Rampage of the Valkyries / 戦乙女の猛威 (3)(白)(黒)エンチャント戦乙女の猛威が戦場に出たとき、飛行と警戒を持つ白の4/4の天使・クリーチャートークン1体を生成する。
あなたがコントロールしている天使1体が死亡するたび、他の各プレイヤーはそれぞれクリーチャー1体を生贄に捧げる。「この地は汚れている。浄化せよ。」
あったカルドハイムで待っている。
前置き
カードの強弱。それはカードを手にデッキを組んだ後に知ること。
込められたフレイバーを味わうのは、封を解くその時に。
だが、発売前にあれこれ語るのもMTGを楽しむ醍醐味。すべてのカードについて書ききるのはあまりにも無茶、ガイドブックを書くレベルの作業になってしまうので、レア、神話レアについて絞ることとする。
注意点
・ソースが明確なカードが公開され、気がついたら更新。速報性はない。
・基本的にカード単体で見る個別評価。後から公開されたカードとの関連に気がついたらいくらでも書き直す。
・公式サイトの「Card Image Gallery」にカード画像が掲載されたのに気がついたら日本語画像に差し替える。
・モードを持つ両面カードは、それが許可されているならどちらかを選んでプレイできる。
・画像はタップで拡大可能。
・世界観に関する記述は後に公式記事が出ると思うので、その時に書き加えたり加えなかったりする。
・北欧神話の知識は多くの創作物、特にラグナロクオンラインと、その影響で学生時代に読んだ本1冊。ヴァイキングの知識はヴィンランドサガ(週刊少年マガジン連載分、ほとんど覚えてない。)、ワンピース(ほとんど出てこない)、FGO(全く本筋に絡まないエイリーク)のみ。当店はマウント取り放題となっております。
初稿:2020年12月26日
最終更新:2021年1月21日 全カードリスト公開
メカニズム
予顕 | 誇示 | モード両面 | 氷雪 | 英雄譚 |
・予顕
自分ターンならいつでも2マナ支払って裏向き追放でき、後のターンに予顕コストで唱えられる。基本的には重い呪文の分割払い。追放領域という手の出しにくい場所に手札破壊からカードを逃がす手段にもなる。
・誇示
攻撃すると起動できるようになる能力。1ターンに1度。
・モードを持つ両面カード
表と裏、別々のカードを選んでプレイする。『ゼンディカーの夜明け』から続投。
・氷雪
カードが持つ特殊タイプ。氷雪であること自体には意味は持たないが、氷雪カードを参照する呪文や能力、氷雪パーマネントが生み出す氷雪マナを参照するカードがある。
・英雄譚
戦場に出た時と自分アップキープ時に伝承カウンターを乗せ、個数に応じた能力が誘発するエンチャント。『ドミナリア』『テーロス環魂記』にも登場。
白
神話レア
《戦闘の神、ハルヴァール》//《領界の剣》
4マナ4/4のクリーチャーにして、2マナの装備品。この使い分けによって同一の伝説のパーマネントは1つしかコントロールできないデメリットを回避できるのは見逃せない。 ハルヴァールは、白らしくオーラ、装備品サポート。《きらきらするすべて》のような優秀な修正値のみをもたらすオーラに二段攻撃という突破力を持たせることができる。彼自身が持つ《領界の剣》自体が装備品として悪くない性能なのも魅力的。 領界の剣は、装備2マナの+2/+0に警戒。装備しているクリーチャーが死亡すると手札に戻ってくるので、オーラをつけたクリーチャーが死亡することによるアドバンテージの損失を緩和できる。また、《夢の巣のルールス》がやっているように《命の恵みのアルセイド》《無私の救助犬》といった軽量で自身を生贄にすることで起動する強力な能力を持つクリーチャーを使いまわすコンボが行える。アルテマウェポン。ラストフェンサー。ムーンライトソード。 |
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やはり登場した「神」。ギリシャ神話テーマの『テーロス』、エジプト神話テーマの『アモンケット』とは異なり、破壊不能はなく、クリーチャーとしての機能に制限が一切ない。これは北欧神話の神は普通に死亡するし、人々の信仰よりも、人間味の溢れる描写が多く、詩人たちが語り継いだ物語として親しまれたことの表現かもしれない。 北欧神話は、最高神オーディンから連なる系統アース神族を中心とした神話で、中には神の死を取り扱った物語も存在する。なにより、その終焉であるラグナロクは、神々と巨人の均衡が崩れすべての生命が消える最終戦争。そして、生き残った神による新たな世界の始まりを描く、平たく言えば、「世界の代替わり」である。 |
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ハルヴァールは「信仰の色である白」「戦闘」を象徴することから、戦争を司る最高神オーディンを彷彿とさせる要素こそある。世界の終焉ラグナロクに備えて死した優れた戦士の魂をヴァルハラに集めていたことも《領界の剣》の能力に通じる部分はある。 だが、オーディンは「魔術(ルーン)」や「知識の探究」といった側面がより強く、カラーパイ的には青の方が適切に感じる。なにより、オーディンを象徴する武器といえば槍「グングニル」である。(まさか、斬鉄剣ってことはないだろう。) 「豊穣」に加えて白のシンボルでもある「太陽」を司り、「勝利の剣」を持つフレイが基となっているかもしれないし、両者を兼ね備えたかもしれないし、軍神テュールかもしれないし、全然関係がないかもしれない。公式記事を待とう。 |
《シュタルンハイムの解放》
カルドハイムにおけるヴァルキリーの領域シュタルンハイムから飛び出してくる呪文。4マナで4/4飛行・警戒のトークン1体。この時点で1マナ軽い《セラの天使》という時代を感じさせる1枚。 予顕はXXでX体の天使となる。計5マナなら2体で《セラの天使》2体分。裏向きを経由することでワンテンポ挟むとはいえゲームを決めるには充分すぎるくらい強い。 |
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各色に大量のトークン生成を行う呪文がある。カルドハイムは、世界樹を中心に10の次元が漂う世界観で、時折次元同士が衝突する現象ドゥームスカールが発生する。大規模な地殻変動ともに各次元の住民同士による争いになるとされる、北欧神話におけるラグナロクだろう。これを意識したサイクルなのだろうか。 |
《輝かしい司令官》
