明けない夜が欲しい時もある。
前置き
カードの強弱。それはカードを手にデッキを組んだ後に知ること。
込められたフレイバーを味わうのは封を解くその時に。
だが、発売前にあれこれ語るのもMTGを楽しむ醍醐味。すべてのカードについて書ききるのはあまりにも無茶、ガイドブックを書くレベルの作業になってしまうので、レア、神話レアについて絞ることとする。
更新履歴:
初稿:2021年9月11日
注意点
・基本的にカード単体で見る個別評価。
・公式サイトの「Card Image Gallery」(特殊仕様はこちら)にて全カード公開済み。
・統率者セット新規カードは省く。
・画像はタップで拡大可能。
・世界観に関する記述は公式記事からの引用。
メカニズム
・日暮/夜明
「昼になる」「夜になる」といった効果か、「日暮」を持つカードが戦場に出たら発生する状態。「日暮」「夜明」を持つ両面カードはその状態の面で戦場に出し、昼と夜が切り替わるたびにその面へと変身する。
・降霊
コストを支払い墓地から追放すると霊魂が呼び起こされる。第2面は墓地に置かれると追放。逆に言えば、手札に戻せば再利用ができる。
・集会
異なるパワーを持つクリーチャーが3種類いれば機能するボーナス能力。内容はカード毎に異なる。
・腐乱
白
神話レア
《不朽の天使》/《天使の処罰者》
5マナ3/3ながら飛行・二段攻撃。さらに、プレイヤーに呪禁を付与。不朽の名の通り、ライフ0以下になったら変身、ライフ3点に戻して守護ってくれる。
変身後はパワー/タフネスがライフ依存に。基本的には3/3となるが、攻撃するたびにライフ総量2倍にするバイバイン。1度殴れば6/6とコストに見合った数値となるが、二段攻撃が失われてしまった。
気持ちはありがたいが、守備を任せきるほどの信頼はできそうにない。
《豪胆な敵対者》
戦場に出た時にマナを支払えばその回数分強力になっていく神話クリーチャーサイクル。
白の《豪胆な敵対者》は2マナ3/1絆魂とだけ見れば厳しい。だが、2マナ追加ごとに武勇カウンターを獲得、その個数分の+1/+1修正を自分クリーチャー全員に与える。単体で見れば1回目の時点で4マナ4/2絆魂と緑に匹敵する数値。これとともに全体+1/+1修正を与えづつけると考えればかなり破格の性能。2マナとしても4マナとしても戦力となる【白単アグロ】に十分居場所を見つけられるだろう。
《シガルタ教の救済者》
5マナ3/3と天使にしては非力ながら、自分の墓地にある2マナ以下のクリーチャー2枚を蘇生させつつ登場する。クリーチャーによるコンボを容易に実現する能力で、組み合わせにはカード知識が試されるが、それよりもまず「唱えていなければ」蘇生能力が誘発しないことには気を付けたい。
人類の守護者アヴァシン亡き後、唯一の生き残りなはずの大天使シガルタが象徴となっているようだ。
レア
《粗暴な聖戦士》/《月憤怒の粗暴者》
ショーケース版 | |
何度もテキストを読み直してしまった白い狼男。
まず《粗暴な聖戦士》は戦場に出るたか、《粗暴な聖戦士》に変身するたびに対戦相手のクリーチャー1体を自身が離れるまで追放。白が有する一時追放パーマネントの一種で、さらに自身の能力で再利用可能という変わり種。
夜の顔となる《月憤怒の粗暴者》は、色が赤に変わり3/3先制攻撃、護法はライフ3点払いと防御能力のようでかなり攻撃的。
一時追放能力は追放と離れる条件が一連に繋がった能力なので《月憤怒の粗暴者》の状態で戦場を離れても戻ってくる、という解釈であっていると思うのだが、素直にリリースノートを待ちましょう。
《輝かしい聖戦士、エーデリン》
通常版 | ショーケース版 |
3マナ警戒にタフネス4、パワーは自分がコントロールしているクリーチャーの数となる聖戦士。攻撃するたびに対戦相手の人数分1/1人間トークンを攻撃状態で生成する。これによりエーデリンは自力で自身のパワーを上げることができる。また、この能力の誘発にエーデリン自身が攻撃に参加する必要もない。
タフネス4警戒は積極的に攻撃しやすく、継続的なクリーチャー供給はアグロに嬉しい性能。全体強化やトークンの使い道があればなおの事強力で、これと言って弱い部分はない。
聖戦士とはアヴァシン教会に所属する兵士。怪物討伐のみならず様々な専門職に就き任務にあたる。彼・彼女らすべてが聖戦士である。つまり、エーデリンは兵士で、聖戦士だが、騎士である。《サリア》と同じく聖戦士にはよく発生する事象なので部族に着目するときは気を付けるように。
背景世界の物語にも登場。まだ第2話なので特に言及はない。
《静寂の呪い》
イニストラード定番となるプレイヤーにつけるエンチャント「呪い」。今回もしっかり登場する。
カード名1つを指定し、そのコストを2マナ増加。それでも唱えたら《静寂の呪い》を生贄に捧げ1ドローと無駄がない。複数回プレイするようなカードを指定したのなら、ドローに変換せず呪いをかけ続けることもできる任意効果である。
カードが1枚ゲーム開始時から見えている統率者への妨害性能が凄まじい。ブロールでは他のカード名指定系と同様に禁止措置が取られる可能性が高い。してくれ。
《運命的不在》
正気を疑ってしまった万能除去。2マナインスタントでクリーチャーかプレインズウォーカー1体を無条件破壊。代償として手がかりトークンを1個与える。
《悪意の熟達》と比較すると追放でなくなったが、損失を補うには2マナ支払わなければならない事実上の行動妨害がともなり、何かがおかしいんじゃないかと思えてくる。このカードの存在する限りプレインズウォーカーの立場はかなり厳しいものになるだろう。
ソリンが描かれたストーリーに関するカードという事も相成って『イニストラードを覆う影』の《石の宣告》を彷彿とさせる。
インスタントにして本当によかったのだろうか。
《シガルタの輝き》
ついに白で登場したドローエンジン。まず戦場に出した時のライフを記録、アップキープ開始時に記録した値を更新していれば1ドローを行う。白い呪文を唱えるたびに1点回復でサポートするおまけ付き。絆魂持ちクリーチャーのような継続的にライフ回復を行う手段は必須と言っていいだろう。
《シガルタの輝き》そのものよりも、今後続くであろう白へのテコ入れに注目していきたい。ライフ回復とドローの組み合わせはとにかく強い。
シガルタについては本人の項目で。
《日金の歩哨》
2マナ3/2に戦場に出るか、攻撃するたびの墓地1枚追放という白らしい良質な軽量クリーチャー。
「集会」を満たせば2マナで選んだ色からの呪禁と、その色にブロックされない攻防一体の効果を獲得。プロテクションと書きたくなかったんだろうなという意志を強く感じる。
集会の実用性、意外と重い2マナ起動がどう響くか次第な部分はあるが、基本性能の時点でアグロ採用の合格点はつく。
《大群退治》
超イニストラード人の一人、”熟練の戦術家”オドリックの正義。
8マナとかなり重い全体除去呪文だが、戦場に居るクリーチャー分軽くなっていく。《ドゥームスカール》の通常コスト同じ5マナ、欲を言えば4マナで放ちたい。クリーチャー3体以上平然と並ぶような環境ならば選択肢として浮上するだろう。
オドリックはアヴァシン教会の聖戦士で「熟練の戦術家」の肩書を持つかなり名の通った人物。イニストラード本編ではなく、後日談として語られた『基本セット2013』にて初登場。副官グレーテと共に『狼男』と勘違いされた呪われしガラクを発見、連行した人物。
