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1232枚目「大学対抗戦 その後…」

ベレドロス・ウィザーブルーム

Beledros Witherbloom / ベレドロス・ウィザーブルーム (5)(黒)(緑)
伝説のクリーチャー — エルダー(Elder) ドラゴン(Dragon)
飛行
各アップキープの開始時に、「このクリーチャーが死亡したとき、あなたは1点のライフを得る。」を持つ黒緑の1/1の邪魔者(Pest)クリーチャー・トークン1体を生成する。
10点のライフを支払う:あなたがコントロールしているすべての土地をアンタップする。毎ターン1回のみ起動できる。

4/4

ベレドロス・ウィザーブルームが作り出すトークンは邪魔者などではない。





『ストリクスヘイヴン:魔法学院』神話レア。黒緑大学「ウィザーブルーム」の創始者であるエルダー・ドラゴンである。

「生」と「死」、両面から生命を探求するウィザーブルームにとってその象徴であるマスコット《邪魔者》トークン。学徒たちは《邪魔者》を生贄に捧げるクリーチャーとしても、ライフ供給源としても扱うシナジーを持つ。

《ベレドロス・ウィザーブルーム》に至っては、各アップキープ開始時に《邪魔者》トークンを供給。さらに、ライフ10点を支払うことで土地全部アンタップという豪快にもほどがある使い道を示す。

しかし、ただ、生み出すだけ。ただ、土地起こすだけ。どのように《邪魔者》トークンからライフを得るか。起こしたマナをどう使うか。いっそのこと《邪魔者》を戦力とするのか。
それら一切はデッキ構築者に委ねられ、ウィザーブルーム最大にして最難関の講義が《ベレドロス・ウィザーブルーム》に記されているのである。

そういうわけで、今日もブロールの話をします。

なんで?

泣く子も黙る多元宇宙カードゲーム「MTGアリーナ」で開催されていたイベント「大学対抗戦」。
その第3週「統率の試練」では、伝説のカードが『ストリクスヘイヴン』内に限られた制限構築のブロールだった。

以前からブロールを嗜んでいる私は、《学生の代弁者、マビンダ》《騒々しい写本、コーディ》に各大学創始者のエルダードラゴン全員分の計7つのデッキを構築、あまりにもイベントを満喫した。

1225枚目「大学対抗戦:統率の試練」

EDHは100日とっくに過ぎても完成していないのに、ブロールはどんどん増えていく。デジタルの力はすごい。

イベント終了後、改めてデッキを見た所、そもそも『ストリクスヘイヴン』外から伝説のカードを採用する必要性が薄いことに気付き、そのまま通常ブロールで使用可能なことが発覚。
デッキリストを大いに圧迫しつつ、削除するにも「いや・・・このデッキなんか楽しいし・・・」と待ったがかかってしまう日々を送っている。

対して強くはないのにシナジーが噛み合った時が気持ち良すぎるカジュアルデッキあるある」の体を見事になしている特に【ターナジール・クアンドリクス】と【ベレドロス・ウィザーブルーム】の内、今回は後者を取り上げたいと思う。

ブロールってなに?人用

ブロール
世界中で5千万人を超えるプレイヤーとファンを持つ世界最高の戦略トレーディングカードゲーム、マジック:ザ・ギャザリングの日本公式ウェブサイト。

要約
・使用セットはスタンダードと同一
・スタンダードとは異なる独自の禁止カード
・デッキ枚数は統率者1枚+固有色に則した59枚の計60枚
・基本土地以外1枚制限
・3人以上では初期ライフ30点、2人対戦では25(MTGアリーナでは2人対戦のみ)
・1度のみ枚数の減らないフリーマリガン可

