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土地

1192枚目「近現代電脳束集2020」

寓話の小道

Fabled Passage / 寓話の小道
土地
(T),寓話の小道を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本土地カード1枚を探し、タップ状態で戦場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。その後、あなたが土地を4つ以上コントロールしているなら、その土地をアンタップする。

ここからなら、どこへ行く道でも見つかるかもしれない。

寓話の小道を抜けた先はーーー





2020年も絶好調だった組み上げては崩し、崩しては組み上げる新感覚サンドボックスゲーム「MTGアリーナ」。
今年の締めとして、我がデッキの生き残りたちを振り返っていこうと思う。
 

スタンダード

ラストルーツリー

相棒
1:《呪文追い、ルーツリー/Lutri, the Spellchaser》
クリーチャー
1:《アクームのヘルハウンド/Akoum Hellhound》
1:《エンバレスの盾割り/Embereth Shieldbreaker》
1:《チャンドラの紅蓮獣/Chandra’s Pyreling》
1:《リムロックの騎士/Rimrock Knight》
1:《心火の供犠者/Heartfire Immolator》
1:《灰のフェニックス/Phoenix of Ash》
1:《絡みつく花面晶体/Tangled Florahedron》
1:《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant》
1:《永遠羽のフェニックス/Everquill Phoenix》
1:《峰の恐怖/Terror of the Peaks》
1:《僻森の追跡者/Wildwood Tracker》
1:《ネシアンの角甲虫/Nessian Hornbeetle》
1:《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
1:《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
1:《カザンドゥのマンモス/Kazandu Mammoth》
1:《ガラクの先触れ/Garruk’s Harbinger》
1:《恋煩いの野獣/Lovestruck Beast》
1:《水晶壊し/Gemrazer》
1:《ケルドの心胆、ラーダ/Radha, Heart of Keld》
1:《運命の神、クローティス/Klothys, God of Destiny》
1:《太っ腹、グラングリー/Grumgully, the Generous》
1:《山火事の精霊/Brushfire Elemental》
1:《探索する獣/Questing Beast》
1:《長老ガーガロス/Elder Gargaroth》
1:《終わりなき踊りのガリア/Gallia of the Endless Dance》
呪文
1:《ショック/Shock》
1:《棘平原の危険/Spikefield Hazard》
1:《火の予言/Fire Prophecy》
1:《焦熱の竜火/Scorching Dragonfire》
1:《乱動の噴火/Roil Eruption》
1:《エンバレスの宝剣/Embercleave》
1:《萎れ/Wilt》
1:《解き放たれた者、ガラク/Garruk, Unleashed》
1:《原初の力/Primal Might》
1:《強行突破/Ram Through》
1:《乱動の再成長/Roiling Regrowth》
土地
8:《山/Mountain》
9:《森/Forest》
4:《岩山被りの小道/Cragcrown Pathway》
2:《寓話の小道/Fabled Passage》
1:《奔放の神殿/Temple of Abandon》
2020年4月。MTGは、変わった。『イコリア:巨獣の棲処』で登場した”10種の相棒たち“。条件を満たしたデッキならば、サイドボードから直接召喚を可能とする。「マナコストが偶数のみ」「土地でないカードのタイプがすべて共通」といった相棒たちが課したデッキ構築条件。そこは、格好の砂場だった。
 
明らかにカードパワーが不足していても、公開した相棒が採用理由を与えてくれる。「プレインズウォーカー36枚」「クリーチャー全部猫」。崩れゆく楼閣に戦力足りうる存在なのだと大義名分を与えたのだ。
 
だが奴らは強すぎた。通常通りマナコストを支払えばサイドボードからプレイ可能な振る舞いは、ゲーム開始時から手札が1枚多いに等しいという事実に人々が気づくのはそう時間のかかることはなかった。あらゆる状況でのクリーチャー1体保証は想像以上に影響が大きく、加えてイコリアを形成する三相複合環境・トライオームを体現するが如く多種多様な能力を持つ。一部はコンボパーツとなる性能で、ワンショットキルを実現するパーツが常に手札にあることになる。
 
2020年6月、ルール変更。相棒たちは3マナで手札へと。所詮は人と獣、相容れることはないのだろう。
獣性に呑まれた相棒たちの暴利に耐え兼ね、野に放つプレインズウォーカーの中に私もいた。
 
