次の流れ「ゲートウォッチ合流」
プレインズウォーカー同盟「ゲートウォッチ結成」という一大イベントを経て、それまで分かれていた物語がまとまりだしていく。
・ジェイスがソリンを探しに行く『イニストラードを覆う影』
・アジャニがゲートウォッチの存在とテゼレットの危険性を知り助力に現れる『カラデシュ』
・そして、『カラデシュ』から直接続く『アモンケット』
『イニストラードを覆う影』ブロック
『イニストラードを覆う影』 | 『異界月』 |
2016年4月 | 2016年7月 |
ウギンと共にかつてエルドラージを封印したソリンを探し、ジェイスは次元:イニストラードへと赴く。だがそこは人類を襲い掛かる力を増した怪物たちに、本来人間を守護する天使も襲い掛かる狂気と殺戮の世界、異変に満ちていた。
異変の真相は、ナヒリによるゼンディカーを捨て駒にしたソリンに対する復讐。そのために彼女は、エルドラージの巨人・エムラクールをイニストラードへと呼び寄せたのだった。
エムラクールの影響によりあらゆる生物が精神汚染、エルドラージへと変貌していく中、圧倒的物量に対抗できるのは、至高の屍術士が操る不死の軍団だった。
プレインズウォーカーの動向
ジェイス | →『カラデシュ』 |
リリアナ | |
ギデオン | |
チャンドラ | |
ニッサ | |
ソリン | →『灯争大戦』 |
ナヒリ | |
タミヨウ | →一瞬だけ『カラデシュ』 |
・ジェイスの調査の末、エルドラージとの戦闘に他のメンバーを召集し参戦。リリアナがゲートウォッチに加入する。
・ソリンは狂気に呑まれたアヴァシンを破棄。ナヒリとの直接対決に臨み敗北。石柱に囚われ、次元渡りも行えない状況となる。だが、なんとか脱出できたようで『灯争大戦』時のラヴニカに現れる。
・ナヒリはソリンに勝利した後次元を去り動向不明。『灯争大戦』時のラヴニカに現れ、ソリンと再会、再戦していた。
・エムラクールはタミヨウの意識を乗っ取り、自身を「月」へと封印させる。
・タミヨウはゲートウォッチに加入しない傍観者の立ち位置を通すが、他のプレインズォーカーたちにゲートウォッチの存在を知らせる。
『カラデシュ』ブロック
『カラデシュ』 | 『霊気紛争』 |
2016年9月 | 2017年1月 |
次元を超えて争い事を対処する組織があると伝え聞き、プレインズウォーカー・ドビンがゲートウォッチの本拠地である次元:ラヴニカへと来訪する。カラデシュの領事府が取り仕切る発明博覧会。そこへ反領事府の改革派が何かを仕掛けそうなので対処してほしいと。
煌びやかな装飾に彩られた工芸と発明の次元:カラデシュは、チャンドラの故郷だった。領事府の所業により両親を失った彼女は、ドビンの来訪にいてもたってもいられず席を外し、リリアナに唆され単独でカラデシュへと渡ってしまう。
ゲートウォッチとしては、次元内のみ出来事に介入するのを良しとしなかったが、仲間であるチャンドラのためにカラデシュへ。そこで発明博覧会で最高の地位にあるテゼレット、その背後にいるボーラスの暗躍を知り、本格的に領事府と改革派の争いに加わっていく。
プレインズウォーカーの動向
チャンドラ | →『アモンケット』 |
ジェイス | |
ギデオン | |
ニッサ | |
リリアナ | |
アジャニ | →『ドミナリア』 |
テゼレット | →後述 |
ドビン | →『ラヴニカのギルド』 |
・アジャニは友人の非業の死から来る心労で、次元:神河のタミヨウの元で休養。そこでゲートウォッチのこと、テゼレットの危険性を知りカラデシュへ絶妙なタイミングでやってくる。ボーラスの危険性を認識しているためゲートウォッチに加入。対抗するにはさらに仲間を集める必要があると説き、ドミナリアへ。