当ブログでは不意にブロールの記事書きだしているので、気になった人は読んでみてほしい。

ブロール
「ブロール」の記事一覧です。

【ウィザーブルーム】

統率者
1 ベレドロス・ウィザーブルーム (STX) 163
デッキ
1 ロークスワイン城 (ELD) 241
1 夜鷲のあさり屋 (ZNR) 115
10 森 (STX) 375
1 穢れ沼の騎士 (ELD) 90
1 スカイクレイブの影 (ZNR) 125
1 無情な行動 (IKO) 91
1 忘却の虚僧 (ZNR) 118
1 ファリカの献杯 (THB) 111
1 悪魔の信奉者 (ZNR) 97
1 残忍な騎士 (ELD) 97
1 薄暮薔薇の棘、ヴィト (M21) 127
1 想起の拠点 (IKO) 73
1 悲哀の徘徊者 (THB) 123
1 無神経な血魔道士 (STX) 66
1 イリーシアの女像樹 (THB) 174
1 悪夢の番人 (THB) 108
1 萎れ (IKO) 176
1 漁る軟泥 (M21) 204
1 豊穣の碑文 (ZNR) 186
1 僻境生まれの保護者 (ELD) 182
1 絡みつく花面晶体 (ZNR) 211
1 狼柳の安息所 (THB) 205
1 イリーシア木立のドライアド (THB) 169
1 耕作 (STA) 51
1 硬鎧の大群 (ZNR) 203
1 狩猟の神のお告げ (THB) 192
1 渡る大角 (IKO) 165
1 グレートヘンジ (ELD) 161
1 闇孔の小道 (KHM) 254
9 沼 (STX) 371
1 疾病の神殿 (M21) 253
1 悪魔の職工 (IKO) 220
1 魂浸し、ダイナ (STX) 178
1 大急ぎの再誕 (STX) 228
1 古き神々への拘束 (KHM) 206
1 害獣召喚学 (STX) 211
1 無限性の支配 (STX) 191
1 ラノワールの幻想家 (M21) 193
1 寓話の小道 (ELD) 244
1 統率の塔 (ELD) 333
1 秘儀の印鑑 (ELD) 331
1 紋章旗 (ELD) 222

 

どういうデッキなの?

マナ伸ばしてクリーチャーサーチでコンボパーツ集める。あと、《ベレドロス・ウィザーブルーム》にためらいなく10点支払ってゴリ押す。

役割別カードリスト

統率者

《ベレドロス・ウィザーブルーム》

7マナ4/4というあまりにも貧弱すぎてつれえ我らが邪魔者マザー。戦力としては全く期待できないコンボパーツみたいな存在。

1度目ですら大変なのに再プレイはあまりに重い。黒と緑らしく墓地から回収する手段があるので墓地に置きっぱなしの方が有用な場面がある。今回のデッキでは《忘却の虚僧》と《無限性の支配》を採用しているのでこれらが手札にあるのなら一考。

ライフ10点をためらいなく払えたら大人。残りライフ10点ジャストの時は起動できちゃうので気をつけような

マナ加速

《イリーシアの女象樹》《絡みつく花面晶体》《狼柳の安息所》《秘儀の印鑑》
《イリーシア木立のドライアド》《ラノワールの幻想家》《耕作》《狩猟の神のお告げ》

ここまではお馴染みの面々ではある。何分《ベレドロス》が重すぎるため過剰に、通常では優先度の低そうなカードでも採用している。

《紋章旗》《渡る大角》《古き神々の拘束》《グレートヘンジ》

並び立てた《邪魔者》トークンの打点を上げるべく《紋章旗》、同じく《紋章旗》の恩恵を受ける《硬鎧の大群》と変容コンボとなる《渡る大角》。
そして、汎用性の高い除去でもある定番《古き神々への拘束》。第Ⅲ章で接死付き《邪魔者》が突っ込んでいく姿も拝める。

あと雑に強い《グレートヘンジ》。トークンにこそ作用しないが、クリーチャー同士のシナジーを重視した関係で多めに採用されており、いつも通り無理やりデッキをぶん回してくれる。
これにライフ2点つけた人はすごい。

キーカード

《悪夢の職工》《大急ぎの再誕》

クリーチャーサーチカード。特に重要なのが《悪魔の職工》で、起動型能力により《邪魔者》トークンや用が済んだマナクリたちを戦況に応じたクリーチャーに変換していくのがこのデッキの軸となる。

《大急ぎの再誕》は元々《悪魔の職工》を探すためと、クリーチャーを増やす用途の両面を目論んでいたが、相手が放つ除去に対応し《悪魔の職工》を出すのがほとんど。
除去耐性が一切ないのにヘイトが高すぎる《悪魔の職工》にとっては1回起動が最低保証されているようなもの。相性は最高だった。

《魂浸し、ダイナ》《悲哀の徘徊者》《想起の拠点》

生贄シナジーでお馴染みの面々。《邪魔者》トークンを捧げてライフ損失を狙う《ダイナ》と《想起の拠点》。
《ダイナ》は1マナずつかかってしまうので純粋なサクリ台としては《悲哀の徘徊者》の強さが光る。

《想起の拠点》設置後に《悪魔の職工》でどちらかを探し出すのが勝ち筋の一つとなる。

悪魔の職工

上記の生贄コンボをぶち込み決定打とするのは《ベレドロス》が充分に《邪魔者》トークンを生み出した後となる。
それまでの繋ぎや、行動阻害。または、素直に殴り切るプランのための選択肢を用意しておく。

