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1204枚目「ミスティカルアーカイブを全部雑に読み解く」

稲妻のらせん

Lightning Helix / 稲妻のらせん (赤)(白)
インスタント
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。稲妻のらせんはそれに3点のダメージを与え、あなたは3点のライフを得る。

「血の時代の魔術師は、敵に雷雨を降らせていたという。我々もその技を模倣できるはずだ。」
ーーーロアホールドの魔道生徒、ドラディエル

せっかくだし「デッキに1枚採用するならどれを選ぶか」という個人的観点で悩んでみようと思う。





 

前置き

『ストリクスヘイヴン』はあらゆる次元の書物を所蔵する大図書棟。そこで、歴代の名だたるインスタント・ソーサリーを特殊枠で収録するのがミスティカルアーカイブである。

概要

全63種類。アンコモン以上に格上げ再録。
・使用可能フォーマットは再録元に準処、リミテッドでは使用可能。
・セットブースター、ドラフトブースター共に1パック1枚(FOILは別枠)。さらに日本語版では日本画風の特殊仕様が50%の確率で登場する。
・コレクターブースターでは言語問わず日本画風に加えて、さらにエッチング仕様も収録。(以下画像参照)
・MTGアリーナにも実装、ヒストリックで使用可能。ただし以下は禁止カード。
《チャネル》《対抗呪文》《暗黒の儀式》《悪魔の教示者》《稲妻》《自然の秩序》《剣を鋤に》

『ストリクスヘイヴン:魔法学院』製品紹介|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

注意点

・ソースが明確なカードが公開され、気がついたら更新。速報性はない。
基本的にカード単体で見る個別評価。後から公開されたカードとの関連に気がついたらいくらでも書き直す。
・公式サイトの「Card Image Gallery」にカード画像が掲載されたのに気がついたら日本語画像に差し替える。(日本画版は後に公開とのこと)
・画像はタップで拡大可能。
・世界観に関する記述は後に公式記事が出ると思うので、その時に書き加えたり加えなかったりする。

初稿:2021年3月27日
更新履歴:
2021年3月27日 《儚い存在》《記憶の欠落》《命運の核心》について追記
2021年4月4日 全カード完成。


 

《副陽の接近》
『ミスティカルアーカイブ』 『アモンケット』
神話レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、パイオニア、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

ストーリー上重要な場面となる特殊勝利カード。次元:アモンケットには2つの太陽が存在し、小さい方の「副陽」が王神の碑中央に座する刻、王神が帰還し栄光をもたらすと信じられていた・・・。

手札から2度目以降のプレイに成功するとゲームに勝利する。そうでない場合は7点回復と共に上から7枚目へと仕込む。当然ながら手札に他の《副陽の接近》があるのなら再度引くのを待つまでもない。

たった2回唱えるだけで勝ててしまう呪文だが、7マナという重さと、上から7枚目というドロー呪文を駆使しても遠い位置から多くの場合はクリーチャーで殴り切った方が速い。そこでクリーチャーを廃し青と白の妨害カードを大量に投入、《副陽の接近》で勝利する【青白副陽】が構築された。

なおMTGアリーナでは『アモンケットリマスター』にて実装済みである。


単純にイラストとしては日本画版を赤くして耳飾りにしたいところではあるが、やはり背景世界をきちんと反映した『アモンケット』版を選ぶ。

《審判の日》
『ミスティカルアーカイブ』 『ゼンディカー』
神話レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

全体除去の象徴《神の怒り》を再生できるようにしたもの。英語名から通称「デイジャ」。

『センディカー』で登場以降、基本セットに再録され全体除去呪文の基準になりそうだったが『2011』『2012』のみ。以降はこれほどシンプルなものはなく、やはり4マナ全体除去は強すぎたようだ。

現在使用可能なフォーマットではいずれも《神の怒り》と共存していることからよほどの事ではない限りそちらを使用することとなる。それでも5枚目以降としての採用や、カード名を指定する妨害カード対策として枚数を散らすといった意図で検討する余地がある。ルール上1枚構築となる統率者戦では通常構築よりも意義がある存在。

なお現代MTGにおいて再生はより直接的な破壊不能へと移行している関係でヒストリック、つまりはMTGアリーナに再生を行うカードが1枚も存在せず、《神の怒り》との差は全くない。


『ミスティカルアーカイブ』枠の視覚的効果により全員消える感が増大。全言語版のエッチング映えが凄そう。

フレイバーテキストでめちゃくちゃに警戒してるのが面白い。俺たちもアグロ握ってる時は同じ気持ちになる。

《果敢な一撃》
『ミスティカルアーカイブ』 『タルキール覇王譚』
アンコモン
・使用可能フォーマット
 スタンダード、パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

軽量クリーチャー強化呪文。修正値こそ小さいが、1枚引けるため手札の損失はない。『基本セット2021』に再録されているためスタンダードに健在。

単純に強化呪文としては他より大きく劣るが、1マナ1ドローの使い勝手の良さから「果敢」などのインスタント、ソーサリーにより誘発する能力や、「英雄的」を代表とした呪文の対象となるたびに誘発する能力持ちと相性が良く、それらに特化したデッキで採用される。


全言語版の本当にパワー1しか増えてないのかと疑いたくなるクリティカルな一撃、日本画版のタコ。甲乙つけがたいのでこういう時は先に当たった方になる。

《神聖なる計略》
『ミスティカルアーカイブ』 『カルドハイム』
アンコモン
・使用可能フォーマット
 スタンダード、パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

早すぎる再録。汎用性の高い追放呪文だが、デメリットが洒落になっていない。

対戦相手に使われたら大して出せるカードがないのに、自分が使うと《ウギン》とか《コーマ》が出てくるやつ。


流石に日本画版の迫力が凄すぎる。というか、明らかに裏目を引いている。

《儚い存在》
『ミスティカルアーカイブ』 『モダンホライゾン』
レア(!?)
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

シンプルな一時追放呪文。対戦相手に使用された呪文を回避したり、つけられたオーラを剥がすことができるが、基本的にはクリーチャーが持つ戦場に出た時に誘発する能力を再使用するために利用するカード。

次のターンにノーコストで再使用する「反復」を持つことでさらに有効活用できるが、アップキープ時と限定されている点には注意がいる。次のターンにノーコストで再使用する「反復」を持つことでさらに有効活用できるが、アップキープ時と限定されている点には注意がいる。


両者ともに神々しいイラストでテキストさえ読まなければレアの風格は充分。それでも『モダンホライゾン』版の芸術点が高い。

バインダーに収めるなら日本画版。当たったら手のひら返す用意はあります。

追記 2021年3月31日

《記憶の欠落》とのイラスト取り違えが発生した模様。

《土地の寄進》
『ミスティカルアーカイブ』 『基本セット第9版』
レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

古の初心者セット『ポータル』初出の平地サーチカード。白にしては珍しく2マナで手札が3枚も増やせる。また、「基本の」という一文がないため、サブタイプに平地を持つ土地ならなんでも探し出すことができる。

『第9版』での再録はショックランド有する『ラヴニカ』との相性を考慮したもので間違いないだろう。ヒストリックに実装されるのでショックランドに加えてトライオームまで頂戴できる。

しかし、対戦相手よりも土地が少なければ使用できず後攻でないと使いにくい。1度に3枚も持ってくるので2枚目以降のプレイはあまり効果的でないことが多く、採用するにも枚数が難しい一面があった。

「いずれかの対戦相手」という表記の妙で多人数戦で行う統率者戦では使い勝手が大きく増す。誰か一人くらい地主いるだろ。


きちんと3つの風景が描かれた全言語版の芸術点が非常に高い。フレイバーテキストも土地1枚でいいのに3枚来ちゃった心情が語られている。

《神々の思し召し》
『ミスティカルアーカイブ』 『テーロス』
レア
・使用可能フォーマット
 パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

『テーロス』初出のコモン、『基本セット2020』ではアンコモンとなったクリーチャー強化呪文。好きな色のプロテクションにより攻防問わず重要な局面で機能しつつ、占術1のおまけ付き。

修正値こそ一切ないが、逆に強化したクリーチャーの攻撃を通す手段として有用で、《果敢な一撃》と同様に優秀な1マナ呪文として軽量強化呪文に特化したデッキへと採用される。


