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土地

330枚目「ウルザのサガ」

ウルザの鉱山

Urza’s Mine / ウルザの鉱山 
土地 — ウルザの(Urza’s) 鉱山(Mine)
(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。あなたがウルザの(Urza’s)・魔力炉(Power-Plant)とウルザの・塔(Tower)をコントロールしている場合、代わりにあなたのマナ・プールに(2)を加える。

 


 大アーティファクト時代には、鉱山は都市と同じくらいありふれたものとなった。

ウルザの鉱山とはウルザズサーガである。





ウルザは多層次元の中心世界である次元:ドミナリア、その歴史そのものを体現した工匠にして、強大なプレインズウォーカーである。
弟のミシュラも才能ある工匠で、この弟との関係がウルザの、ドミナリアの運命を大きく動かしていった。
《最高工匠卿、ウルザ》 《工匠の神童、ミシュラ》
二人は年の初めと年の終わりに生まれた、同じ年の兄弟(AR0年、ARとはである)。母親は生まれてすぐに亡くし、父親は再婚したが、義母との仲は良くなく、父親も病に倒れるたことで、父親の知人である考古学者トカシアと、その発掘隊に引き取られ、彼女を実の親の様に慕った。
トカシアは親代わりであると同時に、自身の古代スラン文明の知識やアーティファクトに関する知識を教え、兄弟の師匠ともいえる人物となる。
ウルザとミシュラは共に勉強熱心だったが、ウルザはテント内で資料の研究に励むインドア派、ミシュラは部族から話を聞いたり掘削に赴くアウトドア派と、真逆の方向に育っていく。しかし、二人は決して仲が悪いわけではなく、唯一の肉親同士としてお互いを支えあって生きていた。

二人が発掘隊のキャラバンに引き取られて6年後(AR16年)。発掘隊はスラン文明の遺物《羽ばたき飛行機械》を良好な状態で発見、ウルザを中心にその修理・復元に成功する。テスト飛行の際に大地に巨大な地上絵が描かれていることに気づき、その解読の結果、ある一つの地点を指し示していることがわかった。その場所は険しい山脈に囲まれた場所であり地上から行くのは困難で、キャラバンは飛行機械による調査隊の派遣を決定した。
《羽ばたき飛行機械》
『アンティキティー』版
多くの学者が信じる説によれば、この羽ばたき飛行機械こそ、ウルザが機械生命に挑戦した最初の試みの結果であるという。おそらく、トカシアの見習であった若い頃に作られたのであろう。
テスト飛行から4年後(AR20年)。飛行機械の整備・調整を完璧に済ませたトカシア、ウルザ、ミシュラの3人が出発。地上絵が示した地点上空に辿り着くと、眼下にはスラン文明の遺跡が立ち並んでいた。上空を旋回していると突如、ロック鳥の群れに襲われ不時着、近くの洞窟へと身を隠すことに。
この洞窟こそが古代スラン文明の首都、ハルシオンの遺跡であり、白黒コンの繁栄を支えた《コイロスの洞窟》である。
《コイロスの洞窟》
「コイロス」とは古代アルガイヴ語で「秘密」を意味し、ウルザが名づけた。
洞窟を探検した三人は、最奥部で稼働していた施設の中枢で絶大な魔力を秘める宝石「パワーストーン」を発見する。兄弟がパワーストーンに近づくとパワーストーンは二つに割れ、ウルザが《Mightstone》を、ミシュラが《Weakstone》をそれぞれ分け合う形となった。
この洞窟とパワーストーンの役割を知るのは遠い先の話である。
《Mightstone》 《Weakstone》
彼の弟ミシュラと、師匠トカシアで一緒にコイロスの聖窟を探検していた時の事。遅れたウルザはタグシンの広間で驚くべきマイトストーンを発見した。 兄弟の少年時代、トカシアはコイロスの聖窟の探検に彼らを連れて行った。そこ、タグシンの広間で、ミシュラは神秘的なウィークストーンを発見したのだ。
三人がキャンプに戻った後、ウルザとミシュラは事あるごとにパワーストーンを巡り争うようになる。トカシアは二人をなだめようとするが、その巻き添えで死亡してしまう。彼女の死がきっかけとなり、ついに兄弟は袂を分かつこととなった。

