紀の刃が作られる