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1050枚目「貧困の中の富豪 ダブマス再録追記」

Oubliette

Oubliette (1)(黒)(黒)
エンチャント
Oublietteが戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とし、それとそれにつけられているすべてのオーラ(Aura)を追放する。そのクリーチャーの上に置かれているカウンターの種類と数を記録する。
Oublietteが戦場を離れたとき、その前者の追放されたカードをオーナーのコントロール下で、タップ状態かつ記録された種類と数のカウンターが置かれた状態で戦場に戻す。そうした場合、その他の追放されたカードをオーナーのコントロール下でそのパーマネントにつけられた状態で戦場に戻す。

Oublietteとは土牢である。





アラビアンナイトのコモン
まず目を引くのはマナコスト。これは製造時のエラーにより14種類のカードに無色マナシンボルが薄いバージョンが存在し、この《Oubliette》もその内に含まれている。
市場ではこれらを別種として取り扱っているので購入時には注意が必要である。

 

 

効果は黒らしからぬ追放エンチャントで、現在で言うところの白の追放オーラ。中でも《払拭の光》に似ている。


オーラとカウンターを記録することと、戦場にタップ状態で戻ることが大きな違いである。

印刷時そのままのテキストでは挙動が異なり、また、MTG初の拡張セットなので現在のように分かりやすさが洗練されきっていない。
かなり意訳するとこのようになっている。
 
Select a creature in play when Oubliette is cast. That creature is considered out of play as long as Oubliette is in play. Hence the creature cannot be the target of spells and cannot receive damage, use special powers, attack, or defend. All counters and enchantments on the creature remain but are also out of play. If Oubliette is removed, creature returns to play tapped.

Oublietteを唱えるに際しクリーチャーを1体選ぶ。そのクリーチャーは、Oublietteがある限りゲームに考慮しない。つまり、そのクリーチャーは攻撃、防御、能力の使用はできず、呪文の対象にならないし、ダメージも受けない。しかし、そのクリーチャーに載せられたカウンターとつけられたエンチャントはそのまま残る。Oublietteが取り除かれたとき、そのクリーチャーをゲームに戻し、タップする。

 
追放はしないが牢はそこに掘られてあり、中の囚人など考慮されない。
牢屋を破壊し解放してもへとへと疲れ果てていて戦線復帰に時間がかかる。干からびた囚人を見るといかに過酷な環境かがわかるだろう。
フレイバー重視のアラビアンナイトらしい仕上がりである。
 
そんな《Oubliette》だが、約3~4000円のコモンにしては超高額となっている。
これは、コモン限定構築Pauper(パウパー)の需要に由来する。
テーロスにて神話コモン《アスフォデルの灰色商人》が登場して以降、黒単信心が大躍進し信心2稼げる除去として注目を集めた。
リアルパウパー、つまり実物のカードで構築するにも1度も再録しておらず、アラビアンナイトはあまりにも古すぎることから高騰したのである。
※2014年に書かれた記事だが大会結果、デッキを調べたところ採用され続けているので状況は変わっていないと考え掲載。
 
そこへ昨日掲載されたマローコラム。新セット発売後恒例の一問一答記事で『なぜ《Oubliette》再録しなかったのか』と投げかけた人がいた。

これに対する返答は《Oubliette》がフランス語(ウーブリエッテ)なことと、やはりカラーパイの問題であった。
しかしそれと同時に、将来の製品に再録する計画があることを明かし話題となったのである。

現在でこそ白特有の追放除去となっているが、かつてトーメント~ジャッジメントの黒を中心に存在したナイトメアがこの系統の一時追放能力を所持しており、《脳蛆》のように稀にだが復刻している。《Oubliette》は世界感が合うならスタンダードのセットでもそのまま再録出来るかもしれないがナイトメアはクリーチャーなのでエンチャントとは事情が異なるのだろう。
青黒のプレインズウォーカー、アショクはまさにこのナイトメア(悪夢)を駆使する人物で、すでに青単色で呪文の一時追放エンチャント《アショクの消去》を実現している。
彼に関連したエンチャントとしてなら黒単色でもできるようで、《Oubliette》(土牢)はおおよそイメージには合わず、やはり何らかの特殊セットへの再録なのかもしれない。
一体どうなるどろう。


追記 2020年7月29日:

『ダブルマスターズ』へ再録となった。

ソース:https://youtu.be/ruEzqA8gqf0

《Oubliette》はかつて難解なテキストからフェイズアウトだった時期がある。その後、「発売時のテキストに近い挙動にする。」という方針の下に再変更され、そこからフェイズアウトの再登場に合わせ、わかりやすさ重視の再々変更となる。

パウパー需要が高いカードがアンコモン格上げである。さらには、フェイズアウトとなったことで統率者を逃がさず牢屋にぶち込めるようになったと、そちらでの需要が発生した模様。

初のFOIL化、なにより、初の日本語化で正式な日本語名がつけられることにもなった。一体どうなるどろう。





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フレイバーテキスト

  1. (最後の一文を見て)あんたならそう言うと思ってた

  2. 私のターン、アンタップ、アップキープありません、そして

  3. エイトグォイフニキもパウパーやろうぜ

    • アリィナに実装されたら考えてみます
      紙パウパーはあらゆる面で厳しいですね

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