戦場に出た時と死亡した時に全体強化を行う天使。条件がやや特殊で、誘発時に墓地から他のクリーチャーの追放し、そのカードを共通のタイプに+1/+1カウンターのご提供。 天使や戦士を追放しても自身にはカウンターは置かれない。周りを強化するだけの部族デッキ要員である。3マナ3/3飛行で戦力としても充分。重くなりがちな天使デッキの低マナ域を埋められるか。 |
レア
《戦乙女の先触れ》
特定のカードで構成される「テーマブースター」収録。日本語版が発売しないのだが、「セットブースター」にもテーマに基づいた内容が収録され、こちらから登場することがある。 6マナ4/5飛行+絆魂に、各ターン終了時にライフを4点得ていれば4/4飛行+警戒の天使トークン生成。《輝かしい天使》を重くしたような性能。6マナは流石に重いが、攻撃したら天使トークンが防御に回るので、ライフ回復シナジーのデッキでなくとも単体で機能するのは大きな強みだろう。 |
Valkyrie(ヴァルキリー)とは北欧神話において戦死者を運ぶ存在である。その内、勇敢な戦士の魂を選定し、オーディンの治めるヴァルハラの館へと向かう。 外見は女性として描かれること、戦場に姿を見せる武装した様子からMTGの天使像に近いだろう。『コールドスナップ』では《アダーカーの戦乙女》が登場し、ここから戦乙女という訳が定まった。 |
《神に愛された者、シグリッド》
《兵員の結集》
クリーチャータイプ指定の全体強化エンチャント。『オンスロート』に存在した《共同の功績》の自分クリーチャー限定にしたリメイクである。 全体強化エンチャント全般に言えることだが、現在のMTGはクリーチャーの質が高く、単純にクリーチャーを増やした方が効果的な盤面は多い。それでも例によって頭数を稼げるトークン生成との相性は良好ではある。また、『基本セット2021』に《栄光の頌歌》が再録されていることから、これらを併用し部族特化アグロの安定面での貢献はできる。 |
ヴァルハラに集められた勇敢な戦士の魂エインヘリアルを意識したであろうカード。 |
《栄光の探索》
3マナサーチ呪文。氷雪パーマネント、伝説、英雄譚とその範囲は非常に広い。これを採用するデッキならば探し出せないカードの方が少ないだろう。 おまけに使用した氷雪マナ分、最大3点のライフ回復。盤面を対処すべく探し出そうにもそのまま敗北してしまうといった状況を回避できる。『テーロス環魂記』の《牧歌的な教示者》と同じコストで、3マナで1枚という使いにくさだけが目立つのに比べると、かなり使い勝手のいいカードだろう。 |
プレインズウォーカーニコ・アリスは、テーロスにおいて自身に定められた運命に疑念を抱き、《運命の神、クローティス》に抗い自らの手で「英雄」となることを選んだ。 公式記事 – ニコ・アリスの創造 |
《傑士の神、レーデイン》//《守護者の盾、ヴァルクミラ》
《栄光の守護者》
4マナ3/4瞬速・飛行で天使以外の自分クリーチャーを任意の数追放。《栄光の守護者》が戦場を離れると帰ってくる、白のエンチャントが良く行う追放系能力である。 瞬速により除去回避が行い目論見を大きく潰せる。また、予め戦場に出しておくことでクリーチャーたちの前に立つその身を盾にした除去耐性としても見ることができる。 だがやはり主目的はコンボ要員だろう。スタンダードでは《空を放浪もの、ヨーリオン》によるブリンクコンボを軸にしたデッキが存在するが、《栄光の守護者》では戦場から離れさせる手段が必要なことと、クリーチャーのみなので劣ってしまう。それでもヨーリオンを相棒に据えれば80枚デッキとなるので単純にコンボパーツ増量を目的に採用されるか。 |
コストやサイズ、能力は《修復する天使》を意識したものだろうか。 |
《正義の戦乙女》
最近、特に『基本セット2021』で顕著となる白のライフゲイン戦略を大きくサポートする天使。3マナ2/4飛行という序盤では頼りになるブロッカー。そして、天使かクレリックを出すたびにそのタフネス分回復する能力で対アグロ性能が高い。 さらに、初期ライフが開始時より7点以上(通常27点)ならば、+2/+2修正を受ける。自分クリーチャーすべてが。自身は4/6、《正義の戦乙女》自体が天使かつクレリックなのでライフ回復もきちんと誘発し、全体強化の恩恵も増していく。もう《正義の戦乙女》だけでいい・・・ ・・・ようでこの「初期ライフより7点以上」という条件は、結構難しい。同条件を持つ《天界の語り部》を使用した経験がある人ならわかるだろう。特に序盤から攻め立ててくるアグロデッキに対しては困難を極める。1マナ1/1だろうが存在を許すだけで遠のいてく。 そこで登場した《正義の戦乙女》の対アグロ性能と破格の全体強化はまさに福音だろう。さあ、天使と僧侶のお尻をチェック! |
《ルーン鍛えの勇者》
《ドゥームスカール》
いつの時代どこの世界でも白は「すべてのクリーチャーを破壊する。」 現代の基準では5マナソーサリー相当、これより軽量ならばデメリットや条件が付与される傾向にある。《ドゥームスカール》は通常では5マナ、予顕により3マナでのプレイを可能とする。これにより、2マナを支払い1テンポ遅らせることで3ターン目でのクリーチャー破壊を実現可能とした。手札破壊や手札公開の回避という面でも予顕を持つことは恩恵は大きいだろう。 |
先に土地を2枚寝かせる3マナ全体破壊に対して、後に土地を全部寝かせる《バントゥ最後の算段》を見比べるのは面白い。 |
ドゥームスカールとは、カルドハイムに存在する10個の世界がお互いに衝突することにより生じる現象で、それに伴い住民同士の争いが生じる「世界の終末」。北欧神話における世界終末の予言ラグナロクに相当する。この「予言」に対して最高神オーディンはヴァルキリーを使い勇敢なる戦士の魂を集めるなど回避策を練っていたのである。 そして訪れたラグナロクでは、神々と巨人による死闘が繰り広げられ、オーディンやトールといったアース神族を象徴する神々を始め、ロキに巨人族、ロキの子であるフェンリルたち怪物もほとんどが死に絶え、スルトの炎により9つの世界は滅び去る。 その後、生き残った神と人間の男女一組による新たな世界の始まりで北欧神話は幕を閉じる。 |
青
神話レア
《星界の神、アールンド》//《囁く鴉、ハーカ》
青の神は5マナ1/1にして手札参照。つまり《マロー》。マーク・ローズウォーターはMTGの神である。(アールンドは手札だけでなく、予顕しているカードも参照。) 自分ターン終了時に指定したカードタイプを最大2枚手札に加える能力。手札増強と自身のサイズ修正に噛み合っているが、不確定要素が強く期待しにくい。占術できれば・・・。 囁く鴉、ハーカは2マナ2/3飛行とクリーチャーとして非常に優秀。しかし、攻撃が通ると手札に戻ってしまう。おまけに占術2。この占術は手札に戻る能力にくっついているため他の手段では使いようがない。 序盤は優秀なハーカ、充分な手札が揃ったらアールンド。複数枚来てもハーカでアールンドのサポートに回れるといった構成だろうか。 |