『イニストラードを覆う影』にて改めて登場。サリアが狂い堕ち怪物と成り果てたアヴァシンを筆頭とする天使たちに立ち向かうべきだと主張、さらに教会の意思決定機関「月皇評議会」の長、ジェレンが悪魔オーメンダールと繋がっていると告発すると、教会を棄てサリア側に着く。グレーテを伴い、それまで従え訓練してきた部下たちを切り伏せ、「聖トラフト騎士団」へと参じる。
青
神話レア
《戯れ児の縫い師》/《戯れ児工場》
インスタント・ソーサリーを唱えるたびに腐乱ゾンビを生成する。呪文を多用するデッキならブロック要因として守備に回したいところだがそれは行えない。
3体以上生成した状態で自分アップキープを迎えると工場へと変身。トークンたちはすべての能力を失うと共に3/3の基本サイズとなる。工業化により縫い上げた腐った死体どもは自我の獲得へと至り、戦闘行為を忠実にこなす商品となる。
また、アップキープ開始時に《戯れ児の縫い師》へと戻すことができる。要は再雇用。律儀に腐乱生成を再開してくれる。職人は大切に。
《溺神の信奉者、リーア》
通常版 | ショーケース版 |
「溺神」なる覚えのない存在を信奉する伝説の人間。今後ストーリーに関わってくるのかもしれない。
登場以降、すべての呪文は打ち消されなくする。文字通り「すべて」なので自分の呪文は打ち消されないし、対戦相手の呪文も打ち消せない。青を使う以上、最も頼りにする打ち消し呪文すべてが機能しなくなるので構築段階から注意がいる。《非実体化》《ゼロ除算》のような「呪文を手札に戻す」呪文は打ち消しているわけでないので機能することは覚えておいた方が良いかもしれない。
さらに、自分墓地すべてのインスタント・ソーサリーにフラッシュバックを持たせる凄まじいカード再利用能力。初代『イニストラード』の《炎の中の過去》そのもの。同様にストームのような呪文連打コンボに用いたいところ。
スタンダードよりも下の環境で使用法が見出されるかもしれない。打ち消せなくする能力が凄まじく、クリーチャーとなり除去されやすくなったことにほとんど影響を感じない。
《幽体の敵対者》
戦場に出た時にマナを支払えばその回数分強力になっていく神話クリーチャーサイクル。
青の《幽体の敵対者》は例によって青様のお力によりインスタントタイミングでプレイできる瞬速をお持ちになられた。それでいて2マナ2/1飛行。
戦場に出た時2マナを支払えば回数分の+1/+1カウンターを獲得。さらに、自身でないクリーチャー、アーティファクト、エンチャントを対象にフェイズアウトさせる。単体除去に対し守りながら唱えるだけでも充分すぎる圧力。限定的な打ち消し呪文を構えているようなものである。
レア
《心悪しき隠遁者》/《心優しき霊》
1マナ不確定カウンターを搭載した爺さん。クリーチャーにこそ通じないが1マナのみの起動で3マナ追加は充分な妨害能力だろう。2マナ2/1で基本戦闘力を有しているあたりイニストラード人の戦闘力の高さがうかがえる。
降霊すると2/2飛行。さらに自分のクリーチャー出ない呪文すべてを打ち消されなくする。青系コントロールのミラーマッチではとにかく強い。死後精神面が浄化されたようなことを書いているがそのいやらしさはなに1つ変わっていない。成仏してほしい。
《怪しげな密航者》/《船乗りの人狼》
青い狼男。2マナ1/1と非力だがブロックされないので関係がない。さらに戦闘ダメージを与えると1枚引いて1枚捨てるルーティングが誘発。ならず者ではあるが、スタンダードではローテーションにより主力カードを失う【ディミーアローグ】の穴埋めに至る性能とは言い難い。
夜になるとパワーが1上がり緑になる。ブロックされない能力はそのままに、純粋なドローのみ。捨てる必要が無くなった。力が増して強奪品を選別する手間が必要なくなったのか、あるいはその場で腹に収めてしまうのか。
《監視の呪い》
イニストラード定番となるプレイヤーにつけるエンチャント「呪い」。今回もしっかり登場する。
この呪いをかけられたプレイヤーは、自分以外のプレイヤーにアップキープ開始時の追加ドローを与える。呪いの数だけ枚数が増えていく特性から、《監視の呪い》を持ったプレイヤーに呪いを集中的に浴びせかけられる。さらにそのプレイヤー以外みんな仲良くドローを重ねゲームを進行していく。「仲間外れ」なる残酷かつ現実味のある人の業は、まさに呪いを冠するにふさわしいだろう。
めだまうで。
《移植された自我》
追加コストにクリーチャー1体を要求する、コントロール奪取オーラ。+1/+1修正も与える。
一体どのような魔法なのか。生贄に捧げたクリーチャーは一体どのように利用されたのか。あまり想像したいものではない、倫理観の欠如した恐怖描写である。
《記憶の氾濫》
支払ったマナ分のカードを見て、そのうち2枚を手札に加えるインスタントドロー。
通常コストは4マナなので4枚中2枚、フラッシュバックでは7マナで7枚中2枚。やはりインスタントなのが使いやすく、効果量も充分。コントロールデッキに採用される性能は充分有している。強みが異なる《多元宇宙の警告》はまだしも、多くのドロー呪文を過去の物にしかねないほど。《コンタクトアザープレイン》と別れを告げなければならないかもしれない。
イラストは怪物(おそらく吸血鬼)になってしまった娘を殺害、土葬する母親の記憶。イニストラードではありふれた光景だ。
《上流階級の霊》
スピリットを全体強化する部族特化クリーチャー。いわゆるロード。
当然のように飛行を持ち、さらに墓地から唱える呪文を1マナ軽くする軽減能力を有する。「降霊」の注釈分を読むとしっかりと唱えていらっしゃるので墓地からスピリットを調達するのに機能し、フラッシュバックも軽くなる。
スピリットのロードは毎度便利すぎて優遇部族な気がしてならない。後に控える『ネオカミガワ』でスピリットが残っているのかは気になるところ。
《ヘドロの怪物》
公害怪獣。5マナ5/5で戦場に出るか、攻撃するたびにスライムをぶちまけ、ホラーでないクリーチャーなら能力を消し去り2/2にしてしまう。
スタンダードなど通常構築では厳しいとは思うが、ブロールだと統率者を何度も無力化できるえげつない嫌らしさの畜生。サリアやグウィン卿にスライムをかけないでほしい。
《十三嗜好症》
「13」の恐怖を克服した女性。手札上限を無くし、アップキープ開始時にちょうど13枚を手にしていればゲームの勝者となる。
4マナで1枚ドローの起動型能力を有し調整自体は容易なのだが、2マナ1/3で生存力は高いとは言えず、今回はちゃんとアップキープでの勝利でタイムラグが生じる。
『イニストラードを覆う影』に《十三恐怖症》というカードが登場。それにちなんだカードである。
今回もイラストにネタが仕込まれていそうなので凝視するといいだろう。きっとあなたも「13」が好きになってくる。
黒
神話レア
《堕落した司教、ジェレン》/《堕落者、オーメンダール》
『イニストラードを覆う影』のストーリー上にのみ登場していた司教。ジェレンが戦場に出るか、自分のトークンでない人間1体が死亡するたびに1点を支払い、1/1人間トークンを生成。さらに2マナで人間1体に絆魂を与えるクレリックらしい能力を持つ。きっといい人なんだろうなあ・・・。
ーーーターン終了時、ライフが13ならば6マナを支払い・・・。
トランスフォーム・オーメンダール!!!
