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1093枚目「創案」

創案の火

Fires of Invention / 創案の火 (3)(赤)
エンチャント
あなたは、あなたのターン中にのみ呪文を唱えることができ、各ターンに呪文を2つまで唱えることができる。
あなたは、点数で見たマナ・コストがあなたがコントロールしている土地の総数以下の呪文を、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。


「いくつ欲しいかだけ言え、後は邪魔するな。」

創案の火は0枚になった。





『エルドレインの王権』のレア。
赤に時折登場する、豪快にルールへと介入するカードの一種といえる存在である。
自分のターン中にのみ呪文を唱えることができる。」
呪文は2つまでしか唱えることができない。」
相手ターンは呪文禁止。自分のターンでも2回しか呪文を唱えることができず、特に《創案の火》を出したターンはあと1回となり非常に動きにくい。
しかしこの二重の制限以上に
点数で見たマナコストがコントロールしている土地の総数以下ならコストを支払わずに唱えていい。
というMTGの概念を大きく壊す能力を持つ。
4ターン目に4マナで《創案の火》を出した場合では、さらに4マナまでの呪文を唱えることができるので《創案の火》は実質無料。
次のターンに土地を出せれば5マナ2回分、計10マナものマナ踏み倒しを実現するとんでもないゲームを実現し、しかも色の縛りは一切無視される。
そもそも呪文を唱えることのみへの制限であり、能力には一切関与しないのである。
これにより、マナコストが重いのと引き換えに強力な能力を持つカードが見直されることとなる。




ジェスカイファイアーズ

『基本セット2020』に登場した神話レアの騎兵たちは、戦場に出たときに強力な能力を誘発する代わりにトリプルシンボルで扱いにくく、その性能を持て余していたが、《創案の火》により解決。
忠誠度能力によりゲームを支配するプレインズウォーカーとも相性が良く、早期からデッキが構築された。

 
《帰還した王、ケンリス》 《炎の騎兵》 《風の騎兵》
騎兵たちによる手札供給と、起動型能力による速攻付与がもたらす決定力。
《創案の火》着地までは《時を解すもの、テフェリー》《轟音のクラリオン》による戦場介入で時間を稼ぐ。
さらには、《願いのフェイ》の出来事《成就》により、サイドボードからあらゆる状況を対処できる呪文を色を問わずに手札へと加え、そのまま唱えることができる高い対応力を持つ。

後に《王冠泥棒、オーコ》が支配するスタンダードに登場した、オーコを使わないデッキである。彼のスタンダード禁止後はそのままスタンダード最強格のデッキとして定着する。
 
↓初期型の解説記事。

↓《帰還した王、ケンリス》《願いのフェイ》採用型の解説あり。




ジェスカイルーカ

続く『テーロス環魂記』では基本的に《エルズペス、死に打ち勝つ》を導入する程度で基本形はそのままである。
その後、『イコリア:巨獣の棲処』では相性の良い相棒《巨智、ケルーガ》が登場。

《巨智、ケルーガ》

問題なく相棒条件を満たすることができ、《創案の火》着地後5マナの展開を保証しつつ、手札まで供給する。

そして、《空を放浪するもの、ヨーリオン》+《裏切りの工作員》コンボを導入し、《裏切りの工作員》をデッキから直接出せるプレインズウォーカー《銅纏いののけ者、ルーカ》を採用したデッキ、「ジェスカイルーカ」が登場する。

《空を放浪するもの、ヨーリオン》 《裏切りの工作員》 《銅纏いののけ者、ルーカ》

メインデッキのクリーチャーを《裏切りの工作員》4枚のみにしておくことでトークンを対象にルーカの[-2]を使用すると裏切りが確定する。
ヨーリオンにより再度裏切りが行え、ルーカの忠誠度も初期状態の5に戻すことができる。
対戦相手が出すあらゆる脅威を奪い取る凶悪なデッキである。
全体的に重い動きとなるところに基より土地が多く、さらに相棒条件を満たすために80枚デッキとなることから土地の枚数がさらに増す。
これを活かせる《創案の火》はデッキの主軸というよりもコントロールのサポートに回る形となっている。




《創案の火》、スタンダード禁止

スタンダード
《裏切りの工作員》禁止
《創案の火》禁止

2020年6月1日。ウィザーズ評議委員会はスタンダード禁止創案を可決。
《創案の火》デッキは完全に息の根を止められることとなった。
あらゆるパワーカードを盗む行いは、あらゆるデッキに対して優位にたったのだ。

《創案の火》に関しては歴代の安直な踏み倒しカードの例に漏れることなく、今後登場するカードとの兼ね合いが問題視され、禁止となった。
歴代の安直な踏み倒しカードの例に漏れることなく妥当な判断であろう。
歴代の安直な踏み倒しカードの例を考慮してほしいことを願うばかりである。

スタンダード(あとヒストリック)のみの禁止であり、下の環境、特にパイオニアではまだ可能性こそ残されているが、結果を残した瞬間に消されそうな気がしてならない。

ところで、チャレンジャーデッキに「火炎の連携」というものがある。

これは、《創案の火》軸のプレインズウォーカーデッキそのものであり、パーツ取りとしてもかなり厳しい商品となった。
かつて《石鍛冶の神秘家》がスタンダード禁止となった際には、特例で内容を変更しないのなら《石鍛冶の神秘家》が収録されたイベントデッキの使用が許されていた。
今回はそのような言及が特にされていないようなので、これから始めようという初心者が身近にいるのなら注意を促したい。

消火。





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フレイバーテキスト

  1. マジックは……
     Fun(楽しく)
     Inviting(興味を引き)
     Replayable(繰り返し遊べて)
     Exciting(ワクワクする)
    ものであるべきです。

    こっちのファイアの創案はどうなったんだろ

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