ああ、哀れなりルーツリー。
統率者になれず、ブリンク対策も施されているお前から
ついに瞬速の強みすら消された。
 
ーーー私は、離せなかった。紡いだ絆を解けなかった。砂塵と化したこの楼閣で、泥団子をこねるもまた一興。
 
数々のルーツリーを経て「3マナソーサリー、クリーチャー確定ドロー」となり果ててもなお利点が垣間見えるデッキを見出していた。
 
それは、良質な緑のクリーチャーと、火力呪文によるバックアップから成る【ステロイド】。現代に合わせれば【グルールアグロ】。カラーパイを真っ当に受け止め、幾度となく環境に姿を見せる同デッキは、その常に攻め続ける姿勢から手札消耗を明確に弱点として持っていた。
相棒条件は1枚制限。いわゆる、ハイランダー構築するに足りる戦力獲得ができていたのは、現代MTGの方向性である「クリーチャーの質向上」と「火力呪文の差別化」の恩恵であった。
 
時を経て、『ゼンディカーの夜明け』。待望のアンタップイン実質2色土地と共に、またもやってきた「上陸」。ローテションによりカードプールが激減し、空いたデッキの枠を埋めるのには充分すぎる働きである。《山火事の精霊》らを駆使する上陸組速攻プランに、『エルドレインの王権』の「出来事」によるアドバンテージ。二枚看板、いや、楼閣が成した双璧ーーー。
 
マジックプロリーグ、そして、2020年シーズン・グランドファイナル。「上陸」と「出来事」、その最適化を果たした【グルールアドベンチャー】がトップメタに君臨する。
 
エッジウォール亭。気さくな亭主が《恋煩いの獣》に握られながら《グレートヘンジ》での出来事を面白おかしく語る場に、ルーツリーの姿はなかった。

 

ディミーアローグ

クリーチャー
4:《盗賊ギルドの処罰者/Thieves’ Guild Enforcer》
4:《マーフォークの風泥棒/Merfolk Windrobber》
4:《空飛ぶ思考盗み/Soaring Thought-Thief》
2:《厚かましい借り手/Brazen Borrower》
3:《滑りかすれ/Slitherwisp》
3:《夜鷲のあさり屋/Nighthawk Scavenger》
1:《トリックスター、ザレス・サン/Zareth San, the Trickster》
呪文
4:《海の神のお告げ/Omen of the Sea》
3:《高尚な否定/Lofty Denial》
3:《無情な行動/Heartless Act》
3:《湖での水難/Drown in the Loch》
2:《凪魔道士の威圧/Lullmage’s Domination》
土地
9:《島/Island》
6:《沼/Swamp》
3:《清水の小道/Clearwater Pathway》
2:《寓話の小道/Fabled Passage》
2:《欺瞞の神殿/Temple of Deceit》
2:《ロークスワイン城/Castle Locthwain》

コントロール最強の組み合わせである青と黒に数少ない明確な隙となるクリーチャーをインスタントタイミングで出せる瞬速を持たせるのは強すぎるのではないか」論者である筆者は、その方向性が打ち出された『エルドレインの王権』から瞬速の強さを知らしめるべくデッキを模索していた。

『イコリア:巨獣の棲処』『基本セット2021』において続々と獲得するも、あまりにもパーツが不足しており、緑を足したスゥルタイカラーでの構築となる。青黒黒《滑りかすれ》と青青緑緑《エリマキの神秘家》の同居を些事とした。

そして続く『ゼンディカーの夜明け』。瞬速はついに日の目を見た。日陰者であるならず者たちは、身を隠し奇襲する術に長けていた。事前公開された《夜鷲のあさり屋》は、『基本セット2021』にて瞬速と同時にならず者の切削戦術を示唆していた《盗賊ギルドの簒奪者》と抜群の相性を誇り、アグロプランとライブラリーアウトプランの両軸。青黒が得意とする呪文を構えつつ、多角攻撃の構えを見せる。暗号なる不可思議な方向性を見出していたディミーア家を彷彿とさせたが、明らかにカードパワーが高く、十二分に期待の持てる物だった。