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肩に鴉を乗せたご老人。隻眼ではなさそうだが、片目だけ光っている。そして、手札=知識を求める能力。これでもかといったほど直球なオーディンである。裏面がグングニルでなく鴉なのはより青らしさを強調するためだろうか。 オーディンに付き従う2羽のワタリガラスフギンとムニン。朝に飛び立ち、夜に戻ってくると世界中空集めた情報を耳元でささやくという。1羽だけのハーカは大変そうだ。 |
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耳元で「バーカ」と囁く鴉のネタは公式4コマでやると思う。 |
《アールンドの天啓》
《万物の姿、オルヴァール》
あらゆる姿を持つ多相にして、あらゆるパーマネントをコピーする神話クリーチャー。インスタント・ソーサリーで対象に取るたびにそのコピーを生成する。自分の呪文で自分がコントロールするオルヴァール以外のパーマネントを対象にしなくてはならないことと、インスタント・ソーサリーのみなことには注意がいるだろう。オーラでも変容でも誘発しない。 この手の能力では極めて珍しく土地すらもコピー可能。というか、土地のコピートークンを生成するカードを他に知らない。トークンカードとして基本土地カードを使うのは混ざって面倒なことになるからやめておこうね。 さらに、オルヴァールが対戦相手に捨てさせられたときにもコピーが誘発。こちらでは対戦相手のパーマネントもコピー生成が可能。手札破壊能力を持つパーマネント、特に《クロクサ》への強烈なカウンターとなる。やはり土地もコピー可能なのでマナ加速しても良い。 |
レア
《セルトランドの精霊術師》
特定のカードで構成される「テーマブースター」収録。日本語版が発売しないのだが、「セットブースター」にもテーマに基づいた内容が収録され、こちらから登場することがある。 7マナに追加コストまで要求する8/8。追加コストは巨人カード1枚の公開か、(2)マナの『ローウィン』方式。 |
北欧神話に登場する巨人族ヨトゥン。日本語では「霜の巨人」と称される、大自然の破壊を象徴する存在。極寒の地ヨトゥンヘイムに住む。神々とは敵対関係にあるのだが、時として交流を、それも血縁関係を結んだり、ロキのように霜の巨人の血筋でありながらアース神族として加わる者まで居り、神との境界は実に薄い。 「霜の巨人」のイメージ通り、創作物では氷属性な巨人で登場することは多く、過去には《霜のタイタン》というそのものずばりなクリーチャーが存在する。 |
《リトヤラの反射》
《星界の軍馬》
《隆盛するスピリット》
《竜巻の召喚士》
7マナ7/7に手札から唱えていた場合に大規模バウンスを行う巨人。同族である巨人とウィザードと土地は免れる。自身が残るのはいいのだが、特に汎用的な部族であるウィザードを含んでいるのが厄介で、取りこぼしが多発しかねない。 |
昨今の土地へ介入するカードを減少する方向性に加えて、7/7と充分なサイズがあるためか、土地バウンスは許されなかった。 |
《神秘の反射》
《航海の神、コシマ》//《領界船》
《彫像の伝承》
5マナ3ドローインスタントカルドハイムにて氷雪強化された《ジェイスの創意》。支払った氷雪マナ分最大5の占術を行ってから引く。 この手の重いドロー呪文はコントロールデッキがゲーム中盤から終盤での手札補充が役割で、デッキに1~2枚採用したいカード。そこに占術で質まで高めることができるわけで相当に強い。あとは、青系統の氷雪コントロールが存在し得る環境の速度なのか次第だろう。 |
《氷砕きのクラーケン》
黒
神話レア
《嘘の神、ヴァルキー》//《星界の壊し屋、ティボルト》
黒の神は2マナ2/1でクリーチャー限定の追放手札破壊。(ナイトメア能力と言って伝わるのだろうか。)さり気に全ての対戦相手で統率者戦への意識を感じさせる。 おまけに、マナコストを支払ってそのコピーになる能力。ターン終了時までではない。戦場に出た時の能力こそ誘発しないが、手札を1枚完全に奪う形となるので相当嫌らしい。 |
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そして、裏面はまさかのティボルト。7マナと相当重い。黒赤のプレインズウォーカーは(アングラスこそ登場したが)数の少なさが嘆かれており、かつてオブ・ニクシリスと共に適正があると語られた彼がついに登場することとなった。 常在型能力で追放したカードを色無視でプレイ可能とする紋章を獲得し、各忠誠度能力もそれぞれ異なる場所からの追放能力でこれをサポートするもの。 正直未知数である。相手依存のカードは弱い傾向にあるが・・・。 |
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嘘の神、ヴァルキー(とティボルトの肩書)はその名称、変身能力から北欧神話のロキに相当するとみて間違いないだろう。 神々の敵である巨人の血を引きながら、オーディンと義兄弟となり神々の地アースガルドへと住むことを許された異端の神。狡猾で悪戯好きな側面が強く、特技である変身能力を駆使して物語を引っ掻き回すトリックスターの代名詞。ドヴェルグ(ドワーフ)を騙しグングニルやミョルニルといった著名な武具を作らせる、牝馬に変身して馬と子を成し、それがオーディンの愛馬スレイプニルになるなど、神々の利となる行いもするが・・・。 (この辺は昔読んだ本の記憶を頼りに記述。)あるとき、巨人がアスガルドへと訪れる。「神々はかつて恩がある」と主張し滞在するが、それを疎ましく思い罪を被せ殺してしまう。 オーディンの息子であるバルドルは死を彷彿とさせる悪夢に苛まれるようになり、その身を案じた母フリッグにより世界中の存在と傷つけられないように契約を交わす。 神々の宴の場でロキは集った面々を侮辱し「世界を炎が覆う」といったラグナロクを彷彿させる言葉を残しその場を去る。バルドルの件も合わせて溝は決定的なものとなる。ついにロキは囚われの身となり、毒蛇の液滴る岩へと繋がれてしまう。 そして、戒めが解かれると巨人を率いてアース神族との対峙に赴き、「ラグナロク」が勃発する。 世界の終焉であるラグナロクの大きなきっかけをこれでもかと作った存在だが、その動機がいまいち不透明。とにかく物語をかき回す存在なのがトリックスターと称される所以である。 |
