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1199枚目「ただマナを貯めて ただシュタルンハイムで待ってたんだ」

虹色の橋

The Prismatic Bridge / 虹色の橋 (白)(青)(黒)(赤)(緑)
伝説のエンチャント
あなたのアップキープの開始時に、クリーチャーかプレインズウォーカーであるカードが公開されるまで、あなたのライブラリーの一番上から1枚ずつ公開していく。そのカードを戦場に出し、残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。

シュタルンハイムで待っている。

疑いもせずに。





『カルドハイム』神話レア。次元:カルドハイムの神々は表が伝説のクリーチャーである神、裏は伝説のパーマネントとしてカード化された。

第1面《樹の神、エシカ》はマナクリとしては遅い3マナながら警戒で好きな色のマナ生成。さらに、他の伝説のクリーチャーにも同じく警戒と好きなマナを生み出す能力を与える。

第2面《虹色の橋》はデッキからクリーチャーかプレインズウォーカーを踏み倒す5色のエンチャント。

《エシカ》によるマナ能力を用いて《虹色の橋》をプレイしやすくするというデザインだろう。

統率者戦デッキ構築のために参照する、固有色という概念。両面カードの場合は両方の面を参照するルールとなっている。

つまり《樹の神、エシカ》は緑単色の伝説のクリーチャーなので統率者に指定可能、そして《虹色の橋》は5色なので5色の統率者という事になる。両面カードはプレイする際にどちらのモードか選択するので問題なく統率領域から《虹色の橋》が登場する、とても反則じみた存在となっている。

そういうわけで、今回もブロールの話をします

ブロールとは

基本的なことは前回記述したので、ブロールに馴染みの無い方はこちらから参照していただけると助かる。

1198枚目「灰よ」

【虹色の橋】

本来デッキ名は【エシカ】の方を名乗るべきなのだろうが、本筋は《虹色の橋》による踏み倒し。《エシカ》としてプレイするのは舐めプレイ以外の何ものでもない事実を以て【虹色の橋】と称する。

統率者
1 樹の神、エシカ (KHM) 168

デッキ
1 荒地の開墾 (ZNR) 200
5 森 (JMP) 74
1 金のガチョウ (ELD) 160
1 冒険の衝動 (IKO) 142
1 イリーシアの女像樹 (THB) 174
1 英雄的介入 (M21) 188
1 イリーシア木立のドライアド (THB) 169
1 ラノワールの幻想家 (M21) 193
1 耕作 (M21) 177
1 夢さらい (THB) 214
1 狩猟の神のお告げ (THB) 192
1 迷える探求者、梓 (M21) 173
1 悪斬の天使 (M21) 6
1 山 (KLR) 298
1 虐殺のワーム (M21) 114
1 スカイクレイブの秘宝 (ZNR) 252
1 峰の恐怖 (M21) 164
1 欺瞞の神殿 (THB) 245
1 鼓動盗み、ザグラス (ZNR) 241
1 さまよう怪物、イダーロ (IKO) 141
1 巨大猿、コグラ (IKO) 162
1 長老ガーガロス (M21) 179
1 鉄鱗のハイドラ (THB) 296
1 岩山鎧のベイロス (ZNR) 183
1 悪夢の詩神、アショク (THB) 208
1 静寂の神殿 (M21) 255
1 精霊龍、ウギン (M21) 1
1 銅纏いののけ者、ルーカ (IKO) 125
1 怪物の代言者、ビビアン (IKO) 175
1 統率の塔 (ELD) 333
1 秘儀の印鑑 (ELD) 331
1 寓話の小道 (M21) 246
1 啓蒙の神殿 (THB) 246
1 天啓の神殿 (M20) 253
1 悪意の神殿 (THB) 247
1 疾病の神殿 (M21) 253
1 神秘の神殿 (M21) 254
1 奔放の神殿 (THB) 244
1 豊潤の神殿 (THB) 248
1 ケトリアのトライオーム (IKO) 250
1 インダサのトライオーム (IKO) 248
1 ラウグリンのトライオーム (IKO) 251
1 ゼイゴスのトライオーム (IKO) 259
1 サヴァイのトライオーム (IKO) 253
1 豆の木の巨人 (ELD) 149
1 古き神々への束縛 (KHM) 206
1 世界樹への道 (KHM) 186
1 平地 (XLN) 260
1 島 (XLN) 264
1 沼 (XLN) 268
1 ヴァラクートの覚醒 (ZNR) 174
1 踏み穴のクレーター (IKO) 118
1 青銅血のパーフォロス (THB) 150
1 帰還した王、ケンリス (ELD) 303
1 世界樹 (KHM) 275