MTGアリーナで実装後、シリアルコードで配布された3パックから首尾よくザレス=サンがエントリー。「時はきた」と、オムナスを無視してデッキ構築。デザイナーの意図を探りつつ、瞬速に寄せたシンプルな構成で組み上げーーー気づいた。

ああ、こいつだ。《夜鷲のあさり屋》じゃない。
《空飛ぶ思考盗み》お前を”待っていた”

コントロール最強の組み合わせである青と黒に数少ない明確な隙となるクリーチャーをインスタントタイミングで出せる瞬速を持たせるのは強すぎるのではないか」論。その証明が近いことを実感し、研究を終了した。よって、私のローグは現在主流の【カニローグ】などとは大きく離れた位置で止まっている。


 

グリクシスコントロール

クリーチャー
3:《死の飢えのタイタン、クロクサ/Kroxa, Titan of Death’s Hunger》
3:《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant》
2:《厚かましい借り手/Brazen Borrower》
2:《残忍な騎士/Murderous Rider》
3:《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》
2:《嵐翼の精体/Stormwing Entity》
呪文
4:《選択/Opt》
2:《血の長の渇き/Bloodchief’s Thirst》
3:《無情な行動/Heartless Act》
2:《轟く叱責/Thundering Rebuke》
2:《絶滅の契機/Extinction Event》
4:《サメ台風/Shark Typhoon》
1:《悪夢の詩神、アショク/Ashiok, Nightmare Muse》
1:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
土地
5:《島/Island》
3:《沼/Swamp》
3:《山/Mountain》
4:《寓話の小道/Fabled Passage》
2:《悪意の神殿/Temple of Malice》
2:《欺瞞の神殿/Temple of Deceit》
3:《清水の小道/Clearwater Pathway》
1:《天啓の神殿/Temple of Epiphany》
2:《ロークスワイン城/Castle Locthwain》
1:《ヴァントレス城/Castle Vantress》

サイドボード
3:《苦悶の悔恨/Agonizing Remorse》
2:《ファリカの献杯/Pharika’s Libation》
3:《エンバレスの盾割り/Embereth Shieldbreaker》
2:《焦熱の竜火/Scorching Dragonfire》
2:《神秘の論争/Mystical Dispute》
1:《エレボスの介入/Erebos’s Intervention》
2:《絶滅の契機/Extinction Event》

自然の怒りのタイタン、ウーロ》のスタンダード禁止後、適切なカードパワーである《死の飢えのタイタン、クロクサ》を味いたくなったこと。

癖はあるものの優秀な軽量除去呪文《血の長の渇き》や《無情な行動》と、《嵐翼の精体》の組み合わせ。

この両者を満たすべく組み上げた青黒赤【グリクシスコントロール】である。戦場の流れを支配すべく争うコントロールデッキは、対峙した相手により深く刺さる呪文の選択にこそ妙があり、その本懐はサイドボードを含めたデッキ構築である。そのため、このデッキは私には珍しいマッチ戦、BO3専用デッキである。

トライオーム不在と両面土地が不足する3色のため《真面目な身代わり》を採用していることと、【緑単】が出してきた《ガラクの先触れ》に完封されたこと省みた火力呪文を選択しているくらいしか触れることはない。


 

オルゾフリアニメイト

クリーチャー
4:《魔王の器/Archfiend’s Vessel》
2:《命の恵みのアルセイド/Alseid of Life’s Bounty》
4:《憎しみの幻霊/Hateful Eidolon》
4:《生命の絆の僧侶/Cleric of Life’s Bond》
2:《騒音のアフィミア/Aphemia, the Cacophony》
2:《薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Rose》
1:《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den》
2:《スカイクレイブの秘儀司祭、オラー/Orah, Skyclave Hierophant》
1:《悪ふざけの名人、ランクル/Rankle, Master of Pranks》
呪文
4:《ぬかるみの捕縛/Mire’s Grasp》
2:《精神迷わせの秘本/Mazemind Tome》
2:《死住まいの呼び声/Call of the Death-Dweller》
2:《ハグラの噛み殺し/Hagra Mauling》
2:《予言された壊滅/Doom Foretold》
1:《ヘリオッドの介入/Heliod’s Intervention》
土地
11:《平地/Plains》
8:《沼/Swamp》
3:《静寂の神殿/Temple of Silence》
2:《ロークスワイン城/Castle Locthwain》
1:《陽光昇りの小道/Brightclimb Pathway》

