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1109枚目「ニヴミゼット献身」

再誕

Niv-Mizzet Reborn / ニヴ=ミゼット再誕 (白)(青)(黒)(赤)(緑)
伝説のクリーチャー — ドラゴン(Dragon) アバター(Avatar)
飛行
ニヴ=ミゼット再誕が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上からカードを10枚公開する。その中から、色2色の組1組につき、ちょうどその2色であるカード1枚を選ぶ。選ばれたカードをあなたの手札に加え、残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
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ニヴ=ミゼット再誕とはラヴニカの献身である。





『灯争大戦』神話レアのギルド「イゼット団」創設者にしてギルドマスター、ニヴ=ミゼットが再誕したすがた。
次元:ラヴニカにおける最高の頭脳と、最高の戦闘力(自称)を持つドラゴンとして1万年以上君臨。ラヴニカはこれまで三回物語の舞台となっているが、いずれの回でもカード化している数少ない存在である。
《火想者ニヴ=ミゼット》
『ギルドパクト』
《竜英傑、ニヴ=ミゼット》
『ラヴニカへの回帰』
《パルン、ニヴ=ミゼット》
『ラヴニカのギルド』
 




ニヴ=ミゼット概要

再誕する以上一度死んでいるわけで、そこに至るまでを語るにはまず《ラル・ザレック》に触れなければならない。

ラル・ザレック

イゼット副長にしてプレインズウォーカーであるラル・ザレック。
彼は、少年時代にニコル・ボーラスと出会っている。ボーラスは希少なプレインズウォーカーの灯を持つ者に助力、覚醒させるように導くことで恩義を感じさせ、自らの手駒にしようと活動していたのだった。
なんやかんやあって覚醒し、次元を渡り辿り着いた先で工匠の修業積む。イラストでも装着している装置を完成させた頃にボーラスが来訪。真意を明かすが、ラルはボーラスに背きラヴニカへと帰還、イゼットへの加入を果たし、ニヴ=ミゼットへの忠誠を誓う。
プレインズウォーカーという存在と、ラヴニカの外に別世界があることを秘密にしながら。(秘密でない。)

ギルトパクト移譲

のギルド、秘密組織(秘密でない。)「ディミーア家」の工作員がイゼットの本拠地で活動していたことが発覚する。
ディミーアのギルドマスター《万面相、ラザーヴ》はラルに接触し、自身の指示でないこと、ディミーアに何者かが入り込んでいることを伝える。ラザーヴはラザーヴで何者の暗躍、つまりは、ボーラスの手下による工作活動に気付いていたのだった。
その後、《ボーラスの下僕》がラルの元にボーラスへ忠誠を誓うよう改めて接触してきたが、それでもラヴニカラヴを通す。
 
ニヴ=ミゼットはラルの動向、そもそもラルがプレインズウォーカーであることを含めて完全に把握していた。

ニヴ=ミゼットは『1万年知識蓄えてればわかる』とは言うが、アゾリウス創設者にしてスフィンクスのプレインズウォーカー《アゾール》と面識があるのは間違いないので、おそらく彼を通して知ったと思われる。

これによりボーラスのラヴニカ襲来を予見し、対抗するにはラヴニカのギルド構造に対する絶対的な権力、法典そのものである「ギルドパクト」の能力が必要だと考える。だが、現・生けるギルトパクトである《ジェイス》は行方知れず。(海賊やってた。)
そこで、ニヴ=ミゼットを新たなギルドパクトとする計画を実行するよう、ラルに命じる。
ニヴ=ミゼットがギルド間の調停者であるギルドパクトになるということは、イゼットのギルドマスターでなくなることを意味し、計画完遂の暁にはラルが新たなギルドマスターとなる。その卒業試験のようなものだ、と。この世界最高のドラゴンは人間が嫌いではないが、生物としては下に見ている。ラルに対してここまで深い情を寄せるのは相当なことだと伝えたい。
ラルは、ギルトパクトの改訂の条件である『全10ギルドすべての合意』を得るべく法を司るギルド「アゾリウス評議会」へと向かい、《ギルド会談》実現に成功する。
だがその夜。ゴルガリの女王、ヴラスカ》は、アゾリウスを統べるスフィンクス《イスペリア》を暗殺、復讐を果たしてしまう。
これによりギルド間に軋轢が生じ、合意を得ることが不可能となってしまった。
​​

ヴラスカは、かつてアゾリウスが行った地下都市を根城とする「ゴルガリ団」に対する掃討作戦で捕らえられ、死に瀕した経験がトラウマになっている。このことから身体に触れられることを極度に嫌う。
プレインズウォーカーに覚醒し、次元渡りで逃れるまでそれは続いた。
そりゃ同情はするけど、今じゃないよね。

