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1065枚目「合体成功」

悪戯なキマイラ

Mischievous Chimera / 悪戯なキマイラ (青)(赤)
クリーチャー エンチャント — キマイラ(Chimera)
飛行
各対戦相手の各ターン内で初めてあなたが呪文を唱えるたび、悪戯なキマイラは各対戦相手にそれぞれ1点のダメージを与える。占術1を行う。


抑えておくべき好奇心もある。

2/2

悪戯なキマイラとは俺にはうっすらとイゼットの透かしが見える。





テーロス環魂記のアンコモン。
キマイラ(キメラ)とはギリシャ神話に由来するファンタジー作品でおなじみの怪物で、獅子の頭に山羊の身体、蛇の尻尾を持つ。さらにはそれぞれの頭を持つ多頭の怪物でもあるとされ、砂漠でアクアブレスを放ってくる。
個人的には複数の動物の特徴を併せ持つ強大な怪物となる以上、まず真っ先にくっつけるべきは翼であり、《大樹揺らしのキマイラ》を見て「合体事故」と罵ったものだが、どうやらこちらの方が原典には近いようだ。
MTGにおいてはキマイラは大昔、ビジョンズに少数存在した程度だった。ギリシャ神話が基となっているテーロスブロック+テーロス環魂記で14枚も登場している。
やたらと飛んでいることくらいの種族的な特徴はないのだが、《悪戯なキマイラ》に限って言えばかつてのテーロスアンコモン《魔心のキマイラ》と同様に2色サイクルの青赤を担当しつつ、リミテッドにおけるアーキタイプ指標の役割を持つ。
リメイクとまではいかないが同じ立ち位置なのは間違いない。
青赤らしく呪文に関連する能力を持つのも同じである。
パワーこそ据え置きとなったが、冷静に考えて2マナ2/2飛行にメリット能力持ちの時点で十二分に強いではないか。たとえ対戦相手にしか飛ばない1点ダメージでも占術1を併せ持っていればとても強い。《稲妻の一撃》が欲しかった。

それにしてもあからさまである。
かつて、イクサラン~ラヴニカのギルド頃のスタンダードにイゼットドレイクというデッキがあった。
《魔心のキマイラ》の変型版《奇怪なドレイク》と、上位種にあたる《弾けるドレイク》。
これらをアタッカーに青と赤の優秀な軽量呪文を詰め込んだ、空を統べしデッキである。
 

ラヴニカの献身にてさらに《プテラマンダー》なるウーパードレイクが登場し強化されたが、灯争大戦で時を解されてしまい、《奇怪なドレイク》もスタン落ちしたことで消滅、環境から去ることとなった。

そんな《奇怪なドレイク》と入れ替わりで登場したのが《悪戯なキマイラ》なのである。
イゼットドレイク。その残滓を束ねるのだ。

スタンダード
(ラヴニカのギルド~テーロス環魂記)

キマイク

4:《プテラマンダー/Pteramander》
3:《塩水生まれの殺し屋/Brineborn Cutthroat》
3:《悪戯なキマイラ/Mischievous Chimera》
3:《弾けるドレイク/Crackling Drake》

4:《ショック/Shock》
4:《選択/Opt》
3:《焦熱の竜火/Scorching Dragonfire》
2:《ヤヤの挨拶/Jaya’s Greeting》
2:《溶岩コイル/Lava Coil》
2:《薬術師の眼識/Chemister’s Insight》
1:《否認/Negate》
1:《火消し/Quench》
1:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》

2:《崇高な工匠、サヒーリ/Saheeli, Sublime Artificer》
2:《王家の跡継ぎ/The Royal Scions》

9:《島/Island》
8:《山/Mountain》
3:《寓話の小道/Fabled Passage》
2:《急流の崖/Swiftwater Cliffs》
1:《蒸気孔/Steam Vents》

ただの青赤フラッシュです。よろしくお願いします。
 
ーーーMTGアリーナにはBO1という世界がある。
強さを証明すべく駆け上がるのとは異なる、サイドボード無し1本勝負。
特にフリーともなればおおよそミッション報酬目当てだったり、配布される構築済みを組み替える程度の資産しかないプレインズウォーカー、思考時間の長さから練習中なのかなといったプレインズウォーカーといった層と当たる。
私の場合は資産、特にレアのワイルドカード不足、いやそれ以上に、トップメタデッキの最強ムーブ見たら即投了かませる精神衛生上におけるメリットからこれを嗜んでいた。

だが、時折明らかにやべえデッキをぶん回す斬新な発想の持ち主と対面することがあり、今やそんな彼/彼女らとの出会いを求め飛び込んでいる探求者となっている。
そこで受けた感銘を。叡智を。《永遠の大釜》の時のように記したいのだが、まず私が使っているデッキを出さなければフェアじゃないという観点からこの回を書くに至った。「異種族クリーチャーズ」もよろしく。
少しくらい解説しておこうか・・・。
勝ち筋は《崇高な工匠、サヒーリ》で《プテラマンダー》コピーからの『順応』並べや、《弾けるドレイク》コピー。もしくは、膨れ上がった《塩水生まれの殺し屋》を《王家の跡継ぎ》[+1]で無理やり通す。
《否認》《火消し》《軽蔑的な一撃》を散らしているのはそれぞれ強みが異なるがサイドボードがないため対象を絞れないことと、占術しまくる関係で何とか手札に呼び込めることからこうなっている。
《悪戯なキマイラ》のインスタント誘発、もしくは、《塩水生まれの殺し屋》とその育成セットを待ち構える展開が多い関係で火力呪文はインスタントかつコストパフォーマンス重視。
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》と《鍛冶で鍛えられしアナックス》と相まみえる機会は多く追放火力《焦熱の竜火》の比重は大きい。2マナ4点《溶岩コイル》だけは替えが効かない。
《弾けるドレイク》を3枚に抑えているのも、4マナクリーチャーを出すだけで終える展開が望ましいデッキではないためである。
土地は4マナまで延びれば充分なのでそのように占う。
赤単、青緑系、青白コンとは渡り合えるが細かく動くデッキなため、パワーカード連打してくる《創案の火》や出来事2連打でゲームぶっ壊してくる奴らには厳しく、メタゲームには弱いだろう。投了ボタンが捗る。
 

 

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フレイバーテキスト

  1. 私のターン、森セット、1マナでガチョウ出します…おっと手札が滑ってオーコが見えてしまった…失礼、ターンエンドです

  2. 合体失敗したら完全童貞生命体が誕生しそう

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