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100日EDH

1224枚目「これは勇者が目覚めるまでの物語」

ミラーリの目覚め

Mirari’s Wake / ミラーリの目覚め (3)(緑)(白)
エンチャント
あなたがコントロールするクリーチャーは、+1/+1の修整を受ける。
あなたがマナを引き出す目的で土地をタップするたび、その土地が生み出したいずれかのタイプのマナ1点を加える。

土地は、まるでずっと乾ききっていたかのように、ミラーリの力を飲み込んだ。

ミラーリの目覚めとは





オタリア大陸

次元:ドミナリアはオタリア大陸
賭け試合「ピットファイト」を主宰し莫大な利益を上げ、実質的な支配者である「陰謀団」。
「祖神」を信奉する遊牧民と、鳥人エイヴンから成る抵抗組織「オーダー」。
海洋から地上の支配を目論む蛸人セファリッドが統べる「海の帝国」。
大陸全土に蔓延した疫病に抵抗すべく生物の巨大化が進んだ「クローサの森」。
大陸の南北に長く伸びた「パーディック山脈」

『インベイジョン』ブロックを通して語られた「ファイレクシアの侵攻」により荒廃し、力こそが全てとなった時代が舞台。
その象徴ともいうべき「ピットファイト」と、手にしたものの願望を映し出す強大なアーティファクト「ミラーリ」を巡る物語。

それが『オデッセイ』ブロックである。

陰謀団に属する青年チェイナーが偶然「なんかすごそうな球」を発見、それを自らの懐に収めることなく総帥へと献上した。
この宝球こそが《ミラーリ》。「上手く使えば大儲けできそう」という総帥判断をきっかけに幕を開ける。

カーターの願望

陰謀団の本拠地にしてピットファイトの本場「カバルシティ」。
ここへパーディック山脈から富と名声を求めた戦士カマールが都市へと訪れることから物語が始まる。

ピットファイトの胴元に連れられた《陰謀団の貴重品室》にて《ミラーリ》を目にすると、「いつか自分の物にする」と固く誓うのであった。
望み通り強者との戦いに明け暮れる中で出会った、「総帥の命により接触を図った」と正直に話す良い人チェイナー、ピットファイトでの共闘を通じて意気投合したケンタウロスのシートンと友情を結ぶ。

そんなある日。ピットファイトにて殺されたドラゴンの親がカバルシティへと復讐にやってくる。
逃げ纏う人々の中、ピットファイターたちが共に戦い、カマールが止めを刺すもその下敷きになってしまう。

その間にオーダーの力を誇示すべくピットファイトに参戦していた隊長補佐カーターが英雄として称えられ、報酬としてミラーリを手にする。その瞬間。ミラーリはカーターへと栄光の幻視と共に強大な力をもたらした。
野心こそあれど誉れ高い戦士カーターは支配欲に憑りつかれ、そのままオーダーの本拠地へと向かう。

アボシャンの願望

シートンに助け出されたカマールは、自らの栄誉とミラーリを横取りされたと憤慨、シートンと共にカーターを追う。
しかし、同じくミラーリの力を見抜きカーターを追う海の帝国から派遣されていた、笑顔が危険な大使ラクァタスの妨害に遭い撤退する。

タコの特徴が強いセファリッドと違い、二足歩行で水陸両用マーフォークであるラクァタスは地上への大使として重宝された。

カーターはオーダーの要塞にミラーリを持ち帰るも、支配欲に駆られる姿からミラーリを危険視する遊牧の民の長ピアナに破壊を命じられる。

口論の末、カーターはミラーリの力を暴走させてピアナを要塞ごと破壊してしまう。さらには、力を制御できずにカーター自身も衰弱死するのだった・・・。

ミラーリはラクァタスが使役するアヌーリッドの戦士ターグにより回収、司令官セイタス!を経て皇帝アボシャンの手に渡る。

本人はカード化されていないが、イメージとして貼られることが多い《藪跳ねアヌーリッド》。
そして、まさかの『モダンホライゾン』。これまで「ターグ」と訳されていたのが「トゥーグ」と訳されつつ言及される。

「スタータイトマナバーン」29話より。
この漫画のおかげで知名度が高い。

ミラーリは彼に水に覆われた世界を幻視すると、元より地上進出を目論む皇帝の支配欲が増大。
これを実現すべく魔力を注ぎオタリア大陸の1/3をも飲み込む大津波を引き起こす。
やはりともいうべきか、アボシャンも力の制御は叶わず宮殿が壊滅。自身も衰弱死する。

ラクァタスはこの機に乗じてミラーリ奪取を目論むも失敗。アボシャン護衛のダイオウイカとの戦いでターグが死亡し、精神的につながることで使役していたラクァタス自身もダメージを負う。
ミラーリは海の帝国に来ていた陰謀団の先手ブレイズが回収し、再び陰謀団総帥の手に渡る。

彼女は数少ないミラーリに興味を示さない人物で、《ミラーリ》のフレイバーテキストの通り、その特性を見抜いている。あと笑顔が良い。


《ミラーリ》

それがあんたに提供してくれるのは、あんたが欲しがっているものよ。あんたに必要なものというわけじゃないわよ。

――― 狂気を招く者ブレイズ

総帥の願望

総帥はミラーリがもたらす悪魔的魅力を利用すればオタリア全土に混沌と破壊を振りまけると考え、ミラーリを賞品とした闘技大会を開催を宣言。

カバルシティへと戻ってきたカマールはチェイナーの修行へと同行、それを無事終えるとまたしても街に戦禍が。
ピアナの後任としてオーダーを指揮する立場となったティーロ大隊長は、ミラーリの存在と強大な力を知らず、要塞を壊滅させたのはカマールだと考え、さらには、陰謀団への強すぎる敵愾心からカバルシティへと戦争を仕掛けたのだった。