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追記:ショーケース版《星界の壊し屋、ティボルト》はカード名のルビがミスにより「ほしかい」となっているが「せいかい」がせいかい(氷雪) 他にもミスが告知されているので確認する様に。(公式サイト) |
《撲滅する戦乙女》
4マナ4/3飛行、絆魂にプレインズウォーカーからの呪禁。鹿にならないが、鹿にしてくる奴がいない。 さらに、誇示で2マナとクリーチャーをコストに各対戦相手もクリーチャーかプレインズウォーカー1体を生贄。基本性能は高くそれほど悪いとは言えないが、同コストで同じく飛行を持ち戦闘を介した生贄能力を持つ《悪ふざけの名人、ランクル》の存在がどうしても引っかかる。部族や対プレインズウォーカーが目立つ面で差別化したい。 |
4マナ4/3、キーワード能力詰め合わせの神話レア天使。《折れた刃、ギセラ》を彷彿とさせる。 |
《燃えルーンの悪魔》
悪魔の数字666。飛行持ちでクリーチャーとして充分優秀。 さらに、戦場に出た時に異なるカード2枚を探し、対戦相手1人に選択を迫り、片方は手札へ、もう片方は墓地へ。手札サーチと墓地サーチを同時に行う、黒の神話らしい強力な能力。《けちな贈り物》と同様に「本命カード」+「墓地回収カード」の組み合わせでサーチすれば実質確定サーチとなるのは覚えておこう。 燃え燃えルーン☆ |
《憑依の航海》
クリーチャータイプ1つを墓地から戦場に戻す呪文。通常は2枚だが予顕なら全部。あまりに豪快だが予顕すると重くなるし、よく考えたら2枚だけでも充分だった、そもそも2枚しかなかったなんてこともあるので出航は計画的に。 過去には《総帥の召集》という【ゴブリン召集】や【ゾンビ召集】を召集しまくってたカードが存在する。同様の部族デッキを考えてみるのは悪くないだろう。 |
レア
《肉裂きの死神》
特定のカードで構成される「テーマブースター」収録。日本語版が発売しないのだが、「セットブースター」にもテーマに基づいた内容が収録され、こちらから登場することがある。 実に珍しい、4枚目となる黒単色の天使。5マナ5/3飛行+トランプルという攻撃的な性能で、タフネスの低さを墓地からの手札への回収能力で補っている。条件は「天使か狂戦士を戦場に出したとき」。例によって自身がこの両者であるので単体での運用は可能。ライフ3点も許容範囲だろう。 |
死者の魂を運ぶヴァルキリーは白単色というよりも確かに白黒の方が相応しいだろう。死者の魂を導く様から「死神」と見る向きもあったという。しかし、《肉裂きの死神》はむしろ自ら命を刈取りに来ており、狂戦士の通り、本来の在り方から変わってしまった存在なのかもしれない。 |
追記:カルドハイムの世界観に関する記事「プレインズウォーカーのためのカルドハイム案内 その2」によると、白の戦乙女は勇敢な死者を導く番人、黒の戦乙女は臆病者を殺す死神という役割を持つ。それぞれヴァルキリーの認識を分けたものだろう。 |
《血空の主君、ヴェラゴス》
伝説のデーモン。攻撃により2マナで好きなカードを一番上に置くタイプのサーチ能力を誇示する。デーモンなこととコストで《悪魔の教示者》感があるが、一番上である。接死持ちなので攻撃が通しやすいのは魅力的。 さり気に他のプレイヤーにも探させることができるが、探すのはそのプレイヤー自身なので有効活用はしにくいだろう。 |
《ドローガーの屍術師》
4マナ4/4。対戦相手のクリーチャーを墓地に送らず、氷カウンターを乗せて追放。そして、氷雪マナを任意の色マナとして扱いつつ、唱えるようにする冷凍庫。 単純に墓地対策クリーチャーとして機能するが4マナは若干重いか。 |
《マーンの戦慄の隆盛》
3マナのトークン生成呪文。ターン中に死亡したクリーチャー分の2/2ゾンビとなる。全体除去の返しになるが、「トークンでない」の一文には注意がいる。 《悲哀の徘徊者》や《フェイに呪われた王、コルヴォルド》と《スカイクレイブの影》などによる生贄シナジーをデッキの軸とする【サクリファイス】系統のデッキならば、トークンの生成数確保も使用先も充分で噛み合ったカードといえる。禁止となった「猫かまど」が健在だったらやばかった臭いがする。 |
《恐怖の神、ターグリッド》//《ターグリッドのランタン》
《死の神、イーガン》//《死の玉座》
3マナにして6/6接死というとんでもねえ死の神。やはり維持コストが存在し、墓地から2枚ずつ追放しなければならない。それでも、アップキープなので最低1ターンは戦場にいてくれる。維持できなく生贄に捧げたら1枚ドローでやけにやさしい。 《死の玉座》は墓地活用、イーガンの維持に役立つ1枚切削に、ドローの起動型能力。たった1マナの玉座。 墓地2枚ずつは決して楽な維持コストではないが、現行スタンダードにおける強力なデッキの一つ【ディミーアローグ】は切削しつつ殴ってくることから強烈極まりないアンチカードとして機能する。あまりに刺さり過ぎて可哀そうになる。 |
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やはり《死の玉座》から死の国を統べる女王ヘルが基となっているのだろう。(イーガンは少年とのこと) ロキがアングルボザとの間に儲けた3人の子の1人だったが、オーディンにより死の国へと追放されてしまう。そこで、強力すぎて死の国を支配したとも、オーディンの命により支配することになったとも言われる。 |
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3マナで圧倒的なパワー/タフネスに維持コストを要求する《朽ちゆくレギサウルス》を彷彿とさせる。パイオニアなどで共存する環境では競合するようで、手札を要求するレギサウルスと相性が良く、むしろ並べたくなる。 |
《スケムファーの報復者》
トークンでない他のエルフと狂戦士死亡時にドローへと変換する。それでいて2マナ3/1とアグロ性能が高く、序盤から終盤まで役割を持てる良質なクリーチャー。 ライフ損失は強制、しかも対処しにくい「失う」なので使い過ぎに注意。手札0枚でも勝利することはあるが、ライフ0は敗北してしまう。 |
『ラヴニカのギルド』収録《真夜中の死神》と非常によく似ている。愛用していた人はその違いに注意したい。(自戒) |
《雪上の血痕》
全体除去としては重い6マナだが、支払った氷雪マナ以下のクリーチャーかプレインズウォーカーを蘇生する氷雪ソーサリー。 上限6マナは相当範囲が広く、フィニッシャー級クリーチャーを更地に着地させる事実上のエンドカード。 |
《真冬》も氷雪枠が似合いそうだ。 |
《夢貪り》