 

 

私が構築したのは、実際に【虹色の橋】と相まみえた際に感じた「ヤバみ」。同じものを感じ、すぐに禁止となった《創造の座、オムナス》以来となる「ブロールの向こう側」を確かめるべく、《虹色の橋》完全特化タイプである。

5色揃えることと、破壊されても再プレイできるようにマナを増やしておくことに特化。《虹色の橋》がクリーチャーとプレインズウォーカーのみに絞った能力であるため、マナ加速は全くノイズにならず、インスタントソーサリーエンチャントアーティファクト全部好きなだけ使用して問題がない。

特筆すべきカード

構造はいたってシンプルで「土地加速、マナクリ」と「踏み倒したいクリーチャー、プレインズウォーカー」の2極化。基本戦略は土地加速からパワーカードを叩きつけるランプそのもの。

採用したのはリストを眺めて先の条件に合致したカード。なので、解説はより重要そうな役割となる一部のカードに留める。

今回のデッキには採用していない(作れなかった)《ヴォリンクレックス》は大型速攻であることに加えて、プレインズウォーカーとの兼ね合いからめちゃくちゃに相性が良く、採用したほうがいいことは先に伝えておく。

《さまよう怪物、イダーロ》《ヴァラクートの覚醒》

両者ともに踏み倒したいのに手札に来てしまったカードの対処。【赤単異形化】でお馴染みだね。

《イダーロ》通称:シンゴジラは8/8速攻トランプルで踏み倒し先として非常に優秀な上に、サイクリングにより自力でデッキへ帰還する。

《ヴァラクートの覚醒》はデッキ下に送り込むタイプの手札交換呪文。

しかし、「緑軸の5色ランプ」という色ガバ基本構造の関係で手札交換をせずとも普通にプレイできることはままある。ご利用は計画的に。

《帰還した王、ケンリス》

5色統率者の代名詞的存在だが、《虹色の橋》にも適正が高い。なにしろ、《虹色の橋》がやっていることはデッキからの踏み倒し。即ち、土地は一切使用せずに《ケンリス王》召喚の実現。スタンダード禁止となった《創案の火》と同じ動きである。

序盤マナ加速に終始する関係でノーガードとなるのだが、彼の王の5点回復連打により生存し、後続がめくれて速攻付与からの逆転かますゲームは少なくない。

《鼓動盗み、ザグラス》

ブロールはプレインズウォーカーも統率者に指定可能である。《呪われた狩人、ガラク》《
悪夢の詩神、アショク》《古き道のナーセット》といったアドバンテージを得る強力な能力を持つプレインズウォーカーが居座りつつ、対処しても再度統率者領域から飛んでくる。単純な除去呪文ではただ損を重ねるだけとなる、ブロールで有力な統率者である。

だが、《ザグラス》はもれなくワンキル。彼から対処しなければプレインズウォーカーは出落ち。しかも自分クリーチャーなら誰でも可。全体接死付与も、【緑単】との対戦でありがちなでかいクリーチャーのにらみ合いによる膠着状態の打破に寄与する、ブロールならではの選択肢といえる。

《銅纏いののけ者、ルーカ》

[-2]能力で役目を終えたり、《虹色の橋》からめくれたマナクリをデカブツに変身させる。保険のような存在。

《踏み穴のクレーター》《青銅血のパーフォロス》

めくれたデカブツで速やかに勝つための速攻付与。なくてもいいかもしれない

どういうデッキなの

騎士道を掲げる【グウィン卿】を「真っ当なデッキ」とするならば、【虹色の橋】は邪の道。いや、ドラゴン天使スフィンクスゴジラガーガロスゴリラアショクウギン全てが彩る

最適化の済んでいないデッキながら十二分にその脅威を味わうことは可能だった。

対戦相手はスタンダードを代表するクリーチャーとプレインズウォーカーもれなく全員を対処する必要が生じ、充分なマナが確保されデッキが機能しだしても膠着状態に持ち込めれば良い方。仮にマナクリがめくれてきてもデカブツたち各々が長期戦に強く、その内解決策(主に《精霊龍、ウギン》)が飛んできて勝てるようになっている。