ウルザが21歳になった頃(AR21年)。彼はヨーティアという国の首都グルーグにある「ラスコー時計店」にてラスコー氏の弟子として住み込みで働き、王女カイラと出会う。しばらくして、王女の婿探しの儀が始まった。それは「広場中央になる翡翠の巨像を動かしたものが王女と結婚できる」というもの。
ウルザは王女との結婚にこそ興味はなかったが、王女の婿に与えられる宝の山の中に古代スラン文明の秘本《ジェイラム秘本》があることを知ると、「力ではなく知識で動かす」と宣言し、自ら作り上げたアーティファクトのロボットで翡翠の巨像を動かしてみせた。
これに国王は難色を示したが、カイラの説得とラスコーの言葉を受けて結婚を許可、結果的にウルザはヨーティア国の王族となり権力を手にした。
《ジェイラム秘本》
『アンティキティー』版
この古ぼけた秘宝がウルザにもたらした勝利は数多い。しかし、そのウルザとて、神秘のルーン文字を完全に読み解いたというには程遠かった。
一方ミシュラは、ヨーティアと対立していたファラジという国で王子の家庭教師という立場から実権を掌握、ファイレクシアに魅せられその技術を取り入れていく。
こうして、兄弟の対立は国家の対立に発展していくことになった。

AR27~28年頃、後に「兄弟戦争」と呼ばれる戦争が勃発する。開戦まもなく首都グルーグとその防衛軍は、ミシュラにより複製されたファイレクシア製の兵器《ドラゴン・エンジン》と、お手製の《戦争機械》に壊滅させられてしまう。
これ以上人の犠牲を出したくないウルザは、自身も機械の兵力を増産することを決意。これによりテリシア大陸中の資源を浪費していってしまう。また、この頃ウルザには息子ハービンが生まれている。
《ドラゴン・エンジン》 《ミシュラの戦争機械》 《露天鉱床》
 
AR55年。青年となったハービンが小大陸アルゴスを偶然発見すると、戦争はこのアルゴスの豊かな資源を巡る争いへ移り変わっていく。アルゴスには森の意志を体現する女神ティタニアと、彼女を信仰するエルフ、ドルイドたちと屈強なツリーフォークがいた。彼女らは当初こそ抵抗していたが、為す術もなく次第に諦めへと変わっていった。
《アルゴスの庇護者、ティタニア》 《自然のらせん》
ウルザが鹵獲、改造したドラゴン・エンジンにアルゴスの難民を乗せて別の次元へ避難させたのはおそらくこの頃である。後にある次元に辿り着き、その地で伝説として語り継がれているが、それはまた別の話。(『メルカディアン・マスクス』)

AR63年。ついにアルゴスの地にて最終決戦を迎え、ウルザはミシュラと直接対峙した。
そして、この時。ウルザはミシュラがファイレクシアに魂を捧げ、既に『生きる機械』となり果てていたことを知る。
深い怒りと悲しみを抱いたウルザは、スラン文明のアーティファクト《Golgothian Sylex》(ゴーゴスの酒杯)の力を解放、大爆発を起こし、ミシュラをアルゴスごとふっ飛ばした。
この超大規模魔力爆発の影響からドミナリアは氷河期へと突入することになる。まさに災厄の象徴である。
《Golgothian Sylex》 《仕返し》
当然、ウルザも大爆発に巻き込まれたのだが、ミシュラが持っていたパワーストーンがウルザの持っていたパワーストーンに引き寄せられ、ウルザの目の代わりに頭蓋骨に収まってなんとかなった。なんとかなるのか。
 
追記:この《Golgothian Sylex》を起動し吹っ飛ばした場面こそが、『ドミナリア』で登場した伝説のソーサリー《ウルザの殲滅破》である。
《ウルザの殲滅破》
こうして戦争は終結し、ウルザはプレインズウォーカーとなった。

 

つづく
※この記事はMTGWikiの記事「ウルザ」を中心に、その関連人物の記事や他サイトの情報を再構築してものである。

 





 

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フレイバーテキスト

  1. ねんがんのパワーストーンをてにいれたぞ!

  2. 「災厄の象徴」のとこにもリンクを貼るべき

  3. ミシュラの戦争機械、いろんな意味でやばいな

  4. 唐突な災厄の象徴に草

  5. クルーグじゃないのん?(Kroog)

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