ラルはニヴ=ミゼットに失敗を報告するとともに、次の案を示す。
ギルドパクトを形成する、ラヴニカに張り巡らされた魔力の力線を誤魔化すこと。
要所に装置を配備、ギルドパクト移譲の儀式を始めるがーーー失敗する。
原因はアゾリウスの裏切りだった。イスペリアが死亡したことでボーラスと契約しアゾリウスへと潜入、側近までに登り詰めていた《ドビン・バーン》が実権を掌握。儀式に介入したのだった。
 
そして、『刻』が来た。
ニコル・ボーラス、ラヴニカ襲来。

真龍の戦い

ニヴ=ミゼットはすぐにボーラス出現地点へと向かい、1対1の決闘へと挑む。戦いの詳細は本編及び解説記事に譲るとする。なかなか熱く、伝えきるにもただの転載になってしまう。

「ニヴ=ミゼット、不遜なる火想者よ。この未開の世界で、我に相応しい戦いを提供する者があるならば、おぬしであろうと思っておった」

「それは光栄の極み。失望はさせぬ」

「降伏せよ――という勧告は無駄であるな」

「ポータルを引き返して閉じるがよい」ニヴ=ミゼットは声を響かせた。「さすれば命までは取らぬ」

「上等である」笑みと共に、ボーラスは言った。「では始めようぞ」

The Gathering Storm/Chapter 18
訳文引用ーあなたの隣のプレインズウォーカー 第95回 ラヴニカの守護者、ニヴ=ミゼット

 

ボーラスはニヴ=ミゼットを知っていた。先述の通り、ボーラスは少年ラルへと接触している。つまりは、ラヴニカに滞在していた時期がある。
そもそも、ボーラスが設立した次元を跨る陰謀組織「無限連合」はラヴニカ支部も存在していた。

『存在を忘れ去られていた地底海へ落として瓦礫連打』という、地の利を活かした奇策によりボーラスに傷を負わせるが、激おここんぽん丸になり瞬殺される。頭蓋骨だけが残った。

『ラヴニカの献身』。それは、ニヴ=ミゼットに他ならない。

この戦いから死までの流れが一切カード化されておらず、『灯争大戦』でいきなり再誕したカードが登場。
お前死んでたのかよ!」と驚いた人は多かった。

絶体絶命作戦

ニヴ=ミゼット、とてもかしこいので死んでもなんとかなるよう策を用意していた。
全10ギルドの代表者』が『ラヴニカの力線』と繋がることで『ニヴ=ミゼットの魂と骨』がギルドパクトとして再誕する。それが、「絶体絶命作戦」である。

ニヴ=ミゼットの魂

お化けにくわしいギルド「オルゾフ教会」の魔法を参考に、自らの魂を銀製の箱へと転移させていた。それを打倒ボーラスのため、《ウギン》に協力していた《サルカン》が回収。再誕の時まで悟られぬように安全を確保した。

ボーラスは角の間にある《適合の宝石》。
その正体は「スピリットジェム」、製作者はウギンである。
ウギンは復活後、宝石とボーラスの本拠地である次元:瞑想領土のつながりに気付き、ボーラスの行動を把握するのにこれを利用した。

参考 – 海外Wiki

ラヴニカの力線

常時森からマナを追加で生み出し、+1/+1カウンターを3個載せられ、次元の魂そのものと繋がることができる《ニッサ》がいるので何ら問題がなかった。

全10ギルドの代表者

ラル、ケイヤ、テヨ、ラットが各ギルドへと直談判。今度は協力に成功する。灯争大戦web連載版を参照。

永遠神、ケフネト》に察知され襲撃を受けつつも、儀式は無事成功。《ニヴ=ミゼット再誕》!!!!
そのままケフネトを倒すが、まだ万全でなくそこで力尽きてしまった。唖然とするラル。

ギルドパクトの祝祭

《ギデオン》、《リリアナ》の奮闘により生じた隙に、ニヴ=ミゼットが次元:アモンケットから届けられた、ボーラス由来の武器である《ハゾレト神》の二又槍を背中からぶっ刺す。
これで倒すには至らなかったが、《永遠神、バントゥ》の牙がボーラスへと食らいつくことで《古呪》が成る。