※撮影してる時になぜかこのデッキだけスタンダード指定してるのに統率者枠出てきて消せない。

『ゼンディカーの夜明け』BOX特典となった《スカイクレイブの秘儀司祭、オラー》。彼と相性の良い《魔王の器》と、《生命の絆の僧侶》《薄暮薔薇のヴィト》にクレリックという共通点を見出した部族デッキ。

そこに《生命の絆の僧侶》へと綺麗に繋ぐべく1マナ絆魂である《憎しみの幻霊》《命の恵みのアルセイド》を採用、除去をオーラにしつつ《夢の巣のルールス》メイン採用。オラーがさり気に他のクレリック死亡時でも誘発することに着目し、《予言された壊滅》の採用。エンチャントが多いので《騒音のアフィミア》を添えた。要は、オラーとオーラのハイブリッドである。

ヘリオッドの介入》はヴィトとのコンボでフィニッシュ手段となる。やたらとエンチャント・アーティファクトを並べる【ヨーリオン】系デッキに対してメタとしても機能。しかし、純粋にカードパワーが低く、枚数がどんどん減っていき辛うじて1枚。これすらもいらない説が根強い。そもそも、デッキ自体がシナジー重視の割に攻め手が弱い、1枚1枚のカードパワーが低いといった欠点が露呈し芳しくない。

パーティーにおいて回復・蘇生呪文を役割として持つクレリックらしいデッキには仕上がった。


 

ロールプレイングゲーム

相棒
1:《呪文追い、ルーツリー/Lutri, the Spellchaser》
クリーチャー
1:《団結の標、タズリ/Tazri, Beacon of Unity》
1:《イオナの大司祭/Archpriest of Iona》
1:《海門の擁護者、リンヴァーラ/Linvala, Shield of Sea Gate》
1:《ドラニスの判事/Drannith Magistrate》
1:《失われた群れのレオニン/Leonin of the Lost Pride》
1:《バスリの副官/Basri’s Lieutenant》
1:《光明の繁殖蛾/Luminous Broodmoth》
1:《マーフォークの風泥棒/Merfolk Windrobber》
1:《ズーラポートの決闘者/Zulaport Duelist》
1:《フェアリーの荒らし屋/Faerie Vandal》
1:《幽体のこそ泥/Ghostly Pilferer》
1:《玻璃池のミミック/Glasspool Mimic》
1:《厚かましい借り手/Brazen Borrower》
1:《歓喜する空眷者/Jubilant Skybonder》
1:《二人組の戦術家/Paired Tactician》
1:《海門の巨像/Sea Gate Colossus》
1:《石造りの荷役獣/Stonework Packbeast》
1:《雷の頂点、ヴァドロック/Vadrok, Apex of Thunder》
1:《グロータグの虫捕り/Grotag Bug-Catcher》
呪文
1:《冒険の戦利品/Spoils of Adventure》
1:《一心同体/Fight as One》
1:《ショック/Shock》
1:《ガラスの棺/Glass Casket》
1:《素早い反応/Swift Response》
1:《払拭の光/Banishing Light》
1:《フェリダーの撤退/Felidar Retreat》
1:《否認/Negate》
1:《高尚な否定/Lofty Denial》
1:《時の支配者、テフェリー/Teferi, Master of Time》
1:《サメ台風/Shark Typhoon》
1:《棘平原の危険/Spikefield Hazard》
1:《猛火の斉射/Blazing Volley》
1:《火の予言/Fire Prophecy》
1:《焦熱の竜火/Scorching Dragonfire》
土地
8:《平地/Plains》
7:《島/Island》
1:《天啓の神殿/Temple of Epiphany》
1:《天球の見張り/Watcher of the Spheres》
1:《啓蒙の神殿/Temple of Enlightenment》
4:《山/Mountain》
1:《ラウグリンのトライオーム/Raugrin Triome》
3:《寓話の小道/Fabled Passage》