和洋それぞれの趣があって面白い。しかしエルズペスとの付き合いの長さから『テーロス版』か。

《マナの税収》
『ミスティカルアーカイブ』 『次元の混乱』
レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

『次元の混乱』にて青の《魔力の乱れ》が白へとシフトしたカード。白では非常に貴重な打ち消し呪文である。そう意味でレア。

《魔力の乱れ》と同様に序盤の展開を阻害するカード。盤面の対処をしにくい青と異なり、白はパーマネント全般に対処できるカードを有することから打ち漏らしても後で対処するのはそれほど難しくはなく、総じて使い勝手は悪く無い。だが、やはりたった1マナ追加の効果量は薄く、強力なカードとは言い難い。

それでも白単色の扱いやすい打ち消し呪文というだけで十二分な価値がある。軽量なクリーチャーで攻め立てる【白単ウィニー】が除去呪文対策に採用することがあった。ヒストリックでも同じように使用される余地は充分あるだろう。


日本画版が良すぎる。それだけにフレイバーテキストの表記に違和感が生じてしまうのが残念。

《活力回復》
『ミスティカルアーカイブ』 『基本セット2019』
アンコモン
・使用可能フォーマット
 スタンダード、パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

基本セットらしく白の基本に忠実な回復におまけのドローをつけた呪文。『カルドハイム』にも再録されているのでスタンダード現役。

延命しつつ手札増強はコントロールデッキに合致したものではある。だが、回復量もドロー枚数も最低限といったところで芳しくない、まさに基本的なカードといったところ。

それでもライフ回復により誘発するカード群を主軸としたデッキならば一考の余地がある。あくまで一考であっていくら《活力回復》を唱えた所で戦力を増強するものでも戦況を覆すものでもないことは意識しておきたい。


上で回復とドローだけじゃ勝てないと語った私に比べ、騎士カスリンは勝利を勝ち取っている。まだ覚悟が足りないのだろう。日本画版が美しいだけに違和感が以下略。

《剣を鍬に》
『ミスティカルアーカイブ』 『リミテッドエディション』(α,β)
レア
・使用可能フォーマット
 レガシー、ヴィンテージ、統率者
※ヒストリック禁止カード

初版~第4版まで存在した、たった1マナであらゆるクリーチャーを農場送りにしてしまうやさしい呪文。直接的な破壊ではなく、戦意喪失により戦場から退場させる白らしい呪文。

黎明期のMTGはライフを重要視していたことでライフを与えるデメリットを重く見ていたようだが、1マナかつ追放という使い勝手の良さには微々たるもの。現在の基準においても最強に等しい単体除去呪文である。ヒストリック禁止なのは当然といったところ。

余談となるが後にライフの代わりに基本土地を与える《流刑への道》が登場する。しかし、それでも強すぎてしまい《剣を鋤に》と最強争いをすることとなった。さらに、本来の除去最強色である黒が白からその座を奪還すべく生まれたのが《致命的な一押し》である。


「鍬(すき)」ではなく「鍬(くわ)」を持っている。しかしそもそも「すき」は「鋤」と記すのが一般的で「くわ」を描いてしまってもしょうがないというか、もっと言えば「plow」は「犂(すき)」を意味しているとの議論がMTGwiki大先生にも記されておりこれ以上考えるときらいになりそうなので切り上げたい。

ヤーグル版がすきです。

《テフェリーの防御》
『ミスティカルアーカイブ』 『統率者2017』
神話レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、レガシー、ヴィンテージ、統率者

『インベイジョン』にて語られたファイレクシアによる次元:ドミナリアへの侵略。プレインズウォーカー、テフェリーは師であるウルザの共闘要請を断り、自らが生み出した魔法「フェイジング」により故郷ザルファーをドミナリアから隔離、戦争に巻き込まれないようにした。

しかしーーーザルファーを戻す手段が失われ、空虚な跡地を残すのみとなってしまう。

そんなあらゆる干渉を阻害する強固な防御呪文。次のターンまで自分のライフは変動せず、プロテクション(すべて)、パーマネントはフェイズアウト。よほどのことがないかぎり負けることはなくターンが帰ってくるだろう。

収録は構築済み商品『統率者2017』で値が張るカードの1枚だった。これ以外では限定商品「Secret Lair Drop Series: Extra Life 2020」に収録。こちらは愛娘ニアンビを絶対に守るという効果とイラスト併せ技の尊いカードとなっている。


全言語版ではファイレクシア感のある飛行物体に対し、《時の支配者、テフェリー》で見せたものに似たバリアーで防御している。象さんちゃんと入って。

選ぶとしたら《ザルファーの虚空》に繋がる『統率者』版がヴォーソス点が高い。上手く和風に落とし込んだ日本画版もかっこいいが、このイラストでプレインズウォーカー・カードが欲しかったところ。




《青の太陽の頂点》
『ミスティカルアーカイブ』 『ミラディン包囲戦』
神話レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

次元:ミラディンを照らすマナの色にそれぞれ輝く五つの太陽の頂点。青き陽光もたらすはやはり手札。

インスタントでX枚ドロー。単純な効率では多くのドロー呪文に劣ってしまうが、やはりX青天井。コントロールデッキが一気に手札を増やすべく1枚採用する形となる。が、ヒストリックでは同時にライフ回復も行うことで延命策に優れる《スフィンクスの啓示》と共存してしまうこととなる。

それでも《青の太陽の頂点》は対戦相手に引かせることができるのでライブラリーアウトを狙える点で差別化はできている。


数学に魅入られたクアンドリクスの魔導士が五つの太陽に想い馳せている。悲しいことにプレインズウォーカーの灯は生まれ持った才能なので何を差し出しても得られない。《彩色の宇宙儀》がストリクスヘイヴンにあることを祈る。

日本画版は太陽に照らされてるというより球体に閉じ込めて破裂させるタイプの必殺技感があってかっこいい。

《渦まく知識》
『ミスティカルアーカイブ』 『アイスエイジ』
レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、レガシー、ヴィンテージ(1枚制限)、統率者

3枚引いて2枚戻す手札入れ替え呪文。「なんで今これ引くんだよ!」と憤ったら自分が戻したカードだったことで定評がある。

1マナで新たに3枚見れるとはいえ、上2枚を不要なカードが占めてしまう。そこで、デッキを切り直す手段と組み合わせて引き直しを防ぎ、使い勝手を大きく向上させるのが基本的な使用法。特に、土地を探し出す特殊土地「フェッチランド」との相性の良さから、レガシーにおける青最強の地位に大きく貢献している。

ヒストリックにやってくることとなったが、《寓話の小道》程度しかないことから許されたのだろうか。デッキの上を操作する点でのコンボ用途、《思考囲い》を筆頭にやけに強力なものが揃った手札破壊呪文の回避といった強みは充分活かせそうである。


採用実績の高さに元がコモンなことから再録を重ね、イラストが多く描かれている《渦まく知識》にさらに選択肢が加わることとなった。どれを採用するかブレストしような。

《強迫的な研究》
『ミスティカルアーカイブ』 『ラヴニカ:ギルドの都』
レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

3マナで3枚ドロー、2枚捨てるか土地を1枚捨てなければならないがそれでも効率の良い呪文。当時のコントロールデッキに幅広く採用された。

アーティファクト版の《知識の渇望》、エンチャント版《意味の渇望》と異なりおおよそすべてのデッキに多くの枚数が採用される土地という関係からかソーサリーとなっているのには注意が必要。現代基準ではこの点が足を引っ張るかもしれない。

さり気なく対戦相手に使用することもできる。手札を捨てさせることでの誘発を目論んだことがあるがドロー呪文としての質が良くてろくなことにならない。


めちゃくちゃ強迫的な顔してる日本画版が良い。土地手放せなさそう。

《対抗呪文》
『ミスティカルアーカイブ』 『リミテッドエディション』
(α,β)
レア
・使用可能フォーマット
 レガシー、ヴィンテージ、統率者
※ヒストリック禁止カード

初版~第7版まで基本にして象徴であり続けた打ち消し呪文。島2枚が立っているだけで抑止力となった時代の逸品。古のプレインズウォーカーたちは《甲鱗のワーム》を打ち消されることでテンポアドバンテージを学んだ。