最大の問題点は、MTGアリーナにおいてブロールは1対1しかないことだろう。3人以上の対戦では、《虹色の橋》の誘発タイミングが自分アップキープなことから展開が遅く、エンチャント破壊の可能性も人数分増える。

クリーチャーよりも対処しにくいエンチャントなのも問題だろう。全体除去呪文を放とうものなら先に《虹色の橋》から立て直しを図ってくる。エンチャントもしくは汎用性の高いパーマネント破壊の無いデッキで対戦するのは相当厳しい。それも潤沢なマナで再プレイが容易なので複数枚必要。

無敵なの?

個人の感想ではあるが「最強に限りなく近いが、無敵ではない。」

相性の悪かったデッキを列挙する。

【緑単】

まずシンプルにエンチャント破壊。デッキの軸になり得る伝説のクリーチャーが多く、様々なパターンで構築される【緑単】がその代表だろう。

萎れ》など汎用性の高いエンチャント破壊呪文に加えて、変容により複数回誘発させる《水晶壊し》、攻撃するたびに破壊してくる《巨大猿、コグラ》は高い採用率を誇り、首尾よく《虹色の橋》を設置できても満足に機能せずに殴り倒されることがある。

アグロ【マグダ】【タイヴァー】

前回グウィン卿の記事でコメントしてくれた方と同意見ということになる。基本構造がランプなため、序盤が隙だらけ。

従来ブロールではハイランダー構築の関係で戦力の安定性が乏しく、アグロプランは取りづらい。

しかし、『カルドハイム』は違った。

いずれも『カルドハイム』からの新カードで、新環境なので試しに組んだといっただけなのかもしれないが、両者ともに安定性の高いアグロデッキで勝率が芳しくない。

【マグダ】はとにかくコストが軽く、宝物も稼いでいくので除去しても再登場が容易。少数部族であるドワーフの頭数問題は《七人の小人》の能力がブロールでも問題なく発揮するのでこれと言って問題になっていない様子。
サーチ先は《黄金架のドラゴン》《峰の恐怖》の二大巨頭。

【タイヴァー】の方は、『カルドハイム』の同族たちと共に十全に立ち回る。マナ能力を持つエルフが芳しくない中、彼が全員マナクリ化。加えて、多相が緑に割り振られているのでそちらから手を借りても良い。特にエンチャントを追放する《仮面の番人》の存在は大きい。
[+1]能力連打で展開力を確保し、[+6]紋章まで容易に到達。こうなるともうデッキのエルフ全員出てくるんじゃないかといった勢いでデッキが回り、速攻でひき殺しに来る。

最後に

土地加速、マナクリ」と「踏み倒したいクリーチャー、プレインズウォーカー」の2極化構成でも勝率は高く、初手に緑マナさえあれば高確率で4~5ターン目《虹色の橋》設置が可能。フリーマリガンの恩恵を存分に受けている。

最適化をしていない《虹色の橋》を試すだけと言ってもいいデッキなので、弱点として書いた部分も克服できるかもしれないし、なんならできるだろう。だって、5色だもの

そうなった時、ブロール界は虹色に染まり「禁止」の文言が浮かび上がるだろう。それだけのポテンシャルはある。

もし今後。禁止改訂が発表され、そこにブロールが含まれているならば《虹色の橋》を思い出してほしい。ブロールのメタゲームを順調に駆け上がっていることだけはお伝えしておく

引用元

私からは以上だ。さて、君はどうする。ただカードを広げて、ただ風を待つか。今、行くべきじゃないのかーーー

ブロールの向こう側へ

空の向こうへと

さあ、飛び立とう





 

 

 

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フレイバーテキスト

  1. 虹色の橋は強いけど運要素高いからそこが楽しかったりする。禁止しないでください涙

  2. 運要素強いのは分かってるけど、相手すると必ずヴォリンクレックスが橋から出てきて酷い目にあっている気がする・・・

  3. いいなこれ
    組むわ

  4. 禁止の匂いならティボルトの計略もする
    BO1形式のプレイ限定で

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