前回登場時よりも戦闘力は大幅にダウン。それでも6/6飛行・トランプル・絆魂にクリーチャー体を1ドローへと変換と、降臨さえできれば強力なことには違いない。厳しい変身条件をいかに満たせるかに全てがかかっている。
アヴァシン教会における最高位の指導者「月皇」が殺害されてしまったために暫定的に設置された「月皇評議会」の名目上の長がジェレンである。要は、偉い人。しかし、MagicStory「月皇審問」にて悪魔崇拝教「スカースタグ」の長オーメンダールの配下にあった。
このことを聖戦士サリアに告発されるも、評議会は元より天使の暴走に苛まれる中で明かされたより恐ろしい真実を認められず、逆にサリアが排斥されることとなる。
オーメンダールは先述の通り、悪魔崇拝教団スカースタグに信奉されるデーモン。かつてこの地位には《グリセルブランド》が座していたが、《リリアナ・ヴェス》により消滅させられたのでその後を継ぐ。
エムラクールの影響により異形と化し、その末路は不明となっていたが、今回のカードを見るに、ジェレンにより復活を遂げたのだろうか。
《見捨てられし者の王》
6マナ6/6デーモンナンバーを持つ神話。飛行・トランプルで戦闘力は充分。
さらに、黒マナと生贄により3枚の切削。よほど大量の生贄を用意できない限りライブラリーアウトでの勝利は遠く、墓地利用の糧と見るべきだろう。
その墓地の使い道も自身が有し、1点のライフを墓地からの呪文にのみ支払うことのできる無色マナに変換する。
色マナは支払分ければならずそこまでの悪用はできなさそうか。スタンダードではよほど相性の良いカードが見つからない限り厳しい立ち位置。
過去の能力「探査」との相性は良く見えるが、それはそれで《見捨てられし者の王》の重さが気になってくる。見捨てないでほしい。
《食肉鉤虐殺事件》
Xマナで-X/-X修整を行う、全体除去としても扱える伝説のエンチャント。
自分クリーチャー死亡時には各対戦相手が1点失い、対戦相手のクリーチャーが死亡すると自分が1点回復できる。もちろん、出した時に死亡したクリーチャーが居れば即誘発。生贄シナジーとの相性は凄まじく、《想起の拠点》がスタンダードを去るのでその代わりにしては充分すぎる代物である。
それにしてもあまり深追いしない方が良さそうな事件である。名探偵「俺」によると、犯人はおそらくこいつ。
《穢れた敵対者》
戦場に出た時にマナを支払えばその回数分強力になっていく神話クリーチャーサイクル。
まず2マナ2/3接死の時点で相当強い。同コスト帯で圧倒的な強さを持つ軽量クリーチャーで、さらに3マナ支払うとその分+1/+1カウンターを獲得して大きくなる。さらにその個数の2倍の腐乱ゾンビを生成。5マナ3/4に腐乱とはいえ2/2が2体ついてくる割と意味不明な効率を誇る。アグロ、ミッドレンジ共に適正が高すぎる。
レア
ショーケース版 | |
黒い狼男。3マナ3/3の基本性能に、護法で手札1枚を要求する。さらに戦場に出るか、攻撃するたびに墓地のカード1枚を追放。それがクリーチャー・カードならば1点のライフをやり取りする。《漁る軟泥》ほどではないが強力な墓地掃除能力である。
夜になると4/4へとなり墓地追放が2枚になる。お代わりを要求する程食欲が増したが、墓地が空になっても餓死したりはしない。
ライフ関連は1点で変わらないが、単純に大きくなっただけでも充分だろう。
《ヒルの呪い》/《血吸いの闇潜み》
イニストラード定番となるプレイヤーにつけるエンチャント「呪い」。今回もしっかり登場する。
《昼の・・・《ヒルの呪い》はシンプルにつけられたプレイヤーから1点のドレイン。小さくてかわいいヒルなんだろう。
夜になると4/4絆魂となり牙を剥く。こんな凶悪な姿なのに1点ずつでよかったなんて良いヒルに違いない。
変身によりカードタイプごと変わって混乱しそうなようで、《ヒルの呪い》にしっかり変身するとプレイヤーにつける記述が成されているのでやはりやさしいカードである。
昼の面こそ長期戦に向けだがどっちにしろ嫌らしい性能で、使ってみたら真価がわかるタイプだろう。
《素晴らしき復活術師、ギサ》
通常版 | ショーケース版 |
素晴らしくいい笑顔の姉上。対戦相手のクリーチャーの死体を腐乱させた状態で蘇生できる。影響力はすさまじいが相手依存な面は否めない。4マナ4/4ではあるが、この数値でも物足りなさを覚えてしまうほどに現代MTGのクリーチャーが強力なのもある。
《ターグリッド》と同じく、ブロールでは間違いなく見ることになるだろう。
ギサは『イニストラード』から登場している屍術師。魔法により死体を操るある意味正統派。弟・ゲラルフは、死体を縫い上げてゾンビ(スカーブ)に仕立てる縫い師で、共にゾンビ使いではあるが方向性は異なり、仲も険悪。
しかし、ゲラルフがアヴァシン教会の本拠地「スレイベン」への襲撃を計画すると、これに協力。共にゾンビ軍団を率いて共闘する。聖戦士サリアにより鎮圧され、ギサは囚われの身になるも、護送中の馬車がゲラルフによるスカーブの襲撃により自由の身に。その顛末を手紙で罵り合う。
ギサ、ゲラルフ共に『イニストラード』ブロックでは、一部カード名やフレイバーテキストでの登場に留まっていたが『統率者2014』でカード化。その後、『異界月』にて《ギサとゲラルフ》として一緒に登場。もはや、あんたら仲良しだろとしか思えない人気キャラである。
《ネファリアのグール呼び、ジャダー》
通常版 | ショーケース版 |
過去複数のカードにて、フレイバーテキストでゾンビについて記述していたジャダーがカード化。やはり能力は腐乱ゾンビの生成に特化している。
1体ずつしか生成できないが、毎ターントークンは便利なことに違いない。生贄要員にしてもいいし、攻撃さえすれば死亡するので死亡時の誘発型能力を繰り返し使うこともできる。他の腐乱生成と噛み合いが悪いのだけが欠点か。
《血統の選別》
便利な除去呪文。単体-5/-5修整か、トークン全体に-2/-2修整かを打ち分けられる。
3マナは条件のない確定除去の領分である。環境にトークンデッキが登場したらお呼びがかかるだろう。《虫野郎》殺傷力が高いようで本体を取り逃がしてしまうのが気になる。
イラスト、フレイバーテキストは《オリヴィア・ヴォルダーレン》だろうか。
《滅びし者の勇者》