多様な技術に熟達した面々が集い、冒険譚を紡ぎだす出会いの場。

永きを共に、英雄となるまで歩き続けてもいいだろう。

しかし、あの日あの時あの場所で。一期一会の冒険だからこそ。輝く物語もあるに違いない。

ここは冒険者の酒場【ルーツリー亭】。”同じパーティーを見る者は二人といない。


 

忠誠の円環

クリーチャー
3:《騒音のアフィミア/Aphemia, the Cacophony》
3:《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》
呪文
3:《村の儀式/Village Rites》
4:《ぬかるみの捕縛/Mire’s Grasp》
4:《メレティス誕生/The Birth of Meletis》
2:《無情な行動/Heartless Act》
2:《太陽の神のお告げ/Omen of the Sun》
2:《ティマレット、死者を呼び出す/Tymaret Calls the Dead》
2:《太陽の宿敵、エルズペス/Elspeth, Sun’s Nemesis》
4:《空の粉砕/Shatter the Sky》
2:《フェリダーの撤退/Felidar Retreat》
3:《忠誠の円環/The Circle of Loyalty》
2:《エメリアの呼び声/Emeria’s Call》
土地
9:《平地/Plains》
5:《沼/Swamp》
3:《静寂の神殿/Temple of Silence》
4:《寓話の小道/Fabled Passage》
2:《ロークスワイン城/Castle Locthwain》
1:《陽光昇りの小道/Brightclimb Pathway》

気づいたら4枚揃っていた《忠誠の円環》。『エルドレインの王権』のモチーフの1つ「アーサー王伝説」において、王に忠誠を誓う騎士たちが集いし「円卓」である。物語の象徴として神話レアに相応しいカードなのだが、今日にまで採用に至ることは非常に稀、というか出されたことがない。

故に、救わねばならなかった。救済を誓う騎士道物語を紡がねばならない。その使命に駆られた。

いなかった。相性の良い騎士がいなさ過ぎた。【ラクドス騎士】を成した黒赤の騎士たちを軸としたデッキから離れ、《忠誠の円環》の採用理由足り得る騎士は全くもっていなかった。『イコリア』では兵士、『ゼンディカーの夜明け』では戦士が主体で騎士が増えてない。なにより、騎士の数により軽減するコスト。軽減すべく量産したい騎士トークンの生成手段が《忠誠の円環》自体であるという矛盾。

騎士であることは忘れ、純粋に全体強化として見た。《栄光の頌歌》そういえば再録されていたな。いいや、違う。あるじゃないか。トークンと全体強化、その両方を持つもう1つのカード。

《フェリダーの撤退》!

令和版【エイトクルセイド】ここに成る。

感想としては《忠誠の円環》、軽減能力いらねえからもっと軽くしてくれ。少しでいい。《探索する獣》の奴が素通りしまくる。


 




ブロール

ザグラス

統率者
1:《鼓動盗み、ザグラス/Zagras, Thief of Heartbeats》
クリーチャー
1:《魔王の器/Archfiend’s Vessel》
1:《盗賊ギルドの処罰者/Thieves’ Guild Enforcer》
1:《石造りの荷役獣/Stonework Packbeast》
1:《グロータグの夜走り/Grotag Night-Runner》
1:《悪ふざけの名人、ランクル/Rankle, Master of Pranks》
1:《暮れ牙の導師/Duskfang Mentor》
1:《心火の供犠者/Heartfire Immolator》
1:《献身的な電術師/Ardent Electromancer》
1:《残忍な騎士/Murderous Rider》
1:《薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Rose》
1:《収得の熟練者/Acquisitions Expert》
1:《夜鷲のあさり屋/Nighthawk Scavenger》
1:《マラキールの選刃/Malakir Cullblade》
1:《グロータグの虫捕り/Grotag Bug-Catcher》
1:《堂々たる咆哮眷者/Sonorous Howlbonder》
1:《灰のフェニックス/Phoenix of Ash》
1:《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant》
1:《探検隊の勇者/Expedition Champion》
1:《忘却の虚僧/Nullpriest of Oblivion》
呪文
1:《取り除き/Eliminate》
1:《村の儀式/Village Rites》
1:《エルズペスの悪夢/Elspeth’s Nightmare》
1:《ファリカの献杯/Pharika’s Libation》
1:《悪魔の抱擁/Demonic Embrace》
1:《死住まいの呼び声/Call of the Death-Dweller》
1:《秘儀の印鑑/Arcane Signet》
1:《エレボスの介入/Erebos’s Intervention》
1:《棘平原の危険/Spikefield Hazard》
1:《ゴブリンの魔術/Goblin Wizardry》
1:《精神迷わせの秘本/Mazemind Tome》
1:《嵐の怒り/Storm’s Wrath》
1:《歌狂いの裏切り/Song-Mad Treachery》
1:《絶滅の契機/Extinction Event》
1:《エンバレスの宝剣/Embercleave》
1:《血の長の渇き/Bloodchief’s Thirst》
土地
10:《沼/Swamp》
9:《山/Mountain》
1:《ロークスワイン城/Castle Locthwain》
1:《統率の塔/Command Tower》
1:《寓話の小道/Fabled Passage》
1:《悪意の神殿/Temple of Malice》
1:《血溜まりの洞窟/Bloodfell Caves》