これにより戦いは幕を閉じた。
『灯争大戦』
勝者:ラヴニカ

ニヴ=ミゼットは改めてギルドパクトを宣言。
ボーラス側につき逃走した3人のプレインズウォーカー。テゼレット、ドビン、リリアナの追跡を命じるのだった。

マンガで分かる! Magic Story『灯争大戦』編より

バントゥ神》はアモンケットに帰還し、破滅を振りまく王神ボーラスに唯一組み入ろうとした神である。もちろん、ボーラスは報いることなく一笑に付す。「貴様は用済みだ。死して役立つがよい、弱き神よ」
そのバントゥがリリアナの屍術で操作されてるとは言え、実質的にトドメを刺している、かなり皮肉な展開なのである。

ボーラスは死亡していない。そのまま殺すと再度復活しかねないため、弱体化、記憶喪失させたまま、ウギン監視の下で瞑想領土へと監禁。寿命を迎えさせるのだろうか。このことを知るのはウギンと、それを知らされボーラスの死亡シーンを幻影で演出したジェイスのみである。(サルカンも知ってるのかな。)




参考文献

The Gathering Storm by Django Wexler 灯争大戦前日譚(英語)

あなたの隣のプレインズウォーカー 第95回 ラヴニカの守護者、ニヴ=ミゼット

公式サイトWeb連載版 灯争大戦

 


ニヴ=ミゼット構築

ラヴニカを体現する存在となったことでカードとしても5色となる。
能力は若干ややこしいように見えるが、ラヴニカらしくギルドを構成する2色の組み合わせを別々に選び、最大10枚も手札を増やすことができる。
この派手過ぎる能力に目が行きがちだが、冷静に考えて、5マナ6/6飛行で戦場に出たとき複数枚の手札増強能力は普通に強い。

能力の関係上、多色、それも別々の組み合わせであるカードを多用する5色デッキとなる。
2色の優秀なカードに恵まれ、ショックランドの存在からスタンダードでも活用することは可能ではある。
それでも本領を発揮できるのは、《白日の下に》と共存する環境だろう。

《白日の下に》

タルキール+戦乱のゼンディカー期は5枚目以降の《包囲サイとして採用されていたカードである。

《白日の下に》
『戦乱のゼンディカー』

組み合わせを散らし、様々な状況に対応できるように構築する《ニヴ=ミゼット再誕》とはデッキから散らした呪文を唱えるのはもちろん、《ニヴ=ミゼット再誕》自体を持ってくることもできる。
なお《時を解す者、テフェリー》影響下では5マナ払って不発となるので注意しなければならない。

モダンでは《パルンズの柱》により安定感が増し、《きらめく願い》でサイドボードをも戦略に組み込むことができる。

《パルンズの柱》
『ディセンション』
《きらめく願い》
『未来予知』

特にデッキ内のほとんどが多色呪文なことから《パルンズの柱》の存在は大きく、一度も再録されていないことから高騰。一時3000円付近にまで値上がった。

《湧き出る源》

赤緑の相棒《湧き出る源、ジェガンサ》。

2色以上の呪文はシングルシンボルであることが多く、かつ、マナ能力は5色すべてを扱う《ニヴ=ミゼット再誕》と相性が良い。
この組み合わせは、スタンダード版統率者であるブロールで見ることが多い。

これをスタンダードに導入できないだろうか。
その試行錯誤がーーー

ゴロスジェガンサ再誕
※『基本セット2021』前

踏み穴のクレーター》により速攻を持たせたジェガンサで《ニヴ=ミゼット再誕》即出しである。

ジェガンサのマナを活かすと同時に、色をそろえることができる《不屈の巡礼者、ゴロス》の採用。
ダブルシンボルが使えない関係で《轟音のクラリオン》以外複数のクリーチャーへの対処が厳しく、追加で無色の《人知を超えるもの、ウギン》に頼る。結果的に物語再現となった。
お察しの通り、めちゃくちゃ弱い。

勘違いしてほしくないのは、弱いデッキを作ってるのではなく、作ったデッキが弱かったのである
本当は別のデッキ載せる予定で短く済ませるつもりが、長くなりすぎてしまった。今回はこれで勘弁してほしい。

わかった!また明日ね!

うん!





 

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フレイバーテキスト

  1. >このことから身体に触れられることを極度に嫌う。

    でもジェイス君はイチャイチャできるんでしょ?

  2. >勘違いしてほしくないのは、弱いデッキを作ってるのではなく、作ったデッキが弱かったのである。

    大丈夫、いつか出来るさ
    何故なら君の眼には灯が点っているからね

  3. インフォメーション同士で会話しないで下さい
    コメント機能がありますよね

  4. インフォメーション丁度過剰してた困る

  5. ニヴ様ラヴニカの象徴的キャラなのに公式の見せ方が適当すぎて端役になってんのほんま勿体ない

    ドラゴンの迷路のドラゴン要素がこいつのことだったとか今日初めて知ったわ

今日の手札

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