Thassa, Deep-Dwelling / 深海住まいのタッサ (3)(青)
伝説のクリーチャー エンチャント — 神(God)
破壊不能
あなたの青への信心が5未満であるかぎり、深海住まいのタッサはクリーチャーではない。
あなたの終了ステップの開始時に、他の、あなたがコントロールしているクリーチャー最大1体を対象とし、それを追放する。その後、そのカードをあなたのコントロール下で戦場に戻す。
(3)(青):他のクリーチャー1体を対象とし、それをタップする。6/5
深海住まいのタッサの肉体はチラチラするまでもない。
カードとしてはデッキの軸になりつつ、『テーロス』の《海の神、タッサ》とは差別化が図られている。
3マナから4マナとなり、能力の方は「サポートしつつ信心満たして一緒に殴りかかる」タイプよりも,、「シナジー重視のエンチャント」といった側面が強い。
エンチャントとしての権能は毎ターン終了時にクリーチャーをチラチラ。追放されたパーマネントは初期状態で戻ってくるため、妨害オーラ剥がしや、攻撃したクリーチャーなら疑似的な警戒となる。
だが本領はやはり戦場に出たときの能力(ETB)の使い回し、いわゆる「ブリンク」である。同系統の一時追放する呪文とは異なり、マナの必要がない。《妖術師の衣装部屋》と同様の役割であるが、破壊不能エンチャントなのは大きな魅力。生ヒレ魅惑のマーメイドである。
《妖術師の衣装部屋》 『アヴァシンの帰還』 |
クリーチャーの質向上が行われた現在では、それ単体が呪文になりそうなほどに強力なETB能力を持つクリーチャーは珍しくなく、相性の良いクリーチャーは挙げたらきりがなくなる。中でも注目を集めたのは、発売前のプレビュー時点からすでに実績を上げていた《裏切りの工作員》である。パーマネントなんでも奪取に、3枚ドローの条件達成も容易で併用するコントロールデッキが登場した。
《妖術師の衣装部屋》と同様に「あなたのコントロール下で戦場に戻す。」と明記されていることから、赤が得意とする一時的なコントロール奪取呪文で奪ったクリーチャーが永続奪取となる。このことからも相当な執念が窺え、かつて槍を盗まれたタッサが盗む側に回るのは感慨深いものがある。だが、逆に《裏切りの工作員》でタッサを真っ先に奪われ対戦相手がコンボしだすという悲惨な末路を生み出すことにも繋がった。罪の連鎖とは断ち切れないものなのだろう。
『イコリア:巨獣の棲処』で登場した青白の相棒《空を泳ぐもの、ヨーリオン》が任意のパーマネントをチラチラさせる能力を持ち、混色ダブルシンボルで信心達成の助けにもなる。強みが異なることと、相棒条件である80枚構築のために併用され、空と海、両面からチラチラさせていた。
しかし、《裏切りの工作員》がスタンダード禁止となってしまう。
最良の選択肢こそ無くなってしまったが依然として強力なコンボパーツであることには違いなく、《魅力的な王子》と禁断の恋に落ちたり、《深海の破滅、ジャイルーダ》をチラチラさせて遊んでいる。《タッサの神託者》とももちろん相性がいい。
チラチラが主軸で忘れがちだが、4マナ起動のタッパー能力も持っており、総じて遅めのコントロールデッキ向けとなっている。(実際に書くの忘れてた。)
ーーーかつてのタッサは母なる海を体現する穏やかな心の持ち主だった。勇者エルズペスに手を差し伸べ、世界を超えたマーフォークたちと優雅に泳いでいた。だが今や窃盗への執着に、深海にお住まいながら深海の破滅を企てる荒神となり果てた。彼女は、変わってしまったのだ。
・・・テンプレートは用意する。僕にできることはこれくらいだ。
《キオーラ、罪と向き合う》 |
フレイバーテキスト
キオーラ英雄譚の最後が、親指を立てながら溶鉱炉に沈んでいくストーリーを忠実に再現した能力だったのはよくできてると思いましたね
マジメ君とゴロスで青単ランプを組んでみた(当然弱い)時にはタッパー能力が攻守に渡って活躍しましたね