《対抗呪文》を基準として様々な打ち消し呪文が生み出され、現在のMTGでは《否認》などそれら亜種を環境を読み解いて採用させる方向性となっており、これほど汎用性の高いものは登場しなくなっている。再録されようものなら検討の余地を奪ってしまう関係からスタンダードやモダンでの再録はかなり絶望的だろう。ヒストリック禁止も納得できる。

対してレガシーなど使用できるフォーマットでは、《意志の力》《目くらまし》の2大ピッチカウンターを筆頭とした特定の状況で《対抗呪文》よりも優れた打ち消し呪文が優先されることが多く、採用される機会はそれほど多くはない微妙な立ち位置となっている。


手をかざして打ち消す姿が全国のカードショップで多く見られるようになる。

まだこれに勝てそうにない。思い出補正が強すぎる。

《記憶の欠落》
『ミスティカルアーカイブ』 『ホームランド』
レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、レガシー、ヴィンテージ、統率者

『ホームランド』で登場した後に『ミラージュ』を経て基本セット入り、『第7版』まで《対抗呪文》と運命を共にした打ち消し呪文。マナシンボルが1つ薄いことで相互互換となっている。

打ち消してもすぐに引き直されてしまうことから解決策としては心許ないようで、勝敗を決する重要な局面では普通に使いやすい《対抗呪文》。それ以前に1ターンと言えども時間稼ぎが行えるそもそもが嫌らしい呪文だったりする。ヒストリックにやってきたことで期待の持てる1枚だろう。


タイヴァ校長の忘れてしまったことで文を埋めようとする姿勢には共感を覚える。

『第5版』にも採用されたオリジナル版が馴染み深く思い出補正がわかったよ正直に言うよ日本画版めっちゃ可愛いよ。でも記憶の欠落してなさそうだし別のゲームにしか見えないよでもめっちゃ可愛いから畜生。

追記 2021年3月31日

日本画版に記憶の欠落してなさそうと書いたが《儚い存在》との取り違えが発生した模様。

《精神の願望》
『ミスティカルアーカイブ』 『スカージ』
神話レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、ヴィンテージ(1枚制限)、統率者

長い文章をよく読んだらやばかったカード枠。ノーコストで呪文を踏み倒すが、6マナかつ切り直しで悪用しにくい措置が取られている。その実態は軽量マナアーティファクトとマナ加速呪文を連打して《精神の願望》へと繋ぎストームによりコピー、呪文を重ねて次の《精神の願望》をめくりさらに連鎖させつつ致死量の《苦悶の触手》か《思考停止》を叩き込むコンボデッキとなる。

歴代のマナ加速呪文を存分に使えるレガシー、最強の0マナアーティファクト有するヴィンテージでは『スカージ』が使用可能となったその瞬間から禁止、制限カードとなった逸話があまりにも有名。スタンダードでも構築こそされたがカードプールの狭さから実績は芳しくなく、『スカージ』の次はあの親和大戦『ミラディン』ブロックでMTGは一変することとなる。

今は亡きフォーマット、エクステンデッドで活躍した後に天寿を全うする。《精神の願望》が無くともストームデッキが成立している時点で制限解除は考えにくい。

そんな《精神の願望》がヒストリックに実装である。とは言っても、先述した通り軽量のマナアーティファクトとマナ加速呪文を駆使してストームを稼いで初めて成立するデッキなので《暗黒の儀式》が許されないヒストリックのカードプールでもまだ厳しいのではないかと考えている。おもしろカード枠の1枚に収まるのではないか。


全言語版のまさに青の大呪文らしい正統派のイラスト。しかし『スカージ』版のRon Spencer氏らしさ全開のぶっ飛んだイラストを選ぶ。

《否認》
『ミスティカルアーカイブ』 『モーニングタイド』
アンコモン
・使用可能フォーマット
 スタンダード、パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

『モーニングタイド』での登場、『基本セット2010』から再録され続け打ち消し呪文の定番となったカード。クリーチャー以外なら何でも対処可能で、クリーチャーのみを打ち消せる《本質の散乱》と対になっている。

やはりその範囲の広さが最大の強みで、ゲームを終了させかねないほどのパワーを誇るプレインズウォーカーをも対処できる点で評価が高く、あらゆる時代、あらゆる環境で目にすることができる。それでいて、やはり青にとって一番厄介なクリーチャーを対処できない点でバランスが取れており、基本的なカードと位置付けられるのは納得できるだろう。

当初びっくりして100円出して買ったら再録され続けて大変なことになった。


数多く描かれた《否認》の中でも個人的にはFOIL映えの凄まじさから『イクサラン』版を推しているが、エッチング仕様でどうなるかといったところ。

《選択》
『ミスティカルアーカイブ』 『インベイジョン』
アンコモン
・使用可能フォーマット
 スタンダード、パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

『インベイジョン』で多色デッキの安定化に貢献したドロー呪文。時を経て『イクサラン』以降、再録を重ね定番化、最新では『基本セット2021』再録のスタンダード現役。

今も昔も使い勝手が変わることはないコントロールデッキの選択肢。他のドロー呪文と比べると1マナインスタントの唱えやすさから呪文の使用回数や墓地のインスタントの枚数を参照する呪文や能力との相性で優る。


全言語版のFOIL、特にエッチング映えがすごそうな一枚。日本画版も良すぎる。十枚以上所有してても不思議ではないカードだがこれらを選択したい人は少なくないだろう。

《巧みな軍略》
『ミスティカルアーカイブ』 『ポータル三国志』
アンコモン
・使用可能フォーマット
 スタンダード、パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

『カルドハイム』に再録されていることから馴染みのあるカード。その歴史は実に古く初出は『ポータル三国志』である。唯一購入したのが青単である呉の構築済みデッキでもしや持ってるんじゃないかと思ったら入ってなかった。悲しい。

2マナソーサリーで3枚見て1枚を手札というドロー呪文としては微妙。だが残りを墓地に置くのが大きな特徴で、墓地肥やしを目的として採用されることがある。まさに巧みな軍略を成している。


『ミスティカルアーカイブ』で共に描かれているような効果を反映したドロー呪文は芸術点が高くなる。これも先に当たった方が好きになるパターン。

《テゼレットの計略》
『ミスティカルアーカイブ』 『新たなるファイレクシア』
レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

ニコル・ボーラスに命じられ新ファイレクシアの動向を探るテゼレットの奮闘。

「Φ」なるよからぬ記号が記されたドロー呪文。単純にドロー呪文として見ると効率が悪いが、その実態は青の代わりに2点支払うことで青以外のデッキでも採用できるドロー呪文である。

おまけにあらゆるカウンターを増やせる「増殖」を行う。採用するならこちら目的となるだろうか。例によって忠誠度カウンターを用いるプレインズウォーカーとの相性が良く、『カルドハイム』で復活した毒カウンターも増やせたりする。


頑張って仕事に励んでいるテゼレットが描かれたオリジナル版も明らかに悪だくみしてる全言語版も良い。

《時間のねじれ》
『ミスティカルアーカイブ』 『テンペスト』
神話レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

『テンペスト』初出、『基本セット2010』に再録されたシンプルな追加ターン呪文。調整版《TimeWalk》といえる。2マナってなんだったんだよ。

同系統の追加ターン呪文をかき集めてずっと俺のターンを狙うことに定評があり、統率者需要も含めて実用範囲なら総じて値が張る傾向にある。

ヒストリックでは運命のきずなカーンの経時隔離》《アールンドの天啓》と追加ターン呪文が充分揃っておりそれに加わる形となる。他者多様だが追加ターンのみの関係で5マナと一番軽いのが最大の特徴。しっかり墓地に落ちるので回収して再使用も狙える。もちろん、併用しても良い。


本当に時間ねじっている全言語版が好み。欲を言えばこの真面目な絵面で「さあ、もう一回!」と記してほしかった。

《旋風のごとき否定》
『ミスティカルアーカイブ』 『モーニングタイド』
アンコモン
・使用可能フォーマット
 スタンダード、パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

スタンダード現役の4マナを追加で要求する打ち消し呪文。おおよそ支払うのは難しい値だが、問題は唱えるのに支払う3マナの方で3マナ確定カウンターの《取り消し》と大差がない。

しかし、複数の呪文どころか能力までも巻き込んで要求するのが最大の特徴で、通常の打消し呪文では不可能な呪文を唱えた時点で誘発する能力ごと消してしまうことができる。『ミスティカルアーカイブ』で目立つ「ストーム」対策としての採用だろうか。


