スポンサーリンク

1248枚目「恐怖の勇者」

滅びし者の勇者

Champion of the Perished / 滅びし者の勇者(黒)
クリーチャー — ゾンビ
これでないゾンビ1体があなたのコントロール下で戦場に出るたび、滅びし者の勇者の上に+1/+1カウンター1個を置く。

彼は教区で殺戮された靴屋や革職人や愚か者のために墓から蘇ったーーーそして、殺戮された人々も蘇り彼の後をよろめき進んだ。
1/1

滅びし者の勇者は本当に恐怖の勇者になってしまった。





 

時は来たりて8月6日。9月24日発売予定(MTGアリーナ実装は9月16日)の新セット『イニストラード:真夜中の狩り』とそれに続く次セット『イニストラード:真紅の契り』の情報が公開された。

『イニストラード:真夜中の狩り』と『イニストラード:真紅の契り』のお披露目|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

2011年9月『イニストラード』、2016年4月『イニストラードを覆う影』ブロックと5年おきの再訪となるイニストラード。テーマは「ホラー」・・・なのだが、過去2回は怪物の脅威よりもそれに抗う人類が強すぎ、『異界月』ではエルドラージへと変貌する「コズミックホラー」と化したことで消化不良じゃないかと言えば嘘になる。

そこで、今度こそはと『真夜中の狩り』と『真紅の契り』という2セットで人狼(狼男)と吸血鬼をメインに据えたセットなのだろうと考えている

今回は過去2回の経験を踏まえた上で新イニストラードセットに向けた所感を記しておこうと思う。ほとんど自分のツイート保存と解説になっちゃうよ。

恐怖の勇者

ボックス特典に別イラストが収録される《滅びし者の勇者》。

まず彼について語るには《教区の勇者》を知らなければならない。

79枚目「貴様共の勇者を選べ」

『イニストラード』収録のレア。1マナ1/1で人間が出るたびに+1/+1カウンターが置かれる。白が得意とする軽量クリーチャーによるアグロ戦略を象徴するようなカードで、当時のスタンダードにおいて部族としての人間が最上位に位置することとなった要因の一つである。

人間という部族は、あらゆる次元=あらゆるセットに存在可能かつ、あらゆる色に存在できる部族なために人間を部族として取り上げた時点で最強格となってしまう構造がMTGにはある。当時のスタンダードに《教区の勇者》を有する白を中心にした多色【人間】デッキを生み出し、特に『ラヴニカ回帰』ブロックで屈強なボロス軍やグルール人、シミックの実験体と共に駆け抜けた【ナヤブリッツ】が著名だろうか。

個人的にも『イニストラード』当時に狼男が駆逐されたことで『恐怖の勇者』と恐れたものである。

しかしそれ以上に。フレイバーテキストのかっこよさから好きなカードに位置し、以前好きなフレイバーテキストを尋ねられた際にも1位に据えた覚えがある。

「私はこの町の靴屋や皮職人や愚か者のために戦う ――― そして、彼らも私のために戦ってくれる。」

その《教区の勇者》の成れ果てだよ!!!!!!!!

『イニストラードを覆う影』には《教区の勇者》と同一の自己強化能力に加えてなぜか人間全員に+1/+1カウンターをばら撒く《サリアの副官》が登場している。

701枚目「人満ちた後に」

結果だけ述べると案の定イニストラード人最強伝説を確立した。《教区の勇者》が有する「後から出したら育ちにくい」という欠点を取っ払ったんだ。現在ではモダン以下、両者が共存する環境にて【5色人間】を成し人類の強さを誇示している。

《滅びし者の勇者》はゾンビに置き換えることで今度こそはという意気込みを感じる。その犠牲となったのだと思う。ここまでされたらゾンビは後をよろめき進むしかないだろう。

ゾンビは墓地からの蘇生、トークン製造が特徴である。過去のイニストラードでは《墓所這い》や《墓所破り》という優秀な1マナクリーチャーが登場している。

《滅びし者の勇者》はこの枠なのかもしれないが、戦場を共にするこの2枚クラスのゾンビが登場するならば充分活躍の目があるだろう。MTGアリーナには既に《墓所破り》が実装されており、ヒストリックにおけるゾンビデッキ躍進の一手となれるかといったところ。

軽量呪文

この3種には驚きしかない

《熟慮》かと思ったら《考慮》だった。1枚見て墓地に置くか選べる1ドロー。デッキ下ではなく墓地に置ける《選択》として機能する基本的な割には便利すぎる呪文。イニストラードはテーマがホラーらしく、墓地利用も主軸となっている。

《火遊び》は《ショック》の上位互換となる。

《噴出の稲妻》《感電破》という《稲妻》がスタンダードにあった関係で生まれたのとは事情が異なり、《ショック》がスタンダード落ちする代わりに出てきたというのは結構な衝撃である。立場的には《乱撃斬》と同じだが、便利なおまけ扱いだったのがプレイヤーに打てば占術1という腐りにくさが向上した火力で、歴代の中でも上位に位置するだろう。

《冥府の掌握》に至っては意味がわからない。《パワー・ワード・キル》と相互となる立ち位置ではあるが、扱いやすすぎる汎用除去で環境を代表するのはもう目に見えている。

今回はここまで

思ったより語れること多いし、今回は人間に留めて狼男や吸血鬼、背景世界の物語について個別に書いていこうと思う。





 

 

 

広告

神河:輝ける世界
発売日: 2022年2月18日
ドラフトブースター Amazon 駿河屋
セットブースター Amazon 駿河屋
コレクターブースター Amazon 駿河屋

フレイバーテキスト

今日の手札

ポータル

タイトルとURLをコピーしました