スポンサーリンク

1170枚目「スタンダードからの脱出」

自然の怒りのタイタン、ウーロ

Uro, Titan of Nature’s Wrath / 自然の怒りのタイタン、ウーロ (1)(緑)(青)
伝説のクリーチャー — エルダー(Elder) 巨人(Giant)
自然の怒りのタイタン、ウーロが戦場に出たとき、これが脱出していないかぎり、これを生け贄に捧げる。
自然の怒りのタイタン、ウーロが戦場に出るか攻撃するたび、あなたは3点のライフを得てカードを1枚引く。その後、あなたはあなたの手札から土地カード1枚を戦場に出してもよい。
脱出 ― (緑)(緑)(青)(青),あなたの墓地から他のカード5枚を追放する。(あなたはあなたの墓地から、このカードをこれの脱出コストで唱えてもよい。)

6/6

自然の怒りのタイタン、ウーロはすぐに怒る。





『テーロス環魂記』神話レア。「死の国」へと幽閉されていたエルダー・巨人の1体である。

『テーロス還魂記』ストーリーカードより

だれなの

かつて巨人たちは次元:テーロスにて暴れまわっていたが、人々の祈りにより生まれ、力を持った神々に敗れる。死の国へと封じられ、看守役を務める《運命の神、クローティス》により繋ぎ止められていたが、太陽の神・ヘリオッドが亜神を用いて他の神々へと争いを仕掛けたことを発端に「定命の世界」と「死の国」との境界が薄れ、数々の死者や怪物たちと共に巨人たちも「脱出」を果たしてしまうのだった。
《運命の神、クローティス》 《タイタンたちの軛》
エルダー・巨人、すなわちタイタンは、ギリシャ神話における「ティターン神族」を基にした者たちで、ティターン神族もまた「オリュンポスの神々」に敗れ封印された。これをMTGへと落とし込んだのがウーロ及びクロクサである。(この二人の他にも存在し、設定資料で名前だけ明かされている。)
MTGにおけるタイタンといえば、『基本セット2011』に登場したタイタンサイクルが著名である。
《原始のタイタン》 《墓所のタイタン》
いずれも単色6マナ6/6に、「戦場に出た時」と「攻撃時」にカラーパイに即した能力を誘発させる持つ、強力なクリーチャー。
エルダー・巨人は彼らを意識してカード化。タイタンサイクルが単色だったので2色となり、「脱出」を満たしていなければ墓地へと繋ぎとめられるようになった。





どんなカードなの

青緑の《ウーロ》はドロー土地出しライフ3点をもたらす。《探検》に青マナ追加したら3点回復がついてきた、3マナソーサリーとしてもまあまあ強い部類である。

ウーロの顔見たい人用動画

『ラヴニカの献身』の《成長のらせん》登場頃から推され始めた青緑の土地加速戦略「ランプ」と非常に合致し、回復により延命しつつ、より重く強力なカードへと繋ぐデッキの潤滑油的な役割を担う。
それでいて、土地が充分伸び切った後は脱出で戦場に帰ってくるという無駄のなさ。しかもサイズが6/6なのでフィニッシャーには充分すぎる。

脱出ジャキンジャキン聞きたい人用動画

戦闘を有利にする能力は何一つ持たないが、動くたびに回復とドローを行い、死亡しても再度脱出を試みてくる。3点の回復は延命策に充分な数値で、長期戦に非常に強い。弱点は脱出時のマナシンボル程度である。
つまり、いつ引いても雑に強い超パワーカードで、『テーロス環魂記』トップレアに君臨。一時期は1万円を超えるほどに至った。
スタンダードでは、先述した《成長のらせん》と共に青緑ランプ路線を環境最強へと誘った。もはや緑使うなら青足してらせんウーロ青使うなら緑足してらせんウーロといった有様で、環境最強カードの座に君臨。
「荒野の再生」デッキにおいてはX火力《発展//発破》X/X誘発型飛行トークン《サメ台風》墓地から《ウーロ》の勝ち筋三本柱が成立し対処困難となり、同デッキの圧倒的な支配率に寄与。《成長のらせん》をスタンダード禁止へと導く
《成長のらせん》禁止後は、禁止前から存在した青緑黒「スゥルタイコントロール」に最強の称号を与え、そのまま『ゼンディカーの夜明け』発売でのローテーションを迎える。
『ゼンディカーの夜明け』では、土地が戦場に出た時に誘発する能力「上陸」との相性の良さからすでに危険視されていた。
そして、MTGアリーナでの実装直後からそれを証明するかのように《創造の座、オムナス》を据えた上陸デッキが圧倒的な性能を発揮。同デッキによる環境支配へと導くのだった。
《創造の座、オムナス》





禁止なの

スタンダード
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》禁止
環境最強を欲しいままにし、常に禁止説があったウーロがついに御用となった。《トーモッドの墓所》や《魂標ランタン》といった強力な墓地対策カードこそあるのだが、やはり戦場に出た時点で仕事を果たしているので後手に回る展開が多いこと、《ウーロ》を使うデッキにとって《ウーロ》は勝ち筋の一つに過ぎず主軸は他にあることから、致命的な対策カードにならなかったように思う。
「オムナス」デッキは確かに弱体化したが、「出来事」との複合型や、別のランプカードに置き換えた型なども充分有力視されており、今後の動向を見守るしかないといったところだろう。
なお、《ウーロ》は序盤を支えつつ終盤墓地からフィニッシャーとして自力でやってくるという独自性の高さから、すでにスタンダードの範疇を大きく超えて活躍しており、あらゆる環境に姿を見せているといって過言ではない状況。スタンダード以外でも禁止されるんじゃないかと囁かれるほどである。
ご利用は、計画的に。
シングル4枚で揃えた人も珍しくないだろう。
私は紙とアリーナ共に自引きした2枚の損害である。
戦場に出ても戦闘しても回復するのに、
牢獄送りでは回復してくれない。
ワイルドカードください。
~合掌~





広告

神河:輝ける世界
発売日: 2022年2月18日
ドラフトブースター Amazon 駿河屋
セットブースター Amazon 駿河屋
コレクターブースター Amazon 駿河屋

フレイバーテキスト

  1. 序盤中盤終盤、隙がないよね

    • 青と緑のカラーパイの重なりが「最強クリーチャー」と「ドロー」「ドロー」だから仕方ない
      つまりハイドロイドの設計は必然だった

  2. 献身からテーロスまでの青緑はなんかおかしい

  3. あげるわあなたに(ワイルドドロー4カード)

  4. 俺も一緒にスタン脱出したよ
    あそこはもう駄目だ

    • オムオムナス!

  5. クロクサはすごくいい塩梅のカードなんだよなあ…相手のリソースを絞る能力だから構築もそれ専用になるし。ウーロは色さえ合えば入るのがイカン。

今日の手札

ポータル

タイトルとURLをコピーしました