日本画版が一番風が強い。





 

《苦悶の悔恨》
『ミスティカルアーカイブ』 『テーロス環魂記』
アンコモン
・使用可能フォーマット
 スタンダード、パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

勇者エルズペスがゼナゴスの計略により愛するダクソスを殺めてしまったことの苦悩。悪夢の織り手アショクはそこに芸術を見出すのであった。

2マナで追放するタイプの手札破壊呪文。墓地からも選べるのが大きな特徴で、同じく『テーロス環魂記』の「脱出」対策として用いられる。その範囲の広さから1点失う調整が施された。

脱出持ち最強格で環境を定義していた《自然の怒りのタイタン、ウーロ》こそ禁止となっているが元より優秀なので選択肢の一つとして採用され続けている。


ストーリーに関連したヴォーソス面があるがあまりに悔やみ過ぎている全言語版。

《命運の核心》
『ミスティカルアーカイブ』 『運命再編』
神話レア
・使用可能フォーマット
 パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

脳内に響く声に苛まれたサルカンは旅路の末に時空を超え、遥か昔、次元:タルキールを決したウギンとボーラスの決戦へと導かれた。

敗北し本来死にゆくはずウギンの下へ向かったサルカンは、ウギンを癒すことでタルキールの運命を再編。己の存在意義を悟るのだった。

物語を反映したドラゴンか、ドラゴン以外を破壊する全体除去呪文。人と龍が争う過去のタルキールを描いた『運命再編』、サルカンにより歴史が変わり龍が滅ぶことなく君臨するようになった『タルキール龍紀伝』では強力なドラゴンが環境に存在し確実性はなかったが、黒の全体除去として採用。フィニッシャーにドラゴンを用いるコントロールデッキでは一方的な戦場を造り出す。

具体的に言うと、《漂う死、シルムガル》以外破壊すると同時に《シルムガル》を破壊する貴重な手段でもあった。

ヒストリックに加わることで《衰滅》《影の評決》《絶滅の契機》といった除去呪文と選択となる。確定除去なのが強みか。


結末こそ再編されたが決闘自体は起こっていたことなのでストリクスヘイヴンに記録があっても不思議ではない。それにしても本当にストリクスヘイヴンに記録されているのかそれともただのフレイバーなのか。

こればかりは『運命再編』版を選ぶが、和風ウギンとボーラスを上手く描いたのは見事しか言いようがない。

追記 2021年3月31日

全言語版にファンアートからのトレス疑惑が生じ、解決するまでJason Felix氏への発注を停止するとのこと。

Statement on Crux of Fate | MAGIC: THE GATHERING
《暗黒の儀式》
『ミスティカルアーカイブ』 『リミテッドエディション』
(α,β)
レア
・使用可能フォーマット
 レガシー、ヴィンテージ、統率者
※ヒストリック禁止カード

初版~第5版まで黒に許されたインチキ。一時的なマナ加速呪文として最強格で、現在でも主に呪文のプレイ回数を稼ぐストーム要員として使用されている。

古の真っ当なインチキとしてはやはり初手から3マナクリーチャーの召喚。《惑乱の死霊》はその代名詞であり定番中の定番「A定食」と称された。

『ヒストリックアンソロジー』にてさり気なく《惑乱の死霊》が実装されている。「はーんわかるよそういうことね。ウィザーズは仕込んでたわけだ。」と思いきや《暗黒の儀式》ヒストリック禁止。当然と言えば当然だった。


『アイスエイジ』ブロックにまで遡る屍術師リム=ドゥールの決まり文句が記されている。『アイスエイジ』版《暗黒の儀式》のフレイバーテキストがリム=ドゥールなことと関係があるのだろうか。

黒の定番カードとして通常セット、プロモ共に再録回数が多くそのたびにイラストが描かれたカードで思い出補正が存分に発揮される。私にとっては『第5版』のこれになる。

《悪魔の教示者》
『ミスティカルアーカイブ』 『リミテッドエディション』
(α,β)
神話レア
・使用可能フォーマット
 ヴィンテージ(1枚制限)、統率者
※ヒストリック禁止カード

初版から第3版まで存在した万能サーチカード。2マナという軽さと一切の制限なく手札に加わることから高い汎用性を誇り、レガシーでは一度も使用できる機会がなく禁止指定。複数枚積むと制限カードの意味を無くしてしまう観点からヴィンテージでも制限カード。

それでいながら元がアンコモンなために再録禁止を免れており、統率者戦での需要から時折再録されている。

同一の効果を持つ《魔性の教示者》が4マナでこれが現在のサーチカードの基準となっていることからヒストリックに許されるわけがなかった。


後光が差す悪魔、私には《》に見える。コソフェッドに嫉妬したか。日本画版の方は日本らしく鬼が描かれたものでもうかっこよさしかない。神河を寄こせ。

《破滅の刃》
『ミスティカルアーカイブ』 『基本セット2010』
レア
・使用可能フォーマット
 パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

『基本セット2010』から『2014』まで新たな基本除去として登場したインスタント。それでもまだ強かったことから現在では《殺害》に席を譲っている。

ヒストリックには本当に《致命的な一押し》が存在するが、その範囲外を破壊する選択肢として有力。同じく2マナの《無情な行動》とは相互互換で環境に応じて使い分けることになるだろう。

前に書きすぎたので軽く。

1063枚目「〇滅の刃」

アルファブレード!ガンマブレィド!ドゥームブレイド!から全てを持って行った鬼滅の刃の影響力はすごいと思う。


軌跡を墨汁表現するカッコよさ。ぶっ刺さるのはストリートファイターⅣやブレイブルーで証明済みズェア。敵に墨を引いて切りつけるのは「大神」っぽくもある。

《強迫》
『ミスティカルアーカイブ』 『ウルザズ・サーガ』
アンコモン
・使用可能フォーマット
 スタンダード、パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

『ウルザズ・サーガ』で登場以降、度々基本セット入りし黒の基本的なカードの地位を築いた手札破壊呪文。最新では『基本セット2021』に再録されているスタンダード現役。

1マナという軽さの代わりに捨てさせるカードタイプへ制限がかかった手札破壊の中でも特に範囲が広く、黒が苦手とするアーティファクト、エンチャントを対処可能。それでいて、取りこぼすクリーチャーは元よりクリーチャー除去呪文が優秀な色なことから他よりも苦にならない点で評価が高い。大元が旧枠時代の古いカードでありながら表記の妙でプレインズウォーカーにも対応し時代に置いて行かれていない。

スタンダードの枠組みを超えて歴代多くの黒系コントロールを支えた、最強の手札破壊呪文である。思考囲い》が登場するまでは。

現代MTGでは、クリーチャーの質が高まったこと、単一でのカードパワーの高まりで1枚捨てさせてもすぐにリカバリーされてしまう展開の多さから以前ほどの活躍はしにくくなっている。


これまた黒の定番カードとしてイラストが豊富なカード。『第7版』を愛用しているが、頭痛薬の広告みたいな日本画風も良い。

《取り除き》
『ミスティカルアーカイブ』 『基本セット2021』
アンコモン
・使用可能フォーマット
 スタンダード、パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

『基本セット2021』で登場した優良除去。プレインズウォーカーにも対応しているがそもそも3マナ以下の強いプレインズウォーカー出すなよでお馴染み。

3マナ以下という範囲の関係で戦場最大の脅威に意味を成さないことが多く、採用は環境次第。他の除去と併用しないとどうにも腐り散らかす。


アショク感ある。

《コジレックの審問》
『ミスティカルアーカイブ』 『基本セット2021』
レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

序盤においては最強格の手札破壊呪文。初期手札に3マナ以下がないのはよほどのことで初手から打つと怒られるカード上位。しかし、ゲームエンド級のフィニッシャーには対処できず、対コントロールには不向きという特徴を持つ。

ヒストリックに《思考囲い》あるんだが本気かと言わずにはいられない。3マナ以下という範囲と2点失わない点から対アグロ性能ではこちらが優り、モダン以下の環境と同じく併用する形となる。


全言語版のシンプルにコジレックは良いが、日本画版の「神河にいたらこうなりそうなコジレック」が実に味がする。

《血の署名》
『ミスティカルアーカイブ』 『基本セット2010』
レア
・使用可能フォーマット
 パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

