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1030枚目「蛋白石」

オパールのモックス

 

Mox Opal / オパールのモックス (0)
伝説のアーティファクト
金属術 ― (T):好きな色1色のマナ1点を加える。この能力は、あなたがアーティファクトを3つ以上コントロールしているときにのみ起動できる。

ミラディンの太陽は、かつて一度だけ完璧なる物に輝いたことがある。

オパールのモックスとはモックス・オパールじゃないのにずっともやもやしてる。





 

ミラディンの傷跡神話レア。
次元:ミラディンを照らすそれぞれのマナの色を持つ5つの太陽がもたらした神秘。
フレイバーテキストの通り、1度だけの完璧な輝きであることからか、伝説のアーティファクトである。

プレインズウォーカーに説明不要かもしれないが、モックス/Moxとは膨大な魔力を持つ小さな宝石(いうほど小さいか?)のことで、大変希少な代物。希少なだけで複数あることからその多くは伝説でない。
初版、いわゆるアルファにて確認された《Mox Jet》《Mox Sapphire》《Mox Ruby》《Mox Emerald》《Mox Pearl》は最強のカード9種、パワー9にもれなく数えられている。


発見者にして命名者、リチャード・ガーフィールド博士曰く、「Mox」とは「moxie」という「勇気」や「エネルギー」を意味する次元:アメリカの人気ドリンク「Moxie」から生まれたスラングが由来とのこと。

 

参考文献:

0マナアーティファクトで1マナ生み出す。このシンプルな強さは《古鱗のワーム》を出せるターンに《甲鱗のワーム》を出せると言えば伝わるだろう。

その後はあまりの希少さからか発見報告は潰えていたが、ストロングホールドで《モックス・ダイアモンド》、ミラディンで《金属モックス》が見つかる。
これらも本家ほどではないが十二分な使用実績を残しており、語るとオパールに辿り着けないので割愛する。

そして、黒い油に侵食され新たなるファイレクシアへと『完成』しつつあるミラディンの傷跡で《オパールのモックス》が登場。ミラディン陣営に属し、アーティファクト3個コントロールで効果を発揮するウルザ的思想『金属術』を持つ。
持つというか、『金属術』を満たさなければ何もしない。
だがアーティファクト3個という縛りは《オパールのモックス》自体がアーティファクトなことから見た目以上に緩く、それでいて好きな色のマナ1点の恩恵はとてつもなく大きい。

しかしスタンダード当時はレジェンドルールが現在とは異なり、複数の同じ伝説のパーマネントが戦場に出るとすべて墓地送りとなる「対消滅」の時代で、序盤マナ加速したいがために4枚積むと手札で腐り散らかすジレンマがあったことから本領を発揮できずにいた。
それでも0マナのマナ加速アーティファクトである事実に変わりはなく、ゴブナイト鍛えられた鋼といった軽量クリーチャー速攻デッキに愛用されたり、テゼレットが5/5にしていた。

そして時は移り、現在の戦場に残すのを選べるようになったレジェンドルール改正でマナ出し性能が向上。
モダンにて旧ミラディンに君臨した「電結親和」との会合を果たす。

電結の荒廃者 (2)
アーティファクト・クリーチャー-

アーティファクト1つを生け贄に捧げる:電結の荒廃者の上に+1/+1カウンターを1個置く。
接合1(このクリーチャーは+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。これが死亡したとき、アーティファクト・クリーチャー1体を対象とする。あなたはこれの+1/+1カウンターをすべてそれの上に置いてもよい。)

0/0

金属術を容易に満たせ元より0マナアーティファクトと相性が際立っていた上にマナ生成。
枚数を切り詰めつつ《ダークスティールの城塞》《ちらつき蛾の生息地》《墨蛾の生息地》の無色土地で半分は埋まる土地構成に特に好きな色マナという点は恩恵が大きく、《硬化した鱗》を使用する「鱗親和」というタイプでは特に大きいと言えるだろう。
 
参考文献:

時は経ちモダンホライゾン。
満を持してあの男がーーー最高にして最悪の工匠、ウルザがやってくる。頭だけではない。

最高工匠卿、ウルザ (2)(青)(青)
伝説のクリーチャー – 人間・工匠

最高工匠卿、ウルザが戦場に出たとき、「このクリーチャーは、あなたがコントロールしているアーティファクト1つにつき+1/+1の修整を受ける。」を持つ無色の0/0の構築物(Construct)アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。
あなたがコントロールしているアンタップ状態のアーティファクト1つをタップする:(青)を加える。
(5):あなたのライブラリーを切り直し、その後一番上のカードを追放する。ターン終了時まで、あなたはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。

1/4

 

プレインズウォーカーとなる前の正気な頃。いや、正気か?
カード的にはおおよそ狂気で、旧世代を代表する人物が近代を崩壊させた。天才が負ける道理はない。

《弱者の剣》+《飛行機械の鋳造所》のいわゆるソプターコンボのために出てきたような能力の詰め合わせでウルザソプターというデッキを成立させる。

《飛行機械の鋳造所》で《弱者の剣》を飛行機械トークンに作り変える→トークンが1/1なので《弱者の剣》が墓地から飛んでくる。
これを生み出せるマナの分だけ行える、トークン生成+ライフ回復ループコンボである。
お察しの通り、《弱者の剣》はアンタップで帰ってくるので《最高工匠卿、ウルザ》により青マナが生み出せる。
すると、《飛行機械の鋳造所》が動かせてしまい無限ライフ+無限トークンが成立し、飛行機械トークンをタップすれば無限マナ。おまけだが《最高工匠卿、ウルザ》が組み立てた構築物は無限パワー/無限タフネス。
無限マナの使い道はなぜか《最高工匠卿、ウルザ》自身が持っており、デッキすべて唱えることができる。

参考文献:

悔しいことに、ウルザの原点で欠かせないのはスラン帝国の遺物《羽ばたき飛行機械》の復元。
あまりにも嵌り過ぎているのであるーーー

モダン
《オパールのモックス》禁止
《王冠泥棒、オーコ》禁止
《マイコシンスの格子》禁止

《オパールのモックス》はウルザに貢献し過ぎたのだ。
かつて弟と世界規模の戦争を繰り広げ世界を荒廃させたテンペストの原因は、ミラディンの神秘をも枯渇させたのだ。
あと《王冠泥棒、オーコ》がアーティファクト対策を鹿にしてた。
実際のところ、ウルザソプターコンボ自体は残り代替案はあるので弱体化こそ余儀なくされたがデッキとしては生存。
親和はどうだろう・・・。《硬化した鱗》の緑マナを頼ってた部分があるので大変そうに見えるが、マナファクトは他にもあるので同じようなものだろうか。

最後に。
実績を持つ強力なカードであることからモダンマスターズ2015に再録。この時は何も変更はない。
カラデシュの発明博覧会には私的なコレクションが展示される。
2019年にはジャッジプロモに採用。これはイラストやテキストこそ従来と同じだが、ドミナリア以降採用された伝説枠となっており希少性が高い。
これらを眺めつつお別れしたい。

Kaladesh Inventionsフレイバーテキスト:
On loan from a private collection, this unique mechanism extracts power from a carefully prepared gemstone.

(私訳:私的なコレクションから貸し出された、装着した原石から魔力を取り出せる個性的な機構。)合ってる気がしない。

 


 

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