予顕がないカードに予顕を持たせたうえで2マナ軽減と、予顕するたびに+2/+0修正を受ける能力を合わせ持った予顕特化デーモン。悪魔で僧侶は夢を見せる。 予顕するにはしっかり2マナ必要なので単純なコスト軽減にはなっていないが、奇襲性に関しては天下一品。あらゆる呪文がリバースカードとなる。 そして、2マナ以下の無色のカードを大量に予顕送りにし、次のターン以降0マナでプレイしまくったり、手札0枚で機能するカードなどの悪用路線の研究成果はどうなるか。 |
《祖先の幻視》などはマナコストを参照する際には0マナとして扱うが、マナコストを持たないので軽減しようにもマナコストはなく唱えることは不可能・・・のはず。この手の他のカードとの兼ね合いを考慮する必要のあるカードなのでリリースノートを読んだほうがいいだろう。 |
《激しい恐怖》
選んだタイプでないクリーチャーすべてに-3/-3修正を与える全体除去呪文。逆《魔女の復讐》。 条件付きらしく4マナだが、タイプ指定しても取りこぼす余地に、そもそも修正値が足りないなどの信用性の薄さから単純に全体除去呪文としてコントロールデッキに採用するのは厳しい。部族デッキならば一方的に除去可能で、こちらが主題となるだろう。その場合は同じく4マナかつ一方的な戦場を創ることのできる追放呪文《絶滅の契機》が立ちはだかる。 とにかく全体に打ちたいときには「マイナークリーチャータイプ選手権」が開催される。ブラッシュワグがスタンダードにいることに注意したい。 |
赤
神話レア
《怒りの神、トラルフ》//《トラルフの鎚》
《怒りの神、トラルフ》は4マナ5/4トランプルに加えて、少しややこしい能力。 《トラルフの鎚》は装備クリーチャーが伝説でなければ修正値がないが、装備を介して使い回し可能な火力。2マナ、タップ、《トラルフの鎚》をはずすことでそこでも3点、まさに《稲妻の一撃》を飛ばして手札へと返ってくる。かなり元ネタに近い。 使い回し火力《ボガーダンの鎚》を改めて原典へと作り直したような装備品。同様にマナさえあれば何度でも投げつけられるが、装備先がいなければならないのは無視できない欠点だろう。 |
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トラルフは間違いなく雷神トール。トラルフの鎚はミョルニルだろう。 トールはアース神族最強の戦士で、その力はアース神族すべてを連ねても敵わないとされるほど。だが、謀に弱く、策略に長けたロキに誑かされることが多い。その割に関係性はむしろ良好で、二人連れ立って巨人の国へ旅をしたりする。 ミョルニル(トールハンマーとも)は、ロキがドヴェルグ(ドワーフ)を騙して作らせた財宝の一つ。投げつけても手元へと戻る上に一撃で巨人を屠る威力を発揮し、トールの象徴として巨人族に恐れられている。しかしアース神族でも最も力のあるトールをもってしても力を倍加する帯メギンギョルド、鉄の手袋ヤールングレイプルがなければ扱うのはできないとされ、《トラルフの鎚》が伝説のクリーチャーでなければ修正値を受けないのはこれを意識したもの思われる。 |
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トランプルを持つ銀枠火力呪文《Super-Duper Death Ray》、『イコリア』で登場した過剰ダメージをプレイヤーへと与える《炎の氾濫》と、《怒りの神、トラルフ》の能力への布石が打たれていた。 |
《黄金架のドラゴン》
5マナ4/4に飛行、速攻を持つドラゴンの系譜。その攻撃性能は《雷口のヘルカイト》や《嵐の息吹のドラゴン》など先人たちが証明済み。 攻撃するか、呪文の対象となるたびに宝物トークンを生成し、さらには宝物トークンが生成するマナを2点に増やせる能力で赤らしい一時的なマナ加速を実現。まず1回は殴れるので2マナ分確保できる。つよい。 |
宝物との関連の深さからやはりファフニールを基にしたドラゴンだろう。 あるとき、オーディンたちは旅の折にカワウソに変身していた人間(ドワーフとも)オッテルを殺してしまう。オッテルの父フレイズマルは神々に賠償金を求め、大量の黄金と魔法の指輪を手にする。 その後、鍛冶師となったレギンが鍛えた魔剣グラムを手にした英雄シグルドによりーーー どうやら原典ではドラゴンと明示されていないが、「爬虫類のような容姿」と「毒の息吹」からドラゴンとして描かれることが多く、ファンタジー作品によく登場する「財宝を貯め込む欲深き竜」の原典となっている。 |
《揺れ招き》
レア
《厚顔の無法者、マグダ》
他のドワーフを+1/+0修正するロード。自身を含めたドワーフがタップ状態になるたび宝物トークンを生成。要は、殴りかかればいい。宝物トークンは純粋にマナ加速として機能するだけでなく、5つ生贄に捧げればライブラリーからアーティファクトかドラゴンを直接戦場へ探し出す。ありったけの夢をかき集めて捜し物探しに行け。 総じて、ドワーフの部族デッキを組むには充分魅力的な性能が備わっており、それまでドワーフたち控え目過ぎたが故に許されていた《ドワーフ徴募兵》が市場から姿を消すこととなった。 |
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童話などに登場する小人であるドワーフは、北欧神話に登場する妖精「ドヴェルグ」がその起源とされる。洞窟に住み、工芸に長けるといった特徴も北欧神話のものである。 しかしカルドハイムのドワーフ、少なくともマグダは、北欧神話と同じくテーマとなっているヴァイキングが持つ「財宝を求める野蛮な略奪者」といったカードで、両者を掛け合わせた存在のようである。ドラゴンとの関係性も公式記事で語られることだろう。 |
《セルトランドの投げ飛ばし屋》
特定のカードで構成される「テーマブースター」収録。日本語版が発売しないのだが、「セットブースター」にもテーマに基づいた内容が収録され、こちらから登場することがある。 攻撃するたびに《投げ飛ばし》を行う巨人で、さらに生贄に捧げたのが同族である巨人ならばダメージが2倍になるという投げ飛ばし屋を名乗るにふさわしいクリーチャー。「友情よりも勝利。」《豪腕のブライオン》に強力なライバルが登場した。 現環境を代表する巨人《砕骨の巨人》でも充分すぎるダメージを飛ばせるので巨人デッキを構築するなら一考の余地はある。というか巨人は投げたいだろ。 |
《災厄を携える者》
《ティボルトの計略》
《無謀な船員》