『基本セット2010』で登場以降『2015』まで定番となった黒の基本ドロー。2点失うが2マナで2枚ドローは多くの青い呪文を上回る効率。アグロ、ミッドレンジ、コントロール問わず幅広く利用できる良質な呪文である。

モダン以下ではほとんど同じ効果の《夜の囁き》の方がシングルシンボルなため使い勝手が良かったりする。《血の署名》は相手にも打てるので最後の2点削り切れるので相互互換となっている。

ヒストリックでは《死の影》との相性が抜群。そうでなくともやけに優秀なカードの揃った【黒単】ならば有効活用できそうである。


いつ見ても爪がはがれそうでむずかゆくなるので選ぶとしたら全言語版にしたい。

《汚れた契約》
『ミスティカルアーカイブ』 『オデッセイ』
神話レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、レガシー、ヴィンテージ、統率者

『オデッセイ』期のコントロールに一部使用された特殊なサーチ呪文。目当てのカードが手にするか、同一のカードがめくれるまで探し続ける。

通常の構築では基本土地を採用する関係で止まるが、専用に組めばデッキをすべて追放することも可能。『テーロス環魂記』において《タッサの信託者》が登場したことで脚光を浴びたカードで、特に1枚制限ハイランダー構築となる統率者戦では決定力が高く、似た効果を持つ《Demonic Consultation》を筆頭に高騰することとなった。

ヒストリックでもコンボの実現が可能となったが果たして。


古きMTG感のある『オデッセイ』版が優勢か。『オデッセイ』ブロックは墓地がテーマという事もあってか黒の暗黒面なイラストに定評がある。

《苦悶の触手》
『ミスティカルアーカイブ』 『スカージ』
レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、レガシー、ヴィンテージ、統率者

ストーム付き2点ドレイン。9回唱えてから放てば即死。マナファクトに《暗黒の儀式》で稼ぎつつマナ加速、《むかつき》などで一気に手札補充してぶっ放すストームデッキの象徴。

コンボパーツを存分に使えるレガシー、ヴィンテージを代表するコンボデッキであるが、流石にヒストリックでは厳しいか。《精神の願望》からめくれたら一番強いカードなのは間違いない。《出現の根本原理》で唱えたらストーム数が稼げるのも見逃せない。


かなり攻めた日本画風の絵師に敬意を表したい。

《村の儀式》
『ミスティカルアーカイブ』 『基本セット2021』
アンコモン
・使用可能フォーマット
 スタンダード、パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

以前からありそうで『基本セット2021』初出、『カルドハイム』にもすぐ再録された生贄要求のドロー呪文。

クリーチャーの損失は無視できるものではなく単純なデッキでは使いにくい。1マナインスタントの使いやすさから頭数の稼げるデッキや、生贄で誘発する能力を軸にしたサクリファイス系デッキで用いられる。


明らかに食される『2021』版が《村の儀式》の字面が持つ陰湿なフレイバーに相応しいが、日本画風も負けていない。





 

《混沌のねじれ》
『ミスティカルアーカイブ』 『統率者』
神話レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、レガシー、ヴィンテージ、統率者

『統率者』(2014年)で登場以降、統率者デッキ常連となるほど再録されているカード。混沌を象徴とする赤らしく、パーマネント1つを他のパーマネントへを変えてしまう。

・・・ようで、範囲がデッキ一番上のみという汎用性の高いパーマネント除去呪文。《歪んだ世界》の単体版ともいうべきものだが、異様に使い勝手が良くなってしまった。

赤単色3マナインスタントでダメージ無関係、エンチャントまで対処できる呪文は極めて稀。切り直しかつ1枚のみなので悪用がとにかくしにくく、赤単で汎用性の高い除去呪文としての採用となる。


オリジナル版の混沌のねじれ感が強い。お守りが欲しくなる気持ちはわかる。

《初子さらい》
『ミスティカルアーカイブ』 『エルドレインの王権』
アンコモン
・使用可能フォーマット
 スタンダード、パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

『エルドレインの王権』初出のスタンダード現役組。赤が得意とする一時的なクリーチャー奪取呪文の小型版。3マナ以下と制限がついていることでブロッカー排除からの総攻撃には不向き・・・とも言い難いそれなりに広い範囲。

《初子さらい》のみでみれば軽量クリーチャーを多用するデッキへのアンチカードだが、村民に食われたりヤギと共に肉占いされたりで帰ってくることがまず無い。生贄シナジーを軸とした【サクリファイス】系統のデッキ定番カードである。1マナという軽さ、3マナ以下でも充分な効果からスタンダード外でも採用の目がある。

個人的に打たれたら煙草に火をつける呪文スタンダード部門首位。


いずれも味のある効果を反映したイラストで選ぶのが非常に難しい。日本画版のフレイバーテキストが対応したものだったら・・・。

《信仰無き物あさり》
『ミスティカルアーカイブ』 『闇の隆盛』
レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、レガシー、ヴィンテージ、統率者
※モダン禁止カード

『闇の隆盛』で登場以降、採用実績から構築済みデッキや『アルティメットマスターズ』に再録されたカード。カードを引き捨てる「ルーティング」が青のみならず赤にも許された当初の呪文。

2枚引いて2枚捨てるので《信仰無き物あさり》を含めると手札枚数こそ損失するが、その真髄は再使用が容易なフラッシュバック込みで計4枚もの墓地送り。特にデッキから直接送り込んでもなおデッキを掘り進められる点で評価が高い。

特にモダンでの活躍が著しく【ドレッジ】(発掘)の潤滑油として活躍。時を経るにつれ《虚ろな者》や《孤光のフェニックス》といった相性抜群のクリーチャーが登場、それぞれをキーカードとしたデッキの成立へと導き、「墓地利用」「好きな手札を捨てる」「軽量手札入れ替え呪文」といったそれぞれの強みから幅広く採用されていった。

最終的に『モダンホライゾン』にて《蘇る死滅都市、ホガーク》が登場。【ホガーク・ヴァイン】が圧倒的なデッキとして蹂躙することとなる。その結果、モダンでは墓地利用デッキが長くに渡り居座けメインから墓地対策カードが採用されるほどになったことから禁止されるとなった。

レガシー、ヴィンテージ、統率者といった使用できる環境では、依然としてこれほど使い勝手のいい呪文が無いことから【ドレッジ】やリアニメイト目的に採用され続けている。


全言語版の前衛的過ぎるアートに物議を醸した1枚。せめて手に持っている物にアイコン感がなければ違ったか。

日本画版は境内でやんちゃなさってるようで本当に信仰がなさそう。しかし、オリジナル版のやさぐれどもが強すぎる。クリスマス一緒に暴れたい。

《ぶどう弾》
『ミスティカルアーカイブ』 『時のらせん』
レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

古の《ぶどう弾カタパルト》を懐古セット『時のらせん』で魔道士が再現したもの。1点ダメージがどこへでも嵐のように飛んでいく。

《苦悶の触手》と同じく【ストーム】デッキのフィニッシュブロー。あちらよりも効率が悪く、より多くのストームを稼ぐ必要がある。しかし、一時的なマナ加速呪文が黒から赤に移ったことでモダンの範囲内だけで《捨て身の儀式》《発熱の儀式》、現在では禁止カードとなった《炎の儀式》《煮えたぎる歌》など豊富に存在。墓地の呪文を再利用する《炎の中の過去》を使ってさらにストームと、黒を使わないストームデッキの構築が可能な点から劣化とは言い難い。

ヒストリックでは《語りの神、ビルギ》や《領界路の解放》といったよからぬ臭いを醸し出すカードこそあるが厳しいか。


日本画風がやはり際立つ。これを機に赤系ストームを組みだす人がいてもおかしくない。

《高まる復讐心》
『ミスティカルアーカイブ』 『闇の隆盛』
レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

『闇の隆盛』で登場した墓地から唱えると高まって2倍になるサイクル赤。

自分の呪文のみとなった《余韻》である。やはり、フラッシュバックで豪快に狙いたいところだが、コピー元+2マナでも悩むのに+5マナは重すぎで使いづらい。同系統のコピー呪文とともに統率者戦で採用するのが主か。