・ジェイス、ギデオン、チャンドラ、ニッサ、リリアナは、エルドラージを倒したことやカラデシュでも事態を収めたこと。ボーラスの下へ向かったであろうテゼレットに対し先手を打つために次元:アモンケットへ向かう。アジャニの忠告無視。
・テゼレットはボーラスの計画に必要な「次元橋」を求めカラデシュに潜入していた。ゲートウォッチ、改革派に敗北するが、「次元橋」の核の持ち出しと復元に成功する。
・ドビンはテゼレットの背後にいるボーラスへと接触。契約を交わしてボーラス配下となり、次元:ラヴニカへと渡る。
『アモンケット』ブロック
『アモンケット』 | 『破滅の刻』 |
2017年4月 | 2017年7月 |
砂漠に覆われた次元:アモンケット。神々が存在し、生者は神々の試練を超えるべく修行に励む。その生活を支えるのは、蘇りし死者。
ゲートウォッチの面々は別行動。それぞれがアモンケットで覚えた違和感、張り巡らされた陰謀を辿っていく。
そしてアモンケットの真相はーーー
プレインズウォーカーの動向
ジェイス | →『イクサラン』 |
ギデオン | →『ドミナリア』 |
チャンドラ | |
ニッサ | |
リリアナ | |
ニコル・ボーラス | →『灯争大戦』 |
サムト | →『灯争大戦』 |
・アモンケットの真相は、ニコル・ボーラスが作り変えた世界。かつてアモンケットへと侵攻し神々を下す。そして、神々の試練を乗り越えた戦士を殺害して保存、不死の軍勢「永遠衆」という手駒にすべく、それが誉れであるように歴史ごと捻じ曲げていたのである。
・『破滅の刻』にて「王神」を騙るボーラスが帰還。アモンケットは役目を終え、自身の配下とした蠍の神、蝗の神、スカラベの神を伴い殺戮を振りまく。
・リリアナと契約した四大悪魔・ラザケシュもアモンケットにいた。ボーラス帰還時に姿を現し、ゲートウォッチと戦闘。ゲートウォッチが連携により勝利するが、このことを黙っていたのが禍根を残す。
・そして、ニコル・ボーラスと直接対決。だが、全く手も足も出ず敗北。次元を渡り逃れる。
・サムト
アモンケット現地人。ただ一人、歴史改ざんに気付き行動していたが、信仰の厚い世界でその声が届くことはなかった。ボーラス帰還後、死にゆく神々の中で唯一残ったハゾレト神、アモンケットの人々と共に戦い生き延びる。その時にアモンケットの民を守り抜くと誓うハゾレト神の慈愛に触れ、プレインズウォーカーへと覚醒する。
次の流れ「ゲートウォッチ敗北、灯争大戦序章」
ゲートウォッチはボーラスに敗北し、ボーラスの計画も最終段階となり、以下に分岐する。
・アジャニの行先で、ゲートウォッチの合流地点となった『ドミナリア』
・ジェイスがゲートウォッチから一人はぐれて行き着いた『イクサラン』
・ボーラスの計画の舞台となるラヴニカ、『灯争大戦』に至るまでの『ラヴニカのギルド』
『イクサラン』ブロック
『イクサラン』 | 『イクサランの相克』 |
2017年9月 | 2018年1月 |
次元:イクサラン。ゲートウォッチとはぐれ、一人だけたどり着いたジェイス。
記憶を失い、本能のままに次元渡りを行うも、何らかの力が作用し渡ることができない。
無人島でサバイバル生活の末に脱出するが、より環境の酷い島へとたどり着き死の淵に瀕する。
そこへかつてジェイスの暗殺を目論んだヴラスカと偶然再会。イクサランの秘宝「不滅の太陽」を求める彼女が率いる海賊「喧嘩腰」号に加わる。
こうして、恐竜と共生する「太陽帝国」黄金の都市オラーズカを守護する「川守り」吸血衝動の無い永遠を求める吸血鬼「薄暮の軍団」そして、海賊たちによる「鉄面連合」。四大勢力の思惑が入り乱れたイクサランを巡る騒乱に巻き込まれていくのだった。
プレインズウォーカーの動向
ジェイス | →『灯争大戦』 |