装備品+機体分の2/1トークンを生成する呪文。さらには装備品をそれぞれつけさせることまでできる。1~2体生成できればいい方だろうか。 トークンはドワーフなので《厚顔の無謀者、マグダ》と相性が良く、機体があればマグダの能力も有効活用できる。 極論、装備品と機体だけでデッキを構築し、クリーチャー分を全部《無謀な船員》に委ねた無謀な構築が試されるかもしれない。 |
《ツンドラの噴気孔》
《龍族の狂戦士》
《傷頭のアーニ》
《語りの神、ビルギ》//《芳醇の角杯、ハーンフェル》
緑
神話レア
《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》
突然やってきたやべえやつ。新ファイレクシア法務官の一人《飢餓の声、ヴォリンクレックス》である。 6マナ6/6速攻トランプルでシンプルに強い。そしてカウンターだけ2倍となる《倍増の季節》に、対戦相手は半分の季節。あからさまに「ぎらつかせ」に来ているが・・・。 |
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緑の派閥「悪意の大群」は弱肉強食、適者生存、自然淘汰。ファイレクシアでない者をすべて抹殺、究極の進化であるファイレクシアへと取り込む思想を持つ。 公式サイトにかつてのファイレクシア、新ファイレクシアと五人の法務官について解説記事があるので目を通したほうがいいだろう。 |
《タイヴァー・ケル》
カルドハイム現地在住エルフのプレインズウォーカー。肉体美を晒している。 常在型能力によりエルフすべてが黒マナ生成可能。[+1]はエルフの強化、[0]で1/1エルフトークン、[-6]でエルフに速攻、エルフを唱えるたびに2枚ドローの紋章と、とにかくエルフ特化。初代《ニッサ》を彷彿とさせる。 |
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タイヴァー・ケルは、エルフの王ヘラルドの弟。兄を模範とし、栄光を求め英雄として生きることを望む。自信に満ち溢れ、戦績を雄弁に語る姿は傲慢すら感じるが、鍛錬により培われた戦闘技術は本物。カリスマ性も持ち合わせ彼の下には多くの者が集う。 自慢の肉体美を晒しているのもそのため。「僕を見ろ!」 公式記事ータイヴァー・ケルの創造 |
《戦闘マンモス》
呪文や能力の対象になるたび手札を頂きマンモス。パーマネント全体に及び影響力は計り知れない。 そして、予顕持ち。最短4ターン目に6/5トランプルのマンモス級マンモス。【緑単】の象徴ともいうべき《恋煩いの野獣》出来事やマナクリ《金のガチョウ》といった1マナに比べて2マナは《漁る軟泥》程度で層は薄く、そこを予顕で埋めつつ4マナでのプレイは狙える。 しかし5マナとなれば我らが《長老ガーガロス》。そうでなくとも《怪物の予言者、ビビアン》と高いカードパワーが控えておりそこから枠が奪えるか。 |
レア
《梢の戦術家》
特定のカードで構成される「テーマブースター」収録。日本語版が発売しないのだが、「セットブースター」にもテーマに基づいた内容が収録され、こちらから登場することがある。 他のエルフを+1/+1修正するロード。タップで緑3マナ。戦術家らしくシンプルで遊びがない。 |
創作物に多く登場するエルフは北欧神話の「アールヴ」が基となっており、北欧神話を形成する「9つの世界」、その内に光のエルフが住む国「アルフヘイム」、闇のエルフが住む「スヴァルトアルフヘイム」がある。ここから多くの伝承を経て「悪戯好き」や「長命でとがった耳を持つ」「枝を折ったら骨を折る」といった様々なイメージへ分岐していくこととなる。 『カルドハイム』にも森に住む光のエルフと、闇のエルフが存在。既にカルドハイム出身エルフのプレインズウォーカー、タイヴァー・ケルが明かされており、その記事中にはカルドハイムのエルフたちについても触れられている。 公式記事- タイヴァー・ケルの創造 |
《領界渡り》
通常版 | ボックスプロモ |
クリーチャータイプをすべて持つ能力、多相。さらには、クリーチャータイプを指定し、デッキの上からのプレイを可能とする。時折登場する《未来予知》のバリエーションの中でも部族特化版。 標準サイズのクリーチャーであることからデッキの軸にするには心許ないが、やはり多相によりあらゆる部族の恩恵を受けることができるので一考の余地はある。『ゼンディカーの夜明け』で登場したパーティーの構成にも役立つ。 |
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まだ世界観に関する記事は公開されておらず予想にしかならないが、「9つの世界」「それぞれに住む部族」といった北欧神話の概念から、「領界」とはこのことを指すのかもしれない。 | |
追記:カルドハイムは世界樹でつながる10個の領界とのこと。 |
《秘密を知るもの、トスキ》
打ち消されず、破壊不能だが1/1とあまりに貧弱。しかし、クリーチャーが戦闘ダメージを通すたびに1ドロー。トスキ自身の指定でなく、コントロールしている各クリーチャーなのは破格である。 強力な《海賊の沿岸行為》のクリーチャー版だが、強制攻撃、忘れずに。 |
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世界樹ユグドラシルに住むリスラタトスク。梢に住む鷹フレースヴェルグと根を噛む竜ニーズヘッグの言葉を中継し、その内容を誇張することで不和を招いているとされる。北欧神話のTwitter。 |
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クリスマスに公開された。 |
《エルフの戦練者》
2マナ2/2、いわゆる「熊」。エルフに特化した性能で、エルフが1体以上出るとエルフトークンを呼び出す。この系統のトークン生成には珍しく、毎ターン1回との制限が欠けられているのには注意が必要。マナ生成能力により展開力に長けたエルフなら致し方ない制限だろう。 7マナでエルフを+2/+2修正と接死を持たせる強力な全体強化能力を持ち、トークン生成の展開力とフィニッシュ手段を合わせ持つ部族デッキを考察するに充分すぎるカード。強力なエルフが揃っているヒストリックで真価を発揮するしれない。 過去には『ミラディンの傷跡』で登場した《背教の主導者、エズーリ》が似たような役割を持っており、エルフデッキのフィニッシャーを勤めた。後に『完成』した。 |
《老樹林のトロール》
トリプルシンボルながら3マナ4/4、そしてしっかりトランプル。この時点で合格点だろう。 死亡するとエンチャントとして戦場に戻り、森が森森となる上に、1マナと生贄で《老樹林のトロール》自身と同等のトークンを生成するオーラとなる。 これと言って弱い点が見当たらない。【緑単】なら雑に突っ込んでいいレベルのカードパワーではないか。 |