ミスティカルアーカイブ全体に目立つストーム推しの一環だろうが、それでも使いにくいか。《戦慄衆の秘儀術師》のパワーを1上げるだけで墓地から唱える条件が満たせた上でノーコストになったりはする。


《一騎打ち》の戦闘描写などを見るに描かれているのはナヒリだろう。イニストラードにエムラクール呼ぶ程度に高まり過ぎた復讐心の持ち主なので違和感のない人選。

剣を浮遊させて戦う兄貴が好きなら全言語版、睨み顔の似合う傾いた姉貴が好きなら日本画版となる。

《立腹》
『ミスティカルアーカイブ』 『基本セット2020』
アンコモン
・使用可能フォーマット
 スタンダード、パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

『基本セット2020』で登場、『テーロス環魂記』再録のスタンダード。赤らしく若干パワーに偏っているがタフネスも上がる強化呪文。1マナなので効率が良い。

《果敢な一撃》《神々の思し召し》と同じく軽量の強化呪文に特化したデッキの選択肢となるが、それらと比べて利点は少なく次点となる。


全言語版の殺意が凄いが、日本画版に「もー怒った!!!」って詰められたい。

《稲妻》
『ミスティカルアーカイブ』 『リミテッドエディション』
(α,β)
レア
・使用可能フォーマット
 モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者
※ヒストリック禁止カード

初版~第4版まで存在したどこでも1マナ3点ダメージなる最高峰の効率にインスタントという最強の火力呪文。2021年においてもこれを超える火力呪文は存在しない。『基本セット2010』『2011』にて再録されると案の定カードパワーを炸裂。これによりモダンにおいても存在が許される古のカードとなっている。

基準が《ショック》、2マナ3点火力ですら慎重に作られる中でヒストリックに存在することが許されるわけもなく禁止カード。『ジャンプスタート』収録時にも弾かれている。素直に《稲妻の一撃》使いましょう。


赤使いが一番好きなカードと言い切っていいほどの人気カードなだけありイラストが豊富。オリジナル版の人気からそのままFOILにしたプロモにフルアート版プロモ。SecretLairで4種のフルアート追加。

ミスティカルアーカイブ版では山から稲妻三本迸ってるのはかなり芸術点が高い。

だが、それでもーーー

フレイバーテキストが良すぎる『2010』版を使い続けるだろう。(『2011』再録時には消えたフレイバーテキストだが、『エターナルマスターズ』以降は復活している。)

《ミジックスの熟達》
『ミスティカルアーカイブ』 『統率者2015』
神話レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、レガシー、ヴィンテージ、統率者

イゼット団に属するゴブリン、ミジックスさんの熟達。『統率者2015』の「派遣の掌握」収録でメイン統率者は彼女ご本人である。

赤に時折登場するセメタリーの呪文をリユースする呪文。4マナで1枚。そこにイゼット・テクノロジーであるオーバーロードにアサインしたことでオールスペル・フリープレイを実現。8マナものコストに見合った成果をコミットする。

ヒストリックでストームデッキのキーパーソンになり得るか。


いずれもミジックスさん本人がはっちゃけているイラスト。和装も良いが大魔法感あるのは全言語版。

《ショック》
『ミスティカルアーカイブ』 『基本セット第6版』
アンコモン
・使用可能フォーマット
 スタンダード、パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

《稲妻》から《火葬》を経て『第6版』より基本火力となった1マナどこでも2点インスタント。以降、全ての火力は《ショック》を基準に生まれ落ちた、火力呪文の母である。『2010』『2011』ではまさかの《稲妻》再録によりその座を明け渡したものの、現在では再び基本火力の地位を取り戻している。

効率こそ落ちたが軽量のシステムクリーチャーを役には充分で、環境次第でお呼びがかかる立ち位置。より効率の良い2マナ火力や効率が劣るが便利な効果がついた亜種に使用率が劣りがちではある。

かつて『マジックオリジン』にて再録を逃し『カラデシュ』での再録まで空白期間が生じ、ソーサリーだったりクリーチャー限定火力だったりの火力呪文に難のある時代があった。赤の灯火が消えつつある中で思い起こす「常にあった」というありがたみ。この時代を経験した者たちは「最低でも《ショック》がある」と改めて身に刻み、《ショック》のもたらす安心感は火力呪文界の定説となった。


歴代イラストのどれも火花でパッチン2点といったもの中で全言語版の迫力が際立つ。どう見ても2点ではない。

《石の雨》
『ミスティカルアーカイブ』 『リミテッドエディション』
(α,β)
レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

初版から存在した土地破壊の基本呪文。《石の雨》を基準として多くの呪文や土地破壊能力を持つパーマネントが生み出されている。3マナで1枚破壊1種類では追いつかないことが多く、時代に応じて《略奪》や《破砕》との併用や《血染めの月》でマナロックすることで土地破壊デッキ【ポンザ】を組み上げてきた。

マナの発生源となる土地そのものの直接的な破壊はあらゆる行動への妨害に等しく、特に2色以上のマナを生み出すことができる特殊地形頼みの多色デッキ全般には脅威となる。特に先攻1マナクリからの2ターン目《石の雨》は覆すのが困難な差を生み出し、初心者たちは目から石の雨が零れ落とした。

『第9版』を最後に《石の雨》を筆頭とした3マナの土地破壊は登場しなくなり、《破砕》や下位互換となる《火口化》の4マナが基準となる。ヒストリックにて久々に登場することとなったが、土地破壊呪文の弱体化、そもそもの減少とは逆に土地加速呪文が豊富に用意される傾向となった現代MTGでは土地破壊に特化する構築は困難だろう。


『第9版』まで再録され続けると共に初心者向けセットや拡張セットにも再録されイラストが多い。シンプルに岩石で土地を破壊してるイラストが多い中で一番土地を失った悲壮感があるのは初版だろう。(明らかに人に当ててる。)

人生で最初に打たれて泣きを見た思い出補正から『ポータルセカンドエイジ』版を選ぼうか。

《胸躍る可能性》
『ミスティカルアーカイブ』 『エルドレインの王権』
アンコモン
・使用可能フォーマット
 スタンダード、パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

『エルドレインの王権』から登場した手札入れ替え呪文。《苦しめる声》をインスタントにした上位互換でありながら、『テーロス環魂記』『基本セット2021』に再録と完全に赤の基本カードの地位を築きつつあるスタンダード現役。

赤の軽量ドロー呪文として「果敢」や墓地利用デッキ、『エルドレインの王権』で青赤に割り振られた「各ターン2枚目のカードを引くたび」に誘発する能力を活用する目的で採用されるカード。

元となる《苦しめる声》が『ゼンディカーの夜明け』で再録、『イコリア』には2枚捨て3枚ドローの《安堵の再会》が再録、そして『ミスティカルアーカイブ』に《信仰無き物あさり》再録とあまりにも同系統の優秀な呪文が多く、赤単色でもデッキを相当掘り進めつつ墓地肥やしを行うことができるようになっている。


最近のカードだがスタンダードの範囲内だけでも再録を重ねており行き渡り切っているカードである。今後も定番カードとして定着するようならば長い付き合いとなるのでここで特殊イラストが増えたのはむしろいいことなのかもしれない。

カード名や効果を反映した各イラストの中で猫ちゃんが際立つか。目線的に足者にあるものを見て胸が躍っているように見えるがテキストボックスに隠れてわからないのが残念。(イラストレーターである石黒亜矢子氏のTwitterを見てもフルアート版は掲載されていなかった。)
実物だとわかるだろうか。

《ウルザの激怒》
『ミスティカルアーカイブ』 『インベイジョン』
レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

ついに始まったファイレクシアによるドミナリア侵攻。プレインズウォーカー、ウルザは生涯を費やしたファイレクシア打倒計画の実行部隊となるプレインズウォーカー連合「ナインタイタンズ」を結成。ファイレクシアの汚染環境に耐え抜き侵入、破壊工作をこなせるように設計したタイタンスーツに乗り込み復讐心を燃やす。

『インベイジョン』にて全盛期4000円を記録したトップレア。3マナ3点ダメージで効率こそよくないが、打ち消されない。現在では正直かなり微妙なカードとなったが、キッカー込みの12マナ10点軽減不可ダメージを叩き込むことあるほどに妨害、遅延性能が高い当時の青の強さを象徴するカードである。

