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1238枚目「ラストナイツ」

偽りのパラディン

Forsworn Paladin/偽りのパラディン(黒)
クリーチャー — 人間・騎士
威迫
(1)(黒)、(T)、1点のライフを支払う。:宝物・トークン1つを生成する。
(2)(黒):クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+2/+0の修整を受ける。この能力を起動するために宝物からのマナが支払われていたなら、ターン終了時まで、そのクリーチャーは接死も得る。
1/1

偽りのパラディンとは最後にやってきた真のパラディンである。





『フォーゴトン・レルム探訪』レア。1マナ1/1威迫という、サイズは微々たるものながらも止めにくい軽量クリーチャーで、人間。そして、騎士

『エルドレインの王権』で5色すべてに登場するテーマの1つとなりながらも、赤黒白の3色が主体。軽量クリーチャーの質、数こそ恵まれていたが、安定性にとてつもなく難があり、【赤単アグロ】ほどの殺傷力もない。後続のセットでは兵士や戦士に枠を取られ、新参者が全く加入しない不遇部族として埋もれていく。

特に、ローテーションにより最強格の《漆黒軍の騎士》を失った痛手は大きく、その埋め合わせも全くなかった。

1147枚目「漆黒軍とは」

そんな中、今シーズンスタンダード最後のセットにやってきたのがこの《偽りのパラディン》である。

同じ1マナ騎士で比べたくなるところ。

《漆黒軍の騎士》は自己強化に特化・・・どころか、単体で勝てるほどの高性能な強化能力。

《偽りのパラディン》は宝物トークンによるマナと、自身に限らないクリーチャーへの単体強化。サポートでありながら、威迫を有することで強化能力の対象としても優秀というレアに恥じない性能となる。

速やかにライフを削り切るアグロとしては《漆黒軍の騎士》の方が遥かに勝るが、役割としては《偽りのパラディン》の方が広い。

そういうわけ、ブロールの話をしていきます。

ブロールとは

ブロール

要約
・スタンダード
・デッキ枚数は統率者1枚+固有色に則した59枚の計60枚
・基本土地以外1枚制限
・3人以上では初期ライフ30点、2人対戦では25
・1度のみ枚数の減らないフリーマリガン可
独自の禁止カードリスト
《ドラニス判事》
《呪文追い、ルーツリー》
《王冠泥棒、オーコ》
《創造の座、オムナス》
《ルーンの光輪》
《魔術遠眼鏡》
《軍団のまとめ役、ウィノータ》

基本的には「スタンダード版統率者」なのだが、独自のルールとしてはプレインズウォーカーも統率者に指定可能。さらに、MTGアリーナでは他人数戦は実装されておらず1対1のみ(初期ライフ25)となる。

改めて確認するが、スタンダードとは別の禁止カードリストである。具体的に言うと《むかしむかし》《創案の火》《自然の怒りのタイタン、ウーロ》などといったスタンダード禁止カードもブロールでは使用可能である

雑感:フォーゴトンレルムによるブロールへの影響

・現状では実装まもないお祭り期間なのもあって《エリーウィック・タンブルストロム》や《遺跡探し、ハーマ・パシャール》を統率者に据えたダンジョン探索特化デッキを見る機会が多い。しかし、これらパーマネント維持しつつの誘発狙いは難易度が高く、ファンデッキの範疇を超えることはない強さだと思う。

・コントロールは青黒《アショク》が定番中の定番に位置していたが、それ以上に《ザナサー》のゲーム破壊能力がとんでもないことになっており、とってかわる可能性は充分あり得る。

・カード単体としては《アイ・オヴ・ヴェクナ》だろう。《精神迷わせの秘本》と相互互換に位置するドローエンジンで、見る機会は多くなりそうだ。

・個人的な余談。《モンスター見物家、ヴォーロ》による《マインドフレイヤー》2体プレイで即投了爆破させまくったが、4マナ3/2を即処理できないデッキの方が珍しく、初見殺しの域はでないと思う。ただし、MTG最強の青ブロール最優の緑という組み合わせなので弱いことは決してない

 

最新にして最後の騎士【グウィン卿】

統率者
1 アッシュベイルの英雄、グウィン卿 (ELD) 330

デッキ
1 スカイクレイブの大鎚 (ZNR) 27
1 煌積の谷間 (KHM) 267
1 影槍 (THB) 236
1 恐れなき探査者、アキリ (ZNR) 220
3 冠雪の山 (KHM) 282
1 エンバレスの宝剣 (ELD) 120
1 熱烈な勇者 (ELD) 124
1 評判高い挑戦者 (ELD) 1
1 冠雪の沼 (KHM) 281
1 試合場 (ELD) 248
1 鏡の盾 (THB) 234
1 立派な騎士 (ELD) 36
1 黒槍の模範 (ELD) 79
1 バスリの副官 (M21) 9
1 偽りのパラディン (AFR) 104
1 残忍な騎士 (ELD) 97
1 嵐拳の聖戦士 (ELD) 203
1 統率の塔 (ELD) 333
1 秘儀の印鑑 (ELD) 331
1 引き裂き (STX) 225
1 フェリダーの撤退 (ZNR) 16
1 エメリアの呼び声 (ZNR) 12
1 ロークスワイン城 (ELD) 241
1 血の長の渇き (ZNR) 94
1 絶滅の契機 (IKO) 88
1 消失の詩句 (STX) 244
1 リムロックの騎士 (ELD) 137
1 髑髏砕きの一撃 (ZNR) 161
1 静寂の神殿 (M21) 255
1 陽光昇りの小道 (ZNR) 259
1 将軍の執行官 (IKO) 188
1 悪意の神殿 (THB) 247
1 凱旋の神殿 (M21) 256
1 針縁の小道 (ZNR) 263
1 サヴァイのトライオーム (IKO) 253
1 寓話の小道 (ELD) 244
1 精神迷わせの秘本 (M21) 232
1 真面目な身代わり (M21) 239
1 水晶の靴 (ELD) 119
1 不吉な戦術 (IKO) 183
1 勝利した冒険者 (AFR) 237
1 高山の草地 (KHM) 248
2 冠雪の平地 (KHM) 276
1 ドラニスのクードロ将軍 (IKO) 187
1 アーデンベイル城 (ELD) 238
1 不詳の安息地 (KHM) 255
1 タイライト剣の鍛錬 (KHM) 211
1 ブーツ・オヴ・スピード (AFR) 133
1 雪原の陥没孔 (KHM) 269
1 金脈のつるはし (KHM) 239
1 タイライトの聖域 (KHM) 272
1 戦闘の神、ハルヴァール (KHM) 15
1 荒廃踏みの小道 (KHM) 252
1 スカルドの決戦 (KHM) 229
1 硫黄のぬかるみ (KHM) 270
1 ブルーノー・バトルハンマー (AFR) 219

