Shower of Sparks / 降り注ぐ火の粉 (赤)
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。降り注ぐ火の粉はそれに1点のダメージを与える。プレイヤー1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。降り注ぐ火の粉はそれに1点のダメージを与える。
ヴィーアシーノは掘削装置の操作のやり方を、試行錯誤の末に ――― 主として錯誤の末に ――― 学んだ。
降り注ぐ火の粉は払わねばならない。
『ウルザズ・サーガ』コモン。クリーチャーとプレイヤー、プレインズウォーカーそれぞれに1点ずつ与える、ダメージ割り振り火力に似た呪文である。1マナ2点火力《ショック》をそのまま分割した呪文で効率は良く、それぞれ対象に取ることから対象不適正による立ち消えもしにくい。しかし、1点ダメージは本当に火の粉でしかなく、タフネス1のクリーチャーがいなければほとんど機能せず、クリーチャーにやけどの状態異常など発生しない。
後に『メルカディアン・マスクス』で2点版《突き》、『ドラゴンの迷路』で3点版《敵への処罰》が直接的な上位種として登場、2マナずつ重くなってく。
こうしてみると3マナ4点分の《突き》は効率が良く、なんとか実用範囲に見える。
クリーチャーとプレイヤー両面焼き呪文は『ワールドウェイク』の《焼尽の猛火》、『神々の軍勢』の《灼熱の火》など亜種というべきものが時折登場する。
特にこの2種は構築でも姿を見せた強力な呪文だろう。赤単のような攻撃的なデッキでは効果的で、2020年現在の基準でも下の環境で採用し得るほど。だが、《焼尽の猛火》は上陸を満たさなければ2マナの《降り注ぐ火の粉》、《灼熱の血》はクリーチャーのみの対象で立ち消えがあり得ると、いずれも絶妙に一長一短で《降り注ぐ火の粉》はそこまで馬鹿にできるものではないのかもしれない。
なるほど、例え火の粉と言えども危険性は充分認識すべきなのだろう。情報社会に住まう無名な人間トークンなど所詮1/1に過ぎない。降り注ぐ火の粉は焚き付けることなく払い、その身を焼き尽くす炎上騒ぎとならぬよう、常日頃から注意を心がけたい。
なお、私とこのブログは世間の対象を取れないので、払うべき火の粉が降り注ぐことはなく、静かにライフを払っている。
フレイバーテキスト
ここは《Glacial Chasm》ですか。
開設して6年余、現在のライフペイは……。