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57枚目「私が町長です」

前代未聞のカードである。





『イニストラード』で登場したカードゲーム界のある種の反則「両面カード」
特定の条件を満たすことでカードを裏返しにし、別の顔を見せる。
表は昼の顔、裏は夜の顔。ホラー演出の一つとしてイニストラードで採用された、「変異」とは変わって異なる正体隠しのメカニズムである。

両面カードは文字通りそれぞれに異なるカードが印刷されているため、裏面不透明のスリーブを用いないと物理的に使用不可

そのため、上記の代用となるチェックリストカードが用意された。裏面は通常のカードと同一のものとなっていてそのままデッキに投入し、別個本物のカードを用意しておけば問題を解決できる寸法だ。
本物の方を透明スリーブにしておけば、いちいちスリーブを外してひっくり返す手間も省けておすすめである。

真面目なカード画像がこちらだ。

アヴァブルックの町長

Mayor of Avabruck / アヴァブルックの町長 (1)(緑)
クリーチャー — 人間(Human) アドバイザー(Advisor) 狼男(Werewolf)
あなたがコントロールする他の人間(Human)クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。 
各アップキープの開始時に、直前のターンに呪文が唱えられていなかった場合、アヴァブルックの町長を変身させる。
1/1

表面のアヴァブルックの町長。町長らしくちゃんと人のために仕事をしてくれる。

単純に各色に存在しあらゆるセットに登場する汎用性の高い部族「人間」の部族全体強化を持つ2マナのクリーチャーというだけで有用。狼男デッキだけではなく人間デッキでも用いられた。

狼男たちは呪文を唱えなかったその夜に本性を表す。

吠え群れの頭目

Howlpack Alpha / 吠え群れの頭目 
〔緑〕 クリーチャー — 狼男(Werewolf)
あなたがコントロールする他の狼男(Werewolf)か狼(Wolf)である各クリーチャーはそれぞれ+1/+1の修整を受ける。 
あなたの終了ステップの開始時に、緑の2/2の狼クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。 
各アップキープの開始時に、直前のターンにプレイヤー1人が2つ以上の呪文を唱えていた場合、吠え群れの頭目を変身させる。
3/3

人間を捨て狼男・狼のロードとなる。

さらに自身の強化に対応した仲間を勝手に呼び出してくれる単体で運用可能なカードなこともあって【人間】デッキでも全く問題なく機能する。元が2マナということで2体以上並ぶことがよくあり、ものすごい勢いで群れを形成していった。
町長も頭目も、複数いても問題がないとは実に優れた統治機構である。

しかし、呪文2つでまた変身してしまう。トークン生成で横並びこそ勝手にしてくれるとは言っても典型的な「強い時にだけ強い」カードなのは否めず、それでいて不安定である。

また裏面は点数で見たマナコストが0であり、『イニストラード』ブロックの1個前『ミラディンの傷跡』で登場し、よりにもよって『基本セット2014』に再録を果たした《漸増爆弾》で見事に吹き飛ばされた。

狩りに月下を獲れてもすべてが消し飛ぶ。これが狼男共通の弱点である。

2016年発売『イニストラードを覆う影』にて両面カードのルールが変更。現在と同じように第2面も第1面と同じ点数で見たマナコストを持つようになった

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変身は狼男だけの能力ではない。裏面が強いということは共通ながら何故か表に戻らない。
そんな夢の様なクリーチャーがいたのだ。
もはや説明はいらないだろう。

そして第三セット『アヴァシンの帰還』にて変身カードは存在を消す。
こうして「変身?ああ、デルバーね」と言われ、狼男たちは夜明けを迎えてしまった。

イニストラードへの回帰、まだですか。

・・・もう2回もしたねえ!!!!!!!!!!!!!!
(2021年10月5日の雄たけび)





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フレイバーテキスト

  1. 今度はもっと強い狼男が出てくるんかな。
    ドラフトは面倒だけど。

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