《樹の神、エシカ》//《虹色の橋》
《冬の神、ヨーン》//《霧氷杖、カルドリング》
《種族の神、コルヴォーリ》//《リングハルトの紋》
《エシカの戦車》
対決!猫戦車!!!!!!! 4マナ4/4で搭乗4の機体。戦場に出た時に戦車を引く2/2の猫トークンを2体生成するので単純に4/4クリーチャーとして見ることができる。 その上、攻撃するとトークン1つをコピー。まず猫トークンがいるので対象に困らない。他にも現在スタンダードの緑では、《恋煩いの野獣》や《怪物の代言者、ビビアン》のクリーチャートークンに《金のガチョウ》などの食物トークンと、普通にトークンを扱うことは珍しくなく、仮に猫が壊滅しても使い道は充分用意されている。 同じ4マナには《探索する獣》が存在するのだが、そちらと強みが異なる有力な選択肢である。 |
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愛と豊穣の女神フレイヤは、移動の際に2匹の猫を連れ車を引かせるという。 | |
追記:『ゼンディカーの夜明け』のキッカージェイストークン増やせるな・・・。 |
《偉大なる存在の詮索》
《霜の祝福》
4マナで支払った氷雪マナ分の+1/+1カウンターのばら撒き。その後、パワー4以上1体につき1ドロー。採用する以上、土地は氷雪で固めるであろうことから2~3個は置けるだろう。1/1トークンで頭数を増やし、自身は5/5《恋煩いの野獣》との相性の良さが際立つ。しかし、軽くはない4マナでソーサリー。過度の期待はしにくい。 |
多色
神話レア
《情け無用のケイヤ》
ゲートウォッチのメンバーとなったケイヤ。 [+1]は彼女の象徴ともいうべき幽体化能力。幽体カウンターなるものを用いてクリーチャーが死亡、追放されたときに手札に戻し、1/1の飛行トークンを生成する。オルゾフが増した。例によって最大1体なのでクリーチャーがいなくとも忠誠度稼ぎが可能。 [-3]はシンプルな追放。初期忠誠度5で問題なく使用可能。自衛よりも戦場にいるだけで大きな牽制となる能力。 [-7]はアップキープ開始時に伝説の呪文を踏み倒す紋章。自分の手札、墓地、追放領域と幅広く選択でき、デメリットで追放となる呪文をも使いまわすことができる。改めて強調するが「伝説の呪文」でなくてはならないので採用には注意しよう。とは言っても、ケイヤ自身が伝説なので気にしなくてもいい。 総じて5マナらしい強力なプレインズウォーカー。[+1]でフィニッシャーを守りつつ、[-3]で削いでいく長期戦を視野に入れたコントロールデッキ向けといえるだろう。 |
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ケイヤは「生命は生者のためにある」という信条を持つ、幽霊殺し専門の暗殺者である。かつては次元:フィオーラを統べる《永遠王、ブレイゴ》、次元:ラヴニカを構成するギルドの1つ「オルゾフ教会」を支配する《幽霊議員》たちといった支配者階級の暗殺を成し、良くも悪くも計り知れない影響を与えている。 その彼女が、「死者の魂を確保し世界の終末に備えている」北欧神話の世界にやってきたという、とても不穏な事態になっている。情け無用。 |
《ニコ・アリス》
テーロスからやってきた槍投げ選手プレインズウォーカー。 Xというコストから忠誠度Xなのかと思うようで、X個の破片トークン生成。2マナ生贄で占術1と1ドローのエンチャントトークン。かつて《仮面使い、エストリッド》がオーラのトークンを生成していたが、純粋なエンチャントのトークンは史上初、のはず。 [+1]はクリーチャーをアンブロッカブルにさせる結構なトンデモ能力だが、手札に戻ってきてしまうデメリット付き。戦場に出た時の誘発型能力を使いまわすことこそできるが、悠長なのは否めない。 [-1]は白が得意とするタップ状態クリーチャーへのダメージを、青要素のドロー枚数で変動させるもの。別途手段がなければ通常ドロー分の2点ダメージだが、破片トークンを用い自前で増やすことができる。 [-1]はシンプルに破片トークン生成。 総じて、特徴である破片トークンを活用する構成で、多くの青系プレインズウォーカーと異なりドローに2マナかかる形となっているのがどう響くか。ニコ本人にそこまで頼らずとも破片トークンを撒いておいて長期戦を視野に入れるのも悪くないかもしれない。 |
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ニコ・アリスのサイドストーリーが公開された。 |
《星界の大蛇、コーマ》
レア
《領界喰らい、サルーフ》
《スカルドの決戦》
《トロールの喚起》
《ヘラルド、エルフを統一する》
《ファーヤの報復》
伝承1で4/4飛行・警戒、またしても4マナ《セラの天使》。流石にシンボルは厳しいがそれでもコストパフォーマンスが高い。 さらには伝承2で天使にクリーチャー除去、伝承3で天使に二段攻撃と4マナで強化されていくクリーチャーとして機能する。それでも容易に除去されるトークンは信用性に乏しく、天使デッキでの採用が主となるか。《悪斬の天使》再録はこういう目的もあったんだね。 |
《リトヤラの熊々》
伝承1で熊(多相)、伝承2で多相の戦士をすべて4/4に。出したトークンが生き延びれば最低でも3マナ4/4のクリーチャー相当する。 そして、伝承3で各クリーチャーが一方的な格闘。皆殺しにしてた上にそのまま一気にライフを削っていく。多相は多相の戦士なので複数狙うのも難しくなたそう。 |
くまくま。 |
《霜と火の戦い》
まず伝承1で巨人以外に全体4点火力というソーサリー除去として機能する時点で破格。 伝承2で占術、伝承3で5マナ以上の呪文を唱えると2枚引いて1枚捨てる手札交換、いや増えてる。占術が3と広く、誘発を仕込みやすいのも良い。 巨人を抜きにしても青赤でコントロールデッキを組むなら良質なカードだろう。 |
《ブレタガルドをかけた戦い》
《鴉の警告》
「カーッ!」(ライフ2点だ!備えときな!) 「カーッ!!」(手札よく見ときな!あとこれ!1ドロー!) 「カーッ!!!」(いつだって知りたいことは外にある!そうだろ?) |
《血空の虐殺》
身に刻まれた英雄譚。かつてイングランドを征したヴァイキングたちもその身に入れ墨を施していたという。 威迫悪魔トークン、攻撃時1枚1点、狂戦士分の赤マナ。十全に暴れまわるには《血空の虐殺》だけではまるで力不足で、やはり狂戦士の部族デッキでこそ輝くだろう。 |
《ナーフィ王の裏切り》
