Omen of the Sea / 海の神のお告げ (1)(青)
エンチャント
瞬速
海の神のお告げが戦場に出たとき、占術2を行い、その後カードを1枚引く。
(2)(青),海の神のお告げを生け贄に捧げる:占術2を行う。「私の時が来る。高波がうねり、最も高い山までも飲み込むのだ。」
海の神のお告げによりゲーム勝利となる。
『テーロス環魂記』コモン。次元:テーロスを象徴する、パーマネントのマナシンボル数を参照する能力「信心」をサポートすべく、各色に登場したエンチャント「お告げ」サイクルの1種である。
いずれもコスト相応の戦場に出た時の能力と、3マナ生贄で占術2を行う起動型能力を有する。
他の色のお告げが1/1トークンや2点ダメージと相手を選ぶ効果だったり、より扱いやすい呪文がある中で《海の神のお告げ》だけは汎用性が高く、別格の採用率を誇った。
2マナ瞬速で占術2と1ドローという《定業》そのものの効果。実質インスタントとなったのに1マナ重くなっただけである。さらに、マナの浮く中盤以降に3マナ占術2でデッキの安定感を向上させる。コントロールデッキ全般で無駄のない働きをしてくれる優良エンチャントであった。
インスタントでなくエンチャントなのも時代に恵まれ、【エスパースタックス】にて《予言された壊滅》の維持に機能した。
さらに相棒の中でも特に高い使用率を誇った《空を放浪するもの、ヨーリオン》のパーマネント一時追放により、再度能力を使いまわすことができる。【スゥルタイ根本原理】など《ヨーリオン》を相棒採用するコントロールデッキ全般に漏れなく投入された。
80枚デッキなる未知の領域に達した《ヨーリオン》デッキが、スタンダード最強に幾度も躍り出た背景はこの《海の神のお告げ》無くして語れないだろう。
スタンダード落ちとなっても、ドロー呪文でありながらインスタント・ソーサリーではなく、それらに匹敵する性能のエンチャントという独自性から、それこそ《ヨーリオン》と共に採用され続けるだろうし、エンチャントシナジーに特化した【エンチャントレス】のようなデッキに居場所を見つけるだろう。
パーマネントをチラチラさせる姿は拝めずとも、デッキ上をチラチラ見るタッサの時は本当に続くのかもしれない。
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