ヴラスカ | →『灯争大戦』 |
ファートリ | →『灯争大戦』 |
アングラス | →『灯争大戦』 |
・ヴラスカは、ボーラスから計画に必要な「不滅の太陽」を入手する仕事を受け、イクサランへと訪れていた。
・ジェイスは、ヴラスカと親交を深め、記憶を取り戻しても関係性が崩れることはなかった。ボーラスがラヴニカを計画の舞台にすることに気付き、ヴラスカと結託。次元間移動を阻害する「不滅の太陽」をボーラスへと渡しつつ、ヴラスカからジェイスに関する記憶を預かり、対抗策を練ることとした。
・ファートリ
太陽帝国の恐竜騎士。最高の名誉である「戦場詩人」の称号を求める。海賊アングラスとの戦闘で死を覚悟した際に覚醒、一瞬だけ次元を渡るも、イクサランの呪縛により引き戻される。皇帝の欲する黄金の都オラーズカの所在を求め探索に赴く。それを果たすと、より広い世界を求めて一度垣間見たカラデシュへと渡る。
・アングラス
まだ名前が明かされていない次元出身のミノタウロス。鍛冶屋を営み、他の次元で手に入れたものを娘への土産に渡す優しい父だったが、イクサランに囚われる。その原因が「不滅の太陽」であると目をつけ、海賊行為に勤しんでいた。ジェイス、ヴラスカにより不滅の太陽がイクサランから失われるとこんなバカクソ次元に用はないと即帰還、娘との涙の再会を果たす。
だが・・・。
『ドミナリア』
『ドミナリア』 |
2018年4月 |
次元:ドミナリア。ギデオン、チャンドラ、ニッサ、リリアナ側の物語から始まり、ゲートウォッチは離散。アジャニは旧知の仲であるジョイラに協力を求めた。
新たな乗組員の集った新ウェザーライト号一行と共に、ドミナリアに多大な影響力を及ぼす「陰謀団」の総帥にして、リリアナ最後の契約悪魔ベルゼンロックを打倒する。
プレインズウォーカーの動向
アジャニ | →『灯争大戦』 |
リリアナ | |
ギデオン | |
ニッサ | |
チャンドラ | |
ヤヤ | |
カーン | |
テフェリー |
・アジャニは、さらにさらに仲間が必要だとドミナリアを去る。
・リリアナは、ドミナリアに最後の悪魔がいることを明かし、その協力を要請する。だが、ベルゼンロックを倒しても契約は解消されることなく、ボーラスへと移譲する様に仕組まれていた。
・ギデオンは、散り散りになりつつあっても仲間への信頼。リリアナの必要性から彼女へ協力する。ベルゼンロックを倒し、かつてボーラスと同じエルダー・ドラゴンを屠った「黒き剣」を手にする。この旅路がなければ灯争大戦での勝利はなかったことを強調しておきたい。
・ニッサは、アモンケットにてリリアナが契約悪魔であるラザケシュの存在を隠していたこと。さらには、ドミナリアにもベルゼンロックがいることから、都合よく利用されていると不信感を募り、ゲートウォッチを離脱。ドミナリアを去ってしまう。
・チャンドラは、より強くなるためにヤヤ・バラードを探し求め一時離脱、次元:レガーサへと帰郷。ケラル僧院にて、師に当たるルチ修道院長の制止を無視し、ヤヤのゴーグルを手に足跡をたどると、なぜかそこにルチが先回りしている・・・。
・ヤヤは、『アイスエイジ』の頃に活躍した旧世代プレインズウォーカー。かつて彼女がレガーサに訪れた際の活躍を語り継ぐべく創設されたのが、チャンドラが所属する「ケラル僧院」である。
実は、ケラル僧院が間違った方向に行かないよう導くべく、ルチ修道院長としてずっと近くにいたのだった。チャンドラの振る舞いに呆れ果てていたが、彼女の持つ可能性を垣間見て改めて助力するようになる。
・カーンは、チャンドラがヤヤを探す際に出会い、彼女と共にいた。かつてウルザが用いたアーティファクト「サイリクス」を発掘すべくドミナリアに赴いていたのだった。その目的は新ファイレクシア打倒。これを最優先と位置づけ、ゲートウォッチは誓っていないが、対ベルゼンロックにも対ボーラスにも協力的。