通常版 | ボックス特典 |
公開時に熱弁をふるってしまった、《教区の勇者》の成れ果て。今や彼は共に死した者どもを率いる恐怖の象徴である。
腐乱ゾンビがとにかく雑に生成されるので大きく育てるのは容易。生前と同じく、1ターン目から召喚できればかなりの戦闘力を発揮してくれるのは目に見えている。
《グリセルブランドの仮面》
明らかに笑わせに来ている《グリセルブランド》の遺志を継ぐ仮面。彼の者と同じく飛行・絆魂を獲得する。なんで飛べるんだろう。
ドロー能力も得られるが、装備クリーチャーの死亡時。パワー分のライフと共にその数値分引くと使い勝手は大きく劣る。そもそも《グリセルブランド》のドロー能力が異常ともいうべき効率だったのでしょうがない部分は大いにある。
《グリセルブランド》はイニストラード最凶最悪のデーモンだったが、大天使アヴァシンにより永遠の牢獄《獄庫》に囚われていた。イニストラードの悪魔は死亡しても時が経てば復活してしまうため、生きたまま封じる必要があったのである。
そこへプレインズウォーカーリリアナ・ヴェスが来訪する。彼女は若さと魔力を取り戻すべく四柱の大悪魔と契約を交わしており、グリセルブランドもその一柱だった。
グリセルブランドの所在を突き止めると、獄庫のあるアヴァシン教会の本拠地「スレイベン」へゾンビ軍団を率いて襲撃。守備にあたっていた聖戦士サリアに「味方の命」か「獄庫の破壊」かの選択を迫る。グリセルブランドを開放させると、契約解消を迫るが拒否され、そのまま戦闘に入り・・・アーティファクト《鎖のヴェール》を用いて瞬殺。グリセルブランドは消滅した。
これがスーパーざっくりイニストラードである。
《殺戮の専門家》
2マナ3/3だが各対戦相手に1/1人間を与えてしまうデメリット持ち・・・のようで、対戦相手のクリーチャーが死亡すると+1/+1カウンターを獲得。自作自演が大変お上手。
単純にアグロ性能が高く、除去カラーの黒なので複数乗せるのは充分現実味がある。
・・・殺されるためだけに生成される無名な一般人トークンの人生は一体何なんだろうか。この感覚にこそ「殺人行為を犯す者」と「考えもつかない者」の決定的な、越えられない線があるように思う。
赤
神話レア
《血に飢えた敵対者》
戦場に出た時にマナを支払えばその回数分強力になっていく神話クリーチャーサイクル。
2マナ2/2速攻の攻撃力は《義賊》が証明済み。さらに3マナ払うごとに+1/+1カウンターを獲得。置いた数に等しい枚数の3マナ以下のインスタント・ソーサリーを追放、コピーしマナを支払うことなく唱えてしまう。めちゃくちゃじゃねえか。
能力の特性上、墓地に呪文が必要になるようで、2マナ2/2速攻と序盤から攻撃を仕掛けるには充分すぎる性能。【赤単アグロ】には問答無用で4枚入るような良質なクリーチャーである。弱い部分はどこでしょうか。
《月の帳の執政》
4マナ4/4飛行の充分な戦闘力に、色を参照する能力が2つを持つドラゴン。
まずは呪文を唱えるたびに手札を捨て、唱えた呪文の色の数分のドロー。手札をすべて捨てさる必要がある。任意でよかった。唱えた呪文も含めて手札消耗が凄まじく2色では物足らず、3色ですら怪しいが、純粋に手札が増える状況にもなり得る。
それと、死亡時にパーマネントの色の数分のダメージを放つ。パワー4からさらにダメージを飛ばせるが、全体除去には無力になりがち。
最大5点ぶっ放したいのでヒストリックで《ニヴ=ミゼット再誕》デッキに試してみようとは思う。
イニストラードでは神話ドラゴンが定番化している。せっかくので並べておく。
《太陽筋のフェニックス》
朝を告げる不死鶏。フェニックスってなんて鳴くんだろう。
4マナ4/2で速攻も持ってそうだが持ってはない。その代わり、昼夜の切り替え時にたった2マナで自己蘇生する。流石に条件、コスト共に緩くタップイン。
夜にする分には呪文を唱えなければいいので能動的に状態変化が可能。想像以上に面倒な存在かもしれない。
レア
《無謀な嵐探し》/《嵐蓄積の斬鬼》
ショーケース版 | |
イゼット団に居そうな稲妻迸る狼男。
戦闘開始時にクリーチャー1体に+1/+0修正のみならず速攻まで与える。3マナ2/3だが自身も対象に取れるので3/3速攻として見ることもできる。すごい。
夜になると3/4になり、強化能力も+2/+0、速攻に加えてトランプル付与と強烈な戦闘力強化を図る。複数並ぶととんでもない。狼男デッキの主力に据えるには充分すぎる性能である。4枚欲しい。
《くすぶる卵》/《灰口のドラゴン》
2マナ0/4防衛。インスタント・ソーサリーを唱えると、支払ったマナ分の燃えさしカウンターを置き、7個以上になると孵化する。ドラゴンの卵はゆで卵にできなさそうだ。
雛は・・・いきなり4/4。《ドラゴンの卵》とは格が違い過ぎる。インスタント・ソーサリーに関した能力は唱えるたびに2点ダメージと大幅強化。一緒に火を吐く練習をするんだろうか。かわいいね^^
青赤のようなインスタント・ソーサリー主体の呪文デッキに添えるだけで活躍が見込める。
おそらく元になった《氷の中の存在》だろう。
《家の焼き払い》
5点全体火力。プレインズウォーカーごと焼き払える《嵐の怒り》系統。1マナ重くなったが、より焼ける範囲が増えたのでさほど問題ではない。
なにより、モード選択により死亡時1点ダメージを飛ばせる1/1速攻デビル、それを3体も出せてしまう。全体火力が必要のない更地ではライフを詰める打点になるという点で画期的である。全体火力は環境に存在するデッキ次第で活躍度合いが大きく変わるが、このモード選択によりそうとは言い切れなくなっている。アグロが基本はトークン目当て、劣勢を更地に返す保険を兼ねて少数投入しかねない。
《揺らぐ信仰の呪い》
イニストラード定番となるプレイヤーにつけるエンチャント「呪い」。今回もしっかり登場する。
この呪いがかけられたプレイヤーは呪文をコピーするか、2つ唱えてしまうと2点ダメージを負う。要は、夜明けを目指すのに苦痛が伴ってしまう。寝起きが悪い。枕を変えても効果がない。起き上がろうとすると腰が痛む。月曜日は2点じゃ済まない。金縛りかと思って目を開けたら熊が乗ってた。
《ファルケンラスの闘技士》
1マナ2/1にメリット持ちというアグロクリーチャー。
