スポンサーリンク
100日EDH

1216枚目「オルゾフの印章」

オルゾフの印鑑

Orzhov Signet / オルゾフの印鑑 (2)
アーティファクト
(1),(T):(白)(黒)を加える。


紋章が何にあるかは、紋章自身と同じぐらい重要だ。それが大メダルにあるなら、持ち主は主だ。それが身体の刺青なら、持ち主は奴隷だ。

オルゾフの印章は「きたねえことばっかするデッキだな」と思ってたら後に背景世界を知って本当にきたねえギルドだった。





『ギルドパクト』初出のコモン。ギルドのシンボルを象ったマナフィルターでありながら、無色1マナを有色2マナへの変換なのでマナ加速としても機能する優秀なアーティファクト。

2色の組み合わせ10組の各ギルドに存在し、《オルゾフの印鑑》は白黒のギルド「オルゾフ組」に対応する。

「オルゾフ組」は宗教団体である。しかしその実態は経済行為全般を取り仕切るビジネスを主軸とした組織で、本領は高利貸。貨幣製造までも担ったとにかく金のギルドとなる。信仰対象は金銭とすれば社会風刺に見えてくるね。

構成員は宗教団体の体で明確に階級分けされており、権力者は「幽霊議員」として死してなお支配階級に君臨、奴隷として仕えているのは肉体を担保に負債を追った者たちの末路である。(後にケイヤによってこの構造は破壊されたが今回は割愛する。)

ゲーム的には白と黒らしいアグロ、コントロール共に長けたカードが目立ち、共にデッキが成立した。特に【オルゾフコントロール】は初期から成立し、中でも《債務者の弔鐘》を採用した【誰がために鐘は鳴る】というリアニメイトに寄せた構成のデッキが実績を挙げる。

同時に《債務者の弔鐘》を採用しない純粋な【オルゾフコントロール】も存在。構成にほとんど差はなく、除去、ドロー、手札破壊、フィニッシャーのシンプルなコントロールデッキである。

《オルゾフの印鑑》はマナ加速のみならず、当時標準的立ち位置として基本セット常連だったダメージランド《コイロスの洞窟》から生成する無色マナをダメージ無しで色マナへと変換、特にダブルシンボルである《神の怒り》をよりライフを保ちながら放てる面で有用性が高く重宝された。

これだけで話が終わってしまうので、「オルゾフの昔話」をしようと思う。『ギルドパクト』発売当初。当時通っていたカードショップにて仲間内でプレイしていたドローカルな印象論。メタゲームを度外視した牧歌的マジックな話になるのを前置きとしたい。

オルゾフ憑依

まずオルゾフがもつ能力「憑依」に触れなければならない。なぜなら、今後一切出てこないからである。

憑依(このクリーチャーが死亡したとき、クリーチャー1体を対象とする。このカードをそれに憑依している状態で追放する。)
クリーチャーでない呪文にも存在する。

要は、クリーチャーが死亡したときに誘発する能力(PIG)を持たせる能力なのだが、戦場にクリーチャーが残っていなければ機能しない。その上、強力な憑依持ちもいない。「憑依」よりも「変成」の使用回数が圧倒的に多いというオルゾフ組合員が大多数だろう。

839枚目「『今日のおやつ、お前だってよ』『えっ、おれ?』」

それとは関係なく良質なカード自体は多く、《化膿》流れを汲む単体除去《屈辱》、2マナ追放手札破壊《酷評》、そして《絶望の天使》。

当時の『基本セット』は『第9版』。問答無用の全体除去《神の怒り》現役に加えて、ドローエンジンとなる《ファイレクシアの闘技場》。

『神河』ブロックからは《夜の星、黒瘴》や《頭蓋の摘出》といった良質なカードに恵まれ、デッキを構築する土台は十二分に目立つ。正統派コントロールデッキとして早期から構築されていた。

友人の一人が特に愛用していたデッキで私は《神の怒り》を撃たれる側。円らな瞳の《巨大ヒヨケムシ》ちゃんトップデッキを祈る日々。

時を経て『時のらせん』に移ると、彼はタイムシフトしてきた《怒りの天使、アクローマ》を《ゾンビ化》する不届き者と化す。

あのアクローマだぞ?お前、怒り怒りって怒りたいのはこっちだよ。

そして、その頃。Ron Spencer氏が手掛けたフルアート版《神の怒り》が登場する。生まれた時から《神の怒り》撃たれる側な私でも流石にこればかりはなんとかせねばと揃えたわけだ。

さらに手元には『レギオン』版《怒りの天使、アクローマ》があった。

ーーーこうして、狭い界隈の身内コピーデッキが完成。戦場に土地と印鑑しか出ないミラーマッチは初戦から泥仕合を極め「いや、流石にこれは無いな」とバインダー行きとなる。なんかあっさり終わったなって思ったかもしれないが、本当にあっさりデッキ崩したのでそれを感じ取ってほしい。

100日後に完成する統率者 23日目

1172枚目「100日後に完成する統率者」

印鑑サイクルは優秀なマナファクトととして統率者戦において広く採用されるカード群のようだ。多色統率者ならば色の合う印鑑をとりあえず採用しておいて何一つ不便はない。

《オルゾフの印鑑》は『統率者2015』にて新規イラストが登場。それ以降の再録を重ねている。

例によって採用するのは『ギルドパクト』版となるここに来てついに使用経験のある印鑑である。

 

本当はもっと短い記事でオルゾフらしくブロガーの側面から金銭の話でもしてみようと思ってたらしいよ。
note買ってくれた人ありがとうとか、かつてamazonの欲しいものリストを突っぱねる記事書いたけど、今じゃ珍しくないネット文化になりつつあって他人の到着報告ツイートを眺めるたびに「あの時設置してたらどうなってたんだろう」って考えるとか、amazonがブログ執筆必須栄養素”ニコチン”を取り扱ってたら今ここに設置してたなとか、ブログに集金箱設置できるサービスあるけど俺だったら送らねえなって見送った話とか、もう嫌儲的な時代じゃなくなってるのは実感してるけどそれ以上に俺の感覚が遅れて行ってるだけなんだなとか、そもそも俺も何も生み出してないわとか。
実に非生産的だけど、最近ブログは書いてるけど文章書いてないなってなってるからここに無理やりねじ込んだよ。





 

広告

神河:輝ける世界
発売日: 2022年2月18日
ドラフトブースター Amazon 駿河屋
セットブースター Amazon 駿河屋
コレクターブースター Amazon 駿河屋

フレイバーテキスト

  1. 憑依は唯一《悔恨の泣き声》が緑黒のハンデス&タルモデッキに使われてた気がする。
    オルゾフはコントロールの他にも《オルゾヴァの幽霊議員》がトークン食べながらチラチラするアグロとかあった思い出。

    • なるほど《小悪疫》+《タルモゴイフ》デッキに《悔恨の泣き声》・・・!
      その時期はあんまり触れてなかったんで助かります。

今日の手札

ポータル

タイトルとURLをコピーしました