・テフェリーは、娘ニアンビと共にウルザが残したアーティファクトを求め遺跡探索していた。ウェザーライト一行の助力により目的の物を手にすると、そのまま行動を共にし、陰謀団の要塞殲滅に貢献。ジョイラが再生した灯を受け取りプレインズウォーカーに再覚醒、ゲートウォッチを誓う。
『ラヴニカのギルド』『ラヴニカの献身』
『ラヴニカのギルド』 | 『ラヴニカの献身』 |
2018年10月 | 2019年1月 |
公式サイトでは各ギルドの内幕を描いた短編が掲載。本筋は『灯争大戦』の前日譚となるweb小説「The Gathering Storm」で明かされた。
テゼレットの接触から始まり、対ボーラスに向けてニヴ=ミゼットがギルドパクトとなる計画を実行。しかし、アゾリウスを掌握したドビンの介入により失敗し、直後にボーラスがラヴニカへ出現。ニヴ=ミゼットは直接対決し敗北、死亡する。
ギルドの動向
・イゼット
副長であるラルにテゼレットの接触、及び、ラルの動向を見ていたニヴ=ミゼットがボーラスの暗躍を看破。その対策として不在になりがちなギルドパクトをニヴ=ミゼットへと移譲することを計画。各ギルドへと協力を要請する。(工作員の暗躍もあり、ボーラスの目論見通りとなるが、ボーラス側ではない)
・アゾリウス
ドビンがギルドマスターの補佐までに登り詰め、ヴラスカがイスペリアを殺害した後はそのまま実権を掌握している。(ボーラス側)
・ゴルガリ
ボーラスからの仕事果たしたヴラスカが報酬としてギルドマスター・ジャラドの居場所を受け取り殺害、ギルドマスターとなる。その後、過去の因縁からアゾリウスのギルドマスター・イスペリアも殺害する。(ボーラス側の仕事をしたが、ラヴニカとゴルガリを愛している。ボーラス側ではない)
・グルール
ボーラスに唆されたドムリが腹音ならしを下し、ギルドマスターとなる。(ボーラス側)
・ディミーア
何者かの暗躍=ボーラスの工作員に気付き行動していた。ラルにもその情報を渡している。(ボーラス側ではない)
・オルゾフ
ボーラスに依頼を受けた幽霊暗殺者・ケイヤにより幽霊議員による支配が消滅。ケイヤがギルドマスターとなる。(ケイヤの幽霊暗殺は「生命は生者のためのもの」という信条による部分が大きく、ラヴニカ防衛には協力的。仕事は果たしたがボーラス側ではない)
・セレズニア、ラクドス、ボロス、シミックもボーラス側ではない。
灯争大戦へ
ついに始まる計画の集大成ーーー
次のページ、あるよ。
フレイバーテキスト
膨大な量の記事お疲れ様です!
関連サイトもまとまっていて助かります!
永遠衆をコーティングしている鉱石についてですが、ラゾテプ鉱ではないでしょうか?
なんて誤字ったかと思えば「ラムネプ鉱」なる甘酸っぱい夏祭りを醸し出す物体になってました
ありがとうございます
呪い捕らえ→呪い黙らせ
ですね、似たような名前のクリーチャー多くてややこしいやつ
生贄に捧げて打ち消しました
ありがとうございます
大作なまとめをありがとうございます。
イクサランのところ、
「ボーラスがラヴニカを計画の舞台にすることに気付き、ヴラスカと屈託。」
屈託→結託ですかね?
その通りですね 探せばまだまだありそうです・・・
ありがとうございます
アベンジャーズエンドゲームまでの流れの相関図みたいなヤツ好き。
やってることは大分似てるんですよね
やはりアメコミの影響は大きい
現実世界での発売順と時系列が一致してないのほんまややこしい
タルキールでのサルカン、エルドレインでのガラクは「誰それ」ってなっても不思議じゃないくらい開きがありますね
今ではファイレクシアもわからない人が多いと思います