対戦相手のライフ損失という起動条件に、2マナ、1枚捨て、吸血鬼1体の生贄と使いにくさばかりが目立つ2枚ドロー。これもすべて1マナ2/1ならば許せてしまう。
この手の軽量かつ優秀な吸血鬼は次セット『イニストラード:真紅の契り』の方で出ると思っていたので驚いている。
イニストラードの吸血鬼は、錬金術師エドガー・マルコフが11人の仲間と執り行った儀式により転じた不老不死の怪物である。最初の12人の血統の内、現在まで4つが続き、それらが「四大血統」として勢力を築いており、「ファルケンラス」もその1つである。
ファルケンラスの始祖こそ故人だが、その末裔《エインジー・ファルケンラス》が『統率者2019』にてカード化されている。
《霊炎貯蔵器》
イニストラードの紅蓮術師用いる死者の怒りを燃料とした《霊炎》を貯蔵するアーティファクト。
インスタント・ソーサリーを唱えると蓄積され、2マナタップとカウンターを取り除くことでダメージを放つ。さらに、同じく2マナタップでデッキの一番上を追放、プレイ可能とする「衝動的ドロー」機能を有し、霊炎を貯め込んでぶっ放すのみならず、溜め込む方式にもきちんと目を組めている。イニストラードの紅蓮術師たちは器用で賢い。
《夜を照らす》
シンプルなX火力。何か久々に思えてしまう。対象がクリーチャーかプレインズウォーカーならX+1のダメージになり効率が高まる。
さらにフラッシュバック。コストは4マナでダメージがコストとして取り除くプレインズウォーカーの忠誠度という特殊仕様。総じて、卓絶した紅蓮術師であるチャンドラにらしい一味違う性能である。カラデシュ生まれレガーサ育ちの紅蓮術師はいつだって最大火力。
緑
神話レア
《レンと七番》
通常版 | フルアート版 |
『モダンホライゾン』で登場した《レンと六番》が新型機にーーーすまん、もう彼女の事はネタにできねえ。5マナ初期忠誠度5と高め。
[+1]はデッキ上から4枚公開、土地はすべて手札に残りは墓地という優秀なサーチと墓地肥やし。[0]で手札の土地全てを一度に出せてしまうのでマナ加速を目論んでもいいし、墓地利用でもいい。
[-3]は到達と土地枚数分のパワー/タフネスを持つツリーフォークを生成。まずこれから起動してレン本人を守らせるのがいいだろう。到達のおかげで超えるのは結構厳しい。
奥義[-8]は墓地のパーマネントカード全回収と、手札上限を無くす紋章。[+1]で墓地に落とし続けるのでそれなりの枚数は期待できる。
総じて一貫性があり、ツリーフォークのサイズも相当な大きさを期待できる。対戦相手への介入は一切無いのだけが欠点か。
先述した通り、レンは『モダンホライゾン』にて登場したが、カードのみ。
ツリーフォークと共生するドライアドという事しかわからず、詳細は不明だった。それ以上にカード性能が極めて高く、特に[+1]の土地回収を最大限活用できるレガシーでは禁止に至っている。
その悪名が轟き、また「七番」と無機質で名前を付けていないことから冷酷無比、共生でなく利用しているだけの悪役なんじゃないか説があったり、なかったりした。
そして、『イニストラード:真夜中の狩り』サイドストーリー第1話が公開される。レンが主役で「六番」との別れと「七番」との出会い。さらにレン自身の詳細が語られた。
いやもう読め。別れの一文が美し過ぎる。ここだけ引用するからこれが少しでも刺さった人は全部読んでほしい。要約で済ますには惜しすぎる。
「いつか、とても長い時が経ったら、七番が弱って八番が必要になったら、ここに戻ってくる。またこの森を歩いて、あなたを見つける。大切な友達。あなたのドングリはゆっくり育って、逞しくて強い若木になっているだろう。その子たちに提案しよう、かつてあなたに提案したように。そしてもし一本でも受け入れてくれたなら、私はこれ以上ない幸せ者だ」
《消化の泥塊》
ウィザーズ潜んでいるウーズマニアの新作。墓地にあるカードタイプ数のパワーと、それに1を足したタフネスを持つ。
ただし自分の墓地のみ参照。流石に5マナと重くなり、コストパフォーマンスは悪くなった。しかし、ターン終了時に同じサイズ決定能力を持つウーズトークンを生成。毎ターン1体ずつ《タルモゴイフ》が増えていくことになる。
他の能力は一切ないが、放っておけないクリーチャーなことに変わりはない。緑ならクリーチャー、インスタント、ソーサリーのまず3種は容易に満たせる。相性の良い使い捨てアーティファクトに、オーラがあればさらに大きく。プレインズウォーカーと土地が大変かもしれない。
《原初の敵対者》
戦場に出た時にマナを支払えばその回数分強力になっていく神話クリーチャーサイクル。
緑らしく3マナ4/3。アタッカー性能は充分にトランプルまである。さらに追加2マナを支払った回数分の+1/+1カウンターを獲得。その個数分の土地を3/3速攻の狼にする。速攻を持っていることから勘違いしそうになるが、土地をアンタップする能力はないので攻撃を仕掛けるにはより多くのマナを意識する必要がある。そうでなくとも、1回分5マナ5/4トランプル+3/3だけでとてつもない展開力と評価できる。緑ならさらに伸ばすのも現実的だろう。
レア
《トヴォラーの猟匠》/《トヴォラーの群れ率い》
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本当に人間なのか怪しい。巨人の狼男ではないか。
6マナ6/6にして2/2狼を2体も引き連れてやってくるとんでもない人。トランプルはないが、数字がなにかおかしい。
夜になるとパンパンに膨れ上がるが7/7と一回りだけしか変化はなく、やはり元の数値がおかしい。戦場に出た時のみならず、攻撃しても2/2狼が2体やってくる。さらに4マナで群れの1匹を格闘に向かわせる。明らかに自身が突っ込んだ方が良い。
《バイパーの牙、サリス》
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伝説の蛇女。自身を除くタップ状態のクリーチャーに接死、アンタップ状態のクリーチャーには呪禁を与え攻防ともに隙がない。1マナタップでクリーチャーをアンタップでき咄嗟の時に単体除去を躱せる。そうでなくとも土地アンタップでとにかく器用。