『デュエルデッキ:ドミナリアvsファイレクシア』でウルザ本人が放つ呪文として描かれたのちに『モダンホライゾン』にてアンコモンへとレア落ち再録でモダン解禁となった。しかし打ち消し呪文の弱体化、クリーチャーの質向上といった流れから全盛期の面影は全くない。

ヒストリックでも同様だろう。よほど青が強くならない限り出番は回ってこない。


思い出補正ではオリジナル版だがウルザ本人の姿が確認できないのが残念。というかもう日本画版のタイタンスーツならぬサムライスーツの武将ウルザがかっこよすぎる。




《豊穣な収穫》
『ミスティカルアーカイブ』 『モダンホライゾン2』
 
レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック
※ヒストリックではすぐに使用可能だが、それ以外では『モダンホライゾン2』の発売を待てねばならないという大人の事情がある。

豊潤な収穫》ではない。『モダンホライゾン2』から先行収録。土地か土地でないカードを選んで手札に加えるという事故率を大きく下げる便利な呪文がたったの1マナ。まるで弱い場面がない。土地追加プレイを採用するタイプのランプが土地の供給、フィニッシャーの探し分けが行え、やはりモダンで一大勢力を誇る【ウルザトロン】での採用が候補となるだろうか。ヒストリックで使用感はしっかり確かめておきたい。


現状では日本画版が優勢だろう。覗き見してたら見つかった瞬間。

《冒険の衝動》
『ミスティカルアーカイブ』 『ドミナリア』
アンコモン
・使用可能フォーマット
 スタンダード、パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

『ドミナリア』初出、『イコリア:巨獣の棲処』にて再録されたスタンダード現役。クリーチャーか土地を探し出す便利な呪文。3枚の範囲こそ狭めだが1マナならしょうがないだろう。手札の質こそ担保できるがマナも枚数が増えるわけではなく、スカした時が悲しくなるので過信はできない。


ミスティカルアーカイブ両者とも素晴らしく難しい。イラストが前面に描かれた日本画版が若干優るか。フレイバーテキストも日本画版でも通用するものである。

《チャネル》
『ミスティカルアーカイブ』 『リミテッドエディション』
(α,β)
神話レア
・使用可能フォーマット
 ヴィンテージ(1枚制限)
※ヒストリック禁止カード

初版~第4版まで存在した歴代のインチキカードの中でも屈指の呪文。ライフ1点を1マナへと変換する。X火力《火の玉》とのコンボ「チャネルボール」の故事を成したカードで有名で、コンボが思いつかない方が難しいレベルの異常なマナ加速を実現。黎明期特有のライフ軽視カードである。

色マナが出ないので即死コンボにはもう一工夫だったりするが、現在ではいきなり《引き裂かれし永劫、エムラクール》らエルドラージの巨人どもが突っ込んでくるので縛りに縛られた制限が改定される余地は全くない。

ヒストリックで解禁されるわけもない。


『From the Vault:Exiled』で登場、『アイコニックマスターズ』でも採用されたRebecca Guay氏が強すぎる。

《耕作》
『ミスティカルアーカイブ』 『基本セット2011』
アンコモン
・使用可能フォーマット
 スタンダード、パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

『基本セット2011』から時を経て『2021』に再録された十年に一度の大豊作。3マナで土地1枚を出しつつ手札に次の土地も用意するとんでもなく便利な呪文。『神河物語』で活躍した《木霊の手の内》から秘儀を無くしたもの。

土地加速からフィニッシャーを叩きつける【ランプ】デッキを支える代表的な呪文で、再録情報が出て以降、確実に採用されると目され前評判通りの活躍をし続けている。3マナから5マナへと事故ることなく伸ばせる安定感で初手から綺麗に《耕作》プレイまでできたら勝率が一気に跳ね上がる。


 

つよい。

《調和》
『ミスティカルアーカイブ』 『次元の混乱』
レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

集中》が『次元の混乱』にて緑へとシフトしたシンプルに4マナ3ドロー。マナ加速が得意な緑では青よりも使い勝手が良く、ソーサリーなこともそこまで気にならない。

クリーチャーや土地に関するドローを得意とする緑の中で特異点ともいうべきドロー呪文。替えが効かずかつてはモダンやレガシーでも採用されたほどである。現在では統率者戦での採用が主でその需要に応えるためか再録回数が多い。中でもガラク版とビビアン版が存在し彼・彼女ととの調和がとれるようになっている。


『次元の混乱』版タイムシフト特有の異質感があるオリジナル版を使い続けるだろう。(探せばどっかにあるはず…。)

《クローサの掌握》
『ミスティカルアーカイブ』 『時のらせん』
レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

『時のらせん』にて登場した「刹那」を持った《帰化》。唱えた瞬間から一切の行動を許さない確実製の高いアーティファクト、エンチャント破壊で特に《師範の占い独楽》を握りつぶすことで定評のあった。

青の打ち消し呪文が通用しない置物対策としてサイドボードの有力候補。しかし3マナと《帰化》とその亜種よりも重いことからあくまで選択肢の一つといった立ち位置である。

余談となるが『時のらせん』経験者には刹那持ち呪文を使用する上で優先権のやりとり、絶対的なようでマナは出せるし誘発型能力はきちんと誘発すること、変異を表向きにするなどの「特別な処理」は使用できることといった対刹那用雑学が蓄えられている。


刹那を持つカードのイラストは「呪文を使用する前」と「使用された後」を時空の境界線で区切った描写が成されているのが特徴である。それを見事に表現した全言語版の芸術点が非常に高い。

《自然の秩序》
『ミスティカルアーカイブ』 『ビジョンズ』
神話レア
・使用可能フォーマット
 レガシー、ヴィンテージ、統率者
※ヒストリック禁止カード

『ビジョンズ』初出、同年発売の初心者向け商品『ポータル』に再録されたアドバンス召喚。マナクリからフィニッシャーにつなぐ雑に強い呪文で緑に完全に合致している。

見た目通りに強くスタンダードの時点からデッキを成立させたカードで、現在では【エルフ】での活躍が顕著。マナエルフたちからマナエルフたちをずららと並べて誰か一人を犠牲に《孔蹄のビヒモス》を呼び起こし一気に踏み荒らしている。統率者でも同様の動きが可能で、サーチカードの重要性から『エターナルマスターズ』の再録を経てもなお高額カードの1種である。

余談となるが、ストーリーを反映したフレイバーテキストの通り《聖なる報復者アズマイラ》を生贄に捧げることができるが、《ゴロンドールのマンガラ》も《外交官マンガラ》も自由にできない。


全言語版の《孔蹄のビヒモス》っぽさのある巨大な生物を呼び起こすイラストが実にいい。

《原初の命令》
『ミスティカルアーカイブ』 『ローウィン』
神話レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

・『ローウィン』にて各色登場した4つのモードから2つを選ぶ便利呪文サイクルの緑。

・7点という数値こそ大きいが回復だけでは微妙な中、モードの1つとしてなら優秀。

・稀に登場する緑のバウンス。デッキの一番上に土地を送り込み1ターンドローを腐らせる行動が意外と強いことで定評がある。

・ライブラリーアウト、墓地利用対策の切り直し。これもモードの1つなら局所的に役立つ。

・このカードの本命となるクリーチャーサーチ。7点回復か1ドロー腐らせて延命をしつつ繋げる。

・5マナという重さを克服できる【ランプ】系デッキで採用される。


・非常に難しいけど、日本画版当たったらほっこりすると思う。

《新たる芽吹き》
『ミスティカルアーカイブ』 『リミテッドエディション』
(α,β)
レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

初版から第3版(リバイズド)まで存在した万能墓地回収呪文。黎明期はパワー9を筆頭としたカードパワーが高すぎるが故の制限カードたちを再利用できてしまう点から《新たなる芽吹き》自身も制限カード指定。ヴィンテージ制定後も制限、レガシーでも禁止カードだった、

後に登場した墓地全部を唱えだす《ヨーグモスの意志》、手札に戻すまでもなく唱えてしまう「フラッシュバック」や《瞬唱の魔導士》、自力で帰ってくる「発掘」や「脱出」など《新たなる芽吹き》に頼る必要性が薄くなっていったことから使用率が激減。現在では禁止制限共に解除。『モダンホライゾン』に再録されモダンにも解禁されている。

