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1289枚目「鏡の槍のアリス」

あとがきのようなもの

ニコ・アリスは「まだこれから」の人物で、登場が少なくキャラクターを掴むのに難儀しました。『カルドハイム』では、カルドハイムという異世界の旅を通して知識を得ようと質疑を繰り返しますが、自分の興味を引く事柄にのみ関心が向かう傾向、自信から来るものなのか若さなのか多少傲慢な振る舞いが感じられました。

これをベースにニコが求める英雄に、邪神カローナの逸話を組み込んだ形となります。各色に対応した英雄・プレインズウォーカーとの会話を空想すれば、リクエストを満たせると気づくのに時間がかかりすぎてしまいました。

ニコの鏡には生物を封じ込める特性があり、これを用いれば実現可能。しかし、次元を超えての槍投げは攻撃性能が高すぎるので絶対にあり得ない描写です。
二次創作という甘えと、ニコ自身の特性を活かせる描写。それと、もしこれが実際にできるとして「ニコの性格ならやるな」と思ったので採用しました。

当初の予定では、白黒青赤緑の5色を体現、それも英雄視されうる人物5人分の対話を書く予定でしたが、この発想に至るのに時間がかかり過ぎて締め切り間近になっていました。ただ、これを考慮せずとも、長くなり過ぎて短編に納まらない気配は漂っていたので、テフェリー部分を書いた段階で判断が迫られました。

一度短編に仕立てるべく、アングラスに登場を願ったところ、私の視点から見て綺麗に締まったことで納品、完成となりました。ありがとう、アングラス。君はいつも僕を救ってくれる。やけに書きやすい

ここからは登場予定だった英雄たちについて記していこうと思います。

白:テフェリー

ジャムーラ三大国を支配すべく暗躍したケアヴェクとの戦い。ファイレクシア侵攻から守るべく自身の故郷:ザルファーと親友の故郷:シヴの隔離(フェイズアウト)。多くの戦乱で生じた次元の裂け目を巡りニコル・ボーラスとの対峙。そして、それを塞ぐべく、ドミナリアにプレインズウォーカーの灯を捧げる。ザルファーの帰還を求め永い旅路を経て、新ウェザーライトとの再会、陰謀団を壊滅。

プレインズウォーカーの灯を取り戻し、ゲートウォッチへ加入。現在進行形で多くの人々を、多くの世界に手助けする立場となる彼はまさに「ドミナリアの英雄」を名乗るにふさわしいでしょう。実際に『スカージ』で白の門から登場した人物で、そもそも、カローナとの会合は本人なのかどうか怪しい描写なのですが、細かいことは気にしないこととしました。

黒:アングラス

船長アングラスは、次元:イクサランにて《不滅の太陽》の影響により次元渡りが行えず、家族が待つ地元次元へと帰れずにいました。ジェイス、ヴラスカによりそれが取り除かれ帰郷を果たすも、今度は『灯争大戦』に巻き込まれ、ニコル・ボーラスや戦慄衆との戦いを余儀なくされます。

つまり、拉致られ適性が最高峰というわけです。ただ、彼はオチ担当というわけではありませんでした。アングラスは鍛冶屋を営みながらも、異世界へと渡り、そこで手にした物品を愛する娘たちに渡す善き父でもあるのです。『イクサラン』から粗暴な言動が目立ちますが、何年もかけて0から自力で海賊として成り上がり、《不滅の太陽》を求めたのは家族愛。娘たちにとってアングラスは英雄に他ならないでしょう。

青:ジェイス

かつてボーラス配下の『無限連合』に属し、善よりの人物とは言い切れない部分がありましたが、ギデオン・ジュラとの会合、『戦乱のゼンディカー』を通したエルドラージとの戦いに、ゲートウォッチ結成。今やギデオンの生き様に大きく影響され、行動に移している彼は英雄視足り得る人物なのかもしれません。
それ以前に、自らが「生けるギルドパクト」となりラヴニカ崩壊を防いでいるのでラヴニカの英雄としても問題はないでしょう。

ニコに対しては幻影を身代わりにして本人不在を告げるだけの展開にする予定でした。

赤:ヤヤ・バラード

大昔のドミナリア、氷河期に活躍した特務魔道士の現在。次元:レガーサで残した功績を語り継ぎ、ヤヤ・バラードそのものを信奉するケラル僧院があります。そこではなんと、ヤヤ本人が身分を隠し指導者として属しているのでした。

彼女の代名詞たる皮肉めいた言い回しや小気味いい口調が表現できるかはかなり厳しく、そもそも5人分描き切るのは不可能だったように思います。

緑:ビビアン・リード

ビビアンは故郷をニコル・ボーラスに滅ぼされています。次元:スカラで本来対立していた2陣営が、ボーラス襲撃に対し総力を結集して造り上げた「アーク弓」を手に、力をつけるべく旅していた復讐者でした。『灯争大戦』で多くのプレインズウォーカーと協力してボーラスを倒すと、現在では「プレインズウォーカーの在り方」を求めて再び旅に出ています。

彼女は復讐を遂げた英雄なわけです。「アーク弓」は、ビビアンが狩った獣を取り込み、どこでも召喚可能とするアーティファクトで、さらに彼女自身の魔法で強化することができます。
ニコの鏡の槍と同じく戦力を他所から確保できるというわけです。当初の構想では、これらを用いた力比べ。平たく言えば「ポケモンバトル」がオチとなる予定でした。

最後に

ご希望に添った内容になれたかはわかりませんが、私にとっての完成がこれです。リクエストありがとうございました。またのご利用をお待ちしております。




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  1. ジェイスくんやるときはやる奴だけど普段はギルパク職権濫用して高級レストランで食事したりとか結構小悪党よね
    正義の味方って程じゃないこすい人間臭さが好き

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