『カルドハイム』に居る接死特化《牙持ち、フィン》と相性が良い。アタッカー全員接死で毒カウンターにより早期決着、要の《フィン》を呪禁で守ることができる。
《秋の占い師》
3マナ2/3にデッキの一番上確認、それが土地ならプレイしてしまえる。ちょうど《ラーダ》と入れ替わりとなる。戦闘力を引き換えに緑単色で使用可能、集会を満たすのならさらにクリーチャーーにも対応と便利である。
事故を恐れるのなら占いに頼るのもまた一つの手。ご安全に。
《茨橋の追跡者》
3マナ2/3警戒。さらに戦場に出た時に調査と、トークンをコントロールしているなら+2/+0修正。調査による手がかりはトークンなので普通に3マナ4/3である。
明らかに《不屈の追跡者》を意識したカードである。
土地が出るたびの調査、手がかり使用するたびに+1/+1カウンターと『イニストラードを覆う影』の中でも屈指のパワーカードで、特に手がかりによる手札供給で安定面が凄まじかった。
今回の追跡者はパワー修整の条件はかなり緩く、警戒も持っているので完全な劣化とは言い切れない側面はある。しかし《不屈の追跡者》、強すぎる。あまりにも強すぎた。モダンはおろかレガシーですら現役。再録を期待する方が間違いなのだ。
《収穫祭の襲撃》
『イニストラードを覆う影』当時、環境は《集合した中隊》がすべてだった。特に《サリアの副官》のおかげで人間同士のつながりが深く、スピリットも軽量で優秀。【バントカンパニー】で検索すれば当時最強のデッキが拝めるように思う。
そんな思い出を起こさせる、踏み倒し呪文。トリプルシンボルの6マナ、ソーサリーと熱心な調整が加えられらものの、5マナ以下の2枚。パーマネントなら何でもいいのでスカすことはまずない。
さらにフラッシュバック。だがこちらは10マナもかかり、額面通りの10マナ分。もはや踏み倒してるのか怪しいがカード枚数的に得をしているのは間違いない。
《不自然な成長》
各銭湯でパワー/タフネスが2倍になる、酔った勢いで作られたようなエンチャント。おそらく2倍愛好家で著名なマーク・ローズウォーターによるデザインに違いない。
この能力ならクアドラプルシンボルのみ、5マナでないとやばいのならクィンティプルシンボルでよさそうなところをあえて無色1マナを残すあたりに不気味さの演出を感じる。
あとはもう何もかもあほすぎて書くことがこれと言ってないので文字の大きさを2倍にしておこうと思う。
《柳の霊》
大きなのっぽの古樹霊。お爺さんの樹霊。
自分墓地からカードが離れるたびに大きくなる。フラッシュバックによる追放、緑らしく墓地追放に墓地回収と手段こそ豊富だが、そもそも墓地にカードがなければ意味がなく、構築段階から意識する必要がある。
おまけに除去耐性こそないが、死亡時にパワー分のライフ回復。本当におまけにしかならなそうだ。
多色
神話レア
《群れの希望、アーリン》/《月の憤怒、アーリン》
ショーケース版 | |
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狼男(女性)のプレインズウォーカー、アーリン・コード。本セットの主役格でイラストも3パターンと優遇されている。キーアートの狼も彼女である。アーリンは理性を保ったまま狼になれる特性を有し、カードとしてもそれが表現、両面に異なる忠誠度能力を持つ。
希望に満ちた昼の面。[+1]は次の自分ターンまでクリーチャー呪文を瞬速であるかのように、インスタントタイミングでプレイ可能。狼男が本領を発揮できる夜は2度の呪文により明けてしまうため、ターンを跨いでクリーチャー展開を行えるように動きやすくする部族サポートの側面がある。+1/+1カウンターを1個乗せた状態で出てくる疑似的な速攻なだけでも強力。
[-3]では2/2狼トークンを2体。初期忠誠度4から即起動で1まで減ってしまうが、2体いるのでそれなりに堅い。
憤怒の飲まれた夜の面。[+2]はシンプルに赤緑計2マナ。ここからさらに狼男に繋げたいところではあるが、アーリンを出したターンに後続を出すと夜が明けてしまう。
だが、[0]クリーチャー化。5/5速攻・トランプル・破壊不能。夜にはいきなりこの性能で突っ込んでくる。また、この能力はプレインズウォーカーではなくなる純粋なクリーチャー化である。《ギデオン》ではなく《龍語りのサルカン》《花の大魔導士》と同じく、ダメージによる忠誠度カウンターの減少はプレインズウォーカーのカードタイプに紐づいたもので、クリーチャー化した後にダメージを負っても発生しない。
強力な能力が詰めこまれ、今回はちゃんと強いんだぞとお出しされた感がある。以前ならおそらく狼トークンは1体だっただろう。夜の面[0]の雑に強いクリーチャーとして扱うだけで強い可能性すらある。
彼女の略歴と、『灯争大戦』で変身しないアーリンの存在意義を問うた過去記事があるので割愛する。
『イニストラード:真夜中の狩り』メインストーリーでは第1話から登場する主役。現在連載中、第2話までしかないので言及はしない。
《日没を遅らせる者、テフェリー》
通常版 | フルアート版 |
『ドミナリア』で5マナ、『灯争大戦』で3マナで登場したので4マナを埋めに来た青白テフェリー。(『基本セット2021』は4マナだが青単。)
日没を遅らせるとは言うが、日暮/夜明に関する能力は一切なく、両面カードでもない。
[+1]はアーティファクト、クリーチャー、土地最大1つずつを対象に、自分のならアンタップ、対戦相手のならタップ。タップでの妨害はさほど期待できないので、基本的にはアンタップ目的。土地とマナアーティファクトをアンタップして《テフェリー》プレイ後の隙を消し、クリーチャーを立てて守りを固める。機能さえすれば文句ないが、下準備と状況に左右される「強い時に強い」系統に思える。ライフ2点を得る。
[-2]はデッキ上から3枚見て1枚を手札、残りを下に。《予期》そのもの。探す枚数は少なめで1枚しか増えない。初期値4が持つ[-2]では厳しく、これだけで使い捨てるような能力ではないだろう。
奥義[-7]は「各対戦相手のアンタップステップに自分も同じくアンタップする」「各対戦相手のドローステップに自分も同じくドローする」を持つ紋章。相当動きやすくなるのは間違いなく、勝利に近づけるが、劣勢を切り返せるかもに留まりゲームエンド級とは言い難い。(本当か・・・?)
