Dragon Whelp / チビ・ドラゴン (2)(赤)(赤)
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行
(赤):チビ・ドラゴンはターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。この能力がこのターンに4回以上起動されていた場合、次の終了ステップの開始時にチビ・ドラゴンを生け贄に捧げる。2/3
チビ・ドラゴンとは。
『リミテッドエディション』(α、β)初出のアンコモン。チビと言ってもドラゴン。顔が怖い。
ドラゴンやドラゴンの力を手にした者たちが有する、赤マナの分だけパワーを上昇させる通称:火吹き能力を持つ。しかし、まだ赤子なためか4回以上起動するとその身を焼き尽くしてしまう。夏休みだからと言って浮かれずに、火遊びには気を付けましょう。子供だけじゃなく、大人もね。
冷静に見ると、4マナ2/3飛行は初期MTGにおいて高水準なクリーチャーである。現代でもリミテッドなら充分通用するだろう。
赤は基本的に5マナや6マナの大型となるドラゴンにのみ飛行を許される色。(ロック鳥とフェニックスはいったん忘れておいてくれ。)
そのチビなために許された例外のような存在である。4回以上起動による生贄も、ターン終了時なのでフィニッシャーとしてゲームを決めてしまえば生存させたままゲームを終えることが可能だ。
しかし、この赤なのにそこそこ軽い飛行という点が「強すぎる」と判定されたためか、『第4版』にて再録を逃し、しばらくの間歴史に埋もれていくこととなる。
時を経て『ダークスティール』に《焼炉の仔》が登場する。4マナ2/2飛行に火吹き能力を持つ、タフネス1低下を引き換えに4回以上起動のデメリットを廃したリメイクとなる。こちらも顔が怖かったが、『アイコニックマスターズ』では可愛くなった。
また、『ジャッジメント』に登場したスレッショルドで大人になる《巣立つドラゴン》も《チビ・ドラゴン》を意識したカードだろう。
だが《チビ・ドラゴン》の方も負けてはいなかった。性能的に許される時代となったことからか、まず懐古アピールに『時のらせん』へタイムシフトで再録。これにより、初期イラスト旧枠でFOILもあるという栄光を手にする。
続いて、『From the Vault:Dragons』に新規イラストで収録。MTG15周年記念の特別商品で歴代ドラゴンの15枚に選ばれたのである。さらに、『基本セット2010』に同イラストで再録を果たす。
だがこれっきり。後に続く《ドラゴンの雛》《ドラゴンの卵》などの登場で子役サイクル消費の熾烈さがここでも浮き彫りとなってしまった。ドラゴン大好きでお馴染みなプレインズウォーカー・サルカンにいたっては自らの仔竜を見出す始末。
そして、その収録セットの関係で現代MTGの象徴にして大人気配信中新感覚ダイス&ダンジョンカードゲーム「MTGアリーナ」にカードとして存在しない。先述した《焼炉の仔》に《ドラゴンの雛》などに圧され、場末のブログが思い出したころに取り上げる古のカードの1枚となる。
そう、「カードとしては」。
ゲーム画面に配置できる「ペット」の一種として実装されているのである。価格は3000ジェムもしくは20000ゴールド。だが私は購入した覚えがないので、イベントの報酬コードで入手したのだろう。
毎週開催されているミッドウィーク・マジックというイベントに参加、提携しているゲームショップにスクリーンショットを送るとカードスタイルやスリーブ、稀にアバターやペットがもらえる報酬コードをもらうことができる。欠かさず参加しよう。馴染みのショップが送り先を用意しているのならそこが一番いいのだが、悩んだらイエローサブマリンマジッカーズハイパーアリーナのTwitterアカウントが手っ取り早いのでおすすめ。フォローして画像をリプライするだけである。(媚びをウルザ)
このペット化により、新世代チビ・プレインズウォーカーたちにその存在感を示すことに成功した。
子龍戦争は《チビ・ドラゴン》の勝利となる。
しかし、なんと『フォーゴトン・レルム探訪』マスタリーパス特典が「レッドドラゴン」ら各色ドラゴンのペットである。《チビ・ドラゴン》最大のピンチ。
顔が怖いままで果たして人気者でいられるのか心配にーーー
・・・。
(^~^)
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ふーん、えっちじゃん