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土地

847枚目「蒔いた」

都市の樹、ヴィトゥ=ガジー 

Vitu-Ghazi, the City-Tree / 都市の樹、ヴィトゥ=ガジー
土地
(T):(◇)を加える。
(2)(緑)(白),(T):緑の1/1の苗木(Saproling)クリーチャー・トークンを1体生成する。

秋にはそれはすぐ下の通りに種を蒔く。春になると、そこから生まれた子供たちが議事会に仕えるのだ。

都市の樹、ヴィトゥ=ガジーには毎ターン春が来ている。





『ラヴニカ:ギルドの都』アンコモン。各ギルド本拠地ランドサイクルセレズニア担当。
4マナ+自身タップの実質5マナで1/1の苗木トークンを生成する起動型能力を持つ。
重めの起動コストだが継続して利用できるのが大きな強み。
例え1/1といえど毎ターン出てくるのは厄介なことこの上ない。

緑と白というクリーチャー展開、トークン並べに最適な能力で《セレズニアのギルド魔導士》など同じ苗木トークンを生成する能力を持つカードと併用することで安定共有を実現している。
そしてセレズニアのメカニズムは召集。

召集(あなたのクリーチャーが、この呪文を唱える助けとなる。この呪文を唱えるに際しあなたがタップしたクリーチャー1体で、(1)かそのクリーチャーの色のマナ1点を支払う。)

これのコストに充てるのが正当な利用法で供給も十分できるので現実的である。
だが、《制圧の輝き》の起動コストにタップされるのが最も・・・

クリーチャーロックしつつ殴りかかってくる【セレズニア対立】はかなりの畜生デッキといえる。
だが、ラヴニカ期当時は《石の雨》が健在なことからわかるようにまだ土地破壊に現在よりも寛容だった時代である。
『基本セット第9版』に再録されていた《燎原の火》をデッキ名に冠した【アネックスワイルドファイア】、【マグニボアワイルドファイア】及びその派生形がド畜生で致命的なアンチデッキとして確立。
ヴィトゥガジー4枚投入をもろともせずに苗木毎全て焼き払うきゅうしょへの当たりっぷりに阿鼻叫喚。メタがきちんと回った事例であるといえるだろう。
くさタイプにほのおタイプは効果が抜群だった。

1/1トークン生成土地としては大先輩《Kjeldoran Outpost》がある。

Kjeldoran Outpost
土地
Kjeldoran Outpostが戦場に出るなら、代わりに平地(Plains)を1つ生け贄に捧げる。そうしたなら、Kjeldoran Outpostを戦場に出す。そうしなかったなら、それをオーナーの墓地に置く。
(T):(白)を加える。
(1)(白),(T):白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンを1体生成する。
打点をトークン生成に委ね、残りを全部妨害カードに費やすコントロールデッキ【カウンターポスト】を成した名カードである。
起動コストが重くなった以外は同様の扱いが可能なヴィトゥ=ガジー版カウンターポスト【カウンターガジー】を組み上げたプレイヤーもいた。
《神の怒り》によるリセット後の展開で優位に立てる利点そのままに《マナ漏出》《差し直し》など優秀な打ち消し呪文が多かったことから可能だった。

なお『神河』期では《パワー1さえあればフィニッシャーになれる魔法の十手》があったのでパワー1といえども全くもって侮れない。むしろ、継続供給が装備品と抜群に相性がよかったといえる。
苗木が万能の超兵器である十手を握れるのかは当然の疑問といえるだろうが、トークンカードを見るにおそらく可能。
とは言っても、ブースターパックにトークンカードが封入されるようになったのは第10版からで、それまではほとんどプロモカードである。
膨大な苗木が必要となるラヴニカ:ギルドの都当時は、かつて存在したプレイヤー褒賞プログラムプロモ版のみ。

苗木・・・?と思うかもしれないが、『インベイジョン』の《菌獣の共生》《菌獣の横行》および『ネメシス』の《菌獣の群落》のきのこの山を見ていただければ立派な苗木であることがわかる。

この強靭なあごをもつインベイジョンのすがたならば十手を握るのは充分に可能だろう。
(当時のドミナリアはファイレクシアの侵攻に対し戦闘部族カヴーが生み出されるような状況なので苗木もまた戦闘特化のすがたになっていたと思えば納得できるように思う。適当言った。)

しかしこのプロモあまりにもレアである。
後の時のらせん期では当時の販売会社タカラトミーによるトークンプレゼントキャンペーンが行われ、苗木を生み出す部族ファンガスが復活したことに伴い苗木トークンも登場。
専用枠だがイラストはマジックオンラインの物。
なお日本語4パックにつき1枚プレゼントでやはり集めるのが大変である。
タカラトミーのすがたでも十手は問題なく使えそうだ。
そして『基本セット第10版』よりついにブースターパック内にトークンカードが封入されるようになり、安定供給されるようになったのである。
2007年7月13日『第10版』発売から2007年10月20日『ローウィン』参入に伴うラヴニカブロックスタン落ちまでという短い間ながらリアル倍増の季節苗木大収穫祭である。

ほとんど苗木の記事と化してしまったが、途中でセレズニア対立についてはほとんど以前に書いてるのに気づいてしまったというわけでなく、『ラヴニカ:ギルドの都』でのセレズニアにとって苗木は決して切っても切り離せない仲であり、凄まじい繁殖を持っていたことを伝えたかったわけである。





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フレイバーテキスト

  1. デーモントークンって言っても差し支えない強面苗木

  2. こんなトークン知らんかった
    寄生獣みたいな苗木だ

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