総じて、前例2枚のような凶悪さは感じられない。[+1]に適したアーティファクトがあればデッキに組み込める、といったところだろうか。
テフェリーは、『ドミナリア』にて多次元に平和をもたらすべく結束したプレインズウォーカー連合「ゲートウォッチ」に加わった。今回は同じゲートウォッチのメンバーであるチャンドラ、ケイヤと共にイニストラードを訪れている。
《光の勇者、シガルダ》
通常版 | ショーケース版 |
イニストラードに存在した大天使四姉妹の唯一の生き残り・・・のはずだった。(後述)
トリプルシンボルではあるが4マナ4/4飛行で過去と同じくサイズは良好。さらに今回はトランプルも有している。
人類の守護者を全うしているだけあって、人間全体+1/+1強化の部族ロードである。さらに、集会を満たして攻撃すると、デッキ上から5枚見て人間1枚を手札に加えるサーチ能力が誘発。直接戦場に出さない。《ウィノータ》中毒者は気をつけよう。集会の条件がそれなりに厳しいこともあって出せてし前手も良さそうに思えるが、本体性能が高いことでバランスを取ったのだろう。
彼女自身こそ人間ではないが、やはり見守っていただくのは光栄極まるので人間デッキを組むのならばお供したい。
シガルダは過去2回のイニストラード共にカード化されている。
聖トラフトの力を借りた聖戦士サリアと共に、エルドラージと化した姉妹《ブリセラ》を討つ。その後も人類の守護者、その象徴として在り続けたようだ。
レア
《不吉な首領、トヴォラー》/《深夜の災い魔、トヴォラー》
ショーケース版 | |
狼男の群れの1つ、モンドロネンの頭目。
3マナ3/3、狼男か狼がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび1ドローと大変狩りが上手。さらに、アップキープ開始時に群れが3体以上になっていたら夜を迎え、そのまま変身させてしまう。
本性を現した災い魔はまずドロー能力をそのままに、X赤緑でクリーチャー単体強化。かつての《ケッシグの狼の地》そのものの起動型能力を有する。
狼男デッキに相応しい能力を詰め込まれており、とにかく戦場に出てきてほしい逸材。カリスマ性が高すぎる。《アーリン》との相性は特筆に値するだろう。
《ウルリッチ》に次いでカード化された頭目。《モンドロネンのシャーマン》のフレイバーテキストに登場していたのを完全に忘れていた。
アーリンが狼男になってしまったばかりの頃。夜はトヴォラーの群れで過ごした時期があった。メインストーリー第2話にて再会。狼としての獣性を開放し自由に生きることを望むトヴォラーと、人間に危害を加えることなく過ごしたいアーリンには隔たりがあるようだ。
《敬虔な新米、デニック》/《敬虔な心霊、デニック》
ショーケース版 | |
青白らしい妨害能力を持つクリーチャー。墓地すべてへの介入を阻害。降霊の邪魔は一切許さない。2マナ2/3絆魂で基本性能も良好。
降霊すると、パワー/タフネスが3/2へと逆転し、スピリットらしく飛行。墓地へと死体が運ばれるたびに調査する霊界探偵と化す。
降霊を軸とするスピリットデッキなら文句なく活躍するだろう。
《屍術の俊英、ルーデヴィック》/《ルーデヴィックの傲慢、オーラグ》
ショーケース版 | |
戦場に出るか、攻撃するたびに1枚切削。材料が揃ったらマナと共に追放して実験を執り行う。
犠牲は、自分だった。「カード名」「色」「伝説のゾンビ」「4/4」という基本的な部分はそのままに、追放したクリーチャーカードの1枚から能力をコピー、さらに枚数分の+1/+1カウンターを置く。その笑顔にもはや感情が込められることはない。
ルーデヴィックはイニストラードのネファリアにおいて最も影響力のある商人にして、屍錬金術師なる狂気の実験者である。
『イニストラード』ブロックに成果を披露した後、『統率者2016』にて「名作」と共にカード化された。
それだけに飽き足らず、ついには自らに改造手術を施し、怪物へと成り果ててしまうマッドサイエンティストあるあるを成し遂げたようだ。
《ヴォルダーレンの末裔、フロリアン》
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突然出てきたヴォルダーレンの末裔。3マナ3/3先制攻撃で攻守ともに良好。
さらに戦闘後メインフェイズには、デッキ一番上から対戦相手が失ったライフ分の枚数を見て、そのうち1枚を追放、ターン終了時までプレイ可能とする「衝動的ドロー」。積極的に攻め立てるアグロなら効果的な手札増強手段で、彼自身先制攻撃のおかげで攻撃しやすいのも大きい。こうなると伝説で複数並べられないのが足を引っ張ってくる。
ヴォルダーレンはファルケンラスと同じくイニストラードの吸血鬼四大血統である。始祖《オリヴィア・ヴォルダーレン》が間違いなく次回『イニストラード:真紅の契り』で重要人物となるのでその前振りなのだろうか。
《ドーンハルトの主導者、カティルダ》
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人間をマナクリーチャー化させる邪術師。プロテクション(狼男)などと述べており「またかよw」と失笑した。
マナの使い道も示している。6マナタップの起動により自分のクリーチャー全員に+1/+1カウンターのばら撒き「またかよw」
使い勝手が大きく異なるのに間違いはないが、イニストラード人のイニストラード人たる所以となる強さは持ち合わせており、人間デッキならとりあえず入るだろう。下の環境で構築される【五色人間】にもお呼びがかかるかもしれない。
《忘れられた大天使、リーサ》
通常版 | ショーケース版 |
死んだと思った人物が生きていた。そんな経験はあるだろうか。リーサがそれだ。
イニストラードに存在した大天使四姉妹の一人。彼女らは人類を守護するという目的こそ一致していたが、その手法、方向性は各々が異なる。リーサは敵を。悪魔や吸血鬼を知ることでより有効的に戦えると考え、時には共に戦うなど実行していた。
その後、大天使アヴァシンが創造、同じく人類の守護者として行動を開始すると、リーサの手法を異端だと敵視する。リーサがついにはデーモンとの契約に及ぶと、天使を率いて滅ぼすのだった。
過去2回のイニストラードでは名前すら明かされず存在のみが語られていた。そして、『統率者レジェンド』にて時系列を無視して登場した、歴代伝説のクリーチャーの面々に名を連ね、ついにその名と詳細が明かされたのである。
そしたら、今回出てきた。とても悲しそうな顔しているのがつらいので笑顔にしたい。
《年経た枝指》
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Xマナクリーチャー。唱えたときにクリーチャー・カードがX枚まで公開し続け、クリーチャー・カードのみを墓地に置く。そして、自身のパワー/タフネスは自分墓地のクリーチャー・カードの枚数で変動する。
黒緑らしく墓地に特化した構築で墓地肥やし、戦力として機能させる用途。クリーチャー・カードしか墓地に落とせないのでフラッシュバックの利用は厳しく、クリーチャーを多用するデッキ構築をしなければならない。
スタンダードよりも下環境で《ナルコメーバ》のような相方を探す作業となるだろう。
《断固たる討伐者、レム・カロラス》
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イニストラードを放浪する、最も敬愛されし”審問官の刃”
狂乱に堕ちた守護者を討つ、教会に背き”天使殺し”
そして霊魂の加護無く、確固たる意志のみで正気を保ち続けた”エルドラージ殺し”
最強のイニストラード人と名高いレム・カロラス、ついにカード化である。
ヒポグリフに騎乗した3マナ2/3飛行・速攻。さらにかつて天使の最強戦力にして実行部隊を率いた《ギセラ》を彷彿とさせるダメージ増加、ダメージ軽減能力を持ち「最強の人間」に拍車がかかっている。
ただし、ダメージ能力が作用するのはいずれも呪文のみである。それでもアグロ適正が高いことに疑いの余地はない。