二人は戦いに加わりオーダーを退けるもカマールは重傷を負ってしまう。そこで、チェイナーは褒賞としてミラーリの使用を求めた。
カマールを治療するために。それと、ラクァタスへ使い魔創造の契約を履行するために。
総帥がオーダーへの復讐を交換条件にこれを承諾すると、チェイナーはナイトメアを召喚してティーロを含むオーダーの負傷兵たちを虐殺。
約束通りミラーリ使ったり。

ラクァタスは、戦力であるターグ死亡だけでなく、皇帝アボシャン崩御により実権を握った《セファリッドの女帝ラワン》に笑顔を危険視され窮地に立つも、なんとか陰謀団と同盟を結んでいた。

しかし程なく。チェイナーもまた前例に漏れずミラーリへと呑まれてしまう。
自らの支配欲に赴くまま、まずは世界を更地にすべくカバルシティ全域へとナイトメアを放つのだった。
友として止めに来たカマールの言葉はもはや狂気に染まったチェイナーに届くことはなく、決闘を繰り広げる二人。
次第にチェイナーは暴走していき、街に放ったナイトメアたちを自らの身体に呼び戻す。だが、苦痛に歪み身悶えするだけの怪物に成り果ててしまう。


何とか正気に戻そうと話しかけ続けていたカマーは意を決し、チェイナーを殺害。

ついにカマールはミラーリをその手にする。(剣につけた。)

カマールの願望

ねんがんのみらーりをてにいれたカマールはパーディック山へと帰郷。妹ジェスカと、師匠にして育ての親バルソーと再会する。

しかしカマールもまたミラーリに呑まれてしまうのだった。主人公補正などない。
ミラーリを狙いパーディック山脈へと攻め入ってくるであろう敵対勢力への備えを名目に、散らばっている蛮族をまとめるリーダーが必要だと。というか、ミラーリ剣持ってる俺が一番つえ―からお前ら全員下につけと攻撃的になってしまったのだった。

ジェスカはカマール派と反乱勢力に分断される内部抗争を危惧し、兄を止めようとするが・・・。
怒れた兄貴は妹の腹を剣で貫いてしまう。この凶行で流石に理性を取り戻し、ミラーリの影響を思い知る。
一命は取り留めたものの蛮族にジェスカを治療する術はなく、カマールはバルソーと共にシートンを頼りにクローサの森へと向かう。
その道中、追っ手に襲撃されるも、バルソーが食い止めるとフラグを立て、カマールは森の中へと向かっていく。
シートンと再会しジェスカの治療を施してもらうと、ミラーリの影響を感じ取り危惧していたナントゥーコの最長老スリスの下へ向かうように促される。

ミラーリをこの地に埋め、争いを終わらせたいと申し出るカマール。それに対しスリスは「戦禍をもたらすのはミラーリではなく、それを持った者」だと説き、ミラーリに囚われないよう心の安寧を、ドルイドとしての生き方を導く。

そんな中ついにラクァタスがカマールの元へと迫る。戦いに赴くと、そこにはブレイズによってゾンビ化したバルソーの姿が。

ラクァタスの支配魔法により戦闘を拒めず、苦痛に歪むバルソーの魂を開放。そして、カマールはついにラクァタスと対峙する。

危険な笑顔に対し、ドルイドの精神性を身につけたので動じることなく打ち倒す。それに呼応するように、地面に突き立てたミラーリの剣から生命力が溢れる。

土地は、まるでずっと乾ききっていたかのように、ミラーリの力を飲み込んだ。

カマールは、ドルイドになった!

オンスロートブロックに続く。

参考

旧公式サイト「ドミニア英雄譚 – ピットファイター、カマール編」 (webアーカイブ)

MTGwiki – カマール 及び各人物の項目

海外MTGwiki-Kamahl 及び関連項目

スーパー大ざっぱストーリーガイド (webアーカイブ)

あなたの隣のプレインズウォーカー ~第65回 陰謀団とオデッセイブロックもリマスター~





 

100日後に完成する統率者 27日目

1172枚目「100日後に完成する統率者」

というように、ラヴニカとは一切関係がない。単純にマナ追加生成が主目的のカードパワー採用である。マナはいくらあっても困りませんからね。

+1/+1修正はおまけなようで、パワー6な《ニヴ=ミゼット再誕》がパワー7となり統率者ダメージ21点以上による勝利条件が3回で達成できるよう繰り上がる。

《ミラーリの目覚め》はスタンダードの時点で【ウェイク】というデッキ名を冠する名カードで、『コンスピラシー』と『統率者2017』にて再録。新規イラストとなっている。

当時カジュアルながら【ウェイク】を組んでいたため『ジャッジメント』版を所持している。これをそのまま採用する次第である。

ーーーと、最初から決めていたのだが。

『モダンホライゾン2』!!!!!!!!

きさまああああああああ!!!!!!!!





 

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フレイバーテキスト

  1. オンスロートブロック以降も何度かドミナリアに再訪してるのにセファリッドが全然出なくてかなC……マーフォーク相手に細々と商売しながらも虎視眈々と海の支配を狙うとかで出せそうなのに。もはやネタにされてたから出れたホマリッド以下。無様なタコ。青の部族の敗北者。

  2. 貴方のストーリー解説毎回素敵です

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