日を浴びるルートワラ
Basking Rootwalla / 日を浴びるルートワラ (緑)クリーチャー — トカゲ(Lizard)(1)(緑):日を浴びるルートワラはターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。この能力は、各ターンに1回のみ起動できる。マッドネス(0)(あなたがこのカードを捨てる場合、あなたはそれをあなたの墓地に置く代わりに、マッドネス・コストでそれを唱えてもよい。)1/1
「今の時期はこの辺りが一番日当たりがいいからな。」
太陽に顔を向けたまま笑顔で言いました。
「だがもう雨季に入る。俺は行くぜ。」
ルートワラは軽快に木から降りて歩き出しました。
短い手足なのに、獣のように堂々と。
「お前も来いよ。サンセットのベストプレイス、教えてやるぜ。」
この狂気の沙汰に『雑種』は戸惑いましたが、付いて行くことにしました。
誰かに誘われるのが初めてだったのもありますが、日にあたって白くなるのも好きだったのです。
ルートワラは『雑種』によじ登り「こっちのほうが早いからな」と言って笑いました。
こうして、二人は駆け出しました。
ルートワラの言う「ベストプレイス」は犬の疾い足でも長い旅路でした。
旅の中でルートワラは色んなお話をしてくれました。
ルートワラは何度か振り落とされましたが、すぐによじ登って話し続けます。
ワームが空を飛ぶという不可思議な話・・・。
咆哮が聞こえるリスの巣を堂々と巡った話・・・。
獣のようなアメーバや熊人間という怪物の話・・・。
「・・・そして子豚ちゃんは板金鎧のお家を建てましたとさ!」
中でも「鉄板ネタ」ならぬ「板金ネタ」がお気に入りのようで何度も何度も語りました。
その話を『雑種』が全部覚えた頃。
やっと「ベストプレイス」に着きました。
でも、
「なんてこった。」
その場所に人間が街を作っていたのです。
トカゲと犬ではとてもじゃないけど入れません。
特に、犬である『雑種』と違ってルートワラはペットには不向きなのです。
『雑種』はルートワラを慰めようとしました。
居場所が無い寂しさを知っているからです。
でもルートワラは笑っていました。
最初に見たあの時と同じように。
『雑種』が不思議そうにしていると、ルートワラは言いました。
居場所が無い寂しさを知っているからです。
でもルートワラは笑っていました。
最初に見たあの時と同じように。
『雑種』が不思議そうにしていると、ルートワラは言いました。
「ベストプレイスってのは変わっていくものなのさ。」
「いろんな場所で日を浴びてきたが、
お前の背中が最高だぜ。」
おしまい
フレイバーテキスト
イイハナシダナー
そしてマングースだけが残りました
イイハナシダナー
おじさん目から汗が出ちゃったよ…( ;∀;)
イイハナシダナー
しかもいい話じゃねえか
イイハナシダナー
やはり主は文才に溢れてる。
そろそろマナバーンにデビューしないかな?期待してる!
イイハナシダナー
じんわりきますね
と、みせかけてー(´・ω・`)
イイハナシダナー
今までで1番好きだよこれ
将来の夢ができた。このルートワラみたいになりたい……
いい話だった。
このあと雑種が蔦と友達になって。
2chDでルートワラと再開しそう。ムリかな
あれ?物あさりさんは?
イイハナシダナー
激動!サイカトグ編楽しみに待ってます
イイハナシダナー
カード紹介ブログで感動するとは不可思議。
マジでいい話じゃねーか
じんわり来た。すき
そいえば、野生のいぬはどこへ行ったんだろうと思たら”サイクリング”ってことは……
じつは日の当たるとこでもなんでもなく拷問生活している牢獄のほうが楽しく活動できるなんて予想だにしなかったろうな、この2匹。