《大スライム、スローグルク》
通常版 | ショーケース版 |
キングスライム。3マナ3/3トランプルという基本性能に、土地が墓地に置かれるたびに膨れ上がっていく。
+1/+1カウンターを3個取り除けば手札へと帰還する確実性の高い除去耐性。これは戦場を離れると墓地にある土地・カードを3枚手札に戻す誘発型能力のトリガーにもなる。
ただし、自身には墓地にカードを送る手段はなく、相性の良いカードを見繕う必要がある。統率者に適した色なのでブロールデッキを考えてみると良い。
過去イニストラードに恐怖を振りました《ギドラクの怪物》との相性は特筆に値するだろう。
土地の墓地送り、墓地からの土地回収、飽和した手札の土地追加プレイと凄まじい相性で許される環境なら並び立てたい。なんなら次に再録してほしい。
《星の大魔導士、ヴァドリック》
通常版 | ショーケース版 |
青赤らしくインスタント・ソーサリーに関連したウィザード。隕石落としそうな肩書である。《ミーティアスウォーム》が似合うウィザードランキング1位。
まず昼夜の状態を発生させ、以降状態が変わるたびに+1/+1カウンターを獲得。自身のパワー分インスタント・ソーサリーを軽くする能力も強化されていく。
日暮れとなる呪文0回、夜明けを迎える呪文2回を満たすべくインスタントを多用するデッキ構築の方向性は見える。スタンダード以上に《カーザ》と同じくブロール適正は高く、その仲間に加わっている姿が目に浮かぶ。
《天使火の覚醒》
ソーサリーだからって何してもいいと思ってる強化呪文。
+1/+1カウンター2個と共に、ターン終了時まで警戒・トランプル・絆魂・破壊不能・速攻を付与。並びだけ見ると5色呪文らしさすらある。さらにフラッシュバックが4マナと軽い。
やはり欠点はソーサリ―なこと。特に速攻を機能させるには重すぎ、破壊不能を除去耐性に使うこともできない。予め戦場に居るクリーチャーを強化する用途になるだろう。
《未練残り》
3マナ以下限定の蘇生呪文。2マナと軽いことからか、死亡時追放のデメリットが・・・成仏してくれ。
フラッシュバックがあるが使い切り蘇生呪文であることに変わりはなく、軽量クリーチャー限定なのも相まってそこまで期待はできない。何らかの相性の良い、キーカードになり得るクリーチャーを見つけたとしても、死亡時追放が致命的になりかねない。
飼い主の死亡時、残された猫が食する事案は意外とありふれたものである。
《カエル声の写し身》
ゲコッ。
ゲコッ!(フラッシュバック)
《凶兆の血の暴行》
アーティファクト、エンチャント、土地のどれか1つを破壊。そのコントローラーは、破壊されたのが土地ならばデッキから基本土地を2枚タップイン、土地が破壊されなかったら基本土地1枚をタップインできる。テキストが長い。
デメリット付きアーティファクト、エンチャント、土地対策として見ることもできるし、《乱動の再成長》のように自分の土地を破壊して土地加速も行える暴れ回ってるようで賢い呪文。住宅保険に入っていたのだろうか。
破壊不能持ちを対象に取れば純粋に土地が増やせる。保険金詐欺かな。
《感電の反復》
次に唱えるインスタント・ソーサリーをコピーする、シンプルなコピー呪文。フラッシュバック持ちで使い勝手もいい。
例によって、ただコピーするだけの呪文なのでこれ単体は何もしないカードである。その点を鑑みて採用を検討したい。でも、そんなありきたりな常識よりも強力な使い道を示したい。そうだろ?
《グール呼びの収穫》
腐乱ゾンビ生成呪文。墓地へと進入し、クリーチャー・カードの枚数の半分切り上げ分生成する。姉上は算数がお得意でしたかな?
1体生成では話にならない。最低2体、クリーチャーカード3枚でやっと性能を実感できるか。フラッシュバックのおかげで《グール呼びの収穫》ごと墓地に送り込んでも機能するのは評価できる。時折構築される【ドレッジ】のような凄まじい勢いで自分のライブラリーを切削するデッキならば有効活用できるだろう。
《神聖なる休止》
『Bloodborne』は、2015年3月26日にソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されたPlayStation 4用アクションRPGである。
《調和の儀式》
エンディングに見れそうな光景。
ターン中、クリーチャーかエンチャントを出すたびに1ドロー。1マナ重くなった《垣間見る自然》のようなもので、クリーチャーからクリーチャーへと繋ぐ【エルフ】のようなデッキならば抜群に機能、エンチャントも当たりに加わるのでそこまでひどくはないかもしれないが、スタンダードでの構築は厳しいか。
《眼識の収集》
対戦相手のカードを奪う、青黒に定着しつつある窃盗呪文。デッキ上2枚から1枚を裏向き追放、色マナ無視で使用可能とする。
正体不明の裏向きカードがあるだけで不安感を煽り、フラッシュバックまで備えている。何よりインスタントなので、占術で上に置かれたのを確認したらすぐさま盗む。それを見越した捨て占術でも見られるのは2枚なので裏目が発生。MTGはマインドスポーツである。
《殺戮者の目覚め》
禁術・穢土転生。自分墓地のクリーチャーの最大2枚を選び、対戦相手が選んだほうは手札に。選ばなかった方は戦場に戻し、速攻を付与。右の拳と左の拳、どっちで殴られたいか選べ。
1枚では超重い《死者再生》でしかなく、まず2枚選べるときに使用したい。さらに、その重さの割に次の終了ステップで追放されてしまうのには注意がいる。
無色
神話レア
《敵意ある宿屋》/《忍び寄る旅館》
行方不明になったパパとママを探しに来た少年が訪れたことで仕掛けられた怪異が完成してしまう一夏の怪談。
《ウェストヴェイルの修道院》のように生贄を要求し、《オーメンダール》のように強大なクリーチャへと変身する設計。
3/7と心許ないが、攻撃時墓地追放でライフドレインを行うので打点に問題はないか。さらに4マナでフェイズアウトという介入手段がおおよそ存在しない除去耐性と、早期にゲームを決める性能ではないが、フィニッシャーとして粘り強く戦ってくれる素養はある。
創作経緯や、英語名に込められた言葉遊びを開設した公式記事が公開されている。
レア
《セレスタス》
今回のストーリー上重要なアーティファクト。
3マナのマナアーティファクトとして機能しつつ、3マナタップで昼夜を切り替えられる。さらに、日暮れと夜明けを迎えるたびに1点のライフと1枚の手札入れ替えを行う。
事実上4マナで起動できるデッキ堀理り装置。コントロールデッキや墓地利用デッキには助かる過ぎる機能が詰め込まれている。ブロールでお世話になりそうだ。
《真髄の針》
『神河救済』生まれ、サイドボード要員として長く採用され続けているアーティファクト。思えば、イニストラードの世界観に合致し過ぎている。
カード名を指定し、そのマナ能力でない起動型能力を封じる。特に忠誠度能力はすべて起動型能力なために対プレインズウォーカー性能が高い。
初出『神河救済』以降、基本セットに2度と『ラヴニカへの回帰』にも再録。さらに『カラデシュマスターピース』の1枚にも選ばれ、SecretLairにも登場と、採用実績に負けじと供給量が多い。
好きな針をぶっ刺そう。
土地
《さびれた浜》《難破船の湿地》《憑依された峰》《岩石の谷間》《草茂の内》
通常版 | フルアート版 |
イラストが素晴らしい。
他に2つ以上の土地があればアンタップインとなる友好2色土地。『ミラディンの傷跡』に登場していた、「ほかに3つ以上の土地があるとタップイン」する土地:ファストランドの逆のような効果でスローランドと呼ばれる風潮が出来上がってきている。(最初見間違えた。)
アンタップイン条件は非常に緩く、中盤以降に動き出すミッドレンジ、コントロール向けの土地。1ターン目から動き出したいアグロには厳しいが、単純に扱いやすい2色土地そのものが貴重なので頼っていいかもしれない。
項目名がいまいち定まらない最後にとかめとめとかそういうところ
それでは、結婚式でお会いしましょう。
フレイバーテキスト
貴方の所為で私の貴重な休日の小一時間が失われた。許されざる行為である。ありがとう。