基本構造は全く変わっておらず、以前書いた記事の通り。騎士で削り、装備品を集めて、《グウィン卿》が全力でぶん殴る。

1198枚目「灰よ」

今回は『フォーゴトン・レルム探訪』により採用した新カード4種の感想となる。

《偽りのパラディン》

もうほとんど書いちゃった真のパラディン。序盤から殴ってよし。

統率者が重く、繰り返し殴りかかっていきたいタイプなので宝物トークンは助かる。最強の装備品《領界の剣》をサーチできる《タイライト剣の鍛錬》を採用しているので《偽りのパラディン》自身が生成しなくとも宝物トークンを賄えることがある。

強化能力がどこでも飛ぶので終盤になっても腐ることがない。想像以上に役立った騎士。

《ブーツ・オヴ・スピード》

この世で俺だけが求めていたカード。殴るタイプの統率者である《グウィン卿》にとって最も欲しい能力が速攻である。以前は速攻を持たせる装備品は《水晶の靴》しか存在せず、《速度のルーン》+《ルーン鍛えの勇者》で補っていた。

だが、まさかの《水晶の靴》上位互換の登場で、ルーンセットを解雇。デッキの枠が空くという最大にして最高の結果をもたらしてくれた。やはり同一効果のカード複数枚積みの恩恵は大きい。ありがとう。

《勝利した冒険者》

2マナ1/1接死の騎士。この枠は《冬荒野の指揮官》だったが、同じく接死に自分のターンのみとはいえ先制攻撃による突破力が評価に値すると差し替えた。《冬荒野の指揮官》の破壊不能付与が機能した場面があまりに少なかったのも要因である。

ダンジョンどこ行けばいいのかはまだわからない。戦闘力のみの評価。

《ブルーノー・バトルハンマー》

4マナ5/3の伝説。騎士ではなく戦士。装備品持ちに+2/+0修正と、各ターン最初の装備コスト0という明らかに統率者にしてくれという顔をしている。

ターン中1度きりとは言え《グウィン卿》と同じ装備コスト無視能力で、《グウィン卿》よりも軽い4マナ。早めに出てくる《グウィン卿》という第3の統率者として採用した。(第2の統率者は《アキリ》)

装備品を以てしても素のタフネス3は低すぎて簡単にされてしまうが、パワー偏重な戦闘力もあって放ってはおけない存在。前座としては充分すぎた。

最後まで駆けろ

デッキ自体はさほど強いわけではない。勝率5割がせいぜいで、青も緑も含まないのはやはり厳しい。『フォーゴトンレルム』実装してもその位置は変わらず、強くなったわけではない。

しかし、《ブーツ・オヴ・スピード》を筆頭に不満だった「動きにくさ」が大きく緩和され、スタンダードのローテーションを迎える9月まで駆け抜けるデッキとしては非常に満足のいく結果となった

今の心配は、そのローテーション。『エルドレインの王権』に含まれる《秘儀の印鑑》と《統率の塔》の処遇にかんしてだが、流石に再録するだろうとは思う・・・。

最後に、採用しなかったカードについて触れておく。100枚構築だったら絶対に使うような面々なので、常設してほしい。

《ヴォーパル・ソード》

純粋に装備品としての性能は悪くないが、起動型能力のトリプルシンボルがあまりに厳しい。《残忍な騎士》のダブルシンボルですら危ういデッキになっている。

さらに、ゲーム敗北も非常に魅力的なのだが、《エンバレスの宝剣》で20点以上吹っ飛ばしていく《グウィン卿》の姿を見るに大差ないなと気づいてしまった。

《ファイター・クラス》

2マナの装備品サーチは非常に魅力的だが、レベル2は《グウィン卿》と《ブルーノー・バトルハンマー》が担い、レベル3の恩恵も薄い。

また、《領界の剣》を探し出せないのが無視できない欠点で、それを克服してしまっている《タイライト剣の鍛錬》の方が優先すべきカードだと判断している。

《霜の暴君、アイシングデス》

飛行戦力として非常に悩ましい存在。装備品としても悪くない。

どちらをとっても「悪くない」止まりに、死亡によらない退場により《アイシングデス》をドロップしないのが欠点で今のところ見送っている。





 

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