まず各プレイヤー4枚は切削し、墓地からクリーチャーかプレインズウォーカーを1枚追放。伝承2、3でプレイ可能とする英雄譚。 対戦相手のカードを奪ってもいいし、自分で使い倒したプレインズウォーカーを再利用しても良い。それにしても昨今の青黒はカードを奪いまくるし、色マナ無視で扱いやすいのが多いしで窃盗行為の推奨が目立つ。 |
《イマースタームの捕食者》
史上2枚目の《吸血ドラゴン》。タップ状態になるたび墓地を喰らい+1/+1カウンターを蓄える。 さらには、他のクリーチャーをも喰らい破壊不能を獲得する。これをタップする。 コストに見合ったサイズに飛行を持ち、継続的に強化可能。その上、破壊不能で除去耐性も充分。生贄の確保だけが問題となる。黒赤が得意とする生贄シナジーとの相性も良好で有力な選択肢となるだろう。 |
北欧神話における世界樹ユグドラシルの根っこを齧る龍ニーズヘッグ。世界の下層に住みそこへ投げ込まれてくる死者の血をすするとされ、《イマースタームの捕食者》の墓地捕食能力はこれが基になっているだろう。 また、ニーズヘッグはラグナロクを生き延びて死者の肉体を運び飛び立つとされ、これも破壊不能能力に反映されている。 |
無色
レア
《英雄たちの送り火》
2マナ、タップ、クリーチャーを生贄でマナコストが1大きい同じタイプを持つクリーチャーを直接戦場に出せるサーチエンジン。 制限の課された《出産の殻》である。専用デッキの構築によるクリーチャー同士のコンボを模索してもいいし、純粋にカードパワーの高いクリーチャーを探し出す構築をしてもいい。モダン禁止に至った《出産の殻》のリメイクともあって未知数である。なぜかスタンダードに集った《奇怪な具現》や《悪夢の職工》と組み合わせて考えてみるのもいいだろう。 |
《仮面林の結節点》
《星界の霊薬》
エシカが作り出す、カルドハイムの神々スコーティの力の根源。北欧神話における女神イドゥンが管理する黄金の林檎に相当する。 ライフが初期ライフよりも多ければ1枚の知識を、そうでなければ2点の生命力をもたらす。いずれも長期戦を視野に入れるデッキに噛み合ったものだが、毎ターン2点ずつの回復だけではかなり微妙。絆魂などと併用しドロー効果を狙いたいところ。 |
土地
レア
小道サイクル
通常版 |
ボーダーレス版 |
先立って『ゼンディカーの夜明け』に登場していた、表裏で生み出せる色マナが異なる土地。『カルドハイム』では緑青、黒赤、黒緑、青白の4種類が登場する。 禁止まみれ緑青、ヒストリック最強を謳歌する黒緑青、『テーロス環魂記』で大きく強化されデッキを成していた【青白コントロール】、《クロクサ》を筆頭にスタンダード、ヒストリック共に構築される黒赤【ラクドスサクリファイス】など、結果的に見れば環境上位に絡む組み合わせ。意図したものなら大したものである。 トライオームがありながら両面土地が欠けていたがために構築しにくかった3色のデッキが日の目を見ることになるかもしれない。 |
次元を跨いだサイクルとなったことで異なる環境が描かれた小道サイクルだが、なんとこれを統一した「SECRET LAIR: ULTIMATE EDITION 2」が発売されるとのこと。いやー商売上手いねえ!!!!!!! |
《世界樹》
タップインの緑土地。 土地が6個以上ならすべての土地が好きな色を生み出せるようになるあったけえ色ガバ。そして、各色2マナずつにタップ生贄の実質11マナで臨む数の神を戦場に出す豪快な能力。 現在スタンダードには『テーロス環魂記』の神7枚。『カルドハイム』ではまだカードが全て公開されていないが「プレインズウォーカーのためのカルドハイム案内 その1」で挙げられた神が12柱存在する。 過去のセットに遡ると、『テーロス』ブロックに15枚。『アモンケット』に8枚。忘れてはならないのが『灯争大戦』。ここにも5枚あるので計35枚+カルドハイム。全部ぶち込みたくなってきただろう。余談となるが、『神河』の神々はスピリットである。 多相は忘れろ。だが、《仮面林の結節点》は忘れてはいけない。このコンボによりデッキの中からすべてのクリーチャーが登場するようになる。 |
北欧神話の世界の中心であるユグドラシル。この樹が「9つの世界」を支える土台であり、聖解樹と称される所以となっている。 カルドハイムでも世界樹を中心に10の次元が存在する世界観となっているが、なぜか伝説の土地ではない。これに何か意味があると良いのだが・・・。 |
追記:現在デザイナーは伝説の土地が持つ戦場に1枚しか存在できず、破壊もしにくい(しにくくした)土地なため、複数枚採用すると手札で腐ってしまう問題点を意識しているとのこと。 情報提供ありがとうございました。(以下、ソース及び解説訳ツイート1 ツイート2) なので《世界樹》も世界樹とのマナ的な繋がりを示すカードということになり、これが伝説でない理由という事になる。 |
《不詳の安息地》
無色マナしか産めないが氷雪土地。 そして、氷雪3マナで4/3警戒・多相のクリーチャーとなる、いわゆるミシュラランド。充分なサイズに部族シナジーを受ける多相で使い勝手は良い。『ゼンディカーの夜明け』収録《這い回るやせ地》も相当な使い勝手だが、やはり多相で大きく差別化できているだろう。氷雪を意識した構成ならより優る。 |
『カルドハイム』の部族推し、多相の再登場から《変わり谷》が再録されかねないと考えていたが、流石に許されなかったようだ。 |
《タイライトの聖域》
誰でも神になれる。インターネット空間かな。さらには神に破壊不能カウンター。 通常の構築戦でフィニッシャーの信頼性を高めることができるが、なにより統率者戦でぜひとも使いたい1枚だろう。 |
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『カルドハイム』 | ||
発売日:2021年2月5日 | ||
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締め
日出ずる国の男子、一度は北欧神話を通るといわれている。
フレイバーテキスト
みんなマグダ見てなぐりゃいいって言うけど機体を期待してもいいと思うんです
ケイヤさんはエスパースタックスで第二のペス勝つしてても強いしヨーリオンとのシナジーがエグい
ヴォリンクレックスは別のエキスパンションのカードが混入しちゃったの?(混乱
《災厄を携える者》、発生源としか書いてなくない?
脳内でテキストの改ざんが行われておりました
ありがとうございます!
完成おめでとうございます
毎回楽しく読ませていただいております
領海船が削るのは相手のライブラリーやね
「そのプレイヤーは」の部分が髪の毛と共に抜け落ちてたようです
ありがとうございます!