ヒストリック解禁となったが影響はあまりなさそうである。


全部良くて困るが日本画版がいとおかし。

《蛇皮のヴェール》
『ミスティカルアーカイブ』 『カルドハイム』
アンコモン
・使用可能フォーマット
 スタンダード、パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

《レインジャーの悪知恵》の再録にナイスカード!とわめき立っている中に『カルドハイム』でやってきたほぼほぼ上位互換。+1/+1カウンターとなったことで除去呪文を回避しつつ打点を上げられる無駄のない呪文となった。

主戦場はリミテッドだが+1/+1カウンターのシナジーを主軸としたデッキなら攻防共に活躍できる。


全言語版の呪文弾きつつムキムキになってる感が異常。強化呪文としてはこちらを選びたいが、日本画版を捨て置くにはあまりに惜しい。神河に寄こせ。実用品と観賞用に分けるしかない。

《嵐の乗り切り》
『ミスティカルアーカイブ』 『モダンホライゾン』
レア(!?)
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

『モダンホライゾン』でいきなりモダンへと参入したライフ回復呪文。本当にただ回復するだけでストームの特性から無限ライフコンボというわけにもいかない。単純な効率だけで見ればこれよりも優れた回復呪文は多分に存在するだろう。

しかし、20点きっちりぶち込んでくる《苦悶の触手》《ぶどう弾》に乗っけて放つと絶望的な数値に達し対ストームとしては特筆に値するサイドカードとして使用されている。ミスティカルアーカイブひいてはヒストリックへの投入もこれが目的だろう。

個人的には強豪プレイヤー、玉田遼一氏のミスティカルアーカイブ格付け放送のコメント欄に現れた《ボーラスの城塞》のライフコストに充てるストームデッキが通用するのか注目している。


日本画版がかっこいいが、かっこいいイケメンなのかかっこいい美女なのかが私の視力では判別が難しいけどまあどっちでもいいかとなる。《嵐の乗り切り》の中でブースターブリッツしながら時を過ごしたい。




多色

《灯の殲滅》
『ミスティカルアーカイブ』 『灯争大戦』
レア
・使用可能フォーマット
 パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

ラヴニカを舞台に繰り広げられたニコル・ボーラスが成す長期計画の集大成『灯争大戦』。プレインズウォーカーの灯を刈取る古の呪文とそれを繰り出す永遠衆。

最終局面。不死の傀儡となり果てたアモンケットの神々を駆る指揮官リリアナ・ヴェスはついに反逆。皮肉にもかつてボーラスに弄ばれた《栄光の神、バントゥ》の牙により古呪が発動。

全知全能を求めた最古の悪は灯と記憶。数多の世界と幾千の勝利を手にした力の頂点、片手で足りる敗北と死を超えた残酷なる根本原理。その一切を残さない名も無き龍へとなり果てるのだった。


対フィニッシャー用の追放呪文。対象の関係で確実にテンポアドバンテージを得ることができる。少数の大型クリーチャーやプレインズウォーカーを勝ち筋とするコントロールデッキに極めて強い。

もちろん、3マナ以下が主力のアグロやシステムクリーチャー相手には完全に腐り散らかしてしまうのでこれだけに頼ることはできない選択肢の一つ。白と黒ともに優秀な除去呪文を有する色なことからそれらと併用する形での採用。


ヒストリックでも【5色ニヴ再誕】を愛用してる身から大変馴染み深いカードでミスティカルアーカイブへの採用は大変うれしく思う。

が、同じく『灯争大戦』の注目ストーリーカードかつ汎用性の高い除去呪文《暴君の嘲笑》を採用している関係で片方だけミスティカルアーカイブとなってしまうのがなんとももどかしく、統一感のためにオリジナル版を使用し続けることになるだろう。畜生、『ストリクスヘイヴン』が対抗色推しで憎い。

《電解》
『ミスティカルアーカイブ』 『ギルドパクト』
レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

次元:ラヴニカを構成する10のギルドの一つ、青赤「イゼット団」を代表する呪文。青と赤らしく火力とドローの組み合わせ。

簡単にカードアドバンテージ得られる構成なことで3マナ3点と火力呪文としては控え目。それと引き換えに割り振り火力となっており、環境に存在するタフネス1のクリーチャー時代でその評価が大きく変化する。


【5色ニヴ再誕】の候補と考える以上、ニヴ=ミゼットと関係が深すぎる『ギルドパクト』版の採用となるだろう。

ーーーと言いたいが、フレイバーテキストの「イズマグナス」とはイゼット団のエリートたち。つまりは、ミスティカルアーカイブ版もイゼット団のカードである。全言語版が当たったら手のひら返します。

《成長のらせん》
『ミスティカルアーカイブ』 『ラヴニカの献身』
レア
・使用可能フォーマット
 パイオニア、ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

次元:ラヴニカを構成する10のギルドの一つ、青緑「シミック連合」を代表するどころかスタンダード当時、あまりに便利すぎて青緑最強伝説を確立、禁止へと至ったカード。基本的なことは禁止告知の時に書きなぐったので割愛する。

1125枚目「成長の禁止」

スタンダード外では問題なく使用可能。


オリジナル版の自然から建造物、建造物から自然へのイラスト全体を通して描かれたらせん構造が極めて素晴らしくこれ以上の物は考えにくい。申し訳ない。

《稲妻のらせん》
『ミスティカルアーカイブ』 『ラヴニカ:ギルドの都』
レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

次元:ラヴニカを構成する10のギルドの一つ、赤白「ボロス軍」を代表する呪文。以前《ボロスの印鑑》のついでに『ラヴニカ』時代のボロスについて語ったらおおよそ《稲妻のらせん》になる程度のパワーカードなので基本的なことは割愛する。

1202枚目「ボロスの印象」

ヒストリックで《稲妻の一撃》が頑張ってる中にやってきたとんでもない優良火力。【赤単】が《稲妻のらせん》のためだけに白に触れてもおかしくないほどの有力カードである。


稲妻よりもらせんよりも中央の武者が目立っている点が気になる…と硬派ぶるのは無理だ。日本画版がほしい。

しかし、玉田遼一氏のミスティカルアーカイブ格付け放送にて中央の美人が男性ではないかとの指摘及びそれへの賛同が続いた。私の中で確固たるものとして生じた「美女でかつ武者である」という認識は崩壊の危機に瀕している。いや明言されてない以上、所有者の認知こそが正解のはず。今後一切ミスティカルアーカイブ版《稲妻のらせん》の情報について観測しないこととし、美女であるという認識を保持したまま生きていこうと思う。

《化膿》
『ミスティカルアーカイブ』 『ラヴニカ:ギルドの都』
レア
・使用可能フォーマット
 ヒストリック、モダン、レガシー、ヴィンテージ、統率者

次元:ラヴニカを構成する10のギルドの一つ、黒緑「ゴルガリ団」を代表した呪文。以前《ゴルガリの印鑑》のついでに『ラヴニカ』時代のゴルガリについて語った回に基本的なことを描いたので割愛。

1201枚目「ゴルガリの印象」

ヒストリックに参戦、依然として便利な除去呪文であることは間違いないのだが《暗殺者の戦利品》《大渦の脈動》のモダンを超えてレガシーですら採用される同色の除去呪文が存在。

これらの相互互換であるものの次点に位置することになるだろう。パワーバランスがいかれている


全言語版のフレイバーテキストとの併せ技が素晴らしい。それだけに日本画版が妖術使いのような姉御が実にもったいない。いっそのこと消してほしかった。神河に寄こせ。




 

課題

ページ分割するか悩んだ末に1本にまとめることを選び見やすさ、わかりやすさを投げ捨て文字数数える気も失せた記事の末尾に辿り着いた読者に対する筆者の気持ちを述べなさい。(10点)

※ミスの報告にはさらに加点。

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フレイバーテキスト

  1. まだ半分なのに読みごたえ充分なの笑いました
    汚れた契約を再録するの優秀すぎる…
    edhでタッサコンボ流行ったころから再録計画したにしても偉いと思う

  2. 日本語版イラスト用意してくれるならフレイバーテキストも用意して欲しかったですね…

    とはいえどのイラストも魅力的で開けるのが楽しみですね!

  3. 《電解》3マナ2点火力ですね(加点狙い

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