Yurlok of Scorch Thrash / 焦熱団のユルロック (1)(黒)(赤)(緑)
伝説のクリーチャー — ヴィーアシーノ(Viashino) シャーマン(Shaman)
警戒
プレイヤーが未消費のマナを失うと、そのプレイヤーはそれに等しい点数のライフを失う。
(1),(T):各プレイヤーはそれぞれ(黒)(赤)(緑)を加える。ジャンドの贈り物には常に代償が伴う。
4/4
焦熱団のユルロックは懐かしい温もりをくれる。
5つの世界に分かれた次元:アラーラの断片の1つ・ジャンド。ドラゴンが食物連鎖の頂点に君臨する世界のトカゲマンである。彼はヴィーアシーノの一団を率いており、「衝合」後の5つの断片が1つとなった新生アラーラにおいては、エスパーへの領域拡大を狙っているとのこと。
3色かつ伝説ということもあって4マナ4/4に警戒と戦闘能力は良好。そしてなにより象徴的なのは、マナを失うとライフも失う能力。現在のルールでは、使用しなかったマナは各フェイズの終了ごとに消滅するだけで意味を成さないが、『基本セット2010』でのルール改正までは同時にライフを失うペナルティが発生していた。ユルロックはこのルール「マナバーン」を復活させるのである。
基本的にマナはカードのプレイ時にコスト通り生成するのでマナバーンが発生することは稀で、ルールごと消滅したことからもわかる通り、おおよそ「死にルール」であった。《エラダムリーのぶどう園》《Su-Chi》などの強制的にマナを生成させるカードのデメリットになり得る能力として機能したこともあったが稀な例である。個人的には『神河』ブロック時に嗜んでいた【赤単バーン】において対戦相手に《碑出告の第二の儀式》を回避すべくライフ調節のマナバーンをされ、0マナアド損なし「究極の1点」を実現していたのが思い出深い。
実戦面で有効活用されたもっとも著名な例はアジアチャンプNAC氏による【スパイクの誓い】だろう。有名漫画デュエルマスターズ第1巻。作中初戦、《エラダムリーのぶどう園》からの「マナバーン!!」2点ダメージである。
《エラダムリーのぶどう園》 |
『テンペスト』 |
今日におけるマナバーンの知名度はNAC氏の活躍による部分が大きい。
マナバーン廃止により強制的にマナを生み出すカードにはメリットだけが残り、カードパワーが飛躍的に向上したことで評価が改まることとなった。中でも、マナバーンがあるがために《対抗呪文》の相互互換であった《マナ吸収》が明確に上位互換となる。もはや正気の沙汰ではない。
《対抗呪文》 | 《マナ吸収》 |
時を戻そう。
ユルロックにはマナバーンだけでなく、各プレイヤーへ3色マナを生成する能力を持っており、マナバーンを戦略的に組み込めるようになっている。
だが、統率者戦の初期ライフは40。3点ずつはあまりにも遠い。統率者ダメージは戦闘ダメージのみの計算なので意味を成さない。対戦相手にマナを押し付けるのも容易ではなく、《湧出》などを使用して溜め込ませてから破壊、消し飛ばすなんて現実味がまるでない。
やはり、ユルロック自身のマナ能力を使いまわすループコンボで一気に仕留めるのが理想だろう。具体的には《威圧の杖》《暗黒のマントル》《パルンズの剣》によるアンタップ。ユルロック自身が3マナ生成するためなんとかなりそうな気がするが、アンタップには《威圧の杖》は3+1マナ、《暗黒のマントル》は3マナ、《パルンズの剣》は装備3マナ+3マナが必要な上に、ユルロックも1マナ持っていく。それまでに並べた土地を含めても全員倒しきるには足りるかどうかかなり怪しい。(他にあったら教えてほしい別件で探している。)
なので、他のマナクリを用いた無限マナ体制を築いてからユルロックに切り替える、《マナの反射》《ニクス咲きの古き者》でユルロックから生み出すマナを倍増させるといった「もう一手」が必要となるだろう。
《威圧の杖》 | 《マナの反射》 |
ループコンボ成立、完全勝利時に相応しい決めセリフをデュエルマスターズ第1巻より引用しておくのでぜひ使用してほしい。
大切なエネルギーである魔法力(マナ)におそわれるとは・・・、まぬけな話・・・。
ーーーNAC
「マナバーン」。《焦熱団のユルロック》はその思い出と最新を考える、そんなきっかけを与えてくれる1枚である。
思い出と最新が詰まった書籍「マナバーン2021」も本日発売である。
フレイバーテキスト
Library of Alexandriaの何がずるいのかさっぱりわからなかった、
mtgを知らなかったころの初読の思い出。
現実からの遊離 or ペミンのオーラ + 大蛇の葉詠み
鏡の精体とか + ワイアウッドの共生虫
って書いたところで見直してニヴ用じゃないことに気づく
ユルロックが統率者ならだめですね