・2マナ

《スカイクレイブの影》

上陸で帰ってくるしつこい影。ブロック不可を引き換えに打点として非常に優秀で、しかも生贄に捧げても土地置くだけで帰ってくる。序盤の起点。

《漁る軟泥》《僻境生まれの守護者》

どんどん育っていく組。《漁る軟泥》に回復つけてくれた人を褒め称えたくなる。

《僻境生まれの守護者》は《ベレドロス》大先生によりアップキープ毎に大きくするタイミングが生じる。好きなだけ大きくしよう。10点払いを考慮して最大強化も厭わない。


・3マナ

《悪魔の信奉者》

貴重な除去枠。《邪魔者》トークンがいればお得になる。

《薄暮薔薇の棘、ヴィト》

フィニッシャー。《ベレドロス》が頭数稼ぎのみならず、ライフ10点払いのおかげで全体絆魂付与がお手軽につくし、簡単に回収してくれる。生贄コンボも加速する、『ストリクスヘイヴン』外から唯一の加入。

《無神経な血魔道士》

便利すぎる人。頭数でも手札でも足りないものを補給し、墓地対策もできる。「なんも出すもんねえな」となったらこの人でいい。

《夜鷲のあさり屋》

相手の墓地次第で強い絆魂。相手の飛行に困ったり、延命措置として。

《硬鎧の大群》

豊富な上陸シナジーを有する統率者たちによりブロールではスタンダード以上の脅威となっている虫。今回のデッキでは上陸に重きを置いておらず、最大活用できていないが、選択肢の一つとしては充分すぎる強さである。


・4マナ

《悪夢の番人》

除去耐性とコンボ用途の両立。デッキ内で重要な位置となる《悪夢の職工》《ベレドロス》サクリ台達はいずれも打点を求めておらず、1/1トークンとなっても役割に支障がない。

ただし、墓地回収との兼ね合いで追放が裏目になる戦況もあるので、ご利用は計画的に。


5マナ・・・というか《長老ガーガロス》について。現スタンダードを代表する緑の強力クリーチャーだが、あらゆる局面で強力すぎてしまい、「いやもうこれ【ウィザーブルーム】じゃなくてよくね」感がどうしても否めず、頑なに採用を拒否している。
(大半のブロールデッキで《精霊龍、ウギン》を無視しているのも同じ理由。)

《悪魔の職工》から呼び出す中で最強に近い存在なので素直に使ったほうがいいけれど、こういうエゴも時には必要だとカジュアルに思う。

その他

《無情な行動》《残忍な騎士》

シンプルに単体除去枠。全体除去はやけに追放が多いことや、自分への被害の方がでかすぎて採用できなかった。

《豊穣の碑文》

ライフ回復あるじゃん!」と採用したものの、おおよそ格闘用途となっているモード選択
インスタントなのを忘れずに。

《穢れ沼の騎士》《萎れ》

1ドローできる便利枠。《萎れ》の存在はブロールにおける緑の強さの1つだと考えている。

《忘却の虚僧》《無限性の支配》

墓地回収。《忘却の虚僧》はほぼ確実にキッカー。釣るのはやはり《ベレドロス・ウィザーブルーム》

《無限性の支配》に至っては墓地すべてである。生き延びるべく放った除去や、逆に除去られたクリーチャーたちすべてがインスタントタイミングで手札に加わる。手札2:墓地7枚交換とかする。
《ベレドロス・ウィザーブルーム》10点払いからの《無限性の支配》は最高にウィザーブルームを実感できるので人生で一度は経験しておこう。

最後に

《想起の拠点》+サクリ台でライフ削り切るべく1体1体ちまちまと捧げているときに敗北を悟り、「やるな!」「グッドゲーム」と共に爆発していく対戦相手を見るのがこのデッキの幸福点である。

絶対王者《キナン》常時ピックアップガチャ開催《虹色の橋》ブロール最速《マグダ》相変わらず型が豊富な【緑単】などブロールを象徴する統率者たちには手も足も出ないことが多く、完全にカジュアルデッキである。間違ってもミッション消化などと考えてはならない。

明日の「自宅でFNM」はヒストリックブロールでの開催となり、それにちなんでブロールを吐き出したわけだが、参考にもならないし意味もない。

それでも、組んだデッキはどこかに曝け出したい。今日はそういう日だった。

では、明日。

ゴロスとウィノータが解禁された魔境でお会いしよう。

MTG Arena Announcements, June 16, 2021 | MAGIC: THE GATHERING
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