いつでも飛行速攻で飛んでくるのは強いんじゃないかという思い付きだけで組み上げたデッキ。環境に存在するパーティ構成クリーチャーと、実用的な除去呪文を詰め込んだ無理やりなデッキは否めず、一切調整していない。

これでも綺麗に回った時の超速攻と、ザグラスの全体接死付与による《エンバレスの宝剣》のやばさは味わえたのでブロールをプレイする際に握っている。


 




ヒストリック

ハンデスルールス

クリーチャー
4:《憎しみの幻霊/Hateful Eidolon》
2:《漆黒軍の騎士/Knight of the Ebon Legion》
2:《凶月の吸血鬼/Vampire of the Dire Moon》
4:《ヤロクの沼潜み/Yarok’s Fenlurker》
3:《ぬかるみのトリトン/Mire Triton》
3:《泥棒ネズミ/Burglar Rat》
2:《騒音のアフィミア/Aphemia, the Cacophony》
2:《悪魔の職工/Fiend Artisan》
1:《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den》
呪文
2:《死の重み/Dead Weight》
2:《ケイヤ式幽体化/Kaya’s Ghostform》
4:《ぬかるみの捕縛/Mire’s Grasp》
3:《苦悶の悔恨/Agonizing Remorse》
2:《死住まいの呼び声/Call of the Death-Dweller》
土地
20:《沼/Swamp》
2:《ロークスワイン城/Castle Locthwain》

『イコリア:巨獣の棲処』実装時に組んだデッキ。相棒ルール変更で大きく弱体化したが、まだ実用には耐える。

《泥棒ネズミ》《ヤロクの沼潜み》の戦場に出た時の手札破壊能力を《夢の巣のルールス》で再利用したり《夢魔の職工》でデッキから直接持ってきて連打する友達を無くす戦術がメインとなる。

接死による膠着状態に持ち込み職工が働きづめになれば御の字。しかし、いくら手札を枯渇させても単体でのカードパワーが強いデッキにトップデッキされると一瞬で崩壊する、時代の移り変わりを実感できるデッキである。


 

昭和の黒コントロール

クリーチャー
4:《群れネズミ/Pack Rat》
2:《スカイクレイブの影/Skyclave Shade》
3:《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》
2:《残忍な騎士/Murderous Rider》
4:《ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator》
2:《悪ふざけの名人、ランクル/Rankle, Master of Pranks》
2:《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》
呪文
4:《思考囲い/Thoughtseize》
4:《致命的な一押し/Fatal Push》
3:《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》
3:《衰滅/Languish》
1:《堕落の触手/Tendrils of Corruption》
土地
22:《沼/Swamp》
2:《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
2:《ロークスワイン城/Castle Locthwain》

自宅でFNMにおいて行われたイベント「全カード使用可能ヒストリック」。念のため全カード使用可能の意味を、《王冠泥棒、オーコ》使用禁止を以て確認。その後に構築したデッキ。見ての通り、カードをほとんど持っていないのだが、満足したので。

ーーー《チェイナーの布告》というカードがある。

2マナでクリーチャー1体を生贄捧げる「布告」系の除去に、墓地からの再利用能力「フラッシュバック」をつけた呪文。古のセット『トーメント』は、テーマが「」。収録カードのカラーバランスが崩され、黒のカードが多いという特徴を持つ。《チェイナーの布告》を含め強力なカードが多く、その後押しを存分に受けた【黒単コントロール】がトップメタとして君臨した。

そんな《チェイナーの布告》が『ヒストリックアンソロジー3』でアリーナに実装されていたのだ。それと共に手札破壊、クリーチャー除去、ドローエンジン。ヒストリック、気づけば一通りカード揃っているじゃないか。そこにあの頃の【黒単コントロール】を思い描くのも無理はないだろう。

《チェイナーの布告》は弱すぎた。2マナで相手の選択権のある除去呪文をメインに据えるのはもはやパワー不足で、全部抜けた。あと《惑乱の死霊》、やはり攻撃しないと何も起きない3マナ2/2は遅い。こちらも時代の移り変わりを実感できるデッキである。

群れネズミ》は相変わらず強い。1匹残ったこいつで勝ち切ってしまうゲームは『トーメント』よりも『テーロス』を彷彿とさせた。《スカイクレイブの死霊》と相性が良いのは面白い発見である。


 

スラン崩落

クリーチャー
4:《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
4:《楽園のドルイド/Paradise Druid》
4:《花の壁/Wall of Blossoms》
4:《土を食うもの/Terravore》
4:《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
2:《鎮まらぬ大地、ヤシャーン/Yasharn, Implacable Earth》
呪文
4:《メレティス誕生/The Birth of Meletis》
3:《残骸の漂着/Settle the Wreckage》
2:《フェリダーの撤退/Felidar Retreat》
3:《スランの崩落/Fall of the Thran》
土地
5:《平地/Plains》
5:《森/Forest》
4:《寓話の小道/Fabled Passage》
4:《寺院の庭/Temple Garden》
4:《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
2:《まばらな木立ち/Scattered Groves》
2:《廃墟の地/Field of Ruin》
1:《ボジューカの沼/Bojuka Bog》

同じく「全カード使用可能ヒストリック」で生まれたデッキ。何か面白そうなカードはないかとリストを眺めていると、そこに《土を食うもの》がいた。

まさか君がいるとは・・・。あまりに影が薄い。

私は覚えていた。『ドミナリア』に、つまりはヒストリックに《ハルマゲドン》。「すべての土地を破壊する。」カードがあることを。

《スランの崩落》

次元:ドミナリアに君臨した古代スラン文明。「スラン戦争」として記録に残る争いの中で、ファイレクシアの始祖・ヨーグモスの手によりすべてのアーティファクトが機能停止、帝国は滅亡する。

そんな歴史を記した1枚の絵画、「英雄譚」。伝承1で「すべての土地を破壊する」・・・のだが、伝承2,3で2枚ずつの土地回収、復興が速い。ヒストリック、たった2マナでも油断ならない。やはり土地の全体破壊は許さないという姿勢なのだろう。

この如何ともしがたいスランの復興に対し、まず上陸が誘発することから《フェリダーの撤退》を採用。あとは、《土を食うもの》に似た墓地の土地を参照しつつ、土地サーチを行い上陸と相性の良い《聖遺の騎士》。序盤の防御を担いつつ手札供給を行う《花の壁》《メレティス誕生》、往年の土地破壊デッキと同様にマナ面で優位に立つべくマナクリの採用。そして、対戦相手の土地を大幅に増やす《残骸の漂着》。好きなだけ出せよ。全部壊すから。

実戦では目論見通り17/17トランプルに膨れ上がった《土を食うもの》がワンパンチで屠ったりした。どうやら《フェリダーの撤退》と《聖遺の騎士》の相性の良さから、そこに着目した上陸デッキだと見做されたらしく、《スランの崩落》を置くと「やるな!」エモートが多く飛んできたのが印象深い。

最終的に《ボジューカの沼》を《聖遺の騎士》でサーチすれば対戦相手の墓地追放、即ち《スラン崩壊》が《ハルマゲドン》どころか、それを超えて自分だけ土地が帰ってくる超《ハルマゲドン》なことに気付き、デッキ完成となる。完全に地雷デッキである。


 

5色ニヴ=ミゼット再誕

クリーチャー
2:《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath》
1:《秋の騎士/Knight of Autumn》
1:《運命の神、クローティス/Klothys, God of Destiny》
1:《人質取り/Hostage Taker》
4:《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》
1:《スカラベの神/The Scarab God》
1:《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis》
呪文
4:《彩色の宝球/Chromatic Sphere》
4:《成長のらせん/Growth Spiral》
1:《灯の燼滅/Despark》
1:《暴君の嘲笑/Tyrant’s Scorn》
1:《アングラスの暴力/Angrath’s Rampage》
1:《ドビンの拒否権/Dovin’s Veto》
3:《轟音のクラリオン/Deafening Clarion》
3:《絶滅の契機/Extinction Event》
1:《ゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska, Golgari Queen》
1:《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》
1:《悪夢の詩神、アショク/Ashiok, Nightmare Muse》
1:《時の一掃/Time Wipe》
1:《戦争の犠牲/Casualties of War》
土地
2:《森/Forest》
1:《沼/Swamp》
1:《山/Mountain》
1:《島/Island》
1:《平地/Plains》
4:《寓話の小道/Fabled Passage》
1:《サヴァイのトライオーム/Savai Triome》
1:《ケトリアのトライオーム/Ketria Triome》
1:《インダサのトライオーム/Indatha Triome》
1:《ラウグリンのトライオーム/Raugrin Triome》
1:《ゼイゴスのトライオーム/Zagoth Triome》
1:《欺瞞の神殿/Temple of Deceit》
1:《悪意の神殿/Temple of Malice》
1:《奔放の神殿/Temple of Abandon》
1:《豊潤の神殿/Temple of Plenty》
1:《天啓の神殿/Temple of Epiphany》
1:《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
1:《神無き祭殿/Godless Shrine》
1:《草むした墓/Overgrown Tomb》
1:《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
1:《蒸気孔/Steam Vents》
1:《繁殖池/Breeding Pool》

『灯争大戦』スタンダード現役時から愛用していたデッキのヒストリック版となる。

1120枚目「ニヴミセット考察 改訂」

MTGアリーナに実装されているスタンダード落ちした『基本セット2019』~『基本セット2020』に加えて、『ヒストリックアンソロジー』や『ジャンプスタート』『アモンケットリマスター』『カラデシュリマスター』と多くのカードを獲得しているヒストリックだが、2色カードは数があまりない。
だが質は申し分なく、『ドミナリア』最強の英雄である《ドミナリアの英雄、テフェリー》、『イクサラン』の海賊王《人質取り》、『破滅の刻』を告げる《スカラベの神》は大きな収穫である。

当初はこれに加えて《創造の座、オムナス》を採用、《寓話の小道》を用いた上陸2回目の4色マナと持ってきた黒マナで《ニヴ=ミゼット再誕》を並び立たせるという、現在はパイオニアで見られる光景を繰り広げていたが、MTGアリーナから完全排除を喰らった

使用感は相変わらず良好な受けの広いコントロールデッキ。最終的に《ニヴ=ミゼット再誕》《スカラベの神》《ウーロ》といった怪獣大戦争が勃発する非常に豪快な盤面を造り上げる。おすすめ。





 

100日後に完成する統率者 16日目

1172枚目「100日後に完成する統率者」

まだ未完成。今年のデッキじゃない

散々お世話になった《寓話の小道》。基本土地のみだが足りない色をピンポイントで探し出せる幅の広さはやはり魅力的。

虹色の眺望》とは相互互換。基本的にはこちらの方が強力だろう。アンタップインは何よりも重い。しかし『モダンホライゾン』のみ。一応『ゼンディカーの夜明け』ボックストッパーで再録されているが、まだまだ値が張る。とりあえず《寓話の小道》を採用しライフ1点に2000円ほどの価値を見出すこととする。

最後に余談となるが、《寓話の小道》は『エルドレインの王権』『基本セット2021』と収録されエキスパンションシンボルが異なるカードがスタンダードに混在している。紙では全く気にならないのだが、MTGアリーナでは別カード扱い。私は3:1に分かれて所持しており、デッキリストが1段長くなってしまう。4枚揃ってるのにワイルドカード切